GM |
では、結花さんのシーンにします。 時間帯は、さっきのシーンから少し経ち、とりあえずの安全を確保したあたり。 時間にして、20時前くらいになりますかね。 |
尚 | その時刻だと、もう太陽は沈んだ後で、しかもかなり暗くなっているはずだな。 |
結花 | 泣き崩れている結花さんを、みんなでどうにか連れてきた…とか? |
尚 | 待て、君は産方を引きずって走ってきたんだろう。(笑) |
糸緒 |
泣き崩れてるのは お姉さんじゃなくて可愛子お姉さんじゃ? |
結花 | たぶん、両方 |
尚 | まあとりあえず、シーン登場するか? |
GM | 登場メンバーは指定が在った分の侵食率上昇で良いですよ。 |
結花 | はーい |
尚 | こっちは灯かなー。 |
結花 | 結花さんサイドは、麗香さんが怖いので誰も登場指定なしでお願いしていいですか? |
GM |
話し合いには出たほうがいいと思いますけれど。>麗香さん。 まぁ、そうおっしゃるのならそれでいいですよ。 どの辺りがいいですかね。 じゃ、ゲームセンターとかいかがでしょう? |
尚 | そうだな、いいんじゃないだろうか。 |
結花 | いいと思います。なにもなければいいけど…… |
尚 | 出ない人数を考えると、他のメンバーは周囲の偵察か何かをしているんだろう。 |
GM | では、駅の近くの、ゲームセンター:ベッドオブネイルズです。 |
結花 | 筐体の中にジャームが潜んでいるとか |
GM |
まぁ、そういうのは確認できたということで。 階層がいくつもあるタイプじゃなくて、横に広いタイプ。 地上と地下だけあるゲームセンターです。 |
尚 | ゲーム機は電気がついてるのか? |
GM | 電気ですか。まだ届いてますね。 |
尚 | なるほど。わかった。 |
GM |
それでは、侵食率どうぞ。 とりあえず。 ま、汚染レベル2で。 |
結花 | では、登場は結花と灯、あと可愛子になるんですね? |
尚 | それと俺な。 |
GM | PC達からどうぞ。 |
結花 | はい。 |
ダイス | 8R+4@10 = [1,3,10,5,9,5,3,5][10][1]<クリティカル>+4 = 25 |
糸緒 | みんなまわりますね |
結花 | じゃあ、侵蝕率 |
ダイス | 1D10+76 = [9]+76 = 85 |
糸緒 | うわあ |
ダイス |
8R+2 = [9,9,10,10,8,6,9,1][4,7]<クリティカル>+2 = 19 1D10+61 = [3]+61 = 64 |
結花 | 尚君の方も回ったぜ |
GM | 灯 |
ダイス |
7R+3 = [9,4,3,8,8,2,3]+3 = 12 51+1D10 = 51+[7] = 58 |
GM | 無事登場。 |
結花 | これで結花さんと麗香さんが並んだわけか… |
尚 |
しんどいなー なんでメインアタッカーがきわどい侵食率になってるんだ… |
結花 | 歯車戦に原因が… |
糸緒 |
一回ガチバトルをしてますから…… |
GM |
では、シーンを開始します。 筺体やUFOキャッチャーが壊れ、倒れたりしてるゲームセンター内です。 電気はまだ届いてるので、中は明るく、ぴきゅんぴきゅんしてます。 可愛子「うっ……うっ…………」 可愛子は泣いてます。 |
結花 |
なんとか安全なところまで逃げて、緊張の糸が切れたので結花さんは泣き崩れます 結花「うっ……うっ…………」 結花は泣いてます。 |
GM | 真似しないで。(苦笑 |
尚 |
とりあえず、尚としては、泰平が死んだ責任の一端は自分にもあると思ってるので、苦い顔をして黙り込んでいる。 そのせいで是色にも無茶をさせたし。 《カームダウン》を使って静観するのはベストな選択じゃなかったか、と。 |
結花 | 結花さんの性格を織り込まなかったからかな? |
尚 |
いや…。 結花がどう行動したにしろ、尚にとっての最優先事項は、UGNチームの生存。つまり、結花、産方、泰平の三人の争いには関わらず、自分だけ先に後退することがベストな選択だった。 (しくじったな。俺は、麗香と合流した時点で、すぐに退くべきだった) ポケットに手を入れたまま、倒れたゲーム機の前に取り残された安物の椅子に座る。 (余計なことに首を突っ込んだばかりに、こんな重荷も背負いこむ羽目になっちまったし…) 「いけると思ったんだが…甘かったな、俺も」と、一人呟く。 |
GM | まぁ、話しかけるなりなんなりどうぞ。 |
結花 | 延々と泣き崩れてる |
尚 | 「落ち着いたか?」と、産方さんと結花に話しかける。 |
結花 |
じゃあ、尚の声にビクっとして 「わたし…わたし………」 と呟いて顔を上げよう |
GM |
可愛子「……貴方のせいだから」 声をかけられて、顔を上げてから、結花の方を向いて言います。 可愛子「泰平君が死んじゃったの……貴方のせいだ」 |
結花 |
可愛子さんに言われて、何も言えなくなる 「…………」 |
GM | 可愛子「責任とってよ……責任とってよ!」 |
結花 |
「や……、いやぁっ………!」 思わず、可愛子を突き飛ばそう 「やだ、いやなの、やなの!」 錯乱した様子で叫ぼう。 |
GM |
どんっと、突き飛ばされます。 可愛子「う……ぅ、うう、な、何するのぉ!」 可愛子「嫌って、あなたのせいでしょ!」 |
結花 | 「来ないで! やなの! 責めないで!」 |
GM |
可愛子「嫌なら、返してよ! 泰平君を返してよ!」 可愛子「この子が……この子が余計なこと言わなければ、全部上手く行ってたはずなのに」 可愛子「みんなもいなくならなかったし、泰平君も死ななかった!」 |
結花 |
「わ、わたし……わたし………そんなつもりじゃ……」 じゃあ、その可愛子に恐怖を感じて、走って逃げようとするけど、尚くんにぶつかって止まる |
尚 | じゃあ、灯に目配せをして、結花のことを頼もう。 |
GM | はい。 |
尚 | 灯の方に、結花を軽く押しやる。 |
結花 |
「あ……」 軽くおしやられて、ついそんな声を出そう |
尚 |
肩をすくめて「責任を追及して意味のある場合もあれば、意味のない場合もある。だが、誰が悪かったにしろ、結果は変わらないぜ?」 と言って、二人に声をかけよう。 「さっきもそうだったが、お前ら、殴りあわなきゃ話ができないのか?」 「…なあ産方さん。ちょっといいか」 「俺が見る限り、泰平は、こうなるのも覚悟の上だったように思うけどな」 「だって、そうだろ? 俺と会ってから数時間しか一緒には行動しなかったが、あいつは最後まで、“自分の生存のため”の行動はしなかった」 まあ、飯は食ってたけどな。 |
GM | 可愛子「貴方が、泰平君の何を知ってるの」 |
尚 | (肩をすくめて)「何も知らないね」 |
GM |
可愛子「だったら勝手なこと言わないでよ!」 きぃいいんっ! 声が響きます。 振動で、ぱりんっ! と、UFOキャッチャーのガラスにひびが入ります。 |
尚 |
激しく震える鼓膜を無視して、涼しげな顔で言い返そう。 「だが、あれだけ混乱してた状況だ。君も、泰平があの時なにを言ってたか、全部わかってはいないんじゃないか?」 「俺は覚えてる。一字一句正確に。それが俺の能力だからだ」 「しかし君の言うとおり、俺と泰平は仲が良かったわけでもない。今日あったことも、そのうち忘れちまうだろう」まあその前に死ぬかもしれないが。 |
GM |
可愛子「それがどうしたの」 可愛子「覚えてたら、泰平君が帰ってくるの!?」 |
尚 |
「いいや。むしろ逆だ」 「泰平のことを覚えてるやつが、今、この世界に何人残ってるだろうな?」 「日告高校も潰れた。あいつの家庭状況は知らないが、まあ…こんな状況じゃ、あまり期待はできないよな」 |
GM | 可愛子「可愛子覚えてるもん……泰平君は優しかったもん」 |
尚 |
「そうだな。つまり…泰平がどんな人間か知っていて、その最後の言葉を覚えているのは、いまや君だけだ」 「…そこで、だ。泰平が、最後に何を言いたかったのか、知る気はないか? 俺の力があれば、それができる」 「これが最後のチャンスだ。…聞くか、聞かないか。君が選んでいい」 |
GM |
可愛子「何言ってるの?」 いぶかしげな顔になります。 可愛子「…………」 |
尚 |
「あいつが何を言いたかったか、なんとなくわかる気がするのさ、俺には」人生に対する態度というか、そういうものに、どこか似たところがあったような気がするんだよな。 ポケットから手を出して、頭をかく。 |
GM |
可愛子「うぅ……うぅ、何よ……可愛子をいじめて楽しいの!?」 可愛子はしゃがみこんじゃいます。 |
尚 |
「大事なのはそこじゃないだろ」 「俺の趣味なんてどうでもいい」 「大事なのは、君がどうしたいか。これからどうするか、じゃないのか?」 |
GM | 可愛子「うぅううぅ……」 |
尚 | 「…で、どうする。聞きたいか?」 |
GM |
可愛子「…………」 黙りこんじゃいます。 そのまま何も言いませんが。 |
尚 |
「聞く気はないようだな。じゃ、話はこれまでだ」そう言って立ち上がろう。 俺が、産方のために行動するのは、あくまで泰平が死んだ事への責任を果たすためだからな。本人が“泰平の意思なんかどうでもいい”って考えてるなら、もうこいつのために何かしてやる必要は無い。 |
GM |
可愛子「ま……待って! 待ってって言ってんじゃない!」 がし、と尚君の脚を掴みます。 |
尚 |
おっと。 …必死だな。 |
GM |
可愛子「…………く」 もぞもぞと、泣きかすれた声で言います。 |
尚 |
じゃあ、そのまま何も言わず、無表情で産方を見下ろす。 しばらく沈黙が降りて… |
GM | 可愛子「……聞く。聞けばいいんでしょ……」 |
尚 |
「…こう言ったんだ」仏頂面のままで。 「『生きることに背ェ向けんな。強くならなくてもいいから、本気で生きろ』ってよ」 「たぶんな」 強くならなくてもいい、っていうのは単なる俺の主観だが、 なんとなく、泰平は、本気で生きることの方を重視してたと思うんだ。 |
GM |
可愛子「…………それだけ?」 可愛子は訊きます。 可愛子「ね、ねぇ、それだけなの?」 |
尚 |
「…だよな。人生最後の一言にしちゃ、少なすぎるよなぁ」はじめて笑みを浮かべる。ひどく寂しげな笑みを。 命かけても、人がこの世に残せるものなんて、その程度のものでしかないのか…というような。 だが、つまるところ、泰平が産方に言いたかったのは、それだけだと思う。 |
GM |
可愛子「うぅぅう、本気とか、本気じゃないとか、背を向けるとか、わからなかったから歌ってたんでしょ!」 可愛子「歌がうまくなったら、きっと、可愛子のことみんな、愛してくれるから……、大切に思ってもらいたかったの!」 |
尚 |
じっと産方を見つめて…「じゃあ今、一曲、歌ってくれよ。泰平のために」 「結果なんてどうでもいい。上手でも下手でもかまわない」 「ただ、泰平の言葉に報いるために」 |
GM |
可愛子「うぅう……歌えない……」 可愛子「下手に歌ったら笑われるもん」 |
尚 | 「笑われるのが嫌なのか?」 |
GM |
可愛子「嫌だよ。だって、どうでもいい奴じゃん……笑われるのなんか」 可愛子「みんなにとってどうでもいい奴っていやなの! アイドルみたいに、みんなに好いてもらいたいの!」 |
尚 | 「だが、今は俺以外誰もいないぞ」 |
GM |
可愛子「こいつがいるじゃん」 可愛子「後ろにちっちゃい子も」 灯「ちっちゃくないもん」 |
結花 | じゃあ、そう声をかけられて、またビクっとしよう |
尚 |
「なら、こう言い換えよう。…今、ここで、泰平だけのために歌ってくれ」 「他の観客はどうでもいい。君自身すらも関係ない」 |
GM |
可愛子「な、なんで可愛子がそんなこと……」 可愛子「うぅ…………」 |
尚 | 「君のために本気になって、そのあげく死んだ人間のために、歌ってくれ、って言ってもか」 |
GM | 可愛子「そんな風に言わないでもいいでしょぉ!」 |
尚 |
「自分のために生きる。歌う。それはいい」 「人気者になりたい。愛されたい。それもいいさ」 「何も悪くない」 「だがな…、何か贈り物をされたら、お礼をするのが人の道ってもんだろ」 贈られたものが迷惑じゃなければ、だが。 |
GM |
可愛子「うぅうううう」 可愛子「うぅ、うう、うううううううう!」 だんだんだん、と床を踏み鳴らします。 |
尚 | じっとその様子を見てる。 |
結花 | じゃあ、結花さんはその音にどんどん縮こまっていこう。 |
GM |
可愛子「――もぅ!」 可愛子「マイク……! ああ、落として来た! うぅう」 灯がちょこっと前に出ます。 |
結花 |
じゃあ、灯を反対側に弱々しく引っ張ろう 「行かないで……」 ぶるぶる震えながら |
GM |
灯「……」 ちらっと、結花を見てから、手を伸ばして。 灯「……はい。遠くに行くと崩れちゃうけど」 簡素なマイク(もどき)を渡します。 灯「形だけだし」 まぁ、モルフェウスの能力で、そこら辺の筺体のバーを引っこ抜いて加工しました。 みんなは真似しちゃ駄目ですよ。 |
尚 |
ま、あの世に声を届けようって時に、形式は関係ないさ。 とはいえ、俺は死後の世界なんて信じちゃいないが。 |
GM |
可愛子「……」 ばしっとそれを受け取ります。 で、両手で構えて。 可愛子「…………うぅう、これ人前で歌ったの、一回だけだから恥ずい……」 |
尚 |
「言ったろ。聞いてるのは泰平だけだ」 …と、嘘をつく。 |
結花 | 結花さんは聞きたくないけど、じっとこらえて聞いていよう |
GM |
可愛子「……」 可愛子「すぅ――はぁ、すぅ――はぁ……む、『向かいに座らせて』……」 と、曲名を言って、歌い始めます。 エフェクト無しの芸術/歌唱で判定しますね。 |
ダイス | 3R+2 = [9,6,5]+2 = 11 |
GM | 達成値11です。 |
尚 | いいじゃないか。 |
GM |
可愛子「〜♪ だから向かいに座りたい。顔を見せて。顔を見て。目と目を合わせたら、きっと心も重なりあう。 〜〜♪」 まぁ、ラブソングなようです。 恥ずかしがる恋人に、顔が良く見たいよ、恥ずかしがらないで、大丈夫素敵だよ、って歌う歌。 |
尚 |
ん…わかった。 ガチャガチャとうるさいゲームセンターのBGMの中、静かに、声が響く。 雑音にかき消されたり、不協和音を奏でたりしながらも。 その歌は続いた。 |
GM |
可愛子「………」 やがて終ります。 最後の方、声が震えてましたが。 目をがしがしっと拭いて。まぁ、もう十分パンダ目ですが、もっとひどくなります。 可愛子「…………お、終り! これで全部!」 可愛子「歌詞途中で間違えたけど……もうおしまい!」 |
尚 |
「………」感想は言わない。拍手もしない。必要ないから。 結果はどうでもいいんだ。 歌うことが…、他に何も考えず、ただ歌うだけのことが大事だったんだから。 俺は、それが“本気になる”ってことだと思うんだ。口で言っても伝わらなさそうだから、実際にやってもらったけれど…。 「お疲れ様」それだけ言って、ハンカチを放ってやろう。 |
GM |
可愛子「う……」 う、う、と迷ってから、ハンカチをとります。 で、筺体の後ろに引っ込む。 ずびーずびずび。って音が聞こえますが。 しゃがみこんだみたいで、見えません。 オルクスな尚君は多分把握はできるでしょうが。(笑) |
尚 | そんな無粋な真似はしない(笑) |
結花 |
実はこの瞬間に襲われてたり 一応、見といたほうがいいんやないかなー…と邪推を 把握、だけど |
尚 |
げぇ。 なんという欝展開。 まあ、忠告に従って、周囲の警戒は常にしておこう。 |
GM |
ああ、はい。(笑) まぁ、さすがによっぽどレベルが高いか、隠密に長けてないと、奇襲は難しいでしょう。 |
結花 | そういう相手がいないとも限らない |
尚 |
まあ、こっちサイドはこんなもんじゃないか、と思うんだが。 そろそろ結花サイドに話を移してもいいかな? |
GM | って言うか、結花さんのシーンなのに。(苦笑) |
糸緒 | (笑) |
尚 | う、すまん(笑) |
GM | はいな。(笑) |
糸緒 | お兄さん頑張れー |
結花 |
じゃあ、歌を聞いたあと…かな? 「灯ちゃん…灯ちゃん……灯ちゃん………」 灯ちゃんに泣きついていよう |
尚 | 結花の周りで何が起こったかはもう聞いてる、ってことでいいですよね。 |
GM | 私は構いません。 |
尚 |
じゃあ、物陰に移動した後。灯が結花に話しかけます。 灯「………大丈夫?」 |
結花 |
それには答えずに、さっきの様子で泣いてます 一応、膝立ちでお願いします 崩れ落ちてる感じで |
尚 |
あ、はい。わかりました。 じゃあ、腕で結花の頭を抱くようにしつつ、背中をさする灯。頭一つは背がひくいので、その様子はどこか滑稽。 |
結花 | 「うっ……うっ…………」 |
尚 |
いったいどれくらいの間、そうしていたのか。しばらくは言葉も無く、ただ同じ動作を繰り返しますが、ふと、呟きます。 灯「私ね……、前は、お兄ちゃんのこと、嫌いだったんだ」 |
結花 |
「へ………?」 唐突な話に、短く疑問の声を上げよう。 |
尚 |
灯「…小さいころ、力が使えるようになって、UGNに引き取られて。帰ってきたら……お父さんもお母さんも、いなくなってた」 めずらしく饒舌に喋る。 灯「みんな、お兄ちゃんが悪い、って言った。…お兄ちゃんが、この力の研究をしてて、それを恨んだ人に殺された…って」 |
結花 |
黙って聞きます 「…………」 |
尚 |
灯「………でも、あんなことが起こる前まで、お兄ちゃんは、力について研究するのは、いいことだって思ってた。…結花は、どう?」 今の充は、その時とは違う事を言うだろうけれど。 |
結花 | 「わたし、研究なんてしてない………」 |
尚 | 灯(首を横に振って)「…結花は、みんなに、幸せになってほしかったんじゃ…ない? …違う、かな?」 |
結花 | 「わたし、どうしたら良かったのかな……?」 |
尚 | 灯(少し考えて)「私は……、結花は、正しいことした、って…思うよ」 |
結花 |
「正しくなんてないよ……」 「正しかったら、誰かが死ぬことなんてない…。絶対、ない……」 |
尚 |
灯「…でも、私は正しかったって…思う。みんな、うまくいくわけじゃないし…、間違ったやり方しか、できないこともあるけど…」 灯「私は………結花のこと、信じてるから」 |
結花 | 「正しくなんて……ないよ。わたし、もうやだよ。みんなが死んじゃうの」 |
尚 | 灯「うん………」そのまま何も言わず、じっとしている。 |
結花 | 「わたし、もう堪えられないよ…。きっと、またみんなが死んじゃう。わたしのせいで、きっと死んじゃう……」 |
尚 | 灯「…結花のせいじゃないよ」 |
結花 |
「…わたしのせいっ!」 灯の胸ぐらを掴もう 「わたしがあのコを説得なんかしなかったら、みんな死ななかった!」 「わたしがあのコの声に興味を示さなければ、みんな死ななかった」 「わたしがなにもしなかったら、みんな死ぬことなんてなかった!」 「わたしが……」 そして、だんだんと力を失って、再び崩れ落ちよう |
尚 | 灯「……でも、結花のおかげで、あの人は、助かった」自分も一緒に膝をつく。 |
結花 |
「ひとりだけ……しか助けられなかった。ねえ、灯ちゃん……」 「わたしは、どうしたらいいの? なにが正しいの?」 縋るような表情で聞こう |
尚 |
灯「……きっと、正しいことがあるんじゃ、ないよ」 灯「結花がやったことが、正しい、正しくない…って言われるんだよ」 |
結花 |
じゃあ、その言葉に言葉を失おう。 「………それじゃあ、わたしは」 「正しくないんだよね……」 |
尚 |
灯「……もし、そうでも」結花の肩を抱きしめながら。 灯「私は、好きだよ。結花のこと…」 自分が夜歌高校に転校してきたばかりの頃。好きな体育の授業を、オーヴァードの能力がばれるといけないという理由で、ずっと見学していた自分。 そんな自分を、結花がずっとかまってくれた、ということをぼんやりと思い出しながら、呟くように。 |
結花 |
「灯ちゃん……」 泣いて抱きしめ返そう 相変わらず、弱い力で。 |
尚 |
…自分の行いは、いい形であれ、悪い形であれ、自分に戻ってくる。 自分でわかっているのかいないのか、それを証明するかのように。 と…そんなところで、壁の反対側から、二人に、尚が声をかける。 「もういいか? そろそろ行くぞ」 |
結花 | 顔を上げて、灯ちゃんのほうを見ます |
尚 |
灯(目を合わせて)「………行こ?」 そして、静かに微笑む。 |
結花 |
「………うん」 で、灯ちゃんに手をひかれて 尚くんのほうに向かうんですが 灯ちゃんの背中で、誰にも聞こえないようにぼそっとつぶやく 「それじゃ、なにも……」 「なにも………わかんないよ」 |
GM | そろそろよろしいですか? |
結花 | はーい |
尚 | はい。 |
GM | では、シーンカット。 |