第一棺

夢のような現実の埋没the Beginning of monochrome

Middle Phase 2
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   ■シーンプレイヤー:新垣尚◆

GM ではでは。
尚君のミドルシーンでしたか。
先に軽くマスターシーンでも流しますか。



◆夜歌学園高等学校二年生:繰鐘麗香

 ジャーム化。
 同じ学び舎の生徒達が、変貌して襲いかかってくる。
 彼らには既に自我がない――衝動のままに破壊を繰り返す。
 悪夢のような景色、ですわ。
「全く、酷い……。どうなってるんだか、説明が欲しいよ」
 久井頬助生徒会長が、隣で悪態をつく。
「ええ……そうですわね」
 少なくとも、我らが夜歌学園高等学校の先生・生徒方は、
 オーヴァードになってしまったように見える。
 わたくし達は、たまたま生徒会室にいて――とっさに立てこもり、今に至る。
 やむを得ず、彼らの状況についての見解を生徒会長に事情を説明したところ、
 さすがに彼は理解が早く、自らの能力も使いこなした。
 二人で応戦しつつ、機会をうかがう――
「――すまない、みんな」
 そう言って、彼は生徒会室に面した廊下に、槍の柱を突き立てる。
 彼の顔には、苦渋の表情が浮かんでいた。
「……生徒会長……」
「いいんだ、繰鐘さん。少なくとも君を、守らないとね」
 苦しそうな笑顔をこちらへ向けてから、
 静かに背を向ける。
 
「――学園の、生徒会長として」



結花 麗華さん的には、身の安全を確保しつつ、可能な限りジャーム化してない人を救いに行きたいはずかな…
…生徒会長、冷静すぎるな。
と、いきなり疑ってかかる俺。
まあ登場浸食振るぞ。
GM はい。よろしくです。
まず対汚染判定。
ダイス 1+8D10 = 1+[10,1,7,6,5,3,10,3] = 46
11+2D10 = 11+[8,8] = 27
あ、r使えばよかった。
まあ、とにかく達成値は19。
GM 問題無しですね。
浸食率。
ダイス 1D10+39 = [4]+39 = 43
49%。
GM 充さんも振りますね。
ダイス 7R+1 = [5,1,5,4,7,8,9]+1 = 10
GM 問題なし。
浸食率上昇。
ダイス 30+1D10 = 30+[2] = 32
GM 冷静だな!
いいことだw
充はスターダストレインが重すぎる。w
ふむ。
GM では、とりあえず副校舎の食堂を出たところでしたっけね。
ああ。
俺がレーダー、充が武器の役割をして、廊下を駆け抜けるぞ。
麗香と連絡はとれた、ということでいいのか?
GM んーと、どんな連絡をするんですか?
まあ、灯と同じような内容だろうな。
まず、自分の身の安全。現在位置。同行者。
を、聞いたところで、もうさっさと合流しにかかるだろうな。
GM まぁ、連絡自体はできました。
副校舎2階の生徒会室に居る所らしいです。
久井頬助生徒会長もそこ。
結花 麗香さん的には、状況確認と身の安全が一番で、その範囲で出来る限りジャーム化してない人を救おうと考えてると思う。思うだけですが
思うだけって!w
まあ、戦闘能力あんまりないからなぁ。
仕方ないっちゃ仕方ないが。
結花 麗香さん的には、ジャーム化してない人が目についたら助けながら来て欲しいかも…
いるならGMがそう言ってくれる、はずw
GM んー。
ということは、生徒会室から飛び出して、移動を開始するということですか?
麗香さんに助けられた人達が生徒会室に集まってるわけかw
結花 いや
一応、生徒会室で待つけど、来るまでにジャーム化してない人がいれば助けてね、と
電話で言っただけ。自身も戦闘タイプじゃないし、会長もいるのであまり動けない
ある程度、麗華さんの行動も決めて良いらしいので
GM 成程、そういうことですか。
助けてね、と尚に言ってるわけだ。
じゃあ、「…努力はする」とだけ返そう。
…改悟だけでかなり重荷になってるだろうしな。PC的には、歩ける人間は助ける。
結花 NPCの行動を決めるのは難しい…
GM ちゃっちゃと指定すればいいんですよ。(笑
主語述語?w
結花 了解。気後れしないでバンバン言う
それがいいw
じゃあ、麗香がいる場所もわかったことだし、副校舎2階に向かおう。
GM 改悟「あの……新垣サン」
後ろをついてきつつ。
「なんだ!?」走りながら。
GM 改悟「いや、これ、どういうことなんで……?」
若干冷静になって来たのか、そう問います。
「今は授業中だぞ。廊下で立ち話すんな」…本来ならば、授業を受けているはずの時間ではある。
結花 昼休み、終わったんですね
すまん、勝手に終わらせてちまったw
GM ま、いいですよ。
「前方距離3、標的2!」
鋭く充に攻撃指示を出す。
GM 「はい!」
演出戦闘かな。
ああ。
GM 実際にジャーム出してもいいですよ。(笑顔
ただでさえ浸食高いんだからやめてくれw
命令から数瞬おくれて、曲がり角から“元”人間が現れる。
GM 充の手から光線が伸び、そいつらを焼き切ります。
ジュバッ
改悟「ひっ……」
改悟君がそれに少し怯えたような様子を見せますね。
角の向こう側をどうやって見通したのか。今、目の前で、学生服に穴を開けた力はなんなのか。
「この世には、秘密にされてきたことがある」
GM 改悟「は、はい?」
「それが、“オーヴァード”。…ぶっちゃけ、超能力者のことだ」
GM 改悟「超能力者……?」
「今から十数年前、レネゲイドウィルスっつー、ウィルスに感染することで、超能力を手に入れる人間が現れた」
GM 変わってしまった景色の中を、柱を盾にするように身を隠しながら進んでいきます。
「だが、一般人がこんな力持ってても、混乱の元。そういうわけで、秘密にされてきた」
GM 「……」
改悟「秘密……つか、え? つまり新垣サンは、前からこう言うのを知ってたんで?」
「そうだ。俺はUGNって名前の組織に入ってる。オーヴァードの力を、世間から隠すための組織だ」
GM 「私も、その一員です」
「…レネゲイドの力を使いすぎると、理性を失い、何らかの本能…“衝動”のみに従うようになる。そういった危険な連中に対応するのも仕事のうちだ」
GM 改悟「……」
ごくり、とつばを飲み込むようにして。
結花 衝動肯定してるかもなんだよな…。改悟くん
「あくまで、“組織としては”だがな」
GM 改悟「あいつらみたいになっちまう、ってことで?」
「ああ。力を使いすぎたら、そうなる」うなずいて。
「まあ、レネゲイドの力なんか使わなくても、ちょっと違法薬物を使えば、人間やめるのは簡単だ。それと大して違わないさ」
ジャームは見た目が変わることもある上に、エフェクトの殺傷力が段違い、ということは言わないけどな。
GM 改悟「そ、そうっすか……」
というわけで、階段下あたりまでつきます。
「生徒会室は…っと」
一瞬、記憶をまさぐる。
GM 上って右へ少し回れば。
「たぶん右だ。…くそっ、こんなことならもっと真面目に生徒会室に通っておくんだった」
結花 ひょっとして、会長が冷静なのって衝動肯定した結果じゃあ…?
その可能性はある。
…が、まあ、とりあえず会ってみないとなんともいえないな。
結花 いやな可能性だなー……
問題がなければ生徒会室に入るぜ。
ドアを開ける前にノックして声をかけるぞ。
GM ん。
待って、
おっと。何だ?
GM 知覚判定して下さい。階段下で。
了解。
ドクター・ドリトルは… シンドロームか。
浸食率的に無理はしたくないし、効果も薄いからなー。そのまま振ろう。
ダイス 2R+1 = [1,9]+1 = 10
達成値10。
GM ならOKです。
はー、ドキドキした。w
GM 階段上にジャームがいるのがわかります。
ずるずると、生徒会室に向かってますね。
おっと…
…そいつらが生徒会室につっこむかどうかはわからんからな。とりあえず放置して、後ろにつけよう。
結花 ああ。歯車か?
歯車ーー!?w
南無…
結花 いや。なんとなく歯車さんが頭に浮かんだだけですが
GM と。
ざしゅっっと。
壁から天井から、槍のように細い柱が伸び、ジャームを砕きました。
ジャームになるとエフェクト使いたい放題だよ!
ですね、わかります。
「攻撃? 麗香じゃないな。誰のエフェクトだ!?」
結花 会長だったり…
GM 改悟「え? え?」
「どうしましたか?」
「目の前をうろついてたジャームが、エフェクトで串刺しにされた」
GM 柱がぼろりと崩れて、何事もない廊下へ戻ります。
わかりやすく言うと、《ショック》《砂の刃》《練成の掟》なんですが。
範囲のトループを即座に昏倒させるコンボ。
オルクスが来るかと思ったが… モルフェウスか。
結花 会長はノイマンだと勝手に思ってたなぁ…
その人の才能と、後天的な能力は一致するとは限らない、ってことかもな。
充と改悟に「ここで待ってろ」と言って、攻撃があった範囲の手前まで近づく。で、声をかける。
「おい、俺だ、荒垣尚だ。俺は化け物じゃない。攻撃するなよ」
と言って、ゆっくり近づいてみよう。
両手を上げて歩いていく。
…オーヴァードが“両手を上げ”たところで、攻撃がしにくくなるとは限らないんだが。
まあ、相手が昨日まで一般人だった場合は心理的に有効なはずだ。
GM はい。
扉の内で、会話が聞こえます。
何か話し合ってる感じ。
本来なら、サイドの壁に体を隠しながら行くのが正しいんだろうが… 扉を開けずに、ジャームを攻撃できるような奴が相手じゃしかたない。正面から堂々と行く。
ゆっくりとドアをノックしよう。「…いいか? 開けるぞ」
GM 頬助「ああ、問題ない。よく来てくれた」
じゃあ、ゆっくりとドアを開けよう。
GM はい。問題なく開けられます。
生徒会室の中は? どうなってる?
GM バリケードの跡などがあり、踏みこまれた場合の隠れる場所などが即席で作ってありますが。
中に居るのは二人ですね。
麗香さんと、頬助。
安堵したような顔をしてます。
じゃあ、充と改悟の二人を呼ぼう。
GM はい。二人もおっつけ辿り着きますね。
麗香「ふぅ……助かりましたわ、新垣様」
「無事でよかった」と、麗香に言う。
勝手を知った人間が増えるのはありがたい。
GM おっと、麗香さんの浸食。
ダイス 7R+1 = [6,5,8,9,5,3,6]+1 = 10
37+1D10 = 37+[10] = 47
GM 47%
緊張しすぎだこっちの組www
結花 GM、いまひとつ疑問が浮かんだんですが
衝動肯定した人間に、《抗いがたき言葉》で衝動に反することを言ったらどうなるんでしょか?
GM 自分の意志ではないので、それでは崩壊しません。対決に勝ったとして。
ただ、これは相手を完全に支配するエフェクトではないので。
制御下には置けません。
結花 了解です
ある程度命令には従うけど、「邪魔すんな!」と襲いかかってくる可能性もあるわけだ。
もしくは、ウザイ! と言って逃げ出すか。
GM はい。
って言うか
言葉を真実だと思いこむだけなので。
発言を真実だ、と思い込んだ上で、衝動に従った判断を下します。
おっとっと。そうだった。
まあ、とにかく麗香と情報交換をしておこう。
あ、ただし、UGN支部に情報データがある、ということは誰にも話さない。
…正直、是色に知られたくない。
GM はい。
「よく持ちこたえましたね」
麗香「ええ、大変でしたわ……久井生徒会長の理解が速くて助かりましたの」
頬助「……はは」
とすん、と。壁に背を預けるように座ります。
改悟「だ、大丈夫っスか、生徒会長」
頬助「いや……ふふ。まあ、否定できない現実だったしね」
膝の上に載せた手が、かたかたと震えています。
麗香さんが、尚君に耳打ちするように話します。
麗香「おそらく、生徒会長のシンドロームはモルフェウス/ソラリス……集団を駆逐するのに適しているようですわ」
麗香「わたくしは単体対処が基本のスタイルでしたから、助かりましたの。ジャーム化の傾向は、生徒会長には見えませんわ」
ちょっと逡巡するようにしてから。
麗香「……今のところは」
と、付け加えます。
「わかってるさ」油断はしない、と言外に伝えます。
(対集団戦が得意、か。さすが生徒会長、といったところか)
GM 「これからどうしますか?」
改悟は頬助と話してますね。
「ここで立てこもるには、食料も武器も足りない。…移動するしかないだろうな」
結花 でも、どこに移動するんだろうか…?
「その前に、灯と合流しないと」
GM 「そうですね……あっちは平気でしょうか……」
そわそわ充さん。
「…信じるしかないだろ」と言う。
(…灯が無事かどうかなんて、行ってみないとわからないっていうのに。“信じる”って言葉がここまでむなしく聞こえるとはな…)
GM 麗香「生徒会長……お立ちになれますか? 移動しますわよ」
頬助「……」
改悟「せ、せわしないっスね」
「しょうがないさ。ここには食料がない。立てこもるには不向きだ」
GM 久井頬助は、俯くようにしています。
麗香「……久井生徒会長?」
頬助「繰鐘さん、彼らは頼りになるのかな?」
麗香「はい? ……え、ええ。UGNの説明、いたしましたでしょう」
戸惑ったように。
麗香「新垣様と、こちらの雪吹様は、その中でも選りすぐりのエリートですの」
(…そこまで伝えたのか? おかしい。しゃべりすぎだ)
ちなみに、知ってるとは思うが、ソラリスには洗脳系エフェクトがもりだくさんだ。
結花 ですねぇ…
最初のボスは麗香さんだったりして…
タカシ、麗華さんのことは任せた…
…まあ、できることはするが。
GM 頬助「そうか……それなら、安心できるね」
麗香「その通りですわ。ですから、お立ちになって……」
頬助「悪いね……繰鐘さん」
麗香「え」
頬助「僕はもうこれ以上、生徒を殺したくない……」
「じゃあ、どうする」
GM 頬助「見たくもないんだ……僕は……」
顔を覆って。
結花 ああ。だから扉を閉めて戦ってたのか
「ずっとここにいても、向こうから勝手にやって来るぞ? 奴らは」
GM 頬助「…………」
頬助「ぐっ……無理だ。耐えられない」
頬助「一時間にも満たない間に、僕は大好きだった学園の生徒達を何人も殺してしまった……」
頬助「無理だ」
顔を振って。
頬助「もう、無理だ」
頬助「君達のように、戦い続けるのは無理だ」
麗香「生徒会長……」
「…まあ、昨日まで級友だった人間を、平気で倒せるような、戦いに慣れた人間の方がマイノリティなのは認める」
(肩をすくめて)「無理矢理ついてこさせる気はない。その余裕もないしな」
GM 疲れ果てたような顔をあげて、尚君の方を向きます。
そして、寂しげに笑って。
頬助「繰鐘さんを頼むよ」
結花 かっこいいな。会長
ゆっくり歩いていって、生徒会で自分が使っていた机に座る。
「だが、あんたとは初対面ってわけじゃない。2つ、伝えておこう」
GM 頬助「何だい?」
「会長、あんた、人が寿命で死ぬのを見たことはあるか?」
GM 頬助「その場に立ち会ったことはないな。祖母はもう、亡くなってるけど」
「そうか。…ま、条件はなんでもいい。ただ、ゆっくり死んでいく人間を見ていると、わかることがある…」
「数分前まで生きていた人間が、死体になる。その死体にはまだ体温もある。髭も伸びる」
「そんな死体を、生者と見分けることは難しい」
「外でうろついてるアレは、顔が同じでも、服が同じでも、“人”じゃない」
「感覚がごまかされて、人に見えているだけだ」
…横にあったホワイトボードから、マジックを拾い上げて、手のひらの上で回す。
GM 頬助「……」
「…それと。俺が、奴らと戦える理由は、たった一つ」
「連中が、俺たちに害をもたらすからだ」
「そうじゃなきゃ、誰がこんなことやるかっつーの」
放り上げたマジックをキャッチし、机に置く。両手をポケットに入れ、立ち上がる。
GM 頬助「……そうか」
「新垣君、そろそろ動いた方が」
「ああ、行くか。…灯を放っておくのはまずい」
GM 改悟「……」
麗香「生徒会長……?」
頬助「はぁ……」
くっと、頬助が立ちあがります。
頬助「灯……雪吹灯さんだね。一年E組の。担任は生物の設楽艶髪先生」
頬助「繰鐘さんのクラスで、早乙女結花さんと仲がいい子だ」
「よく覚えてるな。その通りだ」
GM 頬助「このくらい、覚えてるさ」
俺はクラスメイトの名字だって覚えてないやつがいるのに…w
結花 実は会長はストーカーだったとか……。ないか
GM 麗香「では……参りましょう」
頬助「いや」
遮ります。
頬助「君達は行ってくれ。足止めはするよ」
頬助「悪いね。これは僕の我がままだ。せめて――わが青春の夜歌学園と心中したい。そう思う」
きっぱりと、そういいます。
結花 会長の決意は固いようだ…
GM 麗香「何を仰って……」
(少し考えて)「…生きることは死ぬことだ。そして、生き方は自由だ」
GM 「繰鐘さん、時間もありません」
麗香「くっ……」
ざ、ざ……
と。
引きずるような足音が聞こえます。
「チッ、休みすぎたか…」
GM 頬助「行ってくれ。それから」
全員を促すように。
頬助「良い学園生活を、謳歌したまえ、だ」
会長に背中を向けて、一言つぶやこう。「…それでも、俺は生きるぞ。誰が自殺しても… 誰に死ねと言われても」
GM というわけで、脱出よろしくお願いします。
戦闘かぁ?
GM ん、戦闘はしなくてもいいです。
ふう。
じゃあありがたく脱出させてもらおう。
GM 廊下に出ると、ジャームが来るのが見えますが、久井頬助が割りこんで、フェンスのようなものを作ります。
助かるなー…
GM その向こう側から手を軽く振って、シーンカットです。
地獄に仏、とはこういうことだな。
結花 後にジャーム化して敵と化すのであった……
シャレにならん!w
まあ仏さん(死人)にはなるだろうけどさ…
GM という感じで、特になければ次のシーン。
あとはよろしく。




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