第二棺

思い出の深い町の埋没the Expansion of monochrome

Middle Phase 6
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   ■シーンプレイヤー:早乙女結花◆

GM では、結花さんのシーンにします。
時間帯は、さっきのシーンから少し経ち、とりあえずの安全を確保したあたり。
時間にして、20時前くらいになりますかね。
その時刻だと、もう太陽は沈んだ後で、しかもかなり暗くなっているはずだな。
結花 泣き崩れている結花さんを、みんなでどうにか連れてきた…とか?
待て、君は産方を引きずって走ってきたんだろう。(笑)
糸緒 泣き崩れてるのは
お姉さんじゃなくて可愛子お姉さんじゃ?
結花 たぶん、両方
まあとりあえず、シーン登場するか?
GM 登場メンバーは指定が在った分の侵食率上昇で良いですよ。
結花 はーい
こっちは灯かなー。
結花 結花さんサイドは、麗香さんが怖いので誰も登場指定なしでお願いしていいですか?
GM 話し合いには出たほうがいいと思いますけれど。>麗香さん。
まぁ、そうおっしゃるのならそれでいいですよ。
どの辺りがいいですかね。
じゃ、ゲームセンターとかいかがでしょう?
そうだな、いいんじゃないだろうか。
結花 いいと思います。なにもなければいいけど……
出ない人数を考えると、他のメンバーは周囲の偵察か何かをしているんだろう。
GM では、駅の近くの、ゲームセンター:ベッドオブネイルズです。
結花 筐体の中にジャームが潜んでいるとか
GM まぁ、そういうのは確認できたということで。
階層がいくつもあるタイプじゃなくて、横に広いタイプ。
地上と地下だけあるゲームセンターです。
ゲーム機は電気がついてるのか?
GM 電気ですか。まだ届いてますね。
なるほど。わかった。
GM それでは、侵食率どうぞ。
とりあえず。
ま、汚染レベル2で。
結花 では、登場は結花と灯、あと可愛子になるんですね?
それと俺な。
GM PC達からどうぞ。
結花 はい。
ダイス 8R+4@10 = [1,3,10,5,9,5,3,5][10][1]<クリティカル>+4 = 25
糸緒 みんなまわりますね
結花 じゃあ、侵蝕率
ダイス 1D10+76 = [9]+76 = 85
糸緒 うわあ
ダイス 8R+2 = [9,9,10,10,8,6,9,1][4,7]<クリティカル>+2 = 19
1D10+61 = [3]+61 = 64
結花 尚君の方も回ったぜ
GM
ダイス 7R+3 = [9,4,3,8,8,2,3]+3 = 12
51+1D10 = 51+[7] = 58
GM 無事登場。
結花 これで結花さんと麗香さんが並んだわけか…
しんどいなー
なんでメインアタッカーがきわどい侵食率になってるんだ…
結花 歯車戦に原因が…
糸緒 一回ガチバトルをしてますから……



GM では、シーンを開始します。
筺体やUFOキャッチャーが壊れ、倒れたりしてるゲームセンター内です。
電気はまだ届いてるので、中は明るく、ぴきゅんぴきゅんしてます。
可愛子「うっ……うっ…………」
可愛子は泣いてます。
結花 なんとか安全なところまで逃げて、緊張の糸が切れたので結花さんは泣き崩れます
結花「うっ……うっ…………」
結花は泣いてます。
GM 真似しないで。(苦笑
とりあえず、尚としては、泰平が死んだ責任の一端は自分にもあると思ってるので、苦い顔をして黙り込んでいる。
そのせいで是色にも無茶をさせたし。
《カームダウン》を使って静観するのはベストな選択じゃなかったか、と。
結花 結花さんの性格を織り込まなかったからかな?
いや…。
結花がどう行動したにしろ、尚にとっての最優先事項は、UGNチームの生存。つまり、結花、産方、泰平の三人の争いには関わらず、自分だけ先に後退することがベストな選択だった。
(しくじったな。俺は、麗香と合流した時点で、すぐに退くべきだった)
ポケットに手を入れたまま、倒れたゲーム機の前に取り残された安物の椅子に座る。
(余計なことに首を突っ込んだばかりに、こんな重荷も背負いこむ羽目になっちまったし…)
「いけると思ったんだが…甘かったな、俺も」と、一人呟く。
GM まぁ、話しかけるなりなんなりどうぞ。
結花 延々と泣き崩れてる
「落ち着いたか?」と、産方さんと結花に話しかける。
結花 じゃあ、尚の声にビクっとして
「わたし…わたし………」
と呟いて顔を上げよう
GM 可愛子「……貴方のせいだから」
声をかけられて、顔を上げてから、結花の方を向いて言います。
可愛子「泰平君が死んじゃったの……貴方のせいだ」
結花 可愛子さんに言われて、何も言えなくなる
「…………」
GM 可愛子「責任とってよ……責任とってよ!」
結花 「や……、いやぁっ………!」
思わず、可愛子を突き飛ばそう
「やだ、いやなの、やなの!」
錯乱した様子で叫ぼう。
GM どんっと、突き飛ばされます。
可愛子「う……ぅ、うう、な、何するのぉ!」
可愛子「嫌って、あなたのせいでしょ!」
結花 「来ないで! やなの! 責めないで!」
GM 可愛子「嫌なら、返してよ! 泰平君を返してよ!」
可愛子「この子が……この子が余計なこと言わなければ、全部上手く行ってたはずなのに」
可愛子「みんなもいなくならなかったし、泰平君も死ななかった!」
結花 「わ、わたし……わたし………そんなつもりじゃ……」
じゃあ、その可愛子に恐怖を感じて、走って逃げようとするけど、尚くんにぶつかって止まる
じゃあ、灯に目配せをして、結花のことを頼もう。
GM はい。
灯の方に、結花を軽く押しやる。
結花 「あ……」
軽くおしやられて、ついそんな声を出そう
肩をすくめて「責任を追及して意味のある場合もあれば、意味のない場合もある。だが、誰が悪かったにしろ、結果は変わらないぜ?」
と言って、二人に声をかけよう。
「さっきもそうだったが、お前ら、殴りあわなきゃ話ができないのか?」
「…なあ産方さん。ちょっといいか」
「俺が見る限り、泰平は、こうなるのも覚悟の上だったように思うけどな」
「だって、そうだろ? 俺と会ってから数時間しか一緒には行動しなかったが、あいつは最後まで、“自分の生存のため”の行動はしなかった」
まあ、飯は食ってたけどな。
GM 可愛子「貴方が、泰平君の何を知ってるの」
(肩をすくめて)「何も知らないね」
GM 可愛子「だったら勝手なこと言わないでよ!」

きぃいいんっ!

声が響きます。
振動で、ぱりんっ! と、UFOキャッチャーのガラスにひびが入ります。
激しく震える鼓膜を無視して、涼しげな顔で言い返そう。
「だが、あれだけ混乱してた状況だ。君も、泰平があの時なにを言ってたか、全部わかってはいないんじゃないか?」
「俺は覚えてる。一字一句正確に。それが俺の能力だからだ」
「しかし君の言うとおり、俺と泰平は仲が良かったわけでもない。今日あったことも、そのうち忘れちまうだろう」まあその前に死ぬかもしれないが。
GM 可愛子「それがどうしたの」
可愛子「覚えてたら、泰平君が帰ってくるの!?」
「いいや。むしろ逆だ」
「泰平のことを覚えてるやつが、今、この世界に何人残ってるだろうな?」
「日告高校も潰れた。あいつの家庭状況は知らないが、まあ…こんな状況じゃ、あまり期待はできないよな」
GM 可愛子「可愛子覚えてるもん……泰平君は優しかったもん」
「そうだな。つまり…泰平がどんな人間か知っていて、その最後の言葉を覚えているのは、いまや君だけだ」
「…そこで、だ。泰平が、最後に何を言いたかったのか、知る気はないか? 俺の力があれば、それができる」
「これが最後のチャンスだ。…聞くか、聞かないか。君が選んでいい」
GM 可愛子「何言ってるの?」
いぶかしげな顔になります。
可愛子「…………」
「あいつが何を言いたかったか、なんとなくわかる気がするのさ、俺には」人生に対する態度というか、そういうものに、どこか似たところがあったような気がするんだよな。
ポケットから手を出して、頭をかく。
GM 可愛子「うぅ……うぅ、何よ……可愛子をいじめて楽しいの!?」
可愛子はしゃがみこんじゃいます。
「大事なのはそこじゃないだろ」
「俺の趣味なんてどうでもいい」
「大事なのは、君がどうしたいか。これからどうするか、じゃないのか?」
GM 可愛子「うぅううぅ……」
「…で、どうする。聞きたいか?」
GM 可愛子「…………」
黙りこんじゃいます。
そのまま何も言いませんが。
「聞く気はないようだな。じゃ、話はこれまでだ」そう言って立ち上がろう。
俺が、産方のために行動するのは、あくまで泰平が死んだ事への責任を果たすためだからな。本人が“泰平の意思なんかどうでもいい”って考えてるなら、もうこいつのために何かしてやる必要は無い。
GM 可愛子「ま……待って! 待ってって言ってんじゃない!」
がし、と尚君の脚を掴みます。
おっと。
…必死だな。
GM 可愛子「…………く」
もぞもぞと、泣きかすれた声で言います。
じゃあ、そのまま何も言わず、無表情で産方を見下ろす。
しばらく沈黙が降りて…
GM 可愛子「……聞く。聞けばいいんでしょ……」
「…こう言ったんだ」仏頂面のままで。
「『生きることに背ェ向けんな。強くならなくてもいいから、本気で生きろ』ってよ」
「たぶんな」
強くならなくてもいい、っていうのは単なる俺の主観だが、
なんとなく、泰平は、本気で生きることの方を重視してたと思うんだ。
GM 可愛子「…………それだけ?」
可愛子は訊きます。
可愛子「ね、ねぇ、それだけなの?」
「…だよな。人生最後の一言にしちゃ、少なすぎるよなぁ」はじめて笑みを浮かべる。ひどく寂しげな笑みを。
命かけても、人がこの世に残せるものなんて、その程度のものでしかないのか…というような。
だが、つまるところ、泰平が産方に言いたかったのは、それだけだと思う。
GM 可愛子「うぅぅう、本気とか、本気じゃないとか、背を向けるとか、わからなかったから歌ってたんでしょ!」
可愛子「歌がうまくなったら、きっと、可愛子のことみんな、愛してくれるから……、大切に思ってもらいたかったの!」
じっと産方を見つめて…「じゃあ今、一曲、歌ってくれよ。泰平のために」
「結果なんてどうでもいい。上手でも下手でもかまわない」
「ただ、泰平の言葉に報いるために」
GM 可愛子「うぅう……歌えない……」
可愛子「下手に歌ったら笑われるもん」
「笑われるのが嫌なのか?」
GM 可愛子「嫌だよ。だって、どうでもいい奴じゃん……笑われるのなんか」
可愛子「みんなにとってどうでもいい奴っていやなの! アイドルみたいに、みんなに好いてもらいたいの!」
「だが、今は俺以外誰もいないぞ」
GM 可愛子「こいつがいるじゃん」
可愛子「後ろにちっちゃい子も」
「ちっちゃくないもん」
結花 じゃあ、そう声をかけられて、またビクっとしよう
「なら、こう言い換えよう。…今、ここで、泰平だけのために歌ってくれ」
「他の観客はどうでもいい。君自身すらも関係ない」
GM 可愛子「な、なんで可愛子がそんなこと……」
可愛子「うぅ…………」
「君のために本気になって、そのあげく死んだ人間のために、歌ってくれ、って言ってもか」
GM 可愛子「そんな風に言わないでもいいでしょぉ!」
「自分のために生きる。歌う。それはいい」
「人気者になりたい。愛されたい。それもいいさ」
「何も悪くない」
「だがな…、何か贈り物をされたら、お礼をするのが人の道ってもんだろ」
贈られたものが迷惑じゃなければ、だが。
GM 可愛子「うぅうううう」
可愛子「うぅ、うう、うううううううう!」
だんだんだん、と床を踏み鳴らします。
じっとその様子を見てる。
結花 じゃあ、結花さんはその音にどんどん縮こまっていこう。
GM 可愛子「――もぅ!」
可愛子「マイク……! ああ、落として来た! うぅう」
灯がちょこっと前に出ます。
結花 じゃあ、灯を反対側に弱々しく引っ張ろう
「行かないで……」
ぶるぶる震えながら
GM 「……」
ちらっと、結花を見てから、手を伸ばして。
「……はい。遠くに行くと崩れちゃうけど」
簡素なマイク(もどき)を渡します。
「形だけだし」
まぁ、モルフェウスの能力で、そこら辺の筺体のバーを引っこ抜いて加工しました。
みんなは真似しちゃ駄目ですよ。
ま、あの世に声を届けようって時に、形式は関係ないさ。
とはいえ、俺は死後の世界なんて信じちゃいないが。
GM 可愛子「……」
ばしっとそれを受け取ります。
で、両手で構えて。
可愛子「…………うぅう、これ人前で歌ったの、一回だけだから恥ずい……」
「言ったろ。聞いてるのは泰平だけだ」
…と、嘘をつく。
結花 結花さんは聞きたくないけど、じっとこらえて聞いていよう
GM 可愛子「……」
可愛子「すぅ――はぁ、すぅ――はぁ……む、『向かいに座らせて』……」
と、曲名を言って、歌い始めます。
エフェクト無しの芸術/歌唱で判定しますね。
ダイス 3R+2 = [9,6,5]+2 = 11
GM 達成値11です。
いいじゃないか。
GM 可愛子「〜♪ だから向かいに座りたい。顔を見せて。顔を見て。目と目を合わせたら、きっと心も重なりあう。 〜〜♪」
まぁ、ラブソングなようです。
恥ずかしがる恋人に、顔が良く見たいよ、恥ずかしがらないで、大丈夫素敵だよ、って歌う歌。
ん…わかった。
ガチャガチャとうるさいゲームセンターのBGMの中、静かに、声が響く。
雑音にかき消されたり、不協和音を奏でたりしながらも。
その歌は続いた。
GM 可愛子「………」
やがて終ります。
最後の方、声が震えてましたが。
目をがしがしっと拭いて。まぁ、もう十分パンダ目ですが、もっとひどくなります。
可愛子「…………お、終り! これで全部!」
可愛子「歌詞途中で間違えたけど……もうおしまい!」
「………」感想は言わない。拍手もしない。必要ないから。
結果はどうでもいいんだ。
歌うことが…、他に何も考えず、ただ歌うだけのことが大事だったんだから。
俺は、それが“本気になる”ってことだと思うんだ。口で言っても伝わらなさそうだから、実際にやってもらったけれど…。
「お疲れ様」それだけ言って、ハンカチを放ってやろう。
GM 可愛子「う……」
う、う、と迷ってから、ハンカチをとります。
で、筺体の後ろに引っ込む。
ずびーずびずび。って音が聞こえますが。
しゃがみこんだみたいで、見えません。
オルクスな尚君は多分把握はできるでしょうが。(笑)
そんな無粋な真似はしない(笑)
結花 実はこの瞬間に襲われてたり
一応、見といたほうがいいんやないかなー…と邪推を
把握、だけど
げぇ。
なんという欝展開。
まあ、忠告に従って、周囲の警戒は常にしておこう。
GM ああ、はい。(笑)
まぁ、さすがによっぽどレベルが高いか、隠密に長けてないと、奇襲は難しいでしょう。
結花 そういう相手がいないとも限らない
まあ、こっちサイドはこんなもんじゃないか、と思うんだが。
そろそろ結花サイドに話を移してもいいかな?
GM って言うか、結花さんのシーンなのに。(苦笑)
糸緒 (笑)
う、すまん(笑)
GM はいな。(笑)
糸緒 お兄さん頑張れー
結花 じゃあ、歌を聞いたあと…かな?
「灯ちゃん…灯ちゃん……灯ちゃん………」
灯ちゃんに泣きついていよう
結花の周りで何が起こったかはもう聞いてる、ってことでいいですよね。
GM 私は構いません。
じゃあ、物陰に移動した後。灯が結花に話しかけます。
「………大丈夫?」
結花 それには答えずに、さっきの様子で泣いてます
一応、膝立ちでお願いします
崩れ落ちてる感じで
あ、はい。わかりました。
じゃあ、腕で結花の頭を抱くようにしつつ、背中をさする灯。頭一つは背がひくいので、その様子はどこか滑稽。
結花 「うっ……うっ…………」
いったいどれくらいの間、そうしていたのか。しばらくは言葉も無く、ただ同じ動作を繰り返しますが、ふと、呟きます。
「私ね……、前は、お兄ちゃんのこと、嫌いだったんだ」
結花 「へ………?」
唐突な話に、短く疑問の声を上げよう。
「…小さいころ、力が使えるようになって、UGNに引き取られて。帰ってきたら……お父さんもお母さんも、いなくなってた」
めずらしく饒舌に喋る。
「みんな、お兄ちゃんが悪い、って言った。…お兄ちゃんが、この力の研究をしてて、それを恨んだ人に殺された…って」
結花 黙って聞きます
「…………」
「………でも、あんなことが起こる前まで、お兄ちゃんは、力について研究するのは、いいことだって思ってた。…結花は、どう?」
今の充は、その時とは違う事を言うだろうけれど。
結花 「わたし、研究なんてしてない………」
(首を横に振って)「…結花は、みんなに、幸せになってほしかったんじゃ…ない? …違う、かな?」
結花 「わたし、どうしたら良かったのかな……?」
(少し考えて)「私は……、結花は、正しいことした、って…思うよ」
結花 「正しくなんてないよ……」
「正しかったら、誰かが死ぬことなんてない…。絶対、ない……」
「…でも、私は正しかったって…思う。みんな、うまくいくわけじゃないし…、間違ったやり方しか、できないこともあるけど…」
「私は………結花のこと、信じてるから」
結花 「正しくなんて……ないよ。わたし、もうやだよ。みんなが死んじゃうの」
「うん………」そのまま何も言わず、じっとしている。
結花 「わたし、もう堪えられないよ…。きっと、またみんなが死んじゃう。わたしのせいで、きっと死んじゃう……」
「…結花のせいじゃないよ」
結花 「…わたしのせいっ!」
灯の胸ぐらを掴もう
「わたしがあのコを説得なんかしなかったら、みんな死ななかった!」
「わたしがあのコの声に興味を示さなければ、みんな死ななかった」
「わたしがなにもしなかったら、みんな死ぬことなんてなかった!」
「わたしが……」
そして、だんだんと力を失って、再び崩れ落ちよう
「……でも、結花のおかげで、あの人は、助かった」自分も一緒に膝をつく。
結花 「ひとりだけ……しか助けられなかった。ねえ、灯ちゃん……」
「わたしは、どうしたらいいの? なにが正しいの?」
縋るような表情で聞こう
「……きっと、正しいことがあるんじゃ、ないよ」
「結花がやったことが、正しい、正しくない…って言われるんだよ」
結花 じゃあ、その言葉に言葉を失おう。
「………それじゃあ、わたしは」
「正しくないんだよね……」
「……もし、そうでも」結花の肩を抱きしめながら。
灯「私は、好きだよ。結花のこと…」
自分が夜歌高校に転校してきたばかりの頃。好きな体育の授業を、オーヴァードの能力がばれるといけないという理由で、ずっと見学していた自分。
そんな自分を、結花がずっとかまってくれた、ということをぼんやりと思い出しながら、呟くように。
結花 「灯ちゃん……」
泣いて抱きしめ返そう
相変わらず、弱い力で。
…自分の行いは、いい形であれ、悪い形であれ、自分に戻ってくる。
自分でわかっているのかいないのか、それを証明するかのように。
と…そんなところで、壁の反対側から、二人に、尚が声をかける。
「もういいか? そろそろ行くぞ」
結花 顔を上げて、灯ちゃんのほうを見ます
(目を合わせて)「………行こ?」
そして、静かに微笑む。
結花 「………うん」
で、灯ちゃんに手をひかれて
尚くんのほうに向かうんですが
灯ちゃんの背中で、誰にも聞こえないようにぼそっとつぶやく
「それじゃ、なにも……」
「なにも………わかんないよ」
GM そろそろよろしいですか?
結花 はーい
はい。
GM では、シーンカット。




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