第二棺

思い出の深い町の埋没the Expansion of monochrome

Middle Phase 4
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   ■シーンプレイヤー:早乙女結花◆

GM それでは、結花さんにしましょうかねぇ。
結花 はいはいひゃい〜
とりあえず、隠密技能発動で接近してるところですね
GM さて、その前にちょっとマスターシーン。



◆アイドル女子高生:産方可愛子
 
 歌っていれば大丈夫。
 可愛子の住んでた世界は変わっちゃったかもしれない。
 現実だったものはもはや失せちゃったのかもしれない。
 それでも、可愛子の夢は消えちゃわない。
 だから、歌うの。
 可愛子は歌うの。
「♪ 〜♪ 翼が照らす導に〜♪」
 歌っていれば、大丈夫。
 本当は何も変わってない。
 本当は何も失せてない。
 大丈夫、大丈夫。
 だって可愛子、まだ歌えるんだもん。
 まだ、夢は潰えてないんだもん。
 ほら、みんなも喜んでくれてる。
 歌っていれば、
 歌っていれば、歌っていれば。
 …………。



GM というわけで、対汚染判定どうぞ。
結花 結花さん
ダイス 7R+4@10 = [3,8,8,2,7,5,3]+4 = 12
結花 麗香さん
ダイス 9R+4@10 = [2,10,9,10,10,4,5,5,5][2,8,8]<クリティカル>+4 = 22
糸緒 やったねっ
結花 で、侵蝕率か…
ダイス 1D10+55 = [3]+55 = 58
1D10+83 = [2]+83 = 85
結花 セーフ………
GM ではでは。
歌声が聞こえている感じですね。
建物の角。
覗きこめます。
結花 さっきの歌詞にびびりつつ、結花さんは
隠密判定をいつでもできる状態で歩を進めて、声の方向を覗き見る、と。
ジャームじゃない人なのかなー…と。
とりあえず、ゾンビか異形かを、のぞき見て確認しよう
GM ??「イケナイ約束・自由落下フリーフォール、耐えられないの、翼を頂戴――」
??「ぶっこぉすよぉー☆^−^」
観客「ぶっこぉすよぉー!」

わーっ。

     ♪♪♪

麗香「も、盛り上がってますわね……」
結花 「え、えーと、そうだね……」
GM 普通の人達のようです。どうやら。
まぁ、20人くらい? の、大半が男性。
中心で、女の子が歌ってます。
小柄めで、目が大きい。
制服をいじったような服を着てて、スカートは短め。
結花 「良かったぁ…。麗香ちゃん、いってみよっか?」
GM 麗香「え、い、行くんですの?」
麗香さん引け腰。
結花 「……」
「どうして?」
聞き返されたことに、すごい意外そうに言います
GM 麗香「どうしてって……まともじゃありませんわよ。今の状況で、な、なんで路上ライブしてらっしゃるんですの?」
結花 「それは…、わからないけど。だけど、あんなにいっぱいの人たちがいるんだよ?」
GM 麗香「そうですけれども……」
結花 「こういうときだからこそ、みんなで協力しあわないと」
GM 麗香「協力……して下さるのかしら……」
結花 「それは、わかんないけど……」
歯車くんのことを思い出して、ちょっと言葉を切ろう
「でも、協力しあえるかどうかわかんないからって、会ってみないんじゃ」
「なんにも始まらないよ」
GM 麗香「で、ですけれど……」
まぁ、結花さんが引きずるのなら、引け腰なりに従いますよ。
麗香さんは。
結花 「さ、行ってみよう」
麗華さんの手を引いて、姿を現してみよう
GM 麗香「あ、ちょっと、早乙女さん!?」
ばたばた。
というあたりで、曲が終わります。
??「――ありがとっ!」
観客「わぁーっ! かぁいこちゃーん!」
観客達は、中心の女の子を囲んで、ワイワイしてます。
結花 「もしもーし、すいませーん!」
と、観客と女の子に声をかけてみよう。
GM 観客A「ん?」
結花 「まだ、大丈夫な人たちですかー!?」
「いまのこの街って、変ですよね?」
と、遠くから近寄りながら
ちょっと雰囲気に圧されながらも、聞いてみよう
GM 観客B「えーと、何が?」
結花 「え、えーと…。何が、って………」
GM ??「あれー ・o・ ?」
??「新しい友達かなっ^−^」
観客C「あ、君もかぁいこちゃんファンかい?」
麗香「か、かぁいこちゃん?」
??「みんなー、ちょっと道をあけたげてー☆/・▽・/」
観客「「おーっす」」
観客達が広がります。
??「こんにちはー!☆^▽^」
??産方可愛子うぶかた かわいこです! きゃっ☆//ω//」
麗香「……産方、可愛子……」
結花 「えーと…、こんにちは」
「早乙女結花って言います。よろしくお願いします」
と、挨拶をしよう
GM 可愛子「可愛子の歌を聴きに来てくれたのかな? 嬉しいっ!/▽\」
観客「「かぁいこちゃんの歌は最高だよ!」」
結花 「え、えーと……、そういうことじゃなくって………」
GM 可愛子「うんうん?・o・ 」
首を傾げます。
結花 「それで、えーと……みなさんはまだ大丈夫な人たちなんですよね?」
GM 観客A「照れてるんだよ!」
可愛子「そっかぁー☆ 気にしないで! 可愛子もフツーの女の子だよ!^−^」
結花 「あっ、えーと……」
「歌が聞こえて…、それで来てみたんですけど……」
GM 可愛子「それで来てくれたんだぁ。ありがとねっ☆・ω<」
結花 「え、えーと……。麗香ちゃん、どうしよっか?」
麗香さんに救いを求める目を向けてしまう
GM 麗香「どうもこうも……」
きょときょと。
可愛子「ミ☆」
麗香「……」
かなり麗香さんも困った感じになってます。
結花 「そ、それで、可愛子さんはこのあとはどうするつもりなんですか?」
GM 可愛子「えっとね。まだアイドル駆けだしの可愛子なんだけど……近日『きら☆きら』に出ることになったんだよっ」
観客B「いよっ、注目度No.1の新人さん!」
可愛子「きゃー、ありがとぉー☆^▽^ 可愛子頑張る!」
観客C「応援してるよー!」
結花 「えーと……、街がいますっごく危ない状況になってて」
「みんなも危ないって思うんだけど………」
GM 可愛子「そうかな……? だからこそ、頑張らないとね! `・ω・´」
観客A「俺達の街を有名にしてくれ〜」
可愛子「うんうん!^−^」
ポージング。
可愛子「応援ありがとう!」
結花 「う、うん。こういうときだからこそ、頑張ることって大切だよね」
GM 麗香「ちょっとちょっと……ありていに言って、『やばい』んじゃありませんこと……?」 と、小声で。
結花 ちょっと、たじろぎながらも、
「ところで、さっき『きら☆きら』に出るって言ってたけど」
GM 可愛子「うん」
結花 「その撮影場所って、この街にあるのかな?」
GM 可愛子「ううん! 来週生放送だから、スタジオに行くんだよ!^▽^」
可愛子「そのために、練習中!」
結花 「なら、可愛子ちゃんはこの街から脱出する方法を知ってるの?」
GM 可愛子「脱出?・ω・」
結花 「だって、いま、この街ってすっごく危なくなってて……」
「街から出るのも、一苦労だと思うんだけど……」
GM 可愛子「日告駅の、九曜日告(ひのつぐ)線で都心まで行けばいいんじゃない?・ω・」
結花 「こんな状況で、電車って動いてるのかな?」
GM 観客A「さっきから何の話をしてるんだろうな、この子たち」
麗香「(ひぃ、子たちって、わたくしも入れられてますわ!)」
結花 「麗香ちゃん、どうしよっか……?」
話の通じないみんなに、困ったように麗香ちゃんに言う
GM 観客B「そんなことより、次の歌が聴きたいなー」
可愛子「そっかぁ、そうだね。そろそろ次の歌、行こうかっ!^▽^」
麗香「あ、あの、ちょっとわたくしたち下がりますわね」
観客A「折角だし、前で聴いて行きなよ!」
麗香「いや、飛び入りで悪いですわよ……」
結花 「え、えーと…。いつまでも、ここにいるわけにもいかないもんね」
ちょっと興味を惹かれつつ、現実を思い出して麗香ちゃんに同意
じゃあ、そろそろ登場するぞー。いいか?>GM
GM はいな。
対汚染
ダイス 8R+2 = [8,1,3,7,2,8,1,7]+2 = 10
GM 成功。
ダイス 1D10+51 = [3]+51 = 54
じゃあ、結花たちが来たのと同じ曲がり角を通って、すたすたと俺が歩いてくる。
結花 そこには、背中を見せている結花たちがいるわけだ
で、集団洗脳される…と
GM では、尚君が見ると、妙な集団がそこにはいますね。(笑)
「死んだはずの奴がいるな。俺はいつの間に地獄に来たんだ?」
「…つーか、なんだこりゃ」
「なんでライブやってんだ、お前ら?」
ステージに並ぶスピーカーやらマイクやらを見ながら、そう尋ねる。
GM 可愛子「あれーっ、新しいお友達?・ω・」
観客C「ファンがどんどん増えるね、かぁいこちゃん!」
「ファン…だと…?」冷汗が。
GM 他の人の対汚染もちゃちゃっとやりましょう。
剛さん。
ダイス 7R+2 = [6,10,2,9,8,7,5][1]<クリティカル>+2 = 13
51+1D10 = 51+[5] = 56
いいペース。
GM
ダイス 7R+3 = [10,8,2,7,7,1,3][6]<クリティカル>+3 = 19
41+1D10 = 41+[10] = 51
GM
ダイス 7R+3 = [1,6,6,3,4,5,9]+3 = 12
47+1D10 = 47+[2] = 49
結花 「あっ……、尚くん!?」
可愛子の声に気づいて、振り向こう
で、駆け寄って行こうとする
駆け寄れます?
GM はい。
まぁ、駆けよる分にはいいです。
「だから俺の方が年上だってのに…。人の話を聞いてくれ…」
GM ぞろぞろ。
結花 「剛先輩、灯ちゃん、尚くん!」
「……良かったぁ」
と、みんなの顔を見て、へたりこんで泣きだそう
GM 「結花か!? てめぇ、無事だったのか!」
駆けよって、抱きしめそうになって、自制。
ぱんぱん、と頭に手を置くにとどめます。
「あ、結花……良かった」
結花 「麗香ちゃんの言った通りだ…。みんな、生きててくれた……」
泣きだそう。もう、大泣きで。
GM 麗香「当り前ですわ……本当、大変でしたのよ」
「おやおや……こっちにきてみて正解でしたね」
泰平「カッ、知り合いかぁ?」
鏡蔵「なんじゃ、大所帯になって来たの……」
「やっぱ、待ち合わせは目立つ場所に限るな」と言って肩をすくめる。
「まあ、とりあえず生きててよかった。で、なにがどうなってこんなところで遊んでるんだ、お前ら」
「なんでライブなんか…」
GM 麗香「それが、何だか話が通じませんの」
可愛子「わーぁ、何だか感動的なシーンだぁ!>ω<」
可愛子「祝福に、可愛子の歌を贈るねっ!>ω・」
観客A「『抉るマイラヴ』だ!」
可愛子「いぇーい!^▽^」
えーと、GM、ぶっちゃけ、可愛子に話しかけて歌わせないよう画策してもいい?
GM ああ、じゃ、交渉判定どうぞ。
オッケー。
《天性のひらめき》使って…
…侵食率足りなくてダイスボーナスつかねぇー!
GM ジェネるとか。
さすがにリスク高すぎる。
《ドクター・ドリトル》も使って。エフェクト2つで行こう。
ダイス 4R+5@8 = [3,1,5,9][1]<クリティカル>+5 = 16
ち。まあ、まだマシか。
糸緒 侵蝕率いくつ?
59%。
糸緒 宣言は忘れないでくださいね
すまん。
GM OKです。
えーと。
《エンジェルボイス》《領域調整》
ダイス 6R+2@8 = [2,7,5,6,1,6]+2 = 9
GM おおう、今日はGMのダイス運が。(笑)
よっし。
あぶねえぇぇぇ。
GM あ、リアクション扱いならエンジェルヴォイスは使えない。ま、いいか。両者互いにメジャーだったということで。
「ちょーっと待て、聞きたいことがある!」
GM 可愛子「えっと、えー、何かなっ?^O^ 」
「質問はさっきしたぞ。あんたは、なんで歌ってるんだ」
GM 可愛子「え?」
可愛子「ライフワーク、かな。・ω・」
可愛子「歌う! ゆえに我ありっ!^−^」
「へえ。そりゃいいね」半分あきれたような、半分うらやましそうな顔で答える。
GM 麗香「……ほら、何か通じてないのですわ」
「……」
「……成程」
泰平「……あ。つかお前、産方」
泰平「カッ、産方可愛子じゃね?」
可愛子「そうだよー!^▽^ そういう貴方は……あれ? 泰平君?」
泰平「おう。久しぶり」
可愛子「ひっさしぶりー。^−^ 」
「…知り合いか。さっき、何か考えこんでる感じだったのは、こういうことか」
GM 観客A「なんだ……あの男は」
ざわざわ。
観客B「下の名前で呼ばれてるぞ……」
可愛子「泰平くんこそ元気だった?・ω・」
泰平「カッ、たりめーだろが」
「知り合いなのか?」
泰平「ああ、つかアレ、日告高校の卒業生っすよ」
指差して。
泰平「俺の1コ上。先輩」
「へぇ。知らなかった」
「ま、夜歌高校のことも大して知らないのに、日告高校のことなんか知ってるわけないけどな」
GM 可愛子「うんうん! 学校は相変わらずー?^▽^」
泰平「カッ、潰れちまったぜ」
可愛子「あー、そうなんだー」
結花 じゃあ、その声にいままで泣きはらしていた顔を上げよう
「え、えーと…、灯ちゃん。この人たちは?」
泰平さんたちのほうを見て聞こう
GM 「成り行きで一緒に行くことに……」
結花 「そっかぁ…」
と、泰平さんたちのことをしみじみ見よう
「歯車くんと、わたしたちはちゃんとやれなかったのに、灯ちゃんたちはちゃんと協力し合える人たちを見つけてたんだ」
「灯ちゃんたちって、やっぱりすごいね」
GM 「そんなこと言ってる場合じゃないと思う」
「ああ。そのあたり、詳しく話を聞きたいところだが…場所を変えたほうがいいな」
GM 麗香「どうなさるんですの?」
「当然、離脱する」
結花 「え」
GM 是色「ねぇ」
可愛子「わわ!」
可愛子「そ、そうだけど、え? この子いきなり隣に。・□・;;」
是色が可愛子の隣に立ってます。
是色「どんな歌を歌うの?」
可愛子「えーと、堕天使歌士団の歌が得意かな。^−^ お家がカラオケ屋さんでー」
是色「ふぅん」
観客A「おい、何仲良さげにしてるんだ?」
泰平「ああん……? んだぁ、テメエラ」
結花 「えーと……」
と、喋ってる間に隊列を整理しよう。
今のうちに、関係ない連中は遠くに離していい?
GM ええ、どうぞ。
というか、人数多すぎてわけわかんなくなりそうだから、減らしたいw
素直に全員逃がしてくれるんなら話は別だが。
どうもその気はないらしいしな。
結花 どっちについていこうか迷ってから、尚くんたちのほうについていこう
近くに残るのは、俺、結花、泰平、是色の4人。バイクは俺が持つ、と。
GM はい、どうぞ。
(声を張り上げて)「よくわかった、産方さん。君にとって歌は人生、なにがあっても歌い続けるってわけだ。死ぬまで」
「だが、俺たちにも俺たちなりに、やりたいことがある。悪いがそろそろ帰らせてもらうぜ」
「それに、何より俺は、音楽をヘッドホンで聴くタイプなんだ」
結花 えーと、もしかして、ファンに囲まれてる?
GM いえ、大丈夫です。
今は泰平と話してる感じです。
泰平「カッ。それよりお前、こんなところにいたら危険だぜぇー」
可愛子「え? どゆこと?」
泰平「だから、化け物どもが周りにいるんだよ」
可愛子「え? え? 化け物@@」
泰平「町の人間が化け物になっちまってるんだよ。カッ、見てないわけはないだろ」
可愛子「そ、そんなの、知らないよ@@」
観客「かぁいこちゃんをいじめるな!」
泰平「はぁ? キモオタ黙ってろ」
結花 「ちょ、ちょっと!」
会話に割り込もう。泰平とファンの間に割り込んで
「どうして、そう喧嘩腰になるの? もっと、みんなで仲良くしようよ!」
「お兄さんも、言い過ぎだってば!」
(顎に手をあてて何か考える仕草をしつつ)「…泰平。こいつら、本気で見てないみたいだぜ」
GM 泰平「何を?」
「全部だ」
(やれやれという風に肩をすくめて)「目をそむけてる、って言えばいいか?」
「目には入るが、見えてない。耳には入るが、聞こえてないんだ」
GM 可愛子「知らないよ、化け物なんて。^−^;」
泰平「カッ。そうやって知らんぷりってか。前からそうだったよなぁー、アンタ」
泰平「嫌なことに目ぇそむけて、だからオリジナリティ出ないんだぜ」
可愛子「えっと……可愛子、デビューしたんだけど」
泰平「あー、まぁ、まぁ。お情けでちょこっとテレビに出してもらっただけだろ? カッ」
可愛子「え、え、どうしてそういうこと言うの……かな……、ねぇ、泰平君@@」
泰平「下らねぇー。だからアンタは大嫌いだったんだよ。胸糞悪い」
結花 「だから、そーいうこと言わないの!」
「可愛子ちゃん、まだ会ったばかりだけど、すごく歌うことが好きで」
「すっごく一生懸命なの、わかるもん」
「そんなふうに頑張ってる人の悪口言っちゃ、ダメだよ!」
GM 泰平「ふざけんな、五月蝿ぇ。外野黙ってやがれ」
鬱陶しそうに。
結花 「たしかにわたしは外野だけど…」
「でも、そんな喧嘩腰で話してちゃあ、伝えたいことも伝わんないよ!」
GM 泰平「だから、ここにいたら喰われておしまいだっつってんだよ。知り合いのよしみで忠告してやってんの」
泰平ならそう言うだろうな。人生当たって砕けろ、って主義だろうし。
GM 観客「黙って聞いてれば……かぁいこちゃんは俺達に希望をくれたんだぞ!」
観客「惨めに泣いてただけの俺達に、希望をくれた!」
泰平「希望? 目をそむけさせただけだろ? テメェラも、こんな薄っぺらい女にすがってんじゃねぇ」
泰平「だからこいつは歌うのやめないんだろうが」
可愛子「み、みんなを悪く言わないでよぉ! か、可愛子を支えてくれたんだからぁ!」
泰平「真似しかできない三流歌手を、誰が支えんだよ」
泰平「気付いてねぇのかぁ? カッ。こいつら、お前に縋ってるだけだって」
「アイドル…偶像か」
「求める者がいるから、成立する幻…だ」
結花 「そんなふうに相手を非難する口調で言ったら、ダメだって!」
「え、えーと、えーと」
「みんな、一回落ち着こう。落ち着いて話しあおうよ!」
GM 可愛子「そ、そ、そんな……そんなぁ、ことぉ」
彼女の顔が歪み始めます。
結花 じゃあ、泰平さんに向かっていこう。
気づかずに、背を向けながら
GM どうぞ。
結花 「だーかーらー…」
「お兄さんは、可愛子ちゃんに自分のいうことを聞いてほしいんでしょ!?」
「だったら、こんな喧嘩腰で話してても伝わんないよ!」
GM 泰平「は? だからアンタ誰」
結花 「いまは、そんなこと関係ないの! どうして、喧嘩腰でしか話できないの!?」
「お兄さんだって、可愛子ちゃんと喧嘩したいわけじゃないんでしょ?」
「だったら、落ち着いてもっとちゃんと話そうよ」
GM 観客「誰か、つまみ出せ! あいつを放り出せ!」
泰平「あー、そうか」
頭をぼりぼりっと、泰平はかきます。
泰平「わかったわかった。カッ」
結花 じゃあ、結花さんはわかってもらえたかと頷こう。その後ろで……
GM  
ボグゥっ!
 
観客C「ぐへっ……」
泰平は、踏みこんで、観客の一人を殴りつけます。
結花 観客Cが倒れる
「ちょ、ちょっと……!」
泰平くんに避難の視線を向けよう
GM 観客「「こいつっ!」」
観客達が泰平を睨み始めます。
それから、こきこきっと首を鳴らして。
泰平「あんたの言うとおりだ。話してても伝わんねぇ」
そう言って、拳を向けます。
「で、殴れば伝わるってか?」バカにしたような調子で頭をかく。
結花 「だからって、関係ない人を殴ったらダメだよ!」
GM 泰平「つか、殴らないとわからねぇって奴?」
にぃっと笑います。
「俺の親父も同じことを言ったよ。で、一度俺を殺したが、結局、お互いに何も分かりゃしなかった」
結花 「そんなのダメだよ!」
泰平の前に立ちふさがろう。
「殴ったり蹴ったりするだけじゃ、何の解決にもならないよ!」
「分かって欲しいなら、ちゃんと話し合わなきゃ!」
「…その点だけは同感だ。相手がわかろうとしない限り、伝わることは無い」
GM 泰平「だから、五月蝿いんだよ、あんたは」
泰平「女なら殴られないとでも思ってんのか?」
結花 「…………!」
泰平さんを睨もう
GM 可愛子「た、泰平君……泰平君、優しかったのに……なんで、なんでいぢめるのぉ……」
泰平「カッ」
泰平「そりゃ、何かの間違い。あんたの『勘違いですよ、産方先輩』」
泰平「夢ぇ叫んで走ってるうちは、そりゃ力になってやっても良かったけど」
泰平「真似しかしようとしない、目をそらしてばっかのクソ女ってわかった時から、俺はあんたを殴りたかった」
泰平「カッ、そういや、アンタも、もぉ死なない体なはずだよなぁ! 今殴りに行ってやるよ!」
可愛子「!」
観客「かぁいこちゃんを守れぇえ!」
結花 「させない………」
「わたしたちは、たしかに死なない身体だけど」
「それでも、殴られたら痛いんだよ。怖いんだよ」
「たしかに、お兄さんの言ってることは正しいのかもしれない」
「でも、そんなふうに暴力奮っても、なんにも解決しないよ! 悲しいだけだよ!」
そう言って、泰平の前に立ちふさがるわけだ。
GM 泰平「邪魔するのなら好きにしろよ」
ずいっと、泰平は前に出ます。
可愛子「や……こ、来ないで……」
「俺からも一つ言っていいか」背中を向けたまま、興味無さそうに。
「お前が前に言った、人間が試される場合ってのは、弱いものイジメも含まれんのか?」
GM 泰平「イジメ? カッ……いじめねぇ」
笑います。
結花 「もっとちゃんと話しあおうよ! お兄さんだって、可愛子ちゃんのこと想って言ってるんだろうし、もっとちゃんと話せばきっと伝わるよ!」
GM 泰平「ごちゃごちゃうるせぇな!」
可愛子「こない、で……来ないで……う、うぅう」
結花 「ほら、可愛子ちゃんだって」
「こんなに怖がってるじゃない!」
「結花。お前も落ち着け」
「空回りしてる」
結花 「でも、こんな方法、絶対に間違ってる!」
「なら変えられる方法で変えろ。結果の出ない行動は慎め」
GM 泰平「俺からしたら、アンタが間違ってんだよ」
結花 「わたしが間違ってる…って。どこが?」
GM 可愛子「来ないで……可愛子の……可愛子の夢を、壊さないで……壊さないでぇええ!」
《サイレンの魔女》《さらなる波》《絶対の空間》
ふん。普通の攻撃か。
ダイス 4R+3@8 = [8,4,7,1][3]<クリティカル>+3 = 16
結花 えーと…、対象は?
GM シーン攻撃。観客以外を対象とします。
糸緒 よかった。衝動肯定はしてないみたいだね
回避するぞ。
ダイス 1R = [1]<ファンブル> = 0
ぶ(笑)
GM ファンブル。(笑)
糸緒 ……
(視線をそらした
ダイス 7R+3@10 = [8,5,9,7,10,2,9][5]<クリティカル>+3 = 18
結花 結花さんは敏感に背後からの殺気を察知して避けた
GM 泰平は回避しない。
是色も回避。
《ミラーコート》
ダイス 11R+8 = [3,1,8,6,8,3,3,3,4,7,8]+8 = 16
GM 回避。
ダメージを出します。
ダイス 2D10-1 = [5,4]-1 = 8
GM ぎゅぁああんっ!
音波が辺りに広がっていきます。
HP6/14。
「ヅッ…」耳から血を流して「くそ、俺だけとばっちりくらうとか、最低」
結花 「た、尚くん…。大丈夫!?」
その様子を見て、思わず駆け寄ろうとする
「まあ生きてはいる」うっとうしそうに手を振って、来なくていいとジェスチャーする。
GM 泰平は昏倒。
体中がびしゅしゅっと裂けます。
結花 泰平さん、使えねぇ………
GM 泰平「くっ……カッ」
《リザレクト》
ダイス 1D10 = [3] = 3
GM 泰平「ほ……ら、アンタがやったんだ」
可愛子「う……」
泰平「アンタも充分化け物だ」
泰平「傷が治っちまう、おれもなぁ!」
可愛子「う、う、可愛子、化け物なんかじゃ――」
泰平「だから、目ぇそむけんなって言ってるだろうが!」
泰平「そんなじゃ、本当に何もかも失うっつってんだよ!」
可愛子「う、う、う……五月蝿い! 五月蝿いいぃいいいい!」
涙を流しながら、いやいやとします。
結花 じゃあ、尚くんのほうを見ておろおろしながら
近づこうとする。ただ、戦闘進行なら無理だけど
で、近づいて、制服を切って尚くんの傷口に当てようとかしてる。
GM どうぞ。
結花 「な、尚くん。怪我、大丈夫……?」
自分の怪我については何も言わず、
「なあ早乙女さん、聞いてたか? 泰平が言ったこと」と聞く。
結花 「え、えーと…可愛子ちゃんは他の歌手の歌しか歌わないんだよね…?」
「そうだな。産方さんのこと、よく見てると思わねぇか」
結花 「それで、あの人は他の人の真似しかしないで、逃げてる……って」
「…でも、それっていけないことなのかな?」
「他の人の歌を歌うことで、可愛子ちゃんは幸せになれて。それでファンの人も幸せになれるんだったら」
「それって、良いことなんじゃないのかな?」
「そうだな。で、そのまま10年、20年が経って、若くなくなったらどうする? そんなアイドル、ゴミ箱行きだぜ」
「見たことあるか? 田舎の飲み屋でアルバイトする元アイドル。俺はある」
結花 「…そ、そうなの?」
あんましアイドルには興味のない結花さんなのであった。
「それに…、それが、どうして他人の歌じゃいけないってことに繋がるの?」
「他人が“くれた歌”で生きてるからだ。つまり、他人に嫌われたら、そいつはもう駄目だ」
結花 「他人が…、歌をくれる?」
「自分の力で生きられない奴は、他人の力に頼るしかない。そして、他人はいつ、どういう理由でいなくなるかわからない…。その結果、環境の変化についていきにくくなる」
「今日、この街で、自分の身を守る力のない子供や老人が、何人死んだかな…」
「…それが、自分で生きる力がないってことだ」
「泰平は泰平なりに、ちゃんと生きて欲しいんだろ。あの自称アイドルに」
結花 「でも、捨てられて終わりかどうかなんて、まだわからないよ」
「早乙女さん、君、ギャンブルはやらないほうがいいぜ。金を巻きあげられそうだ」
GM 是色「そこらへんにしよう」
すとん、と、是色が尚と結花に言います。
是色「君達、邪魔になってるよ」
泰平「カッハッハ……」
泰平「で? これでも弱い者いじめってかぁ?」
意味ありげに、血を体中から流しながら、
尚君の方を見ます。
泰平「先に行ってていいからよ。好きにさせてくれよ」
泰平「悪いな。俺も目は逸らしたくないんだよ……」
……
それでも俺は泰平に「本人は教育的指導だと思ってるイジメなんていくらでもあるがな…」って言いたい!
も っ と うまい手があるだろうがぁーーーッ! と。
だがまあ、そろそろこっちの身の振り、決めないとな。
じゃあ、結花を引きずって、ひとまずその場を去ろうか。
結花 「ちょ、ちょっと! 尚くん!?」
「…俺は自殺肯定派なんだ。自分のために自殺するのも、他人のために自殺するのも…好きにすればいい」
生徒会長も、笑窪も自殺だったな。そういえば。
結花 「自殺って…。死んだら、そこでおしまいなんだよ。死んだら、そこで終わっちゃうんだよ……」
「そんなの…、そんなの………」
GM 可愛子「う……うぅ……!」
泰平「行くぜぇ。テメェラもファンなら気張りやがれ!」
観客「おおおおおおお!」
と、泰平が突っ込んだあたりで、シーンカット。次のシーンで彼らの邪魔をしてもいいです。




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