Double Cross the Reverse...  「逆巻き琴線――喪失ひ旋律」
Climax.
   
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         人を愛せない人間は、      完璧を愛しているんだ。            だから人は神を創った。         GM  登場侵食率を、皆様どうぞ。 瑕耽  (判定中……)→侵食率9%低下。  柊  (判定中……)→侵食率7%低下。 瑕耽  げぇーい、何か嫌な予感がーw 姫巳  (判定中……)→侵食率10%低下。     ぐわあ GM  あらあら。  柊  全体的に高いなー GM  さて――     館の、大玄関――敷き詰められたタイルは黒と赤のチェック模様――     BGMには、あの――音楽。     何処からともなく。     鈍い頭痛のように。     鋭い耳鳴りのように。     淡々と、聴こえて来る。     そんな中、音鍵遺櫃――この館の主人と、貴方達は、向かい合っていました。     優雅に――空気すらも自分を引き立てる演出だと言うように――遺櫃は髪を揺らす。     遺櫃「――つまり君たちは、この館を出て行きたいんだね?        一週間に及ぶ、箱庭の生活に飽きた? 飽きるはずも無いよね――君達は元々生きることにも飽きていたんだろうから。        この歪な、奇妙にして美しい世界は――閉じられた世界は、君たちにとって持ってこいだったはずだ。        だとしたらなんだろう? わからない、わからないね。わからないことが、また心地良い」     かつ。     と、ハイヒールが、綺麗なタイルを滑る音が響く――     避澄「ええ、私にもわからないわ。少しも分らない。        わからないまま、わからないままだからこそ、わからない状態で、この状況へたどり着いたんじゃない? きっとそうだわ。        きっと私たちは何一つわかってないのよ。        何一つわからないまま、何一つ理解できないまま、小さな箱庭を壊そうと目論んでいるんだわ。        ねぇ、そうでしょう? それで良いんじゃない? 私はそう思うわ。私はそう思う。だったら、柊君もそう思ったってことよ。        柊君がそう思ったなら、私はこの人達に協力する。鍵を持っているから、鍵を開けさせて貰うわ。        軽く、かるぅくね。とても軽く、羽毛のように軽いわ。        だから私はお兄様とは遊ばない。当然のようにベッドの上で愛し合った日々も、今はセピア色だわ。        セピア色に塗りたくったのよ。それは思う存分ね。だから、そこを開けて下さいな。通して下さいな。        可愛い妹だもの、たった一人の妹だもの。        シスコンだもの当然だもの肉体関係だもの愛し合う関係だもの、問題ありませんよね?」     かつ。     そう言ってから、彼女は一歩引く。     自分の出番は終ったと言わんばかりに。     離れて見守るメイド達――7人のメイド達は、沈黙しつづける。     元来、声を持たないのだ。音階の名を受けながらも、声を持たないのだから、黙るしかない。  柊  「・・・あまりやる気は無いけど・・・久々に激情に身を任せて、『外』を求めるのも良いかもしれない。」     「『無気力』に過ごしてきたけど、久々に『激情家』に戻って・・・『扉』を開けさせてもらえますか?」     と、ポケットの本をかざしてみせる。     ソレは、1冊の文庫本。     閉ざされた国の少年が、未知の世界へ旅立つ話。     「・・・コレの続きを読みたいし、ね。」 GM  遺櫃「読めばいいじゃないか。思う存分ここで読めばいい」     ぱっと、手を広げて、微笑む。     悪魔のように美しく。     遺櫃「世界中のすべての本が、この館には揃っている。何でそんな事が言えるか? この館こそが君たちの世界だからさ。        だから逆説、この館にある本が世界中のすべての本なのさ。言っている事がわかるかい?        わからなくていいよ。けれど、君好みの本もあるはずさ」  柊  「じゃあ、館の外に出る事が出来れば世界はもっと広がるわけだ。」 GM  遺櫃「世界を広げる? 広げても仕方ないと思うけれど、仕方ないと思うけれど。        そもそも君は、そんなに広い世界が好きなのかい?        どうでもいい、そうじゃないかな」  柊  「逆、かな。」     「狭い、閉ざされた場所に閉じ込められることが嫌いなのさ。」 GM  遺櫃「おかしいね。その発言は至極真っ当だ。        おかしいなぁ。君は猫背で突っ伏して、毎日眠って、人と話さず人と関わらず、本ばかり読んで?        そんな生活なのに、狭い閉ざされた所が嫌い? おかしいね」     くすくすっと、笑います。  柊  「変で結構メリケン粉。そのおかしいのが俺なのさ。」 GM  遺櫃「うん。まぁ良いよ。そう言うところが、妹の気に入ったんだろうからね」 姫巳  「・・・ふ、はっ・・・」柊のその言葉に、朱唇をほころばせて、溜息のように笑います。、     「ソクラテスは言った。無知であることを知っているものは、自分が知識があるものだと思いこんでいるものより賢い、と。」     その出で立ちは、普段の「生徒会長」としての姿だが。     振り上げた手には、怪奇な生物が巻きついて形成された鉤爪が。     振り下ろす。服を引き破る。     その下から露になるのは・・・手を覆うのと同じ、怪奇な紅の生物の皮膜に、戒められ、絞り上げられ、凹凸を増してぬめ光る肌と躯。     「はあ・・・。貴方たちは、智恵があると思っている、無知を知らない者だわ。狂気が聊か上っ面なのよ。」     下唇を舐めながら、吐息と共に嘲笑う。  柊  「ヒュゥ・・・生徒会長、意外と過激な趣味だったんですね。」肩をすくめ、目のやり場に困って目をそらす 姫巳  「お褒めに預かりどうもかしら。私の身体、貫いてみたい?・・・その瞬間、貴方の身体も貫かれてるかもしれないけど。」  柊  「あいにく、俺は貫くような武器は持ってないんですよ。せいぜいコレで吹き飛ばすぐらいしかできません。」     と、腕から砲をむき出しにする GM  遺櫃「智慧? そんなものは無いさ。知識? そんなものも無いさ。        ふふ。何も無い、何も無い、上っ面だと言うのなら、それも正しいんだろう」     髪を掻き揚げ、愉快そうに笑います。 姫巳  「僕たちの狂気は、僕たちだけのものだわ、残念ながら。」     左胸、乳房を心臓に向かって押し込めるように手で触れながら、言う。 GM  遺櫃「良いなぁ。とてもそそるなぁ、抱かれたいなぁ、ううん? 抱きたい、かな。        どちらでも良い、どちらでも良いけれどね。どちらでも良いから、気に入ったんだけれど。        ねぇ、愛しい人? 愛する人。姫巳――ずっと君を見ていたんだよ?        ずっと君に惹かれていた、恋焦がれていた。        もう何度も言ったよね。何千度も言ったかもしれない。君のことを愛しているとさ。秒間に百回だって言えるよ。        事君に限っては、君の都合は関係無いんだ。僕が君のことを好きで愛しているからこそ、君を束縛するんだよ。        君を好きなようにする。        良いかい? それが愛するって事だろう。君のやっていることと大差ない。君は僕を殺せ。僕は君を愛す」 姫巳  「・・・有難う。感謝している。この僕の愛を知って、受け止めてくれるというのは・・・僕にとっては何よりの救済かもしれない。」     笑いながら、右手の鉤爪で目じりをなぞる。頬を流れる血の涙。     「けれど残念ながら僕は知ってしまったんだよ。愛すること、いとおしむことは・・・とてもとても畏ろしいんだ、って。」 GM  遺櫃「ううん、良いね。痺れるよ。失禁しそうだ。構わない、君とやりあうことに、理由は要らない。        だから逆に、        愛しているからこそ逆に、君のことはどうでも良いんだ。ふふ」 姫巳  「だからこの屋敷は、僕の狂気の器にはならない。・・・僕の狂気は僕だけの中に埋葬すると決めたのだよ」     「あの、心がとてもとても遠い外の世界の中であっても。本物の棺おけの中であっても。」 GM  つつっと、自分の頬を――姫巳の涙を踏襲するように撫でて。     遺櫃「――さて。と言うことはどうやら、このイベントは避けようが無いみたいだ」 姫巳  「そうだね。やりあっては上げてもいい。けれど、君にとっては残酷かもしれないけど・・・君を気遣ってあげる」     「君に僕の狂気は上げないよ。」     「だから・・・」 GM  にこりと微笑みを 消して、《ヴァイタルアップ》。 姫巳  憐れむように、嘲笑うようにして     柊の唇を奪い、柊に僕の唇を捧げよう。  柊  「っ!?」 GM  避澄「あ。        ま、良いわ。私は下の口で柊君とキスを交わしているのだもの」  柊  「いや、してないから。」 GM  避澄「したわよ?        それはもうしたもの。        何回睡眠薬を飲ませて、何回眠らせて、何回行為に及んだと思うの? この一週間で。ねぇ? それをしない私だと思う?」     ちち、と舌を鳴らしてから、自分の人差し指を舐めます。  柊  「無理やりかよっ!?」思わずビシッと届かないのにツッコミ 姫巳  「そう。」 GM  避澄「無理矢理で良いわ。大したことじゃないじゃない。人類開闢の時から続けられてきたことだわ。        今人口が60億いるのなら、少なくとも60億回はその行為が繰り返されたってことだわ。何を恥じることがあるの?」 姫巳  「けれど、僕の最後の我侭は、柊が受け取った。僕の臓腑まで掻き分けても、遺櫃には手に入らない。」     胸をえぐっていた手を、子宮のうえにおいて笑う。 GM  遺櫃「くす。        言っただろう? 君のことはどうでも良いって。        えっと、そう。御主人様としてはいくつかやっておかないといけないことがあるな」     ばっと、様になるように腕を真横へ振るう。     遺櫃「下がりたまえ。        君達は目障りだ。呼吸すら鬱陶しい」     根津「……」     メイド達「……」     沈黙したまま、一礼。下がっていきます。     遺櫃「そして――瑕耽」 瑕耽  「はい、御主人様」 GM  遺櫃「美しい僕のお人形。僕の愛情。僕の変わらぬ感情。僕の温もり――僕の秩序。君はどうする?        君はあまりにも美しいから、この僕をもってしても美しいと言わざるをえない君だからこそ、僕は君に命令をしない。        嫉妬心から、あるいは羨望の思いから、君に命令しないであげよう」     壊れたように。白い頬を震わせ、笑う。     くすくすくすくすくすくすくすくすくすくす。     遺櫃「これはゲームだ。そうだろう、妹たる避澄」     避澄「そうです。ゲームよ」     遺櫃「ゲームだよ。遊戯だ。君はどう踊る? 君のダンスを見せてくれ。糸は繰らないから。意図は要らないから。        壊れるように崩れるように落ちるように堕落するように、感情など交えず、ただのダンスを、どう踊る?」 瑕耽  「御主人様」 GM  遺櫃「なんだい? 僕のお人形」 瑕耽  「私の心は喜悦に満ち、悲哀に覆われています」     「けれども、どうでもいいのです」     「ただ、貴方に愛して頂きたいのです」     「それには広すぎるのです。邪魔すぎるのです」     「全て追い出します。貴方の外からも、中からも。何もかも」     「貴方には、私だけがあればいいのです」 GM  遺櫃「成る程。わかりやすいな、とても涼やかだ。とても清らかだ。この上ないよ。天国のようだ。        何一つわからない、何一つわかりたくない、そんな僕でさえ至極簡単にわかることができる。素晴らしい。なんて孤独だ。        ……」     両腕を、真っ直ぐ――真横へと。遺櫃は伸ばす。     遺櫃「うん。もうたくさんだもう十分だ。纏いつくすべてが煌びやか、美しい。        始めよう。あるいは終ろう。もしくは中途で。それともどれでもない」     避澄「お兄様がどいたら、私は扉を開けます」     遺櫃「君達がどいたら、僕は館をさらに閉じよう」     避澄「お兄様、ご機嫌よう。愛してました」     遺櫃「可愛い妹、さようなら。愛していたよ」           ぱちんっ……     両手の指が、こよなく心地良い響きを立てる。     BGMのメロディは、どこまでもアンバランス。         狂った世界で狂ったまま狂わんばかりの狂おしさで狂々と、狂い終るまで狂い続けよう。         戦闘を――開始します。      柊  「どうせやるなら、綺麗な舞台でやりますかねっ!」     足をトン、とならし《ワーディング》を発動。壁に電撃の模様を描きあげます GM  遺櫃「いーいセンスだ、神無月柊!」 姫巳  では、こちらは最後に。     「・・・避澄が何度口付けしても、僕が上げた最後のわがままを吸い出すことなんて出来やしない・・・」     「と、いいなあ、と、僕は末期の幻想を見る。」     ふと、戦を前にして呟く。     「わがままは言わない。好きにしてくれ。君が、僕の上げた最後のわがままを、例え未来に忘れ去ってしまっても、今この瞬間。」     「この瞬間の君の心は、僕の我侭を受け入れてくれる?」     そして、柊の瞳を見る。  柊  「・・・受け入れましょう、最期まで。この記憶消えたとしても。」 姫巳  軽く、目を見開く。     この姿の常の、どこか艶に煙る表情ではない、普段の取り繕いとも違う、本当の表情で。     「・・・だ、そうだ。避澄。やっぱり、君には柊の中の僕の我侭には手が届かないそうだ。」     「たとえ、未来に何があっても。お前がどれだけ柊を手に入れても・・・この瞬間は絶対に失われない。」     今をかき抱くように、宣言し。     「・・・すまないね、避澄」     狂気に似合わぬ、静かに切たる声で、最後に姫巳は謝った。     そして蠢きだす、身体を覆う怪生物たち・・・《赫き剣》。 GM  避澄「何故謝るのです?」     本当にわからないように、彼女は首だけ傾げ、後ろから君たちを見守ります。     あくまでも、手は出さない。 姫巳  「・・・」説明はしない、出来ない。     「さあ・・・僕をどうでもいいといったなら、君は、僕を愛したと言った君自身もどうでもいいと言ってしまったんだ、遺櫃。」     「・・・愛無く肉欲で交わりあい飲み込み合おう。赤口(ミシャグジ)の牙の間に引っかかる肉片になれ。」     そして、戦に笑う。 瑕耽  肉が潰れる音     仮面の道化が少女を砕く     骨は釘に     肉は槌に     そして準備ができた、と告げる様に仮面は人形を抱く  柊  「さぁ、血の宴の始まりだ。」     「雷爆炎彩り添えて、」     「紅き乙女が舞い踊る」     「紅き宴の始まりだ」     「・・・何の本だったかねぇ・・・」と、ごまかすように呟く     GM  遺櫃「よろしい」     ――セットアップに入ります。       タン ……      まるで心をノックするように、遺櫃は足を踏みならします。     と――      ドン! ドン! ドン!     赤い大きな剣が、フィールドを決定するように――降り注ぎます。     柵のように周囲を覆い。     そして。     ――ざぁ ――      凍るような雨が降る――     《奈落の法則》     遺櫃「墜ちようか」     彼だけは、変わらず美しく、雨の中で満面の笑みを浮かべるのです。  柊  「派手に行くかっ!」     体から電気がほとばしり、雨を通じ電撃が踊る。     エフェクト《フルインストール》3レベル発動っ! GM  常にダイスボーナス+9個ですね。 瑕耽  私もさっきの分の宣言をしておきます GM  はい。 瑕耽  赫き剣は38点消費で譲渡、25点の方の従者を血の戦馬で消費 GM  了解です。 瑕耽  侵食率はこれで135  柊  コッチは191− GM  がりがり 下がりますね。(苦笑 瑕耽  私だけロイス4つだから不安なんだよね(苦笑 GM  さて、ではイニシアティブ宣言。 姫巳  こちらもさっきの分の宣言を。従者A(HP37)は、自分のHPを残り1まで削って《赫き剣》を作成して姫巳に譲渡。     従者B(HP18)も残りHP1まで削って剣作って、これはもったまま。 瑕耽  あ、あのー GM  おっと。はい。 瑕耽  《赫き剣》は同時作成できません 姫巳  あら。 GM  ですね。 姫巳  じゃあ、従者Bはそのまま待機。 GM  はいー。 姫巳  3%消費して、現在侵食148%か。 GM  遺櫃はイニシアティブが22ですので、遺櫃の行動となりますね。  柊  早いなぁ・・・ 瑕耽  あ、距離は? GM  好きな位置に居て良いですよ。     何十メートル離れていると言うのは無しですが。  柊  とりあえず、手榴弾の射程内で。 GM  最大10メートルまで離れられます。 姫巳  私は遠距離でも近距離でもいけるから、ホドほどの距離にたってます。 瑕耽  まあ、適当でいいですねw GM  まぁ、敵味方問わず爆破の柊君が注意ですが     あんまりせこい事もしないので、平気です。     では、遺櫃の攻撃。     ――ざぁ―― と     周囲を覆う雨が――強くなる。     操られ、集約されるようにして――     人を、狙い打つ――     遺櫃「君達は思う存分それらに耐えてきたのだと思うけれど、ここで今一度――               痛みを知ろうか 」           コンボ ――痛切。     《フィジカルエンハンス》《バイオブースト》《バイオウェポン》《オーバーロード》《完全なる世界》     《要の陣形》《痛みの水》《盲目の羊》。     対象は、4人までですか。 PC3名と、瑕耽の従者1体を対象にします。 瑕耽  ち、ばれてーら GM  遺櫃が、酷くゴシック――装飾の凝った、危ういくらいに美しく脆そうな――硝子のナイフを取り出します。     スローイングナイフ相当。 姫巳  う?これ、範囲攻撃? GM  いえ、複数名攻撃。 瑕耽  よって、魔眼が効かないんだ(苦笑 姫巳  ずるいぞGM−!? GM  振りますね。     (判定中……)→達成値43! 瑕耽  うわぁ、すっげぇ常識的な技能値だw GM  リアクションにクリティカル、さらに+1で、命中すると感覚判定にダイスペナルティ4つ。 姫巳  感覚使うのにー!? GM  あー、良いですよ。魔眼。     同じ範囲の人なら有効で。     表記が曖昧なのがいけません。 瑕耽  だ、そうだが GM  エンゲージしているのは誰ですか? 姫巳さんに。  柊  んー・・・ GM  結婚と言う意味ではなく、近くにいるかどうかって事です。 姫巳  おろ?いや、従者Bが従者Aを庇って、本体が直撃を受けてタイタス使えば、乗り切って乗り切れないこともないが・・・     まあ、使っていいというなら、使わせてもらうけど。  柊  あはは>結婚 GM  良いですよ。  柊  さっきの演出からして自分は近くかな。 姫巳  うん、多分柊は近くに居ると思うんだ。 瑕耽  まあ、大人しく揃っています。面倒ですし GM  はい。 姫巳  では     従者Bが《孤独の魔眼》 GM  はい。     では従者に収束。     (判定中……)→ダメージ41! 姫巳  演出的には、降り注いでくる雨に目掛けて振り上げた触手が自爆して雨を吹き散らす。     従者B消滅、か。 GM  装甲無視、41点ダメージです。     ぱぁん。 瑕耽  オーバー使って…まあ、スローイングだしな 姫巳  「痛い・・・官能にはズンとくるね。もう少しいい付き合いだったら、狂った心にも響いたのかもしれないけど。」     触手吹き飛ばした分、露出した肌を撫でて、溜息とともにそう呟きます。 GM  遺櫃「雨に濡れている姿も、素敵だよ」     天使すら陥落しそうな微笑みを、称えます。  柊  「・・・さて。」     「吹き飛ばさせてもらいますよ・・・」     マイナー、ロックオンサイト GM  遺櫃「吹き飛ばす。いい響きだ。どうでも良い響きだ。天まで打ち上げろ、地を割り開け。        存分に不毛の光景を象るがいいさ」     誘うように佇み、緩く腕を組みます。  柊  メジャー:コンボ、爆雷演舞!     内訳は、《ガンマウント》《リニアキャノン》《レインフォース》《練成の掟》《クリスタライズ》。     演出は雷を纏って打ち出される手榴弾の雨が遺櫃に降り注ぎます。     (判定中……)→達成値39! GM  ざざざざあああっ     爆風すらも洗い流すように、降り注ぐ雨足が強くなる――!     遺櫃「傘は要らないよ……♪ そう、実際の雨に思いを馳せた事はあるかな?        それがある人間は、悲しみを知る人間だ」     《絶対の空間》《命の盾》     (判定中……)→達成値42!     回避しました。  柊  うわ、越された。 瑕耽  流石に奈落が痛いな GM  爆風の向こう――変わらず表情が美しい。  柊  「ったく・・・照準が狂ったか・・・?」 瑕耽  全力は次ラウンドに取っておいた方がいいかもしれないね GM  酔いしれる、引きずり込まれる……     ずるずると、溺れたくなる。     頭が痛い、きしきしと、軋んでいく視界。     胸が痛い、きりきりと、撓んでいく有界。     姫巳さん、どうぞ。 姫巳  困ったな・・・     アレを避けられるとなると、触れるダイスがずっと少ないこっちは当てれる気がせんのだよな。     例のクリティカル値を+するエフェクトってのは、このターン限りだっけ?     でも、このターン限りでも、次ターンまた張られれば意味は無いか・・・ GM  そう言う事ですね。 姫巳  とりあえず、従者Aが事前に赤き剣を渡しておいたから未行動扱いなんで GM  4ラウンドまでなら、《奈落の法則》をつかえます。 姫巳  従者Aに新しい従者を作らせる。《血の従者》+《血族》で。 瑕耽  切れるのを待つわけにはいかないのです 姫巳  (判定中……)→達成値24!     HP24、まあまあだな。     姫巳は、遺櫃を「悪徳の永き手指」で攻撃。魔弾の射手+鮮血の矢で赫き剣を発射。     「雨が気にならないほど悲しいなら、そもそも傘になど思いをはせないわ。」     「日頃の惰性で使い続けるか、惰性も砕け散って雨を浴びるか、それだけ。私の人生は・・・前者の仮面を被り続けてきた・・・」     「血飛沫の雨を浴びることすら、惰性で続けてきたのよ!」     叫びと共に、怪生物の皮膜から先端に剣をつけた触手が、唸りを上げて飛ぶ!     (判定中……)→達成値16……!     ぐふっ、出目酷い。 GM  ですね。     避けますけれど、《時の棺》は使いますか? 姫巳  アレって、相手の達成値を見てからは出来ないんだっけ? GM  判定前に宣言するものです。     遺櫃「しかしそれが誇りや矜持、ましてや肯定に繋がるだなんて、君は考えないだろう」 姫巳  ・・・この出目では当ててもダメージダイスが期待できない。パスだ。 GM  遺櫃「――雨は良い。室内の雨ともなれば、尚更だね」 姫巳  いや、待った。     ちょっと待った。 瑕耽  赫き剣勿体無くないか?  柊  「・・・銃が錆びるし火薬は湿気る。俺に取っては天敵だ・・・」 姫巳  ・・・ここは通しておく。     《時の棺》だ。そっちの判定を失敗させる。 GM  了解しました。     強さを増す――刃を叩き折らんばかりの、雨――     しかし、その衝突の瞬間――刃が、消えるかのように速度を増した。     遺櫃「っ……」     ダメージダイス、どうぞ。 姫巳  「煩い・・・判っているさ、」     (判定中……)→ダメージ43!     ズドンと43点ダメージ。 GM  胸元に突き刺さったそれを、緩やかに握る。     親指――人差し指、中指薬指――小指。     ぱきん、と。刃を握り潰して。     遺櫃「――次に期待しようか」 姫巳  「あまり締め付けの具合が良くないわ、貴方の体内(なか)」触手を巻き戻して、折れた刃に舌を這わせながら苛立たしげに呟こう。 GM  なんでもない。表情が、揺らがない――そのまま視線を瑕耽へ移動させます。 瑕耽  「今、行きます」     仮面の男が姿勢を落とし     「だから」     人形が微笑を浮かべ     「抱きしめてください」 GM  遺櫃「来なさい」     ――届くのなら、受け止めてあげよう。     彼の表情はそう言っている。 瑕耽  愛してもらおう     私はただ座っているだけのお人形ではないのだから     その胸に飛び込むことができるのだから!     愛願人業【ピグマリオ】で攻撃     ダイスボーナスが下がるか、残念     (判定中……)→達成値60!!     うっし GM  高いですね。 瑕耽  愛です GM  雨の中を駆ける。     駆ける、駆ける。     ――――     (判定中……)→達成値42!     命中です。 瑕耽  嗚呼     「届きました、御主人様」     手が届きます GM  遺櫃「なら、約束を守ろう」 瑕耽  御主人様の身体に手が届きます GM  恋人同士のように、腕が絡み合う。     しゅ る ……。 瑕耽  熱を感じます     肉を感じます     息を感じます     命を感じます     体が感じます     体が恍惚に満ちています     体が愉悦に満ちています     体が快感に満ちています     「だから 繋ぎ止めましょう」     (判定中……)→ダメージ91!! 姫巳  うは、凄いダメージだw 瑕耽  体を貫く熱い感触     嗚呼 貫いてください GM  つっ…… 瑕耽  御主人様 貫いてください     私を 私を 貴方で 貴方で     満たしてください 繋がってください     誰よりも何よりも永遠に永遠に永遠に     愛してください GM  遺櫃「……」     そっと、目を閉じて、それを受け止めます―― 瑕耽  「―――!!」     声も出ません     思いも生まれません     満ちています 満ちています     もっと もっと もっと     昏倒からラストアクション     愛願人業【ピグマリオ】を2回  柊  うわっ 瑕耽  (判定中……)→達成値30! GM  (判定中……)→達成値40! 瑕耽 GM  回避。 瑕耽  (判定中……)→達成値28! GM  (判定中……)→達成値32!     回避。 瑕耽  …タイタスでねじ込もうかしら 姫巳  1d10で4以上か。有利ではあるが微妙なところだな。 瑕耽  …4は不安か。諦めよう GM  ざぁっと、纏わりつくような液体。     軽く一度、瑕耽の頭を撫でて。     二度は、撫でない。 瑕耽  「あ……」 GM  遺櫃「それで?        君の愛はそれで終わりかい、瑕耽?        それきりなのかい? それなら僕も、これ以上はあげられないな」 瑕耽  「…まだです」 GM  遺櫃「君に対する愛は一方的なものではないからね。理想的だろう? 理想論だ。         机上の空論にも匹敵するほどの、圧倒的な理想論。愛し合うと言うこと。だからね」     すっと、手を――瑕耽の目元へ添えます。     瞼を、閉じさせる――ように。     おやすみをいいますか? 瑕耽  いいえ     「貴方から全ての邪魔なものを追い出すまで」     「私は続けます」     「それは、双方向の一方通行でしょうか」 GM  タイタス消費ですね。 瑕耽  「交差せずとも、それでも求めましょう」     はい     姫巳のタイタスを消費しておきます GM  はい。     遺櫃「……」     予期せず濡れた髪を、掻き上げ――すっと、水を振るう。     ぴしゃっ……     遺櫃「不足        飢餓、退屈、全然だね。全然だよ。全然と言わざるをえない。いささかの、一抹の躊躇いすらなく、宣言しよう。        全然だ。全然、足りていない」     瞳が――     麗しい――     狂おしい――     頭痛が増してゆく。     頭が割れた。     脳漿が飛びでているに違いない。     そんな錯覚。  柊  「だったらこの雨止めろ。火薬が湿気って弾速が乗らない。」 GM  びしり。     背筋が。     硝子のように凍る。     金属のように冷たく。     ――衝動判定。     目標値は12です。 瑕耽  く…忘れていたのかと思っていた! 姫巳  ええい、面倒な・・・ 瑕耽  まずいです…主に私がまずいです。下手をすると100を割ります(汗     というかどのみちラストアクションが使用不可になります(汗  柊  (判定中……)→達成値12!     ・・・ GM  成功ですね。  柊  あぶなっ!? 瑕耽  (判定中……)→達成値13!     衝動は避けましたが…     (判定中……)→侵食率14%低下。     うわわわわ     100わりました(汗  柊  (判定中……)→侵食率14%低下。     ぐ・・・ 姫巳  (判定中……)→達成値11……! GM  姫巳さんの背筋を、視線が貫きます。 姫巳  僕の衝動は「闘争」だが。     この場合どうなるんだい? GM  もはや、理知的な判断がキャラクター的にほとんど不可能になると言う事ですね。     闘いたくて。     闘いたくて闘いたくて、仕方なくなります。 姫巳  具体的には? GM  それだけです。     システム的なペナルティは在りません。     侵食率を2D10下げておいてください。 姫巳  ・・・了解。     現状から非理性的になっても、そこまでの問題は無い・・・ハズだ。どの道長く持たない。     (判定中……)→侵食率6%低下。 GM  それでは、セカンドアクション宣言。     宣言しましょう。 姫巳  「はうっ・・・!!」ずくん、と、身体を嬲る衝動に、背筋を慄かせ、表情が揺らぎかけるが・・・ GM  遺櫃「とても、とてもとても、とても良い表情だね。        もっと見せておくれ、姫巳。ふふ――        まだ宴は終らないんだよ? これが最後なのかもしれない。いつでも、最後なのかもしれない。        それなのにそんな事を考えないで、存在している数多の人間。信じられないね。絵空事こそが人間だ。        もっと高らかに」      キン ♪     外れた音程が体を貫く。 姫巳  「は・・・こんな前戯での表情で、ハァハァ言ってんじゃないよ、美形豚。」     顔をゆがめ、鉤爪で多いながら、毒づく。 GM  遺櫃「もっと大きく」       キン  ♪     音自体が、大きくなる。     遺櫃「悲鳴を転がすように――千切れる歌声のように」      キン キン キン ……っ♪     もはや――狂った曲調以外――何も。     聴こえなくなって  ―― ユク ――  柊  「・・・」 GM  コンボ―― 狂宴――!     《水刃》《絶対の空間》《要の陣形》《ふたつめの牙》《アクセル》《茨の輪》《狂戦士》《完全なる世界》     対象は、瑕耽の従者B含む4体。     リアクションにクリティカル+1で、命中するとセカンドアクションができるようになります。 瑕耽  …《アクセル》!? GM  おまけに、次の判定にダイス+8、メジャーアクションでのクリティカル−1です。      ――――― ♪♪ ♪♪♪ 瑕耽  《茨の輪》まで…ど、どういうコンボですか! GM  曲にあわせるように――雨が水となり――流れとなり歌となり――     貴方たちを包み込む――     (判定中……)→達成値37!     リアクションどうぞ。     ああ、そうそう、言い忘れましたね。命中しますと、クリンナップにダメージを受けます。6点。  柊  ・・・大事な事を地味に言いますね。 瑕耽  完全なる世界に奈落の時点でリアクションできませんよw  柊  ・・・じゃあ、ダメージが6か。 瑕耽  いえ、《水刃》も入ってますから普通にダメージもありますね     大層カオスなコンボです(苦笑 姫巳  ワケガワカラン・・・     えっと、《孤独の魔眼》で防げる?ってか、防いだほうがいい? GM  防げますが     そうすると、クリティカル低下の効果も得られず、セカンドアクションもできなくなりますよ。  柊  えーと。 瑕耽  ただでさえダイス数もクリティカル値も下がっているから大人しく食らった方がいいと思います  柊  要するに、「ダメージに耐えられれば」強化してもらえると。 姫巳  うむ、だからどうしようかと>防いだほうが 瑕耽  いえ、別に死んでも大丈夫です GM  ダメージは喰らうけれど、強化してもらえるって事ですね。     まぁ、リアクションに困っているのなら、先にダメージを出しましょう。     (判定中……)→ダメージ30!     命中すると30点ダメージ。 姫巳  クリンナップでは6点ダメージだから・・・タイタス使用だとHP全回復で・・・ GM  避けたい人は回避処理をして下さい。しない人はダメージを受けて、イニシアティブ順にセカンドアクションをお願いします。  柊  ・・・ダメージ受けてHP−18、タイタスで復活します。 GM  分りました。  柊  文庫本の分のタイタス消費で。 瑕耽  私はリザレクトしておきます GM  どうぞ。 瑕耽  (リザレクト……)→7点回復。 姫巳  従者Bを庇って攻撃をモロ受けする。遺櫃のタイタスを使って復活。 GM  文庫本が砕けたわけですね。     はい。 瑕耽  …なんというか、地味にやばいですね。私 GM  では、柊君からの行動になります。  柊  んー・・・     マイナー、《ロックオンサイト》。 GM  はい。  柊  「・・・けし飛べぇっ!」     爆雷演舞     (判定中……)→達成値65!! GM  オルゴールの音に埋もれながら、爆炎を水が包み込んでゆく――     遺櫃「……」     (判定中……)→達成値40!     ダメージどうぞ。  柊  (判定中……)→ダメージ67!     装甲無視 GM  《復讐の領域》――そのダメージを、そのまま君へ返します。  柊  ああもうっ!? 姫巳  がっ GM  こちらも倒れますけれどね。  柊  オルゴールのタイタス切って、復活っ! GM  爆炎に包まれて――     視界がチカチカと、白に包まれる――     オルゴールの音すらも――     久しく遠い。     ……♪ ♪♪     しかし、音が戻ってきた時、崩壊していたのは――柊君の身体。     《アクア・ウィターエ》――     散った水が集まり――また、型を成す――     遺櫃は、柊を見下ろしています。     (判定中……)→19点回復。  柊  「ハ、ハ、ハ・・・洒落にならない手品だね・・・」崩壊した体で、笑おうとする GM  遺櫃「立ちなよ」     憐れむでもなく。     嘲笑うでもなく。     楽しそうですら、なく。     ただ、にこりと微笑む。     遺櫃「立てるんだろう?」  柊  「・・・まぁ、そりゃね・・・」 姫巳  「柊っ!・・・気に食わないね、遺櫃。」その笑顔を睨みつける。 GM  遺櫃「それはどうも」  柊  立ち上がり、右腕の砲を見る。 GM  ふわりと、ゆるりと、一礼。  柊  そして、懐からこぼれた「ソレ」を見る・・・     其処に落ちていたのは、壊れた1つのオルゴール。     爆風の巻き添えで破壊されたソレを見て、柊は一つため息をついた・・・ GM  遺櫃「壊れてしまったね。大丈夫、君のじゃない。君のだったっけ? 少なくとも、僕のではない」     メロディは終章へ向けて――止まらない。     壊れたのに、手元のそれは、凝れたのに。     違う――     なんだ、壊れたそれは? オルゴールだったと思っていたそれは、なんだろう?     違うと確信した瞬間――水に流され、それは何処かへ消えた。  柊  「・・・・・・・・」無言のまま、流れる水を見つめ・・・     「・・・生徒会長、たぶん神経加速はもう無理です・・・次に仕留めきれなかったら…頼みます。」 姫巳  無言で頷き、そして遺櫃を睨む。     「この昂ぶりは君が与えたものだろう?僕がかつて好んでいたものだ。だが、今この僕は嬉しくない。」     「他人に与えられた昂ぶりなどいらない上に・・・(柊の様子を見て)どうにもこうにも、調子が狂う」     「・・・貴信で歪んで歯車が噛んで・・・実質としての私はもう壊れかけているのかもしれないが。」     「それでも最後まで僕は殺人鬼「赤口(ミシャグジ)」・・・お前を、殺す!」     いくぞ、攻撃!従者から受け取る暇は無いから     クリンナップで6点ダメージ受けても生き残る分だけHP削って赤き剣を作成!     ソイツを前と同じコンボでぶっ放す!ダイスボーナス8、クリティカル−1追加でな! GM  はい。     遺櫃「調子が狂ったほうが、よりらしい。君の喜びは関係無いんだよ、姫巳。        君の笑顔が好きだ。愛している。君の泣顔が好きだ。愛している。君の怒顔が好きだ。愛している。        君の姿が好きだ。愛してる。君の声が好きだ。愛している。君の香りが好きだ。愛している。        けれど、それと君の喜びも君の悲しみも君の憤りも、そして君の葛藤も信念も思考も。        関係無いんだよ」     ――関係無いんだよ?     どうぞ。 姫巳  「・・・愛を口にするには、穢れすぎだよ。僕も、君も。」     触手を、放つ。     (判定中……)→達成値27!     ぐふっ・・・出目が低いっ・・・ GM                (判定中……)→達成値49! 姫巳  GMクリティカルしすぎ!? GM  何故でしょうね。         雨足が、強い。     それは、弾かれる――     遺櫃「関係無いんだ        それが狂わしいと言って――あるいは、悲しいと言って、どんな間違いがあるんだろうね」     空を見上げるように、そう呟きます。     勿論、空は見えない。     塞ぎこんだ天井があるだけだ。 姫巳  「くそぉっ!!」もう、余裕が無い・・・絶叫。 GM  頭の位置を戻して、遺櫃は首を軽く傾げます。     ――もう終わりなのか? 瑕耽  「ならば私も等しいのでしょう、御主人様」     もう一度     何度でも     《血族》+《闇夜の呪い》で     (判定中……)→達成値31!     …まわらん GM  (判定中……)→達成値71!! 瑕耽  すっごい回るよw GM  昏倒ですね。 瑕耽  …仕方ない、少し寝ている GM  遺櫃「――ふぅ」     瑕耽の攻撃を軽くいなして――、似合う溜息をつく。     クリンナップ。     狂宴を受けた人は、6点ダメージです。  柊  半分持ってかれた 瑕耽  …ってああ、寝れないんだ     《リザレクト》せなならんのか     (リザレクト……)→10点回復     …本気でやばいねw 姫巳  いやまて     《リザレクト》せず昏倒しっぱなしでも・・・って、遅いか     というか、これ     倒せる気しないんだけど、このリアクション能力。 GM  昏倒するまで持続なので、《リザレクト》するのならダメージ無しですね。 瑕耽  《リザレクト》は死んだ瞬間つかわなくちゃならないんで     そうでなきゃシーン終了時になってしまいます GM  ああ、成る程。残りHP4点ですか。     避澄「――ふぅ」     いつの間にか座り込んで、避澄は彼らを見ていた。     避澄「退屈。退屈と言う言葉を作ったのは誰でしょう?        作った人は大層退屈な人間だったのでしょう。きっとそうだわ。        そろそろ宴も酣にしてよろしい頃でしょう。ねぇ、お兄様。        さっさと――」     ここで、くぁ、と――まるで場にそぐわないあくびをして――     避澄「さっさと、終らないこと?        もうそろそろ、皆様の奏でる曲に飽きてしまいます」     それを受け――     遺櫃「なら、より強く奏でないといけないね」     遺櫃は肩をすくめて笑う。     もう――頭が割れるほど響いているのに。     これ以上狂ったら、狂ったら、戻らない。     戻れない。叩き割られてしまう――心が――     遺櫃「クラシックは、派手に終らなくてはならない――それは、不文律だ。        最後の漲るまでの、迸るまでの、トんでいくような高らかさは、神を示すのだから――」     《奈落の法則》――     2ラウンド目、入ります。     セットアップは、もう《フルインストール》は出来ないのでしたね?  柊  はい。 GM  では――     遺櫃「叫びなよ」     ぴぃん――! と――     硝子のナイフに空間が張り詰め――     切り開かれる。     コンボ、痛切。     (判定中……)→達成値48!     対象は、柊と姫巳……そして、瑕耽の従者と、姫巳の従者。 姫巳  ・・・《孤独の魔眼》、出来る? GM  エンゲージしている相手の分はどうぞ。     宣言しますか? 姫巳  通るなら、宣言だ。 GM  はい。誰に集約? 姫巳  従者A。残りHP1の。 GM  2匹居たんでしたっけ。 姫巳  いたのです。 GM  把握してませんでした。了解です。ではダメージ。     (判定中……)→ダメージ37!     破壊。     柊君どうぞ。  柊  「・・・生徒会長、気を付けてください。」     「狙いを付けるのもキツイし・・・連射で行きますから。」     マイナー:《ロックオンサイト》     コンボ:グレネードパレードっ!     内訳:《ガンマウント》《ギガンティックモード》《練成の掟》《レインフォース》《クリスタライズ》     タイタスを2個消費し、クリティカル−1ダイス+10     大量のグレネードを発射して、数で動きを牽制し押し切るっ!     (判定中……)→達成値49! GM  (判定中……)→達成値40! 瑕耽  あぶねー!w 姫巳  ひい。  柊  神様に振られたかと思った・・・ GM  遺櫃「――美しい」     さあっと散開する――飛沫に目を見開いて――  柊  「・・・コレで、限界か・・・」     (判定中……)→ダメージ32!!     32点、装甲無視・・・     そしてソレを放った直後に、右腕の砲が反動に耐えきれず破砕、柊自身も膝をつく GM  遺櫃は、あくまでも優美に。     遺櫃「さて 諸君。 喝采したまえ。 ――喜劇は終った」     直撃のその刹那。確かに、     拍手をした。     音は聞こえない。     光は見えない。     何も感じない。     遺櫃「 ―― とうの昔にね 」             だから世界は悲劇にも及ばない。         姫巳  「・・・・・・そうだな。」膝をつく柊を支える。     殺人鬼としては、ありえざる仕草。           雨が止んで、曲も止んで。     姫巳  もう殺人鬼と呼べないような有様になっても・・・過去になしたことがある以上、それでも姫巳は殺人鬼なのだ。           やんで、病んで……。      柊  「・・・助かります・・・姫巳さん。」           ヤンデ。      柊  柊は、恐らく今日初めて・・・     彼女の事を名前で呼んだ。     GM  氷像のように美しい――音鍵遺櫃。     硝子細工のような、危うい――脆く――儚く――それゆえに、心惹かれ――     そして、硝子細工のように透明な。     ぴきん。     亀裂が入り。     ぱきん。     自重で崩れ。     ―― がしゃんっ!!     心臓が跳ね上がるような音を立て、倒れる。          かつん。         避澄「お疲れ様です」     かつ かつ かつ かつ すっ。     柊君の前に、屈みます。     避澄「柊君、特にお疲れ様です」     すぅ……     手を、伸ばす。     柊君の、頬に触れる。     汚れを取るように、撫でる。  柊  柊は、何も答えない。     否。     答えられない。 GM  避澄「口付けしても、良い? でも貴方はきっと許してくれないの。きっとそうだわ。        いいわよ。そんな柊君が私は好きなのだから。そんな柊君を、愛してやまない。わかる?」 姫巳  「・・・」黙って、それを見守る。 GM  避澄「言ったわよね。何回か言ったわ。回数は覚えてないけれど。それでも確かに言った筈よ。        私とお兄様は、ものの愛し方が違うのよ。        私は、愛する対象が、自由で自在で怠惰なら、それでいいの。        だから、思う存分愛するわ。きっと、飽きることは無い」  柊  右腕の大半を為す砲を失っても、なお・・・     「怠惰な高校生」たる神無月柊は、まどろみの中へと落ちかけていた。     目の前の囁きや頬に触れる手の感触よりも。     横に居る、遠い昔会った少女の感覚を感じながら… GM  避澄「で、ええと、名前を忘れても良いかしら? 清智姫巳さん。間違えたわ? いいえ、わざと。        貴方は私の事など覚える気は無いのでしょう? きっとそうだわ。        それでも言うわ。労うわ。お疲れ様。とてもお疲れ様ね。友達同士になれない? なれないわね」 姫巳  「そうでもないさ。」 GM  避澄「でも友達って、どんなことを言うのかしら? ねぇ。私には居ないわ。        貴方にもいない――ですよね? でしょう? きっとそうだわ」 姫巳  「覚えても良かったし・・・なっても良かった。なあ、瑕耽。」 GM  すっと。     柊に肩を貸して――     支えるように、立ち上がる。     ちゃらり、と 姫巳  柊は意識を失ってる?  柊  当の柊は夢の中。     遠い少女と別れた日     懐かしき日の、夢の中・・・ 姫巳  いいだろう。この最後は見せずともいい。 GM  かつ     かつ かつ かつ     かつ かつ かつ かつ かつ かつ         ざり。         遺櫃の破片を。     躊躇い無く踏み越えていく。     ざり、ざり、ざり。 姫巳  「そうだね、友達というのは、色々あるんだろうね。一緒に居て楽しい、ことも友達っていうんだろう。」     「そうあるはずのものを・・・僕は看過してきてしまったのかもしれない。君も・・・ね。」     ゆっくりと間合いを取りながら、同行する。     こちらは、破片を踏まないようにしながら。 GM  ざり ざり ざり ざり ざり ざり     ざり かつ かつ     かつ     かつ     かつん。     避澄「リップサーヴィスは不要です。要らないどころじゃなく、邪魔。お邪魔よ。ええ、そうだわ」     にこり と――     扉の前で、姫巳の方を――向きます。     避澄「私と貴方は圧倒的に違う」 姫巳  「当たり前だね。僕と君は別の人間だ。」     「友達という関係だって、ただ、一緒に居て心地いいから、というだけじゃない。この世界は、色々複雑だ。」 GM  ちりん……     鍵を差込み――     くっ ……     力を     入れ――           ??「ナニヲシテイルノ?」     その声は、とても――右端の鍵盤のように――消え入るように、響いた。        柊  え・・・? GM  時が止まっているかのようだ――     白黒のようだ――     出来の悪い映画のようだ。     狂った映像のようだ。     しかし、それでも、怖いくらいに。     末っ子たる――“音鍵遊噛”は美しい――!!     遊噛「ナニヲシテイルノ? 何を、しているの? 瑕耽」     奇異に笑う、奇異ぃと嗤う―― 瑕耽  「………」 GM  ナニヲシテイルノ あはは 醜い醜い     遊噛「醜い、瑕耽ちゃん」     覗き込むように、あどけなく。 瑕耽  「アナタこそ、今更」 GM  遊噛「醜いの。あーあ、哀れなの。どうしようもないの。        ああ、ご主人様も壊れちゃったの。ああ、どうするの? なにをしているの?」        なにをしているの なにをしているの なにをしているの 愛しているの? 嗚呼、ああ、愛シテイルノ?」 瑕耽  「―――五月蝿いです」 GM  遊噛「アハハハハ、なんてちっぽけなの。ちっぽけ、醜くてちっぽけ、カタンちゃん」     ぎりり ――     カタン。     とても簡素な音ともに、     鍵が、開いた。       GM  キィィイイ……     避澄が、扉を……焦らすように開けてゆく……     ふっと、もう一度振り返って     避澄は、その形の良い目を見開いて     それから、姫巳と目を合わせて     すっと、目を細めて     舌を出そうとして――やめて     にこりと、恋人に向けるような笑みを浮かべてから、     軽く、かるぅく、羽毛のように軽く、会釈をした。 姫巳  会釈に頷いて、言う。     「僕はお前を友達だと思っても良かったんだ、避澄、僕の後輩。君も、僕をそう思ってもよかったんだ。」     すれ違っていたが触れ合っていた過去を思い出しながら。     「お互い狂い過ぎて出来なかったけど・・・今ココで、略式に君と友達になる。」     「仲良くするだけじゃない・・・互いを案じて、良い影響を与える存在、という意味で・・・」     「狂人には、大分無茶なことだが・・・何、命ひとつを上乗せにすれば・・・届かない夢でもないだろう。」     狂人を自称するには正気で、正気というには狂気の瞳に、精一杯の優しさと熾烈さを含ませて。     (判定中……)→達成値53!     ・・・最後で最大の達成値か。     血の剣は無いが、鮮血の矢+血族+最後のタイタス「殺める気分」で攻撃。         豪!!     姫巳  風をまいて多数の触手が、避澄の身体を貫・・・かない。     全て、寸止め。だが・・・魂を貫くほど、それは本気の攻撃。     「避澄。君の狂気は、殺人鬼「赤口(ミシャグジ)」が、ここで殺していく。」     「外に出たのなら・・・まあ、全て殺しきれないだろうけど、柊も変わり者だしね・・・」     「何、多少しつこくてもいい、ヤンデレはほどほどに、真っ当に幸せに柊と添い遂げろ」     微笑む。血塗れの慈母のように。     「殺人鬼の僕は、ここに串刺しにして置いていけ。柊を、幸せにしろ。」     決然と言う。悪鬼の姿の騎士のように。     「けれど、串刺しにされて閉ざされたくらいじゃ、僕は死なない。」     「きっといつか外に出て、君たちのところに行く。だから気をつけろよ。約束破りは、おっかないぞ。」     殺人鬼「赤口(ミシャグジ)」の・・・終わらない終わりの宣言を。     「そして、だから・・・約束を守れ。君の死んだ狂気を手放して、柊と一緒に幸せになってくれ。」     「それが、救われない僕の願う誰かの救いだ。」 GM  避澄ありがとう    何かを言う。     避澄先輩の歌が私達の耳に残る    けれど聴こえない。     殺意を避けもしない――そのまま受けて。     勢いで、柊ごと、扉を抜ける。     コマ送りのように。     口が動くのが、見える。          た だ し か ら ず ♪     瑕耽  それでは         「消えてください」         赤い剣     御主人様の剣     「御主人様の中から」     従者には頼らない     きっちりと しっかりと ぜったいに かくじつに     えいえんに えいえんに えいえんに えいえんに けすために     二度と 御主人様へ入れないように     己の手で     清智姫巳の体を刺し貫いた     GM  ぞぶり。         貫通した刃が見えて、一瞬。     振り向こうとした傍を、何かが駆け抜けて、二瞬。     扉が閉じて、三瞬。     がちん――     錠が落ちて。終幕。     姫巳  「ふん・・・」         「君のことも嫌いではなかったんだがね?・・・僕たちみたいな狂気の領域の存在じゃない、真っ当な人間の言葉の意味で。」     がぼっ     血を吐いて     笑おう。                  喜劇は終った。とうの昔に。      


               

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