第四棺

唯麗しきあの人の埋没the Vale of monochrome

Climax Phase 3
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   ■シーンプレイヤー:全員◆

GM 元夜歌高校教諭、設楽艶髪の死体を乗り越え、
一行は四季奏総合病院へ、再び向かっています。
先ほどより崩れたように見える病院ですが、依然巨大な建物は形を保っています。
中に入ると、不気味なくらいの静寂。
まぁ、今日は二度目ですね。
結花 結花は剛さんに肩を支えられ……
「……ゴクリ」
建物の威圧感に、無意識にツバを飲み込みます
仁也 「さぁて、旦那とマルボロの嬢ちゃんは何処に居るやら…」
GM 麗香「ジャームの気配はしませんわね」
「もっとウジャウジャいるもんだと思ってたが」
「烏合の衆なのか、そうじゃないのか…」
仁也 「さてね。ま、何で居ないかは…旦那か嬢ちゃんに聞けば解る事さ」
GM コツ、コツ、コツ――コツ。
向かい側から足音。
仁也 ふむ、声をかけてこないならこっちからかけようか。
「よう、暫くぶりだねぇ」で、誰かな?
結花 青藍さん?
ほんと裏切り大好きだな(苦笑
GM 四季奏是色です。
結花 「四季先輩!」
(変に軽い調子で)「元気してたぁ?」
GM 是色「……」
トロンとした目つき。
結花 「……四季…先輩?」
GM ゆるり、と首を傾げます。
そして、そのまま背を向けて、ゆっくり奥へ歩き出します。
「無視かよ。付き合い悪いなぁオイ」と言ってあとを追う。
仁也 「やれやれ。そんじゃとりあえずついてきますか」すたすた。
結花 「待ってよ! 四季先輩」
走り出してみます。そして、きっと転ぶ
「………っ!」
ここでかよ。(笑)
GM 「おい、結花! 気をつけろよ」
結花 立ち上がって、すぐに四季先輩を追います
仁也 「んで、マルボロの嬢ちゃん。怨嗟の旦那とのご対面はどんな感じだったかい?」声をかけるが返事はするかね?
GM はい。是色は数m先を、ゆるゆると歩いていきます。
是色「〜♪」
結花 「四季先輩! 待ってよ!」
GM 立ち止まりません。
結花 いま、ふと思ったんだが、この四季先輩は本物なのだろうか?
仁也 おっちゃんの問いかけに反応は?
GM しません。
結花 本物かどうか、見破れない?
たしか、知覚で勝負でしたっけ?
と、GMに言ってみる
仁也 騙す場合、《不死者の人形》なら即座に判定が入る筈だから、まぁ本物だろうよ。
GM 判定したければどうぞ。
ダイス 4R+5 = [3,9,6,9]+5 = 14
じゃ、まあ一応振っておくか。
ダイス 7R+1 = [6,6,9,3,10,5,3][10][1]<クリティカル>+1 = 22
ひい。
無駄にクリティカル。
GM 尚君、車いすのままですっけ?
車いすのまま。
GM 階段登れないね。
オウ…
持ち上げてくれぇ〜〜。エレベーターは嫌じゃあ〜〜
結花 えーと…、麗香さんが持ち上げてくれるんでない?
仁也 おっちゃんが砂でスロープ化してやっから自分で昇りな(笑)
GM あー、それはありですね。麗香さんはそんなぱぅわはない。
傾斜何度あると思ってんだ!(笑)
GM いや、一部分エスカレータ化すればいいんでしょう。モルフェで。
仁也 まぁそうだな(笑)>一部エスカレーター
結花 もういっそ、尚くんがここで新しく空を飛ぶエフェクトを…
そんな経験点はねぇ!(笑)
GM まぁ、するすると登ります。
仁也 おっちゃんがモルフェウスで良かったな!(笑)
ありがたやありがたや。
仁也 で、結局本物かね?
GM 本物に見えますね。
仁也 面倒臭い答え方だなぁ(笑)
結花 可能なら、追いつきたい
GM 追いつけますよ。
結花 じゃあ、そのまま後ろから抱きしめる!
いっそ、抱きしめる!
仁也 んじゃ、その前に。
おっちゃんの知覚判定、《天性のひらめき》使用。
えーと。DBは+8か。
ダイス 10R@7 = [7,8,5,5,6,1,2,3,1,5][7,1][2]<クリティカル> = 22
仁也 うん、無駄だったようだ(笑)
GM おやおや。さっきと同じですね。
仁也 さて、どーなるかね。おっちゃんは離れた場所で見てるよ。
結花 「わたし、四季先輩に聞きたいことがあるの!」
そして、抱きしめる!
GM ぎゅ。
自然と、立ち止まることになります。
「夏火さん呼んでこようか?」
背景で冗談をとばしていよう。
仁也 「あれも果実の嬢ちゃんだったら花ぁ咲かせる種になるのかね」へらへら。5m程離れた場所で。
結花 「四季先輩! わたし、UGNっていう組織の人から聞いたよ…」
GM 是色「……」
結花 「四季先輩だったら、みんなを助けることができるんだよね」
GM 是色「……」
結花 「四季先輩だったら、こんなふうになっちゃった町をどうにかすることができるんだよね?」
GM 是色「……」
結花 「答えてよ、四季先輩…」
「いつもみたいに、へらへらした笑いで笑い返してよ…」
GM 是色「……〜♪」
鼻歌を歌い始めます。
と、同時に、
抱きしめていたはずの是色は、1・2m先をまたゆったりと歩き始めます。
仁也 じゃ、また後を追おう。
「で、あれがその“リンク”の結果なのか?」
成否はわからない、ってことだったが。
仁也 「さぁてね。本人に聞いてみりゃどうだい? 答えてくれるかは知らんがね」
その場で立ち止まり、声を張り上げて、是色に声をかけよう。
「おーい。それで“リンク”はどうなったんだ?」
「なあ、面白そうな話じゃないか。一人占めすんなよ」
結花 「………」
その四季先輩の背中を見ます
「……わかった」

「四季先輩は」

「四季先輩は、みんなに追っかけてられたくないんだね」
追おうとする仁也さんの前に立ちふさがってみる
仁也 なんでそういう結論に至る(笑)
ちなみにおっちゃんは《壁抜け》があるので結花の嬢ちゃん無視して追うから(笑)
結花 で、結花さんはその《壁抜け》した仁也さんを追いかける…と
…《壁抜け》って、人体通り抜けられるんだろうか?(笑)
仁也 障害物無視だから、壁を無視できるのよ。
床も通過可能って事だから結花の嬢ちゃんは無視できる。
ま、侵食率もったいないから普通にどかして通るよ。
結花 では、どかされて尻餅をつきます。
「きゃ……っ」
仁也 「はいはい、邪魔はしないでねー。お仕事の邪魔ぁすんなら帰りな、嬢ちゃん」
GM 結花さんや皆さんが立ち止まったのなら、是色は立ち止まってますよ。
是色が、結花さんに近づいて、手を差し伸べますよ。
結花 「四季先輩……?」
いままで逃げられてたので、意外そうに先輩の顔を見上げます
GM 逃げてはいないですけれどね。(笑)
茫洋とした顔をしている是色です。
結花 結花からはふらふらと逃げている印象だったので。
「オーウ、ディスイズジャパニーズ・シカトー?」
仁也 じゃ、ちょっと先の壁によっかかって、煙草吸ってよう。
結花 やっぱり、先輩の反応はないですか?
GM 手を差し伸べています。
結花 「もしも…、もしも、だよ。四季先輩にこの町を救うだけの力があったとして」
「それで…、四季先輩はどうしたいの?」
「四季先輩自身は、なにがしたいの?」
と、問いかけてみます。
仁也 「先に進まなくていいのかい、マルボロの嬢ちゃん?」
GM 手を差し伸べたまま、是色は首を傾げますよ。
トロン、とした目線で、真正面から見つめたところで、自分が反射して見えるだけのような、そんな瞳です。
結花 では、そんな四季先輩の瞳をまっすぐに見つめてみる
でも、手を差し伸べてくれたのだから。
なんらかの意志があるはずなのだから
まっすぐに見据えて、手を取ってみる
GM その手を掴んで、結花さんを引き起こします。
で、ゆるりと手を離して、また何事もなかったように歩きだす。
結花 リンクっていうのがなんなのか、いまいちよくわかってないけど
さっきの四季先輩に、なにかを感じたような気がしたのでそのまま着いていきます
GM ゆったりと、是色は進んでいきます。

是色「……〜♪」

是色「……物事は曖昧だ」

是色「曖昧に生まれ、曖昧に死んでいく」

是色「何故なら、全てが確かであるなら――」

コツ、コツ、コツ、コツ……、
是色は進みながら、ゆっくりと首を後ろへ向けます。

是色「全てが確かであるなら、生命というものは存在し得なかったから」

結花 前にも聞いた台詞ですね
GM はい。
結花 「物事はすべてが曖昧だ。曖昧に生まれて、曖昧に死んでいく」
「何故なら、すべてが確かであるなら――生命というものは存在し得なかったからだ」
「けれど、生命はシステムだ」
GM 是色「うん」
結花 「生まれて、死んでいくシステムだ」
「…だったよね?」
GM 是色「うん」
是色「あくまでシステム、しょせんはシステム――回転し続けるだけの歯車」
是色「人がこのシステムに、生命と名付け、定義を行った」
仁也 「くはは。まぁシステムっちゃあシステムだわなぁ」へらへら。
結花 「四季先輩の言うシステムって……なに?」
GM 是色「システム――システマティック、メカニカルな、オートマティック」
「一種の“決まり”だな。スゴロクが、スタートから始まり、ゴールで終わるようなものだ」
結花 「生まれて死んでいく……。なら、その過程にあるものもそのシステムに入るの?」
GM コツ、とたたずんで。

是色「――僕は自動的なのさ」

是色「――なんちゃって」
「是色、それパクリ」
GM 是色「そこに意味なんてない」
是色「あるいは、その無意味さを、人は最初から知っている。生物は最初から知っている」
「確かに、システムそのものに意味は無い。他者から目的が与えられて、始めてそのシステムから生まれる結果が意味のあるものとされる」
「誰も聞く人間がいない曲を、永遠に流し続けるスピーカーは哀れだ」
結花 「わたしは、四季先輩がその例えでなにが言いたいのかはわからないよ?」
「自動的がどういう意味か…なんていうのもわからないけど」
「スタートからゴールまでの、そのなかの一瞬にはたしかに意味があるんだと思う」
GM 是色「じゃあ、在るんじゃないかな」
仁也 「まぁそれは人それぞれだわな。が、まぁ」
結花 「四季先輩にとって、わたしと出会ったことは意味のないこと?」
GM 是色「ないよ」
結花 「……っ!」
その一言に、怒りを爆発させそうになって、また収める
GM 是色「って、言って欲しい?」
是色「それとも、あるよ、って言って欲しかった?」
結花 「もし、意味がない…っていうんだったら。四季先輩は上からものを見すぎだと思う」
「わたしたちは人間だよ。四季先輩がたとえどう思ってても、いままで四季先輩がわたしたちと一緒に暮らしてきたんだったら、やっぱり人間なんだと思う」
「だったら、そんなシステムがどうとか、曖昧だとか。そんなんじゃなくって、人間として『意味』があったかどうかを話して欲しい」
「意味がないって思うのは、きっと上から見すぎると細かいところに気づけないからだよ」
GM 是色「意味がないことが上から見ることなら、意味があることは下から見ることなのかな」
是色「なら、細かいことに気づくことが意味があるということなのかな」
結花 「わたしは、わたしという人間として、四季先輩との出会いには意味があったと思う」
「いままで頑張ってきたなかで、意味のないことなんてなかったと思う」
GM 是色「君が意味があったと思うことが意味があるってことなのかな」
是色「君が思うことに意味はあるのかな?」
是色「意味がないと僕が考えることに意味はないのかな」
結花 「四季先輩がどうかはわからないけど、でもそんなに『意味がない』『意味がない』ばっかり思ってちゃ寂しくならない?」
GM 是色「寂しいということに意味はないのかな」
仁也 「そこら辺はおっちゃんにはどうでもいいがねぇ。見方なんざどうとでも変わる。ま、一つ訂正させてもらうなら」
「曖昧に生まれて曖昧に死んでくだけのシステムを、人間は生命とは名付けちゃいねぇなぁ。其処は勘違いしちゃいけねぇぜ? 尚の坊ちゃんもな」けらけら。
GM 是色「僕は勘違いしているのかな」
仁也 「曖昧に生まれて曖昧に死んでくのは良いがね。その過程で『何かを生み出すモノ』。何かを奪ったとしてもそれ以上のものを生み出すもの」
「そいつを人間は『生命』と定義づけてるんよぉ」
GM 是色「以上も以下も入れ替わるもの。奪うも生むも言葉遊び。今も昔も未来も時間もパラメータ」
「前にも似たことを言った気がするが…、正直言って、俺は“生命”ってのはただの“悪あがき”だと思うね」
「曖昧に…、勝手にぽんぽん生まれて、勝手に死ぬだけの」
「ただし」
「そいつは、“今”しか見てない意見だ」
「おっちゃんの言った通り、これまで何から育ってきたかと、これから何が育つかまでは、入ってない」
たとえどこかで滅ぶとも。あるいはそれは、生命の進化の歴史そのもの。
仁也 「尚の坊ちゃんはしち面倒臭い事考えるねぇ」けっけっけ。
「ほっとけ」
仁也 「ま、曖昧に生まれて曖昧に死ぬだけならそいつぁむしろ『道具』の概念に近いってことやなぁ」
GM 是色「……♪」
是色は、そこでうっすらと微笑みます。
そして、また歩み始めます。
結花 「………」
「ひょっとして、四季先輩は放棄してるんじゃないの?」
「意味がないと考えれば、それ以上そのことに興味を抱くことはない」
「意味があると考えるからこそ、興味を抱けるし感情だって動く」
GM 是色「放棄はいけないことなのかな。意味がないと考えることなのかな。興味を抱くのはいいことなのかな」
「意味があるか、意味が無いか。きっと、両方とも、同じ価値しかないんだ。どっちでもいいんだ」
「そこには選択があるだけなんだ」
仁也 「おっちゃんは是非とも大変で面倒な事は放棄したいね」けらけら。
結花 「わたし、四季先輩のことを理解できないってみんなが言っているの聞いたよ」
GM 是色「うん」
結花 「ひょっとしたら、それで四季先輩は周りに興味を抱くことをやめちゃったんじゃないかな……って」
「いま、みんなの話を聞いてたら。ふと、そう思ったんだ」
GM 是色「それは曖昧な意見だね」
ぴっと、結花さんを指差します。
結花 「自分でもわかってる。でも…でも、だよ」
「わたしは、四季先輩のことを理解したい」
GM 麗香「早乙女さん……それは」

「おい、てめぇ。不思議女」
剛が割り込みます。

「少しは、『自分の意見』って奴を言いやがれ。何言ってんだか俺はさっぱりわかんねぇが……」
「なんつーか、空っぽって言うか。全然そんなこと本心から思ってねぇようなことばっか言ってる、ってのはわかるぜ」
麗香「……ですわね。意味があるとか、ないとか――相手の言葉をオウム返しにしてるだけじゃありませんこと? そんなことでは何もわか」
「つーことだ」
ぐい、と、剛さんが麗香さんの言葉をまた遮ります。
麗香「……わたくしが話してますのに」ぶつぶつ
「結花は、『お前の意見』を聞きたがってんだよ。さっきから。不器用な奴だけどな」
「なんか返しやがれ」
結花 「剛先輩……」
GM 是色「……」
ゆっくりと、屋上へ向かう階段へ、歩いていきます。
結花 「本当に四季先輩がすべてを意味がない、と考えてるならそれでもいい」
「でも、もしそうじゃないんだったら……わたしのことを見てほしい」
「四季先輩! 十分に四季先輩が考えた末に出した答えがあるなら、わたしはそれを応援するよ!」
「四季先輩にしかこの町を救う力がないんだったら、それを使うかどうかは四季先輩が決めることだって思う!」
「でも、その前に……四季先輩の本当の言葉が聞きたいよ」
そのまま、立って四季先輩の答えを待ってみる
仁也 んじゃ、変わらない間隔でついてきながら聞こうか。
GM 是色「ここは――」

コツ……、コツ……、と、歩をゆるめながら、是色は言います。

是色「僕のお父さんの病院。ここで生まれて、育って、調べられて」

是色「僕のお母さんはいつも微笑んでいる人で、ここの屋上の、青空が好きだった」

コツ……、コツ……、コツ……、階段に、足をかける。
結花 四季先輩の話の続きを待つ
GM 是色「僕は人が好きだよ」
是色「君達のことが好きだよ」
是色「大事だし、守りたいと思うし、死んでしまえば悲しい」
コツ……、コツ……。
結花 「……そんなの、間違ってる」
「四季先輩だって、人間だよ!」
GM 是色「うん。そう思う」
結花 「なら、どうして『君達のことが』好きだよ。なんて言うの?」
「どうして、そこには『自分』が入ってないの?」
GM 是色「じゃ、僕も含めて人間のことが好きだし、僕達のことが好きだよ」
少しだけ振りむいて、そう言いなおします。
結花 「だったら、自分のことは大事だし守りたいと思わないの?」
GM 是色「大事だし、守りたいと思うし、死ぬのはあまり嬉しくないから、死にたいとは思わないよ」
結花 「だったら、どうして…どうしてそんなふうに……」
「相変わらず、優等生だな」
GM 是色「早乙女さん」

コツ……。 がちゃり、と、屋上へのドアノブをひねります。

是色「君が君らしく仲間を守りたいと決めたみたいに」

是色「僕は僕らしく、救おうって決めたんだよ」

仁也 「くはは。そりゃマルボロの嬢ちゃんが選択した事に、他人がどうこう言うのは滑稽だわなぁ」けらけら。
結花 「……わかった」
初めて、本音を聞けた気がした。なんとなく
「だったら、わたしはもう邪魔しない」
「四季先輩がやろうとしてること、全力で応援する」
GM 是色「けれど、物事は――」


是色 ア イ マ イ ダ 


―― バン 


と、
屋上への入り口が、観音開きになります。


GM ひらける光景。
雲がはっているとはいえ、
明かりの無い室内よりは明るい。
空は低く。
低く、低く。 低い。
うねって、まるで私たちを囲んでいるよう。
是色「――お父さん、お母さん」

―― ォォオオオォォオォォオォォオ

応えるように、
空が呻く。
仁也 で、その先に何が居る?

GM そして――

その空に浮かぶ――

赤黒い翼――天使のような、堕天使のような――悪魔のような、悪魔たち。

(冗談めかして)「聖なるかな」
結花 じゃ、ザッと足音を響かせて四季先輩のもとに歩き出す
できれば、四季先輩の前で盾になりたいなー
仁也 「よう、さっきぶりだな、旦那」歩を進ませて前に出ようか。
GM 怨嗟「ャアャアャアャアャア―― きひっ ハハハハハハハハハハハハ!」
怨嗟「天使様との会話は楽しめたかな? 諸君! ついに出会えたな。心待ちにしていたよ!」
巨大な悪魔の中央に、直立する八重崎怨嗟。
仁也 「俺ぁ待ってなんぞいなかったがねぇ」
GM 「いかれてる奴だな……ったく」
仁也 「それで? マルボロの嬢ちゃんとお話して。いったい何をするつもりかね、旦那」
GM 怨嗟「何を? と、聞いたかね」
ひとしきり笑います。
怨嗟「仁也! 君はわざわざ聞かなければわからないほど耄碌したのかい?」
仁也 「はっは。聞いとかねぇと正当化できねぇんだわなぁ。都合の上で。ほら、良くあるだろ?」
「誤認逮捕が溢れちゃあお役所も困るってぇことさ。証拠と証言は大事だかんねぇ」
ちっちっち、と煙草を揺らし。
GM 怨嗟「聞きたいだけではないか。なら良かろう! 教えてやろう――その前に、だ」
びっと是色を指して。
怨嗟「天使様。彼らとは無事、会話――とやらができたのかな?」
結花 四季先輩と悪魔の関係を見極めるよう努力する
GM 是色が前に出て……
ふわり、と浮かびます。
是色「うん」
是色「それは甘美な会話だったよ」
と言って、FHセルリーダー――元、がつきますが――“悪しき驟雨(With your Devil)”、八重崎怨嗟は皆さんの方を見ます。
仁也 「はっは。そりゃあ光栄」
GM 怨嗟「それは素晴らしい! 待ったかいがあろうというものだ。ならば、わたしも仁也の質問に答えなければな」
そして、

――  ダダダダダダダダダダダダダダダダ!

是色「――!」
是色に集中砲火!
結花 それは割り込みたいけど割り込めないのだろう。きっと
仁也 カバーリングエフェクトが必要かい?
GM 空中ですからね。
是色の方が、エンゲージを離れてました。
穴だらけのズタズタになった彼女は、赤く染まりながら、屋上の向こう側へ吹き飛んでいきます。

 ・

  ・・

   ・・・

どしゃり、という、かすかな音とともに、怨嗟は言います。

怨嗟「 ―― もはや用済みだ 」

恍惚とした表情で。
結花 「………っ!」
「なら手前も消えな」
GM キィィイイィイイィィィイイ ャャャャャャャャ

   軋むような音をたて――  直後――!

     ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!

空に、嗤い声が響き渡るのでした。
結花 「…わかったから」
「……四季先輩の『本当』が聞けたから」
「四季先輩の邪魔なんてさせない! 懸命に生きてる誰かの邪魔なんて絶対に…絶対にさせない!」
「あなたを倒して、四季先輩も救ってみせる!」
GM 戦闘開始です。
仁也 あ、質問に答えてもらってねぇ!(笑)
(笑)




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