GM |
―― ―― 気付くと。 そこは寂れた――色彩に欠ける――風景。 |
麗香 | えーと、麗香さんはハートシェルモードですか? |
GM |
はい。 声――と言うよりも、共感覚が届きます。 儚恵「――時間的には、一瞬も経過していません」 儚恵「“彩める空(monotone sky)”――四季奏是色さん、および“覆うモノ(ヴェイル)”は、貴方方へのナーブジャックが成功したものと認識しているはず」 |
麗香 | 「そんな勘違いをなさるなんて、所詮は人形ですわ」 |
GM |
儚恵「しかし、間もなく気付きます」 儚恵「“仮初(Area of Fake)”の副機能を用いて、何とか人格ダミーを支配させました」 儚恵「ただし、その分リンクが薄れてしまうため――次はないと考えて下さい」 |
尚 | 「つまるところ、これがラストチャンス」 |
GM |
――緩慢な時の流れの中で、 思考だけが正常に流れる感覚。 しかしやがて、両者のタイムラグは埋まり―― 外界の時間が、追いついて来る。 儚恵「ご健闘を」 ふっ…… と、 あらゆる感覚が元に戻ります。 顔を塗りつぶされた是色。 奥に寄り添う二つの影。 そして、向かい合う尚君と麗香さん。 ラウンド制に戻ります。 |
麗香 | いやー、《ナーヴジャック》食らったときは終わったかと思いました |
尚 | その点については同感。まあ、それはそれとして、先に攻撃頼む。 |
GM |
是色「―― ――」 がき、 かきり。 是色が、首を、傾けます。 不思議がる――と言うよりも、まるで人形の首が壊れたかのような、傾げ方です。 応じるようにして、 “覆うモノ(ヴェイル)”が動きを見せます。 《悪魔の影》《死神の瞳》《魔王の理》《闇の鎖》 ずずる。 対象単体なのですが、何かしますか? 無ければダイスで決めますよ。 |
麗香 |
ああ。なにかというのはエフェクトではなくって、演出でしたか うっかりうっかり。 |
GM |
うん。 ただ、ヴェイルは目に付いた方に攻撃を下す。 |
尚 | …これは通しかな。 |
GM |
はい。 では、PC番号。 |
GM | 1D2 = [2] = 2 |
GM |
尚君を攻撃することになりますね。 と言ってもダイスがペナルティのせいで一つ。 |
ダイス | 1R+10@11 = [7]+10 = 17 |
GM | 達成値17です。 |
尚 | ペナルティでダイスを振れない。ゆえに直撃。 |
麗香 |
振れないことなんてありましたっけ? 最低でも1振れたような…って固定値がすさまじい |
尚 | 最低1個は振れるがダイス数が0以下になるとクリティカルしなくなるので成功確率がゼロなんだ。 |
GM |
はい。 ずんっ…… と、身体全体が重くなります。 が、しかし、その重みは消え去り、嫌な感覚だけが残る。 次の攻撃はリアクション不可能。次にダメージを受けるとき、追加で+5d10になりました。 |
麗香 | ダメージ受けるより前に、《ナーヴジャック》されそうですけどね… |
尚 | じゃ、俺の手番か。 |
GM | はい。 |
尚 | うーん… とりあえず《ファスト・フォワード》。 |
GM |
尚君が、借り物の力を発動させます。 ――それは、“救いし賜物(All in the One)”の研究成果。 “覆うモノ”の切れはし―― バロール、変異種エフェクト、《ファスト・フォワード》。 新垣尚を基点として、波紋のようにその効果は浸透してゆく。 |
麗香 |
「ダミーとはいえ、この私を操るなんて失礼極まりない行為ですわ!」 「裁きの鉄槌を下しますわよ! Light」 |
GM | 麗香の号令がかかる。 |
尚 |
「へいへい」 (ヴェイルに)「負んぶに抱っこの最終決戦、だって?」 「勝てばよかろうなのだァァァァッ!」 マイナーで《黒星の門》。麗香をヴェイルと同じエンゲージに飛ばす。 メジャーで《妖の招き》。 |
GM |
そのタイミングで、能力が発動した――! ぐんっ っ 時が加速するという、妙な感覚。 ――時間が傷心を癒やすという言葉がある。 加速された時に、他の能力は取り残され、風化する。 シーン持続エフェクト、並びにラウンド持続エフェクトが終了し、 シーンが切り替わります。 |
麗香 | 「貴方程度にしては良い働きですわ。褒めて差し上げてもよくってよ!」 |
尚 | 「帰ったら夏火でも儚恵でも好きなだけ褒めてろ」 |
GM |
お二方、汚染判定どうぞ。 リンクは弱まってますが、汚染レベル4で振れて良いでしょう。 とはいえ 麗香さんは既にハートシェルなので、2d10して下さい。 |
麗香 | えーと、侵食をでしょうか? |
GM | 衝動判定自動失敗ということで。はい。< |
ダイス | 188+2D10 = 188+[4,9] = 201 |
GM | 尚君は対汚染。 |
ダイス | 12R+5 = [8,3,8,6,2,3,10,2,7,8,9,6][1]<クリティカル>+5 = 16 |
尚 | うっげぇ。出目がひどい。 |
GM |
えーと。 18に届かない。 目標11で衝動どうぞ。 |
ダイス | 8R+7 = [10,6,3,1,10,9,8,3][7,4]<クリティカル>+7 = 24 |
尚 |
まあこっちは失敗するはずもなく。 侵食率分のダイス足してなかったけど成功した。 |
GM |
はい。 2d10追加しておいてください。 |
ダイス | 2D10 = [5,2] = 7 |
尚 | これで、122%か。 |
GM | 次は、尚君ですが……待機ですか? |
尚 | 待機するよ。 |
GM |
了解。 では、麗香さん。 |
麗香 |
では、マイナーで《黒星の門》。バイクと装甲服を置き去りにしてヴェイルとエンゲージ 「“Light”! この腐った世界、これで終わらせますわよ!」 メジャーで《獣の王》《アドレナリン》 |
GM |
“覆うモノ”の切れはしを、今度は麗香が利用する―― 時空間を重力で捻じ曲げ、任意の場所に瞬時に転送する―― 《黒星の門》 “覆うモノ”の、理論の根幹を成すエフェクト。そのプロトタイプ! ヴェイル「――」 四季奏一切と、四季奏十色―― 二人の名残であろう、黒ずんだ幻影が、かすかに、揺らめき、 目の前に転送してきた麗香さんと向かい合います。 メジャー、判定どうぞ。 |
麗香 | 「まずはひとつ―――」 |
ダイス | 15R = [1,6,4,1,4,1,8,6,4,10,5,5,2,7,8][10][9]<クリティカル> = 29 |
GM |
剛「――殴る時は、枷を外せ。全力で行けるようにしてやる」 どくん―― ――永原剛の人格からもらいうけた《アドレナリン》が、全身を熱く駆動させる。 結花「容赦は残さない――貴方を――」 ふっと…… 麗香に、早乙女結花の姿が重なる。 眼光が、“覆うモノ”を射抜く――! 結花「 貴方を 私は 殺す 」 ず ぉ ぉ 《獣の王》―― ――相対するものを、無理やりすくみ上がらせ、威圧する――! そして、繰鐘麗香が渾身の拳を振るう―― ―― が! 《黒星招来》! ヴェイルの目前に生じた、超圧縮による極小のブラックホール。 ぎゅん――! 拳の速度を、完璧に飲み込み、 麗香の『挙動』自体をなかったことにしてしまいます。 ――――…… 表情は変わらないものの、目の前のヴェイルから安堵のようなものを感じた気がします。 |
麗香 |
「――確実に消耗させてもらいますわ」 それを予測していたかのように平然としています。 「本来でしたら、殴ったり蹴ったりという荒事は私の仕事ではないのですけれど……」 「そんな私の拳を、わざわざ手間をかけてまで受け止めなくてはならないのはどんな気分ですの? 想像するに、さも惨めな気分なのでしょうね」 「“Light”! この残酷な世界の幕をいまここで、このわたくしの手で下ろしますわ!」 目配せします。 |
尚 |
この展開で麗香を攻撃するとか 俺、どんだけ悪役なのかと(笑) |
GM | お好きそうですが。(笑) |
尚 | あ、わかる?(笑) |
麗香 | こっちもこういう展開大好きです |
尚 | じゃあマイナーでジェネシフト |
ダイス | 6D10+110 = [4,4,3,1,2,2]+110 = 126 |
麗香 |
低い! 低いよ! これは尚くん生還フラグに違いない… |
尚 |
メジャーで《アドヴァイス》《絶対の空間》《アニマルアタック》。 タイタスも二つ切って、 んー…両方ともダイス追加で。 |
GM | おおう。切るタイタスは何と何? |
尚 |
もう灯と可愛子の分しか残ってない 「ああ。これで終わり。そして、俺たちの出番も終わりだ―――」 と言って麗香を白兵攻撃。 |
麗香 | 「いいえ、始まりですわ! これ以上ないほどに素晴らしく可憐で苦痛に満ちた、誇り高き絶望の世界の!」 |
尚 | 「いいや。終わりなんだよ」 |
ダイス | 34R+7@7 = [6,4,6,2,7,6,3,2,2,9,4,6,4,7,4,8,1,9,9,10,4,9,9,3,4,2,4,10,5,10,5,10,10,10][3,2,2,3,3,10,5,5,4,1,9,2,10,9][9,6,1,6][10][5]<クリティカル>+7 = 52 |
尚 |
「麗香。お前はエリートだから、俺たちのことは、すべて把握しているんだろう?」 「UGNにおいて新垣小隊が最も多くこなした任務は――ジャーム化した友軍の処理だ」 灯や艶髪先生を殺した時に、ためらわなかった理由が、慣れにあったことは否定できない。 |
GM |
ぶんっ…… っと、 尚君の傍に、犬の幻影のようなものが投影されます。 それは、日向糸緒と言う少女が大事にしていた犬に似ています。 幻影犬「――ウォウ!」 幻影は一声吠えると、麗香さんに向かって行きます! 黒い、疾風のように。 |
麗香 |
頑張ってRC判定で防護点下げますね まずはこっちが先? |
GM |
麗香さん、リアクションどうぞ。 ちなみに、RC判定で12以上出せば汚染レベルによる防護点を自分で消去できます。 |
麗香 | では、リアクション放棄で。防護点下げるためにRC判定します |
GM | はい。 |
ダイス | 12R = [5,6,7,9,9,4,10,4,4,6,8,6][3]<クリティカル> = 13 |
麗香 | ギリギリ! |
GM |
はい。麗香さんはタイミングを見計らい、自身の衝動に追従するように体を覆っていたレネゲイドの因子を取り払います。 尚君が空間を利用して生み出した犬の幻影が―― 一直線に、麗香さんを食いちぎります。 ざぐしゅうっ! ダメージどうぞ。 |
尚 | くそ、《力の法則》を自分に使えないのが痛い。 |
ダイス | 6D10+12 = [7,8,4,1,10,6]+12 = 48 |
尚 | ふう。 |
麗香 |
では、20点のオーバーキルで死にました。 その瞬間、《ラストアクション》! 1回目は《アドレナリン》《フィジカルエンハンス》で 尚くんの攻撃で霞む視界に、再び二人の幻影が映ります |
GM |
そう、この光景は―― 既に、四季奏総合病院で行われた行為の、繰り返し。 元FHの敏腕エージェント、多田野仁也は、自らを麗香に攻撃させることで、 切り札を任意のタイミングで発動させた――! |
尚 |
(麗香が是色とヴェイルに固執していてくれたおかげで助かったよ。なんとか漁夫の利を得られそうだ) (もっとも――こういう考え方ができる時点で、俺はもう人間を辞めてるだろうけどね) |
麗香 | 仁也さんの出番ですね |
仁也 |
「さて、坊ちゃん。折角おっちゃんのくれてやった駄賃だ。ま、上手くやんな」 と、煙草の匂いと幻聴が聞こえた気がして、発動かね(笑) |
麗香 | では、頑張って当てるとしよう |
GM | OK |
尚 | イケイケドンドン |
ダイス | 16R@6 = [3,10,2,2,3,6,1,9,4,6,7,6,5,4,1,10][10,7,2,5,6,5,6][4,4,5,3]<クリティカル> = 25 |
GM |
では、ヴェイルは《斥力結界》《魔王の理》! 身辺に、斥力を発動させ、拳を防ぎます。 |
ダイス | 21R+10@7 = [3,7,8,1,5,8,6,1,1,10,5,5,10,7,10,6,2,7,4,5,8][7,3,4,9,6,8,7,9,1][8,5,8,1,1][9,4][7][10][8][2]<クリティカル>+10 = 82 |
GM |
ぶんっ……! なんなく逸らされてしまいます。 |
麗香 |
「くっ…! 生意気ですわ!」 もう一発! 《アドレナリン》! と、ここで結花さんの幻影に出演してもらおう 結花「四季先輩を救ってあげて」 結花「麗香ちゃんならできるよ!」 結花「信じてるから」 結花の幻影は、笑顔で麗香になにかを託して霧散していきます。 そして、次に剛さんの幻影が現れます。 剛「俺は結花に願いを託して。結花はお前に願いを託して。……まるで数珠繋ぎだな」 剛「ケッ、胸糞悪いったらありゃしない」 幻影は、まるでそこに空き缶でもあるかのように足を蹴り出します。 そして、片手を後ろポッケに突っ込んで、もう片方の手で髪を掻きながら消えていきます。 それは、死の間際の朦朧とした意識が見せた幻か それとも、願いを託して去っていった者たちの、最後の言葉なのか わからないまま、麗香はその拳を突き出す! クリティカル値10だけど! |
ダイス | 15R = [7,4,6,3,8,3,6,10,7,9,8,3,9,7,2][3]<クリティカル> = 13 |
尚 |
ではそこでヴェイルの防御判定に《時の棺》 「灰は灰に、塵は塵に」 「刀は元の鞘に…」 |
GM |
ヴェイルは、そんな――総力を出しつくした、麗香のひ弱な拳――児戯に過ぎない攻撃に対して、 なんと言うこともなさそうに、重力場を発生させようとします。 ぎ ちっ ―― しかし、その決定的な一瞬。 時間は静止する。 雪吹灯から受け継いだ力を、新垣尚は使いこなしていた。 いや、当然だろう――新垣小隊は完璧なチーム。 彼女の持っている能力とは、彼が所有しているのと同じことなのだから。 |
尚 |
ポケットに片手を突っ込んだまま「残念賞」と呟く。 「バロールエフェクトは通じないよ。昔のツレが、専門だったんでね」 「…サンキューな」誰にともなく呟こう。 |
GM | 判定失敗。 |
麗香 | 「デクのくせに生意気ですわ! 自分ももてないような人形は、せいぜい分をわきまえてこの私の道具になりなさい!」 |
GM |
――そして、繰鐘麗香の拳が、やっと、届きます。 |
麗香 | いや、届いた――かのように見えた。とかいうのはなしですからね、GM。 |
尚 |
ここでそれをやられたら負けが確定する(笑) |
GM |
ごっ……! ヴェイル「―― !」 是色「―――― あ 」 黒塗りの是色が、人間のようにそう、吐息をもらす。 ―― きしん っ …… ! 麗香を通して、ヴェイル――そして、ヴェイルに繋がっていた是色へと、 “仮初”の回線がつながるのを感じます。 ふわり、と、ヴェイルの姿が散るように消え、 白光が天へと伸びる。 そして、 是色の髪の色が――めまぐるしく、輝きながら変化していきます! 是色「 あ あ あ ―― ァァァァァァアァァア!!」 |
尚 |
「状況終了」 「これにて閉幕…」 |
GM |
たたずむ尚君。 そして、麗香さん。 白光の中心点となっている麗香さんの視界は真っ白で、 心底真っ白で、何も見えません。 が、しかし、 全身を凄まじい勢いでレネゲイドウィルスが駆け抜けていく感覚。 ががっ がががががっ 凄まじい耳鳴り。 同時に――今まで考えたこともないくらいの、途方もない力を感じます。 それは物理的であり、概念的でもある。 今なら、この街を好きなようにできるかもしれない。 ともすれば、かき消されそうな意識の片隅で、そう確信します。 ――この残酷な街で―― ――棺のような、閉塞的な街で―― ――何か、願うとしたら、 貴方は―― ―― …… |
GM |
で、自律判定なんですけれどもねぇ。 まさか二人ともロイスはき出しちゃうとはねぇ。 |
尚 |
まあ… 振れる人がいないんだよね。 |
麗香 |
こっちはロイス0、尚くんもロイス0 ……テヘッ |
GM | 正直、尚君は生き残れたと思うんですけれどもね。(笑) |
尚 | 言われてみるとギリギリ何とかなったかも。 |
GM | 生き残る気が最初からなかったんですね。(笑) |
尚 |
EDは死亡エンドのつもりだったからな。 3話くらいからずっとそのつもりだった。 というか、都市を脱出したいと言っていたのに帰ってくるわけがない(笑) |
GM |
むむむ。 歯車と可愛子は待ちぼうけだな……! |
麗香 |
こっちだって、四季奏のナーブジャックにロイス4つも無駄に使わなければ… いまでも悔やまれる |
GM | さて、ではEDに移ろうと思いますけれど。 |
麗香 | 願い叶える都合上、自分からやりますね |
GM | はい。 |