第三棺

尊く懸命な輝きの埋没the Twinkle of monochrome

Middle Phase 6
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   ■シーンプレイヤー:早乙女結花◆

GM では、マスターシーン。



◆UGN日告支部支部長補佐:秋土青藍
 
 母は美しく、父は凛々しく。
 誇りを持って生きていた。
 息子として自分は愛されて、期待されていた。
 容姿に恵まれ、才能に恵まれ、境遇に恵まれ。
 あるいは疎まれ。
 自分は世の中に疑問も持たず生きていた。
 
 役者の父親を受け継ぐつもりであったり。
 親戚の冬水真冬と将来を語り合ったり。
 自分は世界に愛されていると思ったり。
 誤解の中で生きていた。
 
 だが。
 唐突にそんな世は砕け散った。
 ジャームの存在によって蹂躙された。
 父を亡くし、恐怖し、ジャームを憎み、
 騙していた世界を呪った。
 
 小学校を卒業した程度の年齢だった当時の自分は、
 説明をされたところで納得など出来るはずもなく。
 こんな世界を許すことなど考えられず。
 UGNという組織を信じるなどもっての外だった。
 
 そんな情けない自分と違い、冬水真冬は……、
 私の事件に巻き込まれただけの彼は、達観していた。
 
「おいおい青藍。あんまり勝手なことを言うんじゃないぜ。
 世界は君の期待に応えるつもりも、
 信用されるつもりもなかったんだから。
 そんなものはただそこに在っただけ、だ。
 自分のことは自分で決めよう。利用できるなら利用しよう。
 僕は納得するために、UGNを間近で観察するさ」
 
 組織は一枚岩ではない。
 世界がそうであるように。
 そしてそれでいい。
 個々人の揺らぎと信心によって、うねるように物事は進む。
 大事なのは、
 うねりの中で、個々人たる自身の指針を何処に持つかだ。
 
「真冬、私は貴方を信じても良いでしょうか」
「僕を? お勧めはしないし、責任は持てないよ」
「それでも……」
「縋るのではなく、自らの足で立てるのなら。
 僕らは頼りない個人に過ぎない」
「はい」
「そうかい。なら改めて。
 お友達から始めましょう、だ」
「ええ、よろしくお願いします」
 
 この街の状況で。
 私が信じるべきは他人ではなく、
 頼りなき個人でも、そのままの世界でもなく、
 冬水真冬だ。
 そして彼を信じる自身だ。
 そのための最善を成せば、納得して生きて行ける。
 己の務めを果たさせて頂きます。




GM 以上。
糸緒 まっすぐなのはいいんですが
周りもみてぇー
GM では。
次のシーンは、挿入結花シーンで!
お寺に戻って来てからです。
汚染レベルは2です。
結花 はーい
とりあえず、振りますねー
肉体7の、浸食ダイス4で
糸緒 いっぱいですね(笑)
ダイス 11R+4 = [6,7,10,2,2,9,10,9,4,6,8][3,3]<クリティカル>+4 = 17
結花 それでも17……
糸緒 成功してるからいいじゃないですか
GM 浸食率どうぞ。
確か101%でした。
ダイス 1D10+101 = [1]+101 = 102
糸緒
GM お。
結花 ダイスはプレイヤーのわがままに肯定的なようです
GM はい。
結花 とかいって、最後に1点足りなかったり……するのかなぁ
GM ではまぁ、儚恵さんあたりが彼らを看病してくれるようです。
結花 まあ、いまは儚恵さんについてはなにも知らないので
いままでの態度のことを謝ったり、看病してくれることにありがとうを言ったりして
可愛子さんを探しに行きます。
GM ほえほえと、困った様子で対応されました。
結花さんは休まないで良いのか心配されましたけど。
結花 「わたしは、ほら体育会系だから」
と、軽く力こぶを見せるフリをして笑って返します
GM まぁ、無理やり抑えられたりはしないので、自由に動いていいですよ。(笑)
結花 というわけで、人に聞いて可愛子を探しにいきまーす
GM はい。
すると、是色に遭遇します。
是色「お帰り」
結花 「あっ…、四季先輩」
「ただいま…。そして、ごめんなさいっ!」
バッと頭を下げます。
GM 是色「良いんだよ。気にしないで。間違いは誰にでもあることだから……」
よしよし、と頭を撫でて。
是色「ところで、何について謝ってるの、早乙女さん」
結花 「でも、わたし呆けてて、みんなに迷惑かけちゃったから…」
GM 是色「気を落とさないで」
結花 「誰にでもあること…。たしかに、そうかもしれないけど。やっぱり、謝っておかなきゃわたしが納得できないから」
GM 是色「そう。なら、早乙女さんは自分に謝ってるんだ」
ふふ、と微笑みます。
是色「聞いてるから、好きなだけ謝って良いと思う」
結花 「そう…なのかも。でも、自分の行動にはやっぱり納得してたいから」
GM 是色「うん」
頷きます。
是色「仲間の犠牲を乗り越えて、一回り成長したって感じかな」
結花 「気を落としてるように、四季先輩からは見えちゃってます?」
「やっぱり、気落ちしてるのかなぁ……」
GM 是色「朝と比べたらずっとマシな君だよ」
結花 「いまから、可愛子ちゃんに謝りに行こうと思ってるんです」
GM 是色「ん」
頷いて。
是色「あっちでお洗濯してる」
と、指差します。
結花 「思ってるん…ですけど。少しだけ気が重くって…」
と、ちょっと尻すぼみに
GM ふわり、と、是色は一歩前に進みます。
是色「気が重いなら、そこに気持ちがあるってことじゃない?」
結花 「どういう…ことですか?」
ちょっと理解しかねたように言います
GM 是色「お母さんにとって、胎児の重みは愛しいものってこと」
結花 「うーん…。やっぱり、四季先輩の言ってることはときどき不思議過ぎてわからないけど…」
「でも、気が重くっても、それでいい。ってことですよね?」
なんとなく、言葉のイメージだけで。
GM 是色「そうかも」
もう一歩進んで、ぷに。と、結花さんのほっぺたをつつきます。
是色「君は、まだ死んでないってことだから」
結花 その言葉に
何を感じたのか頷いて
「わたし、可愛子ちゃんのところに行ってきますね」
GM 是色「うん。行ってらっしゃい」
手をひらひらと振って見せます。
是色「僕に対していつでも言っていいからね。『ただいま』って」
薄い微笑みで彼女は頷き応えました。
結花 「ありがとうございます、先輩」
最後にちょっと茶化した口調で返しておこう。四季先輩はたまに先輩に見えないところがあるので
とこんな感じで可愛子ちゃんのところに向かいます。
そして、そこに充さんもいて欲しい!
GM はい。
では少し場面を移して、可愛子さんのあたり。
充さん出しますか? まぁ、一緒に洗濯してるのかな。
ですかね。
GM 対汚染判定どうぞ。
結花 "Takasi_10
ダイス 7R+5 = [5,4,4,6,2,6,5]+5 = 11
ごめん、今の浸食率忘れた。
いくつだったっけ?
GM 実は一度も登場してないので28%です。
げげぇ
ごめん、すっかり忘れていた。(笑)
結花 Takasi_10
ダイス 1D10+28 = [10]+28 = 38
うわ(笑)
お怒りでございます
GM 元気いい。(笑)
結花 いままで倉庫にしまってたからぁ…
GM では、お寺の裏から、じゃばじゃばしてる音が聞こえてきますね。
可愛子「こう、で、こう、で、こう……(・_・;」
「そうそう。大分御上手になってきましたね」
可愛子「洗濯板むず過ぎー。><」
「そ、そうですか……」
結花 と、そこに現れる感じで?
GM はい。
結花 じゃあ、可愛子さんに接近するんですが足音かなにかで気づかれます。
GM どちらに?
結花 充さん…かな? 釣られて、可愛子さんがこちらを見る…とか
GM では。
「おや」
可愛子「むむ?(@@」
結花さんの方を見ます。
結花 そこには、気合満点の顔の結花さんが
…気迫かな?
同じく気迫満点の顔で可愛子さんに向かっていきます
GM 「ああ……!」
そこで充さんが割り込みます。
「これはどうもどうも、早乙女さん」
にっこりと。
「灯がお世話になりました」
にっこりと。
結花 「………」
目の前の影に少し沈黙して
ハッとしたように顔を上げよう
「雪吹さん……!」
GM 「いえ、お恥ずかしい話ですけれど、これでもハラハラしてましてね」
「全然そうは見えなかったでしょうけれど、あの街に灯が出て行くと言うので」
「いえいえ、灯もああ見えて修羅場には慣れているんですけれど、やはり、何と言うか、多少未熟なところがありますからね」
まあ確かに、詰めが甘いというか…そういう一面はありそうだな。
結花 「あ、えっと………」
いきなりの話に困ったように、意味ありげに可愛子さんのほうを見よう
気迫入れて来たら、横槍入れられて戸惑ってる感じで。
GM 可愛子「(・_・」
結花 「えーと、えーと……。なんて言えばいいか………」
GM 可愛子「^▽^;;」
結花 「ごめんなさいっ!」
ふたりに頭を下げます
GM 「はい?」
「ああ、いえいえ、まぁ確かに、繰鐘さんと早乙女さんにはもの申したい部分もあるにはあるのですけれども」
「そんな、灯は無事に帰って来たわけですしね。改めて頭を下げて頂かなくても」
結花 「いままで」
「呆けててみんなに迷惑かけちゃってごめんなさい!」
頭下げたまま、言います。
GM 「灯からも早乙女さんを責めないようにと言われてますし……と、はい?」
「……おや……?」
可愛子「お、おお?(@@;」
結花 「一生懸命にみんな戦ってたのに、わたしだけ逃げてた」
「誰も救えない現実が嫌で、何もできない自分が嫌で」
「目を塞いで、耳を塞いで、わたしだけ逃げてた」
「……だから、ごめんなさい」
GM 「……」
可愛子「…………」
「……誰だって怖いものですよ」
少し笑います。
結花 「ん…、ありがとう。雪吹さん」
顔を上げて、柔らかい笑顔で充さんに微笑みます。
そして、可愛子さんのほうに向き直ります。
「可愛子ちゃん、ごめんなさいっ!」
「わたしのせいで、可愛子ちゃんの大切な人が死んじゃって……」
真剣な瞳で、可愛子ちゃんを見て言います
GM 可愛子「ん? ああ、いいよいいよー。^−^」
可愛子「まぁ、仕方ないって(・_・ゞ」
洗濯板の方を見て、がしがししながら。
結花 「…それで、可愛子ちゃんはいいの?」
意外そうな声を出します
責められたときのイメージが頭に残っているので。
GM 可愛子「人はいつか死んじゃうし、ましてやこんな状況だもんねー(・_・ 」
がしがしがし。
結花 「……でも、わたしのせいなんだよ? わたしが、余計なことしたせいなんだよ?」
GM 可愛子「……、貴方のせいじゃないよ」
可愛子「泰平君が死んじゃったのは、凄く……残念だけど」
可愛子「でも、巡り合わせが悪かっただけで」
可愛子「貴方は可愛子の歌を好きって言ってくれたし、あの時は嬉しかったし」
結花 「……それでも、やっぱり、わたしには自分のせいだって思えるから」
「だから、ちゃんと謝りたいし。可愛子ちゃんの気が済むように、どんなことしてくれたってかまわない」
「……わたしが、したことだから」
GM 可愛子「うん、だからまぁ、別に、いいよ」
がしがし、がしがしがし、がしがし。ざばー。
結花 「…本当にいいの?」
最後の確認のように聞きます。
GM 可愛子「いいって言ってるし。それで何か不満?」
ざばざば。
別の洗濯ものをとって、ざばざば。
可愛子は、気さくな感じを装ってはいますが、さっきから一向に結花さんの方は向いてませんね。
結花 「ん……、ちょっと、意外だったから」
「可愛子ちゃんに…、みんなに謝りに行くって決めたとき……責められても当然だ……って」
と言いかけて、そのことに気づこう
で、コブシを血がにじむまで握り締めます
(なんで、気づかなかったんだろう………)
GM 可愛子「あの時は……ちょっとかっとなっちゃっただけ」
可愛子「可愛子もごめんって言わなきゃね〜^−^;;」
可愛子「ごめんね、理不尽に責めちゃって」
と、軽く。
洗濯板と桶に向かって謝ります。
結花 「ううん。あんなことになっちゃたんだから、当然だよ」
GM 可愛子「そっか」
気付かないふりをされます。
結花 「でも、だから、そのうえで……」
可愛子ちゃんに手を差し出します
「やっぱり、可愛子ちゃんとは友達になりたいな。こんなになっちゃった世界で、たまたまめぐり合えた仲だもの」
「ダメ…かな?」
GM 可愛子「…………」
がし、がし……。 ちゃぷ……。
手を止めます。
可愛子「……何言ってるの。もう友達でしょ? ^−^」
結花 「……可愛子ちゃん」
GM 可愛子「何?」
結花 「うん。そうだよね、友達だよね!」
GM 可愛子「う、うん……」
可愛子「そう、だよ」
結花 強引に手を握って、大はしゃぎしようとします。
こっちも
目に見える空元気で。
GM 可愛子の方から、手を握ろうとはしません。
俯いたまま。
結花 「……ん」
それを、少し後悔の念を込めた目で見て
「わたしたち、友達だもんね。みんなで…」
GM ちゃぷ……。
ぽちゃん。
雫の落ちる音。
焦ったように、可愛子は顔を拭いて、
そのまま乱暴にじゃばじゃばとし始めます。
結花 「……ご、ごめん」
GM 可愛子「え、何が? 可愛子、ちょっと顔に水が飛んじゃって……^−^;」
結花 そこで剛さんに来て欲しいです
充さんに、秋土さんの話を聞きに
GM おう。
対汚染判定どうぞ。
結花 "Yuika_9
ダイス 7R+5 = [2,5,5,9,1,5,1]+5 = 14
浸食ですね
GM はい。
結花 Yuika_9
ダイス 1D10+38 = [10]+38 = 48
元気すぎる…。年長ふたり
GM それでは、剛さんが現れます。
「おう……いたいた」
「おや?」
結花 結花さんは可愛子に集中してて気づきません。
GM ちょっと手持ち無沙汰だった充さんが対応します。
「何してるんだ、お前ら?」
「いえ、ちょっと……」
「ああ、洗濯か。おっ、結花」
「こんなとこ居たのかよ」
結花 「あっ…、剛先輩」
気づいて、そっちのほうを見よう
「ごめんなさい! 剛先輩」
GM 「は?」
「どうした」
結花 「いままで、いっぱい迷惑かけちゃって……」
「みんな大変なのに、わたしだけ逃げてて……」
GM 「ああ……なんだ。気にすんな」
ちょっとばつが悪そうに言いますね。
結花 「ありがとう…、剛先輩」
気にすんな、といわれたことに素直に感謝します
GM 「面倒くせぇ。お前は何も考えずに元気娘やってりゃいいんだよ」
結花 「あはは…。わたしって、そんなにノーテンキに見えますか?」
GM 「お前が能天気じゃなかったら、能天気な奴なんてこの世にゃいねぇ」
結花 「うー。ひどいなぁ、先輩ったら」
ほっぺをふくらませよう
GM と、そこで思い出したように。
「つか、そうだ。なんだ……秋土青藍って奴のことしらねぇか?」
充さんの眉がぴくっと動きます。
結花 「わたしだって、一応いろんなこと考えてるんですよーっだ」
誰にもきづかれないように、ちょっぴり可愛子ちゃんのほうを見て。
GM 可愛子は俯いて洗濯に専念してるようです。
結花 で、剛先輩のほうに視線を戻します
GM はい。
「秋土さん、ですか」
「おう、なんか知ってるか?」
「いえ、あまり……。あの方が何か?」
「いやな。あのガキが、そいつのことを怖いって言っててよ。なんか気になってな」
結花 「怖い………?」
GM 「秋土さんが怖い? 確かに美形すぎて、同じ人間っぽくない雰囲気はありますけど」
「美人とか美形とかってのは、大抵良からぬことを企んでるもんだろ?」
「いえ、それはどうでしょう……」
充さんは苦笑します。
「それで……日向ちゃんは、怖いとだけ?」
「あー、壊れたもんが直っちまうとか、まもりがみがどーとか言ってたけど」
「そうですか……」
ちょっと考える風な充さん。
結花 「………」
結花的に、その台詞になにかを考えていよう。
数日間呆けていたので、みんなについていけるように必死です
GM 「おい、なんで俺の方が質問されてるんだよ」
「ああ、すみません」
「結花は……、まぁ、しらねぇか」
結花 「うん」
GM 「んー、他の奴にも訊いてみるか」
「んじゃな」
と言って、剛さんは去ろうとします。
結花 「ちょっと待って。剛先輩」
GM 「あん?」
結花 「その秋土さん…っていう人が、なんでかわからないけど怖かったんだよね?」
GM 「まー、そう言ってたってだけだけどな」
結花 「わたし、その秋土って人のこと調べてみることにする。ほら、着く前から呆けてたせいで、仕事なんもないし……」
GM 「やめとけ。お前に調べるのとか、向いてねぇ」
手をひらひらっとされちゃいます。
結花 「うー。剛先輩の意地悪」
と、ちょっと口をとがらせます
GM まぁ、剛さんは行っちゃいますけど。
結花 じゃあ、その後ろ姿を見ながら
「雪吹さん、秋土さんってどんな方なんですか?」
GM 「どうと言われましてもねぇ」
結花 「……言われましても?」
続きを促します。
GM 「慇懃丁寧で、優秀な方としか」
結花 「慇懃丁寧で、優秀……。よく知ってるんですね、秋土さんのこと」
GM 「それ以上の個人的なことはほとんど知りませんよ」
「お仕事で会ったことがある程度ですよ」
にこやかにそう受け流します。
結花 「お仕事………」
なんとなく、それ以上ふみこまれたくないんだろうなーという
雰囲気を察して、くるりと身を翻します
「わたし、それじゃ、そろそろ行きますね」
「ここに着いてからたくさんの人に迷惑かけちゃったから」
「いっぱい、いっぱい謝ってこないと」
GM 「ああ、はい」
「あまり無茶はしないで下さいね」
「早乙女さんは灯の大切なお友達ですから」
結花 で、二人からちょっと距離をとったところで、
叫びます
GM はい。
結花 「可愛子ちゃん! わたしたち、友達だからね! なんでも、頼ってくれていいからね!」
GM 可愛子「……あ、うん!^−^」
結花 で、背中を向けて。
脳裏にあのときの名前も知らない人のことを思い浮かべます
GM 名前も知らない人?
結花 (殺しちゃって、ごめんなさい…。わたしは、あなたの名前を知らないけど)
(それでも、あなたの守るはずだったぶん、可愛子ちゃんのこと、守るから……)
結花ちゃんは泰平の名前を1回も聞いてなかったような気がするので
そして、PLもいまのいままで名前を忘れていた
GM 可愛子が散々泰平君と呼んでたような気は致しますが。(笑)
酷い話です。
結花 じつはそれぐらい、出来事の印象が強すぎて
彼個人の印象が薄いのです
GM ですか。
結花 そうなんです
ということで、ここでシーン切ってもいいでしょうか?
わがままにつき合わせてしまって、あまり謝っちゃいけないんでしょうが申し訳ない
GM はい。では結花さんが去った後に。
「……」
可愛子「…………」
「…………」
可愛子「……なぁに、あれ……」
「……早乙女さんですか?」
可愛子「ぅ……うっ……うっ……」
可愛子「ずるいよぅ、あんなの……何よぉ、何か、いい子ちゃんになっちゃって……ううっ、うっ」
可愛子「あんな、ふうにっ、言われた、らっ……どんなことしてくれたってかまわないとか、言われたら……」
可愛子「何もっ、出来るわけないっ、じゃん……、ぅぅうっ」
ぽたぽたと、涙が洗濯板に落ちます。
可愛子「ずるい、よぅ…………」
「やっぱり……許せてませんか」
可愛子「憎いに決まってるじゃない!」
可愛子「超ムカツク! 泰平君の代わりにあの子が死ねばよかったのに!」
可愛子「ぐぅうっ……」
ずびびっと、鼻をすすります。
可愛子「……くっ、でもっ、ここの人達、みんな頑張ってるから……」
可愛子「可愛子が、我がまま言ってちゃ、いけないと思う、から。…………頑張る」
「……そうですか」
可愛子「うん」
ざぶざぶざぶ……。


シーンカット。




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