第二棺

思い出の深い町の埋没the Expansion of monochrome

Middle Phase 9
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   ■シーンプレイヤー:日向糸緒◆

   ◆日告市の様子
 
 夜が更けていく。
 暗く、暗い夜。
 街が変貌してから、まだ半日しか経過してないというのに。
 ここに息づいていた人間達の、半数以上が命を失っていた。
 
 いや、それは正しくない。
 
 命は失っていないかもしれない。
 しかし、自我は失ってしまった。
 人であることを忘れてしまった。
 生き残った者達も、今まで通り生きることは許されない。
 今まで通りでは、到底生きていけない。
 
 さかのぼること、12時間前。
 この街で住人達の『変貌』が起きた直後、
 驚異的な迅速さで『閉鎖』が決定された。
 電波の遮断、通信の切断、道路の封鎖、情報の封殺。
 そして突如街を覆った、灰色の霧。
 霧にして、強固な壁。
 黒に、限りなく近い。
 何処かで異形の声がする。
 何処かの悲鳴が鳴りやまない。
 もはや狂気しか住まなくなった街。
 誰も、その濃厚な灰色を通過することはできない。
 
 そんな東京都日告市の、UGN支部にて、
 少し前になされた会話。
「やつらは何故、人を襲うのだと思う?」
 支部長、冬水真冬が問う。
 補佐を担当する美貌の青年、秋土青藍は、
 美しい角度で首を傾げ、それに応じた。
「何故、と仰いましても、見当がつきかねます。
 まさか食料というわけではありませんでしょうし。
 ジャームなのですから、衝動に任せているとしか……」
「衝動ねぇ。それで片付く域を超えてると思うがね。
 やつらがお互いを襲う確率は、
 理性を保ってる人間を襲う確率に比べ、著しく低い」
「しかし、何故かを究明することが今必要でしょうか?
 現に襲来するのですから、撃退する他ないかと」
「確かに、究明自体に意味は無いな」
 真冬は肩をすくめた。
 
「しかし、理由やら目標やらがわかれば、対策が打てる。
 その目標を取り除いたり、達成を不可能にしたり、
 理由の理屈が通らなくすればいいのだからな」
 
 彼は目を閉じ、独白するように言葉を続ける。
 
「完全な解決には、原因の究明が不可欠――
 原因無き異常は、解決が不可能とも言える」
 
「たとえばここで、映画について考えてみよう。
 いわゆるパニックホラー、ゾンビモノ。
 今に良く似たシチュエーションの物が、沢山あるからね」
 
「ゾンビ化の理由や、敵が人を襲う理由。
 それらが述べられるものは少ない。
 また、述べられていても浅いものばかりだ。
 根本的な『何故?』が解決されないままに映画は終わる」
 
「必要ないからね。
 むしろ、解説してしまっては逆効果とすら言える」
 
「『闇』が恐怖の対象なのは、『わからないから怖い』のだとする向きもある。
 つまり、理由なく襲ってくるものは、
 対策も打てず理解も出来ず、わかりあえず、『怖い』のだ」
 
「……それで、実際のところの原因は――?」
 黙っていた青藍は、話が途切れた部分で問いを挟んだ。
 これに真冬はもう一度肩をすくめて見せる。
「さぁね。寂しいのではないかな?
 ま――余談はこの程度にしておこう。君には任務がある。
 “仮初(Area of Fake)”――という名称は覚えているかな」
「FHが開発したと言われる『賢者の石』で御座いますね」
「然り。世にも珍しく世にも奇妙な、あの『賢者の石』、だ。
 至急、叢雲寺へ行って回収してきて欲しい」
 青藍の眉が少し動いたが、その程度で崩れる彼の美顔ではない。
「叢雲寺――梔子駅周辺、で御座いますね」
「ああ。信頼できる人物に渡してある」
「畏まりました」
 彼らはいつものように仕事をこなす。
 こうして言葉を交わすのは、
 最後になるかもしれないと、予感しながら。
 
 夜が更けて行く。
 そしてこの街に、
 きっと朝日は差し込まない。
 思い出深い我等の町は、埋没された。
 引きずるべき棺は留まるところを知らない。




俺、今回の計画の目的は同化じゃないかって思えてきたよ。
いや、融和か?
結花 ああ。国民総肉団子化計画?
そう、それも一つ。
SFでは何度か取りあげられたネタだ。
エヴァもそうだし、マルドゥック=ベロシティでもあったな。
結花 幻魔大戦が思い浮かぶな…
糸緒 蠱毒、かなぁ。私の連想したものは
最強のジャームを作る?
糸緒 いわゆる、一番強いオーヴァードかジャーム作っちゃおうぜ☆
的な(笑)
ここで一番性能がいいのを回収して、
他の土地を同じこと起こして
さらに、一番性能がいいのを放つ。
そしてガンガン強くするw
結花 ジャームになる可能性が高いと思います
それはそれでありだな、シナリオとしては(笑)
問題は、そんなに強くしてどうするのかってことだ(笑)
結花 強くしてどうするんでしょうね?
かぶった(笑)
糸緒 うーん。
レネゲイドビーイングが
ボスなら
進化を遂げさせようとしている
と、いうところだけどね
なるほど。
結花 ん。いま、ひとつ思いついた
四季奏先輩の性能評価
映画のバイオ2のイメージで言いました
四季奏の立ち位置がいまいちはっきりしてないからなぁ



GM 夜の間にしたいこと等ありますか?
結花 とくに自分はないですよ。灯ちゃんにべったりしたくて、可愛子ちゃんからは離れたくて、それだけです
GM や、まぁ、それは良いですよ、それで。(笑)
糸緒 糸緒は多分いい加減眠いので、耐え切れず寝ます。そしてくすんくすんと夢のなかで泣いてます(笑)
糸緒は本当、小説的な見せ方に慣れているというか丁寧というか。(笑)
GM 無ければ、早朝にまで話を飛ばします。
糸緒 構いません。
結花 構わないですよー
かまわない。
GM シーンプレイヤーは、どうしましょうかね。3人とも出るから、だれでもいいのですけれど。
糸緒ちゃんかな。
糸緒 は、はぇ
わ、わかりました……
結花 今回のゲストですものね
GM サブPCは、だれを出すか決めて下さい。
糸緒 正直にいえば出たくないですけど……まだ、70だし平気かな
サブPCは他にみなさんにお任せします
結花 まだ、クライマックスじゃないですよね?
糸緒 とりあえず侵蝕率が低い人優先したほうがいいとは思いますけど……
個人的には……剛さんがいいなーとか……(笑)
←中の人の好み
結花 つまり、熟年趣味?
糸緒 いいえ。
不良っぽいのに、面倒身のいい兄貴というのに萌えるんです
しかし、ロマンスグレーもばっちこい
結花 じゃあ、こっちからは剛さんだけで。
麗香さんは待機です。
こっちはどうしようか。
シーンの内容にもよるが。
糸緒 じゃあ、灯さんでいいんじゃないですか?
それなら結花お姉ちゃんも出やすいでしょ?
結花 灯ちゃんが、一番侵蝕率低いですしね
じゃあそうするか。
糸緒 うん
登場は剛さんと灯さんに、PC全員で、そういえばNPCは陣内のおじさんだけでいいのかな?
じゃ、ないか。
いつも思うが、全員出ると登場人物が多すぎる気がする。(笑)
糸緒 しょうがなかろう(笑)
きっとGMは「そろそろNPC皆殺しにしよう」とか思ってるに違いない。
糸緒 皆殺しはいくらなんでも(笑)
結花 歯車くんもか、よし!
糸緒 糸緒ちゃんの朝を妄想してみよう。
……
起きて、いつもどおりにしようとしたら、適当なものに足をつまづいてこける
→泣かないようにじっと我慢する
→涙目になってたおころをノワールがなめてくる
→その時になってようやっとここが家じゃないことに気づく
→違う意味で涙目になる
……うん。かわいいね!
なるほど。
これが痛可愛いというやつか。
勉強になるな。
糸緒 痛いのか?(笑)
えぇと、汚染レベルはいくつですか? というか登場ふっていいのかな
GM 汚染レベルは、どうしようかな。
結花 10
GM して欲しいならそうしますよ。
結花 冗談です
糸緒 しないでください
10だったら出ないぞ(笑)
GM 2で良いです。よろしく。
糸緒 よかった。
結花 では、振りますねー
ダイス 10R+4@10 = [10,2,6,2,4,1,6,1,3,2][6]<クリティカル>+4 = 20
結花 結花さん。
GM 成功ですね。
結花 侵蝕率上げます
ダイス 1D10+94 = [6]+94 = 100
結花 ぴったり100!
ついに3ケタか…
糸緒 うわぁ
で、俺も出なきゃいけないんだな。やれやれ。
ダイス 9R+2 = [7,8,4,9,1,2,4,8,1]+2 = 11
1D10+68 = [3]+68 = 71
糸緒 じゃあ、わたしもいきますね。
えいっ
ダイス 7R+2@10 = [9,10,4,5,5,7,10][2,2]<クリティカル>+2 = 14
糸緒 よかった。
ダイス 1D10+78 = [9]+78 = 87
糸緒 はう
重いー(笑)
結花 重いんですか?
GM サブPCはどなたが登場?
結花 剛さんと灯さんですね
GM はい。
剛さんの分。
ダイス 7R+2 = [6,1,6,4,6,9,10][5]<クリティカル>+2 = 17
65+1D10 = 65+[10] = 75
GM おう。
灯の分。
ダイス 7R+3 = [9,6,4,7,8,5,8]+3 = 12 58+1D10 = 58+[5] = 63
GM みんな成功しますねぇ。



GM さて、と。
それでは、糸緒さん。目覚めて下さい。
かさかさかさ、と頬を撫でられます。
糸緒 「……?」ぼーっとしながらきょろきょろ
……うう。中の人はすごく気付きたくない事じゃないかと思う今日このごろですよ
GM かさかさと、蜘蛛に頬を撫でられて目覚めた糸緒さんです。
かさかさかさかさ。
糸緒 ひいいい
「……??」
目をぱちくり
「……!!」
きょろきょろ
「(蜘蛛さんってことは……蜘蛛丸おにいさんがっ!?)」きょろきょろ
一緒に寝てたノワールをぺちぺちと叩いて起こします
GM おお。冷静だ。
割とわさわさいるんですけれど。(笑)
慣れたか!
糸緒 なれたというか
中の人だと絶叫モノなんですが
糸緒ちゃんは、動物ずきだから。虫もいっぱいはびっくりだけど。
あとはまぁ、助けてもらったから、かな?>蜘蛛は平気
GM ちぇ。
糸緒 で、えぇと、ノワール起こしたら
蜘蛛さんを見ますけど……えぇと、どうしてます?
「く、蜘蛛丸お兄さんですか??」声かけよう
GM はい。
ま、他の人も起きていいです。
かさかさかさ、と、何処から来たのか蜘蛛がそこらじゅうに。
結花 大量の蜘蛛におびえて、灯ちゃんの腕に抱きついています
糸緒 大量の蜘蛛は諦める(笑)
怖いけど諦める。知り合いで頑張ってねっていってくれたのだから諦める。頑張る
「慌てるな。この蜘蛛は、どれも毒のない種類だ」
本を顔に乗っけたまま寝ていたんだが、それをどさっと落としつつ、言う。
糸緒 「……あ、えと、つ、潰さないであげてくださいっ!!」
おろおろ
GM 可愛子「きゃーっ! 蜘蛛っ、蜘蛛っ!?>□<」
可愛子がばしばしとぬいぐるみで叩いてます。
結花 「ひっ!」
ビクビク
その可愛子さんの様子に、さらにビクビク
灯ちゃんに抱きついたまま、うつむきます。
GM 蜘蛛蜘蛛。
糸緒 「やめてーっ!! やめてくださーいっ!!」
あわあわ、止めに入る
GM 「何だこりゃ……」
「しかし、一箇所にこれだけの数の蜘蛛が集まるのは異常だな。誰かのエフェクトか?」
GM 「蜘蛛好き……?」
糸緒 「く、蜘蛛さんは、昨日助けてくれたお兄さんのお友達なんですっ!!」
あわあわ
「お、お願いしますっ!! も、もしかしたらすごく大変なのかも」おろおろ
GM 「……」



――に


  ――げて ――


GM と。
かすれるような声が周辺から漂って。
それを最後に、蜘蛛がさーっと。
散会していきます。
何処かへ。
一定の方向ではなくて、誰かの管理を免れたみたいに。
糸緒 ひぃっ
聞きたくないけど予想してた言葉がー!!(笑)
「っ?! く、蜘蛛丸お兄さん??」
…蜘蛛丸も死んだか。
結花 形さんたちの魔の手が迫ってるんでしょうかね?
糸緒 「……??」
「なん……で……? そんな……うそ……にげてって……」
瞳孔が開いた感じで、散っていっちゃった蜘蛛さんを見送る
「蜘蛛丸お兄さん……? うそ……そんなの……だって、がんばってねって……お兄さんだけ、いってくれて……」
結花 「…え、えーと……。灯ちゃん、どうしよう?」
不安そうに灯を見上げて、聞いてみよう
「……すぐに移動できるよう、荷物をまとめるぞ。灯、偵察頼む」と、結花の言葉には気づかず、間に口を挟む。
GM 「了解」
結花 「やだっ! 灯ちゃん、行かないで!」
灯を離そうとしない
「怖いよ…。ねえ、お願い。灯ちゃん、行かないでよ……」
GM 「……」
困った感じで、新垣君の方を見ます。
「移動ルートは昨日確認した通りだ。万一合流が不可能になったら、線路沿いに秋土劇場へ向かえ」情けをかけていられる状況じゃないから、糸緒や結花のことは見もしない。
GM 「……結花、待ってて」
結花 「う…、うん」
その場に、ぺたんとへたりこもう。言われた通りに
糸緒 「……」
ノワールと一緒に駆け出すー
GM わぁ。
「あっ! おい、ちみっこ!」
剛さんが叫びます。
糸緒 声には気づかないで走りますー
というか聞こえてないかなぁ
なるほど。糸緒が囮になってくれるのか。
じゃあ俺たちは逃げようか。
糸緒 囮呼ばわり(笑)
ぶっちゃけ、PCとして、尚には止める気がないんだが(笑)
まあ冗談はさておき、剛さんは糸緒の首根っこ捕まえようとするんじゃないのか?
糸緒 はえ
それは捕まる(笑)
とても捕まる(笑)
←肉体1
結花 剛さんも肉体3だが。
GM 離れてたから、何とも言えません。
抵抗しないんだったら捕まえられたで良いですよ。
どうしますか?
糸緒 じゃあ、走っていくー
結花 まあ、捕まえてもらいます。
GM 糸緒さんは逃げる?
糸緒 えーと逃げる、という意志ではないので
まあ、とりあえず走っちゃっただけなので捕まえられても大丈夫です
GM なら、剛さんが捕まえます。
がしっと。
糸緒 「っ!?」
目をぱちくり
「???」ぶらーんぶらーん
GM 「おい、何処行くんだ。あぶねぇだろうが」
糸緒 「へっ? だ、だって、蜘蛛丸お兄さんが、大変で……頑張ってねっていってくれたのに……私、何も……た、助けなくちゃ……」
GM 「おい、しっかりしろ」
ぺちぺち、と軽く頬を叩きます。
「で、そいつは今どこにいるんだ? そして、何をどう助けるんだ」と、眠そうな目をこすりながら周囲を見渡し「全員、準備できたか? 移動するぞ」
というか、どこで何が起こってるかもわからないのに、駆け出してどうするんだ。(笑)
糸緒 うん。わからないけど、じっとしてられなかったから(笑)
「……」
目をぱちくり
「……あぅ。ごめんなさい……」しゅーん
GM まぁ、麗香さんや充さんは起きてます。
灯はシーン退場でいいのですか?
結花 「え…。でも、灯ちゃんが待ってて…って」
尚くんに疑問の声を上げてみた
「こっちから灯に追いつくんだ」
結花 「そ」
「そ、そうなの? それでいいの?」
「それは逆だ。こういう混乱した状況で、姿が見えなくなったら、もう二度と会えないと思え」
糸緒 「!!!」涙目
「失いたくなかったら、絶対に離すな」糸緒の事情は知らないので、気づかず続ける。
「手の平にのせた砂と同じだ。たとえ、気を抜いたのがほんの一瞬だろうと、風で吹き飛ばされたら、それまでだ」大して価値がないものを守ることで一杯一杯になり、本当に大切なものを失ってしまう人間のなんと多いことか。
糸緒 「っ!!」涙目でじたばた
GM 「おい、こら、落ち着けって」
とにかく、俺も移動するぞ、灯の後ろをついて。
GM はい。
可愛子「バタバタしてるなぁ……。・・;;」
眠そうにしながら、ついて行きます。
結花 「う、うん」
尚くんについていこう
GM ああ、そうそう。これには気付いてくれて構わないのですが。
塵内省悟さんの姿は見えません。
敵に食われたか?
糸緒 はうわっ
「た、助けなきゃっ!!」涙目でじたばたじたばた
結花 「灯ちゃん……」
結花は塵内さんのことなど微塵も気にしません
糸緒 ひどい(笑)
「………」俺は、省悟さんがいないことには気づくけれど…
…忘れ物が無いか探すように、しばらく後ろを見つめるだけで、何も言わない。何もしない。
GM 充さん、は、シーンに出てないんですよね。
出てないなぁ。
GM じゃ、まぁ。充さんから紙を渡されたってことで。
紙? 内容は?
結花 省吾さんについていくとか
GM ありがとう、すまない。さようなら。 塵内 とだけ書いてありました。塵内食堂のチラシ裏。
まぁ、見張りで一緒だったので、見送ったんでしょうね。
糸緒 わーんっ!! みんな消えてくー!!
ああ… なんとなく、そんな予感はしてた。
結花 ですね。
…省吾さんの遺言に引っ張られて、こっちまで死にたくなるのは御免だな。
一切ためらわず、そのチラシを丸めてその辺のゴミ箱につっこむ。
結花 どうせ、ジャーム化して現れますよ…。きっと
デスヨネー
結花 さすがは不死鳥
それはゾンビじゃないか?(笑)
糸緒 めそめそいやだよぅ
GM さて、ルートはどんな形にしますか?
結花 尚くんについていきます。
その前に、どんなルートがあるのか教えてくれ。
GM まぁ、駅の手前ですから。
大きく分けて、夜歌学園へ戻る、東行き。
駅を超えて神社へ向かう西行き。
駅沿いに北へ向かう、四季駅行き。(秋土劇場など)
駅沿いに南へ向かう、梔子駅行き。
四季奏の父親がやってた病院ってどこにあるんだ? 参考までに。
GM 四季駅の前。
前じゃないですけれど。
まぁ、四季駅からバスで行く感じ。
了解。
結花 次の話の舞台とかになりそう…
糸緒 ゾンビモノで、病院は怖いですよぅ……(笑)
結花 でも、定番です
糸緒 ひぃ
やだよぅ(笑)
夜の病院はマジで怖い。
糸緒 ですです
入院してた時は怖くなかったけど、地下とか絶対に嫌ですよ!
病棟は必ずしもそうではないけど、地下とかになると、長い廊下の電気ほとんど消すからな。
結花 懐中電灯必須ですね
糸緒 というか
深夜の人っ子一人いない街中ですら怖いのに!(笑)
ともあれ…まあ北へ行くしかないんだけどな。俺たちUGN組は。
それ以外にアテもないし…
糸緒 向かう方向は、みなさんにお任せします
結花 自分も尚くんに任せますよー
なら、目の前に明確な危険があるのでなければ、北へ向かいたい。>GM
GM はい。
では、外に出るとやけに静かな外です。
さて置き。
外は、夜と比べるとやはり明るく、濁ったように灰色をしていますが……
霧の中の街のようで、異様に静かです。
時計を見ると、6時前とかそのくらい。
結花 ビクビクしながら歩いていよう
ビクビクキョドキョド
糸緒 「……」ノワールにくっつくように歩きます。
びくびく
GM 「夜はなんだかんだ言ってがしゃがしゃ言ってたのに、今日は随分静かだな、おい」
可愛子「うーっ、なんか、さ、寒くない?^−^;」
糸緒 「……」胸に手を当てて、不安気に周りを見てる
GM ノワールはその隣をてしてしとついてきてます。
糸緒 びくびく。
「……あの、その……」
「……怖いことある前って、こういう感じのこと……あり、ません……か?」
結花 じゃあ、その糸緒ちゃんの言葉にさらにビクビクします。
みんなのことを、不安いっぱいの視線で眺めたり
GM 可愛子「あ、嵐の前の静けさって奴?」
糸緒 「えと、そんなのだったような……」授業を思い出すように
GM 並んだ町並みは、あらされているのに、死んだように何も言いません。
人気が消えているかのよう。
「人が少なすぎる…」ぼそり。
結花 みんな、肉団子…かな?
それか、形さんが侵蝕無視で殲滅した結果か
糸緒 怖いこと言わないでー
「……ふ、普通の人……です、か?」
「…よくわからない。だが、何かがおかしい。ヤバい雰囲気だ」正体のわからない恐怖が一番怖い、って言うしな。
糸緒 「……」ごくり、とのどを鳴らす。
GM、人気がない、というのは生きている人間がいない、というだけの意味?
それとも死体とかそういうのも見なくなった、という意味?
GM 転がってる死体らしきもの、はありますが、
少なくともジャームのような、動いてるものは見かけませんね。
この返答でよろしい?
ああ。ありがとう。
GM ひゅぅん。
すとっ。
っと、目の前に小柄な影が着地します。
灯ちゃんです。
「……見てきた」
糸緒 「……!」びくっとして「……」ほっとしてる
「何が見えた?」
GM 「あっちに――」
と、角の書店ビルを曲がった先を示して。
「――人がいた」
糸緒 「……ふ、普通の、人……ですか?」
GM 灯が頷きます。
「ルート先から、警戒しながらこっちに向かって移動してる」
結花 形さんとかじゃないかと予想。
糸緒 「……あ。えと、くすくす笑ってる、サラリーマンのお兄さんでしたか?」
GM 灯は首をちょっと傾げてから、横に振ります。
糸緒 「……そう、ですか……」しゅーん
「えと、その、どんな人達でした……?」
(ママかみだらのお姉さんだったら嬉しいな……)
「数は?」
GM 「3人。背の高めな男と、日告高校の制服着た女二人」
糸緒 「!!」
「そ、その人達知ってます!」
「じゃ、じゃあ……蜘蛛丸さんは……」
涙目
「…見当たらなかったのか?」
GM 「たぶん、その子の言ってる人はいなかった」
糸緒 「……」うりゅっと涙溢れてくる
結花 …衝動肯定すれば、普通の人間なんだよね?
見た目的には
糸緒 「えと……あの……」
涙ぬぐいながら
「その人達は……怖い、です……」
GM 「進行速度からして、数分でぶつかると思う。こっちに曲がってくるかはわからない」
「どうするんだ? 合流するのか」
バイクを押しながら、剛が言います。
「隠れるか」
結花 …隠れきれるか?
探査系って、相手にいたっけ?
糸緒 いる。
けど、蜘蛛丸さんでしたので……
多分、マシになってる。
結花 いまはいないのか……
糸緒 ただ、エグザイルが少なくともいる、よ
はりるりのどちらかのおねーさんが
エグザイルでの《異能の指先》使ってたから
ほとんどが白兵系じゃないかな
あのPTは
でもはりるりおねーさんたちは
ジャーム引き連れてきたりとかしてたから
白兵系、っていうくくりじゃないタイプかも
戦闘になったとしても、隠密状態であることにより、攻撃の対象にならないのはプラスになるからな。
どうせこの人数だ、隠れても誰かは見つかるだろうし。
糸緒 じゃあ、素直に隠れよう。
蜘蛛丸さんのいないあのPTには糸緒も会いたくないです
GM 「隠れるにしたって、何処にだよ」
結花 どういうふうに隠れるん?
バラバラ? それとも、まとまって?
糸緒 建物の中、が無難だと思いますけど……あるいは建物の隙間?
ちょっと怖いけど
GM 「……お店の中?」
GM、今の状況は?
GM 現在、駅前の細い路地を向かってます。
少し進むと、大きい通りに当たります。
隠れるところ、ねーーー(笑)
糸緒 モルな人が
壁をつくって、表面つくろって、壁に擬態?(笑)
壁、壊すとか?
なるほど。モルフェウスの灯に板塀作ってもらおう。
ガープス式に(笑)
結花 さすが、モルフェウス。便利
糸緒 オルクス二人が
ついでに場の調整みたいので表面をつくろうのを手伝えれば
完璧なんだけど……
GM 簡易エフェクトによる擬態は、基本的にジャームにはあまり意味が無いですけれどね。(笑)
糸緒 まあ、うん。何もしないより……は?(笑)
ジャームが出るって言いおった
結花 あくまで「ジャームには」だ
相手がジャームと決まったわけじゃない
GM まぁ、大きめな詠時通りをこっちに向かって来てるのが、その3名。
狭いと言っても、その道を通って少し横を向けば、この路地は丸見えです。
結花 逃げるだけの余裕はなし、ということですか?
GM ルート的には、詠時に一回出てから、北上するルートって感じでしたね。
隠れたいなら隠れてもいいですけれど、物陰以上の物はありませんよ。
近くにガラス張り1階の本屋があるから、そこに潜って本棚の影から外を見るとかが妥当かな。
糸緒 じゃあ、その辺にします?
ガラス張りなら
相手からも見やすいかも知れませんが
ひかりの加減で見えにくいかも知れないし……
結花 本棚を崩されて、下敷きにされる?
糸緒 キュマイラ。頑張って!(笑)
というか、そんなこといったら
どこに隠れても同じですよ
よしわかった
Uターンだ(笑)
Uターンすれば怖くない!(笑)
GM、後ろに向かってダッシュしたらどうなる?
GM 出来ますけれど、後ろ姿が見られる可能性は高い。
結花 従者シールドで足止めして逃げる、とかはどう?
わかった。後ろに向かってダッシュしよう。
そうすれば、もし戦闘になっても充さんの足止めエフェクトが役に立つ。
と、俺は提案するが。
どうだろう。
糸緒 いや、どれいっても
大差はないと思うから
意見があれば、其れに従うよ
まあ確かに(笑)
結花 じゃあ、みんなについていくのー
「あ、灯ちゃんは、どう思う?」
と、なら灯ちゃんに聞いてみよう
GM 「……尚の案で良いと思う」
糸緒 はーい。
じゃあ、にげるーのー
じゃあ、隊列を保ちながら後退しよう。
糸緒 「……」短いコンパスで頑張って走ってるけどとろい
GM はい。
可愛子「え、何、何?」
良くわからないでついてきてる。
「…」何も言わずに後ろを指差して、可愛子の背中を押そう。で、自分も走る。
結花 剛さんが、可愛子さんを気にしておこう。
GM 「とりあえずこっちだ」
――と。
 
 ――キャアアアアアアアアア!
 
後ろで悲鳴が聞こえます。
糸緒 「……!!」びくぅ
結花 なにかを振り切るように首を振って、気にしない! 目を背ける。
GM 糸緒さんなら聞き覚えあるかも。
玻璃瑠璃の声です。
糸緒 でーすーよーねー
「……いまの、こ、え……」
立ち止まっちゃいそう…
GM 「おい、止まるな!」
後ろから、駆ける足音が聞こえます。
糸緒 「え、あ、う……」おろおろしながら
そうこうしてたらノワールの背中にえいよって載せてもらう形……にしてもらって走ります。
糸緒は呆然としてますけど
結花 嬉しい悲鳴…とかじゃ、まかり間違ってもないですよね?
GM はい。
玻璃「やっ、いやっ、た、助けてぇ!」
瑠璃「わたっ、私達悪くない、悪くないからぁ!」
糸緒 「……!! お姉さんの声……っ」
いや、悪いから!(笑)
ある意味あんたらは悪いから!(笑)
…もしかして、形がジャームになったとか?
糸緒 普通に肉団子に追われてるんじゃないかなって思うけど
結花 ああ。あのボス候補生『肉団子』
GM 玻璃「謝ります、謝るから!」
瑠璃「許して……許してよぉ!」
糸緒 え、うそ
蜘蛛丸さんがジャーム化はないよね?(笑)
ああ。みだらさんかな
GM だだだっと、後ろから玻璃・瑠璃が駆けてきますが……
そして立ち止まっちゃってる糸緒さん。
糸緒 えへ。
GM 玻璃「そこの人達っ」
瑠璃「どいて、どいてぇ!」
真っ直ぐな路地だ。玻璃・瑠璃の後ろから何が追いかけてきてるかはわかるよな?
GM はい。
尚君が振りむくと、
二人の女性が駆けて来てるのが見えます。
顔も服装も良く似てますね。
片方はイヤホンを、片方はヘッドフォンみたいな耳当てをしてますね。
糸緒 えぇと、お姉さんたちが走ってこっちにきてるなら、慌てて私も走りなおそうかな
「はわわっ」走りなおしてみんなが遠いことに焦って頑張って走るー
わーん。足遅いのにー!
結花 灯ちゃんについていってます。灯ちゃんが振り返るなら、振り返る
形さんは死んだ…か?
「あれが、日向ちゃんの言ってた双子か?」
GM 「少なくとも、さっき見かけた二人」
「最後の一人はどこだ…?」
GM と、尚君。知覚判定。
ああ、一番前走ってる人で良いや。
誰だそれ。
GM さぁ。
灯さん?
足の速い奴じゃないか。やっぱり。
結花 ただし、結花さんは灯さんを抜けない
糸緒 剛さんじゃない? そしたら
ああ。でもひいてるなら遅いのかな
GM 速さでは結花さんですね。
じゃ、灯か。
灯は俺より知覚低いんだけど…(笑)
ダイス 2R = [9,6] = 9
ひい
やるな…
GM 9か。まぁ、気付いていいかな。
「――!」
灯が急に足を止めます。
まぁ、結花さんはそれにぶつかる感じですか。
糸緒 吹っ飛びそうだね。それ(笑)
結花 「きゃ……っ! 灯ちゃん!?」
GM どん。 こけっ。
《縮地》系のエフェクトか?
結花 目の前からの―――
GM 一陣の風。
糸緒 ハヌマーンだったらしい
GM 砂を巻き上げるようにして
そして、目の前に砂嵐のように砂が舞い散ると、そこに人影がいます。
糸緒 どきどき
GM 玻璃「――あ、ぁあっ」
瑠璃「そんな……ぁ」
糸緒 びくびく
結花 実は友好的に1票!
糸緒 みだらさんかなー
GM 玻璃と瑠璃がぺたんと尻餅をつきます。
一人の女性――と、一人の男性が、つれそって。
そこに居ます。
おお…?
糸緒 あれ。
私、知ってます?
GM ええ。
そろって和服。
げぇ
「あんたは…!」
糸緒 はぇ。
男性?
お人形さんがリアルになったのかな
GM 女性の方が、くいっと顎をあげて。
その場に居る人間達を見るように。
白い和服。肩までの黒い髪。
凛としたたたずまい――
糸緒 「……!」
「みだらのお姉さんっ!!」
笑顔で声をあげよう。←なんで後ろの二人が怖がっているかわかってない
GM 玻璃「あああ、こ、香華院……さん」
瑠璃「ご、ごめ、なさい……」
結花 とりあえず、外見がジャームですか?
とりあえず、灯ちゃんの背後に隠れる。
糸緒 おい、キュマイラ(笑)
GM みだら「……ちょいとお前さん方」
彼女は、その凛とした佇まいで。
涼やかな表情と声で、そう話しかけてきました。
みだら「道を――尋ねたいんだけれどね」


男の首を片手に持ったまま。



結花 形さーん!!
糸緒 うひぃ
ジャーム化してるぅー!(笑)
見事にあの世への道先案内人と化してしまった…
しかも、殺した奴に道案内までさせるなんて。
粋すぎる。
むしろ逝きすぎ。なんという皮肉。
糸緒 ……
蜘蛛丸さんは殺さなくてもよかったのに!
まあ、命令に従ったってので十分、恨みつらみの相手に……なるのかなぁ
……うん。私もなりそうだなぁ……
衝動、殺戮とかなんじゃないか?
結花 おお。結花さんのご同類か。衝動:殺戮
GM ちなみにエフェクト的には、《砂潜り》です。
マイナーで全力移動できるようになるので、総合的な移動速度がとんでもなくなります。
結花 移動速度がとんでもなく?
ジャームだから侵食を気にしなくてもいいんだ。
だから、ぼかすかエフェクト使って移動できる。
GM まぁ、《縮地》ほどじゃないですけれどね。
結花 糸緒さんの移動速度もとんでもなくなるのか
糸緒 なぜ私の速度(笑)
結花 ……うん。私も(移動速度がとんでもなく)なりそうだなぁ……
<by糸緒
糸緒 意味が違いますですよ(笑)
その前に、移動速度0にならなきゃいいけどな。殺されて。




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