第四棺

唯麗しきあの人の埋没the Vale of monochrome

Middle Phase 4
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   ■シーンプレイヤー:早乙女結花◆

GM ◆四季奏是色について、その二。
 
 四季奏一切は、自分の娘について研究を続けた。
 より詳しく言えば、それは、
 彼女のレネゲイドウィルスに対する支配力の研究だった。
 もし、四季奏是色のようにレネゲイドウィルスを使いこなせたら、
 衝動という、オーヴァードにとっての一番の脅威を克服できるだろう。
 あたかも、病人の治療法を探るような心地だ。
 
 ある時、奇妙な符合に直面する。
『古代種』と呼ばれる、特殊なレネゲイドウィルス。
 それのゲノム配列と、四季奏是色のものとが、一部一致したのだ。
 四季奏是色――彼女の娘は『古代種』であった、ということになる。
 
 古代種。
 それは、レアケース中のレアケースであり、
 UGNに所属している人間も、ごく一部しかその真相は知らない。
 太古のレネゲイドウィルスと語られ、
 感染者は通常のオーヴァードに見ない特殊な能力を持つ場合が多い。
 
 彼らは、他の高等生物には見ないほど長寿である。
 数百年・数千年単位で一個体を持続させている場合すらある。
 現在蔓延っているレネゲイドウィルスのオリジナルとも上位とも語られる。
 
 人類の支配者だとか、星の管理者だとか、歴史の傍観者だとか。
 噂は絶えず、どれも信憑性に欠け、憶測の域を出ない。
 
 しかし古代種の多くは素性を隠しているためか、
 あるいは希少ゆえか、情報は限りなく少なく。
 仮説すらおぼつかない研究領域だ。
 
 そもそも、符合したその配列の元が、
 本当に古代種のものであるかも疑わしいし――
 ――是色は、一切の実の娘なのだ。
 古代種との関連性など本来、あるわけがない。
 
 四季奏一切はそのように判断を下した。
 判断を下して、その成果を発表はしなかった。
 怖かったのかもしれない。
 真実に触れることが――
 ――あるいは、娘を完全に研究対象にしてしまうことが。
 
 いずれにせよ、彼は確証が持てるまで、
 その事実を自分と妻と、ごく一部の人間にまでに留めることにした。
 まだあどけない娘と、研究者でも医者でもなく、父として接したかったのだ。
 疑念を胸に抱いたままに、だとしても。
  
 “彩める空(monotone sky)
 四季奏是色は、そう呼ばれていた。
 
 
 
GM 次は結花さんのシーンです。合流シーンですね。汚染レベル3で、登場する方は浸食率を上げて下さい。
結花 はーい
仁也 ふむふむ。
じゃ、おっさん達も振っておこうかい。
結花 まだ、浸食率でボーナスはつかないので。
ダイス 7R+5 = [8,8,5,2,8,9,9]+5 = 14
仁也 ギリギリか(笑)
結花 浸食あげますね
GM はい。
ダイス 1D10+53 = [9]+53 = 62
結花 あと、剛さんもかな
ダイス 7R+5 = [1,7,9,10,10,5,6][4,2]<クリティカル>+5 = 19
1D10+41 = [1]+41 = 42
結花 麗香さんは様子見で
仁也 つーか合流シーンだぜ(笑)
麗香の嬢ちゃんが居ないって何処に行ったんだ?(笑)
結花 シーンには出てこないだけ…とか
まあ俺も出ないとなー。
ダイス 8R+5 = [6,3,9,10,7,7,8,4][4]<クリティカル>+5 = 19
1D10 = [2] = 2
ダイス 12R+5 = [3,7,6,8,8,1,3,1,4,10,10,1][5,8]<クリティカル>+5 = 23
1D10 = [3] = 3
仁也 ふ、112%(笑)
GM 失敗する人居なくてつまらないな。
どれが誰だかわかりませんが。
それぞれ浸食率申請していて下さい。
仁也 112%。
尚67%
結花 結花62、剛さん42。GMがそう言うということは
浸食率で今回のシーンのイベントになんらかの影響が…
結花結花。落ち着け(笑)
GM 麗香さんは、えーと?
結花 …振りますね
ダイス 8R+5 = [5,5,7,10,7,6,9,8][3]<クリティカル>+5 = 18
1D10+71 = [10]+71 = 81
GM 麗香さん……。(苦笑
結花 これで80%超えエフェクトが使えるようになりました
なんでも前向きに前向きに!


GM さて、ではでは。
前の結花さんのシーンから少しした後、
上の階の方から何やら重低音が響いてきました。
どすん……というような。
仁也 ん、おっちゃんが壁壊した音?(笑)
GM そ。
可愛子「……なんか、どすんばたんって、上の階から聞こえるね……」
「なんか居るのか?」
結花 さっきの出来事が気まずくて、ちょっと隊列の後ろを歩いております
「…なんの音かな?」
そう言いつつ、さっきまで壁を壊して逃げていたことを思い出します
GM 歯車「音からすると、戦闘している。多数が少数を囲んでいる。少数の理性的な動きから、化け物どもに襲われた人間達と言ったところだろう」
歯車「さっきの……『悪魔』じゃない」
「どうするんだ?」
仁也 んじゃ、そこら辺で降りてくるかい?
それともそっちが来る?
GM 降りる理由がないんじゃないかな、そっち。(笑)
仁也 あぁ、院長室目指してるんだったか、そういえば(笑)
結花 「もしかして、わたしたちと同じようにしてさっきの化物から誰かが逃げてるのかも」
可愛子ちゃんのほうを見ます
GM 可愛子「一緒に来た人達じゃないかなぁ……」
「あいつらか……だったら、合流した方が良いんじゃねぇかな」
結花 「えっと……そうだよね。仲間は、たくさんいたほうがいいよね」
GM 歯車「増やせばいいってものでもないけどな」
歯車「合流するのなら、彼らの通ったルートを追いかければ、化け物との遭遇はしづらいだろう」
結花 「わかるの?」
GM 歯車「何がだよ」
結花 「音のひとたちが通ったルート」
「わたしには、上のほうなんだな。ってことしかわからなかったんだけど…」
GM 歯車「みればわかるだろ、そのくらい」
つまらなそうに言います。
歯車君は、落ち着いてはいるようですが、覇気がなく気だるげです。
仁也 ともあれ、早く合流の為に動けばいいと思うよ!(笑)
GM 可愛子「じゃ、案内よろしくお願いします!(>▽<)/」
ぞろぞろ。
結花 もちろん、ついていきます。
GM 結花さんがモブだなぁ。(笑)
まぁ、上の階へ上るルートなんて限られているわけで。
尚君達は階段を上って割とすぐに戦闘に入ったわけです。
となると、音の位置が分かれば階段の位置もわかるわけで、
ルート選択はすぐです。
結花 つまり、歯車くんはこの病院の地理を把握している!
GM 当たり前です。(笑)
結花 さすがだなぁ…
ということは、上ったらすぐに血の海なんですね
30体のジャームと戦ったわけだからなぁ
GM さて。
まぁ、特に隠れなければ尚君達も後ろから集団が来るのに気づくでしょう。
結花 そこに颯爽と長い剣をもったおじさんが
仁也 棒だよ、刃ついてないから(笑)
チョー巨大だけどな(笑)
<トツカ
GM 特にこちらからイベントを挟むつもりはありませんけれど、どうなさいますか?
仁也 あぁ、それならGM。
GM はい?
仁也 おっちゃんも《マインドリーディング》は持ってるから『理性を持った誰かたち』が近づいてくるのを察知していいかな?
GM モルフェなので、知覚に成功すればいいです。
目標値10で。
結花、可愛子、歯車はハヌマーンだったので。
結花 ハヌマーンなので……?
GM だから音が聞こえたんですよ。
結花 あー…。全員聞こえてたのかと
仁也 知覚は弱いんだけどね(笑)
ダイス 7R = [9,7,1,4,5,2,7] = 9
おしい
仁也 ん、目標値下がってるから成功だよ。
GM 目標値下がるのはエフェクトだけです。
仁也 あぁ、だっけ?
GM と言いたいけれど、まぁいいですよ。
気付いた方がスムーズですし。
仁也 「ん…誰か集団が近づいてきてるねぇ。知り合いかい?」と二人に尋ねようか。
「あー。確かに、列車に十数人、知り合いが乗ってたけど。あいつらかな?」
GM 青藍「成程」
麗香「早乙女さんたちですわね」
麗香「そもそもわたくし、新垣さんと秋土さんが単独行動なさっても、早乙女さん方が他を連れてこられるようつけていたのですわ」
「なるほど。で、本音は?」
GM 麗香「今のが本音以外の何でもありませんわ」
そう言って扇を広げる麗香です。
結花 出た、形見の扇
「面白くねーなー。真面目すぎんぞ」
「ユーモア大事だよユーモア」
GM ユーモア向きなキャラではないですからねぇ。
まあPLはわかってる(笑)
仁也 「まぁ害がないなら構わんさぁ、おっちゃんは」しゅぼっ、と煙草に火をつける。
結花 あ、じゃあ。
結花が先行してていい? 戦闘力のあるハヌマーン(みんなより足が速い)なので
みんなに危ないかもだから、先に見てくる。と言っていたということで。
GM んー
まぁ、斥候を買うというのはあり得ますか。良いですよ。
ノワールもなんか隣をついてきます。
結花 じゃあ、ハヌマーン的スピードでみんなのほうに向かっていきます。
仁也 「すー。ふぅー。やっぱ終わった後の一服は大事だね」
「おつー。まぁ一人で暴れまわってたからなぁ」と、後半は誰にも聞こえない声で。
仁也 「おっと、お客さんみたいだ」
結花 みんなの背中からも徐々にその姿が…
GM 背中から……?
病院で走らない!
仁也 まぁ察知してたし来る方向わかっててそっちを向いてるよ、おっちゃんは(笑)
GM まぁ、通路の影からみるくらいなら。
俺は背中を向けていよう。目が見えないんで、体の向きはあまり関係ないしな。
結花 じゃあ、おっちゃんがこっちを見た程度のところで、こっちも尚くんたちに気づきます
「おーい!」
GM おーいて。(笑)
麗香「なんか緊張感のない声が聞こえましたわ」
振りかえります。
「よぅ。その声は結花か」
結花 「良かったぁ。……みんな、無事だったんだぁ」
「剛さんと可愛子はどうした?」
結花 「剛先輩も、可愛子ちゃんも大丈夫だよ」
「僥倖」
仁也 「いやはや若い子が多いこった。おっちゃん肩身が狭くなっちまわぁ」すぱー。吸いながら頭をがしがし。
結花 「……って、尚くん」
尚くんの姿を見て、絶句します。
「ん、何?」車椅子でくるくる回転しながら。
結花 「その手と足……」
「あ、コレ? いやぁ悪い悪い。ちょっと不気味かもしれんが俺はなんともないんで」
「すまんがスルーしてくれると嬉しい」
結花 「嘘、だよね? わたしたち、化物なんだからそんなのすぐ治るはずだよね?」
仁也 「はっはっは、化物ときたかい。そんな上等なモンじゃないんだがね」煙草燻らせ。
「ま、本来なら傷が治るってのは本当だ」
「だが、必ず治るってわけじゃないんだろうな」
「俺たちも、しょせんは、変わったウィルスに感染しただけの、普通の人間ってことさ」
結花 「………」
いままでの戦いを思い出します。
そして、もしかしたら自分がそうなっていたかもしれないことを実感しておきます。
GM 青藍「まぁ、あまり立ち話をしている余裕も御座いません」
結花 「えっと…そうだよね。わたし以外のみんなも後ろのほうから、ついて来てるんだ。迎えに行こうよ」
結花は尚くんの状態に心を痛めつつも再会を喜んでおきます。
GM 結花さんが呼ぶなら、他の人達も来ます。
「で、そっちは? 今までに何か変わったことあったか?」と、情報交換をしておこう。
こっちであったことも洗いざらい喋るぞー
ばりばりー
仁也 おっちゃんは喋らないけどね(笑)
(笑)
結花 「えっと…とっても強い化物にあったよ。いままで会ってきた、どんな化物より強い化物」
「雨を操る……化物」
仁也 じゃ、その襲われた話を聞いて思い当たるのは居るかい?
GM まぁ、八重崎怨嗟なんじゃないかなーって予想はつきます。
彼のコードネームは、
“悪しき驟雨(With your Devil)
仁也 なんて読む?(笑)
GM 驟雨は「しゅうう」です。
シュウゥゥゥ
GM にわか雨のことですね。
突然降りだし、突然やむ雨のこと。
仁也 シンドロームとかもうジャームってるとかそういう事はおっちゃん知ってる?
GM ジャームっちゃってるかは微妙なところ(判断しづらい)ですが、シンドロームはブラム/ノイマンですね。
同じノイマンの、同じ《マルチウェポン》使い。ただし、あちらは射撃タイプですがね。
仁也 「(ふぅん。怨嗟の旦那がねぇ)」青藍の坊ちゃんが何も言わないならスルーする。あー煙草が美味い。
GM 青藍は黙ってます。
雨を操る、だけではあまりピンと来てないみたい。
たぶん俺もそんな感じなんだろうなぁ
GM 本当のことを言うと、怨嗟は血を雨のように目くらましにしつつ、弾丸を撃ち込んでるだけですからね。
青藍「とりあえず、進みましょう」
まあ歩きながら話す、ということで。
仁也 他の面子も合流したかい?
GM まぁ、ノワールが伝令に走って、連れて来てくれるということで。
かしこい
GM ノワール便利ね。
じゃ、とりあえず合流か?
仁也 「ま、院長室だっけ? まずは其処に行こうや。探しもんがあるんだろう?」
結花 「探し物?」
「…って?」
「いや、是色がさぁ…」かくかくしかじか。
結花 かくかくしかじか、ってどんな内容だっけ…?
GM というあたりで。
ざかざかと人が後ろから来ます。
「おっと、こいつぁーおそろいで」
GM 「おうおう、なんだお前ら、生きてやがったのか」
「この通りピンピンしてるぜ」
「ひゃっほー」車椅子で宙返りをしたり。
奇しくも病院。まるでホラーハウス
GM 可愛子「きゃー、美人さんだぁー、ってこわっミイラっ」
歯車「……繰鐘……」
麗香「え? まさか三枝君と再会するとは思ってませんでしたわ」
麗香さん警戒。
青藍「……大所帯になってしまいましたね」
片手で顔を覆ってしかめっ面。
仁也 「こりゃまたぞろぞろと」
「おっと、君が歯車くん? さっきの話でも聞いたぜぇ」ぴたっと停止して。
結花 さっき?
あーごめん。
言うのが後になったけど、前のシーンとかであった話、情報交換済みってことでいい?
ちょっと歯車と会話しておきたくて。
歯車らぶー
結花 あ、わかりました
GM まぁ、いいですよ。
ありがとう。
GM 歯車「見覚えが在るな……二年の先輩ですか」
眼鏡の位置を軽く直して、聞いてきます。
「記憶力あるなぁ。ノイマン? …って言ってもわからないか」
「君も、街がおかしくなった後、“頭が良くなった”クチかい?」
GM 歯車「……ああ」
何となく納得したように。
歯車「前からいたってことですか」
歯車「で――ああ、この状況は、でも、前からの人達も聞いてない?」
歯車「だろうな……イレギュラーが多すぎる。予測されてたなら、もう少し統制が取れてるはずだろうし」
「そのとーり。名実ともに先輩――ってとこだな」ランクが上の存在なのではなく、単に、先に同じ立場になっただけの人間、という意味で。
GM 歯車「……」
結花 「……?」
そんなふたりの会話を首をかしげながら聞いていよう
GM 可愛子「……なんかついて行けないお話……。(’’;」
結花 ここで割り込んでいいのかなー?
GM 尚君次第。
いや、俺はもちろん構わんぜよ
結花 「ねえ、尚くん。突然、頭が良くなった…って?」
「あれ、カガヤキ倶楽部の連中が説明してなかったっけ?」と前置きをしつつ。
「街がこんなになって、結花は足が速くなったり力が強くなったりしただろ?」
結花 「うん」
「それと同じように、頭が良くなった人間もいたってこと」
結花 「…そうなんだ」
少しうらやましそうに歯車のほうを見よう。
「昔の俺と比べりゃ、テストの点数が10倍にはなったね」
「しかも勉強せずに」
「人生バラ色。くくっ」
結花 「尚くん、10点だったの…?」
「冗談だよ。俺、オーヴァードの能力使えるようになったの、小学生ん時だぜ」
結花 でも、10倍になるには……!
だから冗談だと言うのに(笑)
GM 青藍が可愛子と話しつつ一応集団を先導し、もう一つ上の階のレストルーム周りへたどり着かせます。
そこで話してるってことで。
仁也 しかしノイマン多いね(笑)
結花 前回まではソラリスが多かったのにな…
GM 歯車「大きく分けて種類は10種前後……ですよね」
と、慇懃無礼――一応年上だから――という感じの敬語で聞いてきます。
「ご名答。その様子だと、君は色々“わかる”能力がついたみたいだな」
「大変だろ? 見えすぎるのは」パンドラの箱の話みたいに。
GM 歯車「……ふん」
「自分が天才になったような気がするくせに、それ以外の部分は“自分”のまま――」
「前と今、周りと自分。そのギャップに戸惑う」
「それで苦労する奴は少なくないんだよな、これが」
自嘲的な笑みを浮かべて、がりがりと自分の頭を掻く。“自分もその一人だ”と言うかのように。
GM 歯車「……」
結花 そんな尚くんを、『どうしてそんな状態でそんなに明るくいられるのかわからない』顔で見ていよう
仁也 「まぁおっちゃんから見たらどっちもまだまだ坊ちゃんだがねぇ。若い若い、羨ましいよ」けらけら。
「まー、しょせん十数年生きただけっすからねー」
「“その程度で人生を語るなんて片腹痛い”ってのが、大体の大人の意見でしょうねー」
GM 歯車「はっきり言って、不愉快ですね、どーも」
歯車「僕達の知らない領域で勝手な――いや、そこの事情は良いです。今さらでしょうしね」
仁也 「拗ねるな拗ねるな。なぁに生きてりゃその内いい事もあるさ」すぱー。
GM 歯車「それより、貴方方は何処を目指してたんですか」
結花 「院長室…だよね?」
仁也 「んー? なんでも院長室に用があるらしいね。おっちゃんは別だけど」
GM 青藍「用という程の事でも御座いません」
「ああ、知り合いが行方不明になっちまってなー。探しに来たんだ」
結花 「…知り合い?」列車に乗ってた誰だか、特定できなくて聞きます
あの事故なら、行方不明は多少いるでしょうし
「是色」>結花に
結花 「尚くん…」
四季先輩の言葉を聞いて、尚くんにすがるように話しかけます
「四季先輩じゃ…ないよね?」
言外に、事故を起こしたのは。という意味を含めて。
仁也 それ見てるのかい?(笑)>事故起こした事
「四季奏は四季奏で、昔から自分の理屈で行動するんで誤解されやすい奴だったからなぁ」
実際のところはわからない、という意見を遠まわしに言おう。
結花 その尚くんの言葉に少し胸をなでおろします
「そう…だよね。ただの、考えすぎだよね」
「四季先輩がそんなこと、するわけないよね」
GM 歯車「院長室なら、もうすぐそこだろ。早くしないとまた『悪魔』が来る」
「“悪魔”。歯車くんの能力でも予測しきれない怪物、だったっけ?」
GM 歯車「……ああ」
「そいつと会うとしんどいな。誰かに見張りでもしてもらうか」
仁也 「ま、それはそれとして。この大人数は院長室にゃ入りはしない。どうするね?」
GM 青藍「……彼らは、先に支部に向かってもらいましょう」
可愛子「支部?」
青藍「四季奏総合病院からはルートが御座います」
青藍「と……申しましても……、」
少し見回して。
麗香「……わたくしは初耳ですわ」
青藍「……極秘のうちのひとつで御座いますしね。私が案内いたします」
青藍「“Light”、“彩める空”のことは、ひとまずお任せいたします」
「へいへーい」
GM 青藍「他に残るのは……?」
仁也 「んじゃ、おっちゃんは尚の坊ちゃんの方に付き合うとするかい」
「おっと、おっちゃんも興味ある?」
「四季奏一切の素顔にさ」
仁也 「んー? まぁ無いっていったら嘘になるかな? 元は商売敵だったしねぇ」けらけら。
「アンタも好きねぇ」オカマっぽい変な声色を作って。
GM 可愛子「可愛子はこの人達連れてく役目が在るな」
と言って、可愛子は青藍さんの方へ。
歯車「……」
歯車も青藍さんについていく方を選びます。
結花 「わたしは……」
ちょっと迷う、というかPL自体が迷ってます
GM 「俺は結花と動くぜ」
配分決めて下さい。
麗香「戦力的には、早乙女さんは新垣さんと動いた方がよろしいんじゃありません?」
まあ俺は院長室組だろうな。
結花 「でも、そうしたらみんなが……」
「さっきの悪魔が、まだわたしたちのこと狙ってるだろうし。二手にわかれないで、みんなで一緒に行動したほうがいいよ」
GM 青藍「機動力に欠けます」
結花 「でも……っ」
「少し動きが遅くなるだけなんだよね? それぐらいだったら、みんなで行動を一緒にしたほうが安全じゃないのかな?」
GM 歯車「……いや、大勢で相手をするのに向いた相手じゃないんだ」
歯車「早乙女、見てなかったか?」
夜歌の生徒達が、恐怖を思い出したように俯きます。
歯車君が呼吸を整えて言います。
歯車「……あの『悪魔』は、俺達を化け物にするんだよ」
歯車「撃たれた奴らが、加速度的に理性を失って行く」
歯車「大勢で向かっても、少しあとの敵候補を増やすだけだ」
「おおこわ」
「変な性癖だな。ジャームじゃなきゃ愛せないとか?」うへへ、と笑う。
結花 その言葉に、前回戦った木を思い出します
「尚くん。それって……」
「あのとき戦った木みたいな化物と同じ能力なのかな…?」
GM まぁ、仁也さんは思い当たります。
FHの専用武器である、
悪魔の銃に。
命中するごとに対象の浸食率を上昇させる武器ですね。
仁也 5点上昇だね。
なーる。
そっちか。
GM まぁ、FH専用アイテムなので、UGNでも一部の人間しかその存在は知りませんが。
まあ俺はFH側じゃないんで、その辺は詳しくないだろうから…
「かもね」
とだけ言っておこう。
「オーヴァードの能力にはそういうのもあるにはある」
「…ああいうのを放置しておけば、次々と仲間を食われることになる」
「別の手は無いか?」
「たとえば、先に悪魔を倒す、とか」にんまりと笑って。
「いつまでも向こうからつっかかってくるのを待つのはストレスたまるだろ?」
「さっさときり返した方がまだいい、と思うけどね」
結花 尚くんの意見に、その手があったか。とちょっとだけ思おう。
「尚くんもそう思う?」
「断言はできないけどな」
結花 「でも、歯車くんはみんなであの化物と戦うのは反対なんだよね」
GM 歯車「今は実力が不明の人間が増えたから何とも言えないが」
歯車「夜歌から逃げてきたメンバーじゃ、どうシミュレートしても勝率は薄い」
結花 「………」
歯車くんに言われて、なにも言えなくなります。
「歯車くんは論理的だなぁ」ニヤニヤ。
「だが――君さ。縛られてんじゃないか。自分に」
仁也 「尚の坊ちゃんが言うのかね、それ。おっと、もう終わりか」新しい煙草取り出して。吸いきったのは手に持って砂に変えるよ。
「ま、確かに。ある意味、自分に縛られてない奴はいない…」
「だが、自分を絶対視するのとは違うと思うなぁ」
「確かに、“生きるために論理的で最も効率的な手段”を取れば、一番生き残りやすく見える」
「だが、そこで“論理”を信じすぎると、自分から罠にはまることになる」
「聞いたことないか? 一番安売りをしているスーパーに買い物に行ったら、交通費が高くて近場の店より出費が増えた、って話」
「論理をこねるのは人間だ。だから、絶対に正しいと思える論理でも、情報収集の不足や筋立てのミスで、“失敗”は起こり得る」
「なあキミ、負けるのは嫌か?」
「“絶対正しい!”って思ってたことが間違ってて、“間違ったことをしてる阿呆ども”って蔑んでた連中のお情けにすがらなきゃいけないのが辛いとか?」
「それとも、もっとシンプルに、“自分の限界はここまで”ってわかっちまって、へこんだとか」
「面白くないなぁ。面白くない。…そんな悩みは、普通すぎる」
GM 歯車「……何とでも言って下さいよ。僕はもう、疲れたんだ」
冗談でなく、疲れたように、彼は言います。
騙すのにか、考えるのにか、それとも生きるのにかは、わかりませんが。
結花 「歯車くん……」
そう言ってから、歯車くんの肩をつかもうかな
「歯車くん、もっと頑張ろうよ!」
GM 歯車「……」
黙って、結花の手を払います。
結花 「歯車くんがそんなんじゃ、歯車くんをかばって死んだ艶髪ちゃんがかわいそうだよ」
「それに、歯車くんを信じてここまでやってきた人たちだっているんだよ」
「だから、一緒に頑張ろう!」
GM 歯車「はぁ……」
ため息をついて。
歯車「ごちゃごちゃとうるさいな、早乙女も、貴方も」
歯車「そういうのは、まだやる気のある奴に言ってくれ」
歯車「焚きつけるようなことを言っても無駄だって」
「なんだ。つれないなぁ」
仁也 「青いねぇ。もっと適当に生きりゃいいのに」プカプカ。
結花 ちなみに、歯車の感知能力に結花さんの内心を伝えておこう。
次は自分が艶髪ちゃんの代わりになろうと思っている
GM 青藍「“Light”、よろしいですか?」
青藍「続きはどうか、支部でお願いいたします」
ぱんぱん、と手を叩いて。
仁也 「はいはい。尚の坊ちゃん、其処までにしておきな。時間は少ないんだろう?」
「おっと、悪い悪い。喋りすぎた」
「ところで青藍さん、その秘密通路ってのは地下道なのか?」
GM 青藍「地下道で御座います」
青藍「実は、この階からのみ、地下へ直通の秘匿エレベータにアクセスできるので御座います」
「地下道か…なるほどなるほど」
「踏み込まれたら逃げ道が限られる、ってわけだ」
「主力はそっちにすべきだな」
仁也 「ま、どっちにしても、だ」
「おっちゃんは支部にゃ用は無いんでそっちには行かない。比較的安全なルートがあるんだろう? なら、そっちに行けばいいさ」煙草ゆらゆら。
GM 青藍「ここから支部まではそう遠くは御座いません」
青藍「道を案内して、私は戻って参ります」
仁也 「んじゃ、おっちゃんと尚の坊ちゃんは院長室の方に行ってみる、と。他にこっちに来るのはいるかい?」
「自由意思でいいと思うが、院長室に行く人間は、戦闘能力がなくても問題はないからな」
逃げさえできれば。
そもそも、何かがわかると決まった訳じゃないし
結花 「わかれて行動するのが、みんなの意思なんだよね」
GM 早乙女さん次第。
結花 「わたしは……」
悩んで、どちらに行こうかいまだに決められない。
「わたしは、みんなが心配…かな」
「わたしひとりいたって、なにも変わらないだろうけど…。わたしは、みんなと一緒に支部のほうに行くことにするね」
「おー、じゃあガンバレや」と、結花に。
「なんか可愛子とギクシャクしてた感じだったが」ぼそ。
GM 麗香「それでは、私は新垣さんの方を。このオジサマは今一つ信用なりませんし」
仁也 「はっはっは、こりゃ手酷い。俺ぁただのおっさんよ?」
いやぁ、麗香も支部組でいいんじゃないかなーと思うけど…
まあ二人なら復活エフェクトはとばせるか…
GM という感じで、別れましょうか。
結花 じゃあ、分かれる前に麗香さんにちょっと耳打ちしよう
OK?
GM どうぞ。
結花 「麗香ちゃん。…麗香ちゃんと話すのも、これで最期になっちゃうかもいしれないね」
GM 麗香「……はっ?」
麗香「ええ……まぁ、そう言われてみれば、その通りかもしれませんが」
面食らったような顔をします。
仁也 なんでそんな死ぬ事前提な(笑)
結花 「えっと…、あはは、わたし何いってるんだろう」
「えっと…、それだけ」
GM すねたような顔をして。
麗香「早乙女さんは本当いっつも良くわかりませんわね」
麗香「学校に居たころも、理解不能でしたわ。でも、……まぁ、なんですの?」
麗香「割と、その、早乙女さんの明るいところは嫌いじゃなくてよ」
麗香「ですから、きっと問題なく再会できるでしょうよ」
結花 「支部…だっけ? 麗香ちゃんも、尚くんたちと一緒に院長室を調べ終わったら、その支部って場所に来るんだよね」
「まあな」
以前ならばその後に“死ななければな”と続けただろう。
だが、今は気楽にそうつぶやくだけで済ませる。
結花 「だったら、そこでまた会おうね。約束だよ」
「ハイハイ。指切りでもすればいいか?」
「あんま予防線張らないでくれよ、恥ずかしい」
笑顔で、受け取り方によってはものすごい皮肉になる発言をする。
結花 「あはは……」
GM 青藍「何をもたもたなさってるんですか」
青藍さんが、いい加減辟易したように歩き始めます。
「ほら、さっさと行けって」
結花 「うんっ!」
元気のない歯車くんを気にかけつつ、歩いていきます。
GM というわけで、結花さんのシーンなので、結花さん視点で。
青藍が連れてきたのは、「第三特別処置室」。小さめの部屋です。
とても全員は入りそうになさそうですが。
結花 警戒半分、心配半分。
「えっと……」
GM 中に入って――当然狭く、台といくらかの器具が置いてあるだけ――の、棚に近づき、その棚を――開けると、大人数が乗れそうなエレベータが姿を現します。
青藍「建設時に設計され、毎年整備はされておりますが、使用されたことは数度です」
青藍「地下――近辺を走る地下鉄のさらに地下まで降り、そこから徒歩で支部まで向かうことになります」
結花 「エレベーター……」
「昔、海外のドラマで、みんながエレベータに乗ってるときに殺人鬼がエレベータの紐を切るっていうのを見たことあるんだけど……」
「大丈夫だよね」
GM 青藍「そのような心配は御座いません」
そう言って、乗るのを促します。
結花 「えっと……」
乗り込みます
GM 可愛子「うわー、秘密組織みたいっ(゜□゜;」
青藍「秘密組織で御座いますから」
俺も変身しないといけないのか(笑)
GM 全員乗り込んで、青藍さんが操作すると、下降する感覚がして――

――チン。

と、やがて何事もなかったように到着します。
結花 とりあえず、エレベーターから出て周辺を警戒しておきます
GM 青藍さんが先に出て、チキチキと機械をいじると、真っ暗の通路の脚元に薄い青のライトがぼうっと点きます。
壁は頑丈なコンクリのようですね。
結花 「うわぁ〜」
ちょっと感動
GM 青藍「距離にして1kmは御座いません。点けるのに電源は使用いたしますが、明かり自体は燐光物質なので、いざという場合は手動でも操作できます」
軽く説明して、青藍さんは進むのでした。
通路は結構狭い。3人並ぶといっぱいいっぱいですね。
結花 「どうしよっか……?」
可愛子ちゃんに聞きます。
GM 可愛子「どうしようって?」
普通にあとをついていってます。
仁也 進めよ(笑)
結花 「どういった順番で…」
と言いかけて、普通に進む可愛子を見てそのまま行きます
GM 歯車「普通に進めばいいだろう」
かまうことなくてくてく。
という感じで。
支部へ向かう一行でした。




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