GM | では、本編をスタートしましょうか。 |
桜子 | よろしく。 |
鋼助 | よろしくー |
桜子 | 花火が落ちてきたんだったな。 |
GM | はい。 では、桜子さんにシーンを移します。 |
鋼助 | お?そっちなのか |
GM | はい。 |
桜子 | おや? ではそこには花火でアフロになった私が? |
GM | いえ。 そこからは、本来直線状に上って行くはずの花火が、 |
桜子 | うむ。 |
GM | 方向を変えて、それなりに近いところに着弾し、土砂や人が吹き飛ばされた景色が見えました。 そして、それでもパニックにならない異常な民衆達も。 |
桜子 | 「……ぐーちゃやー」 シートに正座して。 |
GM | 特に動きませんか。 |
桜子 | いやびっくりしてたんだw |
GM | 花火が引き続き空中で方向転換をし、近くに飛んできます。 ひゅぅううう。 どおおーん。 どおおおーん。 |
桜子 | 「事故……ではなさそうだな。ということは…おおうっ!」 ごろごろ丘を転がっていく。 |
GM | ただ、桜子さんのそばには落ちてきませんけれどね。 場としては近いけれど、被害は被らないくらい。 ひらけた広場。集まってる人達。 |
桜子 | 「ともあれれれれ、鋼助の敵か」 |
GM | 転がる桜子さんを、 誰かが受け止めます。 とん。 |
桜子 | 「わふ」 |
GM | 鋼助「ん? 俺の敵?」 そこには、 鋼助君がいます。 |
鋼助 | は? はぁ!? |
桜子 | 「鋼助、無事だったか。相変わらず童貞か?」 |
GM | 鋼助「出会い頭にそれか!?」 鋼助「つーか、無事って大げさだな」 |
桜子 | 「最重要項目だ。貞操的に」 「で、敵はどこだ?」 |
GM | 鋼助「だから敵ってなんだよ」 鋼助「俺には敵なんていないぞ? あー、お前を除いて」 |
桜子 | 「くそ変な喋り方をする超能力者とF91のことに決まっているだろう」 「失敬な。私は常に鋼助の見方だ」 味方 |
GM | 首を傾げてから。 鋼助「ああ。それのことはいいんだよ」 |
桜子 | 「ん?」 |
GM | 鋼助「花火はもう始まっちゃったみたいだな。ほら、座って見ようぜ。折角場所とってくれたんだし」 と言って、鋼助君は余裕ありげにシートに座ります。 |
桜子 | 「いやさっき地面に落ちてきたんだけどな。ぐーちゃやーと」 この鋼助は鋼助なのか? |
GM | そうですね。 鋼助君のように見えます。 |
桜子 | しかし私の知る鋼助は、だ。 「鋼助、一つ質問に答えてくれ」 |
GM | 鋼助「なんだよ」 |
桜子 | 「私とF91の女が、腕一本で崖からぶら下がっている。今にも落ちそうだ」 「どっちを助ける?」 |
GM | 鋼助「そんなの、どっちも助けるに決まってるだろ」 |
桜子 | おや本物じゃないか?w |
鋼助 | こらこらこら!? |
桜子 | しかし答えは同じじゃないか。 発想が貧困なやつめ! |
鋼助 | うっせぇ!? |
桜子 | 「全く…これだからいつまでたっても恋人ができないんだ」 「そういう時は。胸が大きいからF91を助ける!と叫べばいい」 |
GM | 鋼助「うるせえよ!?」 |
桜子 | まあ私も座るか。 見ようかと言われたし。 |
GM | はい。そこでは白い女性が、大量の白い翼を従え、宙に浮いていました。 シーンを鋼助君達に戻します。 |
鋼助 | うわぁ、いやなとこでまわってきたな |
GM | はい、では、 花火がドーン。 滴「きゃああっ!」 |
鋼助 | 「なんだ!?」 音のしたほうをみるが |
GM | いえ、至近距離。 |
鋼助 | ぶ!?至近攻撃かよ!? |
GM | 直撃ではありませんでしたが、吹き飛ばされるくらい。 |
桜子 | F91か。 |
鋼助 | く、敵がいるはずだ!探すぞ! |
GM | 滴「こ、鋼助さん、あれ!」 濡れ女が指差した方向に、 白く輝く人型(?)が。 |
鋼助 | ち、どのくらいの距離ある? |
GM | 浮いてて、そうですねぇ、ちょっと離れてますね。ジャンプで届くのは難しい。 ??:「ふふふ、ふわふわ、ふふふ」 |
鋼助 | 一応請えは届きそうだな 声 |
GM | はい。 |
鋼助 | 「てめぇこの間の奴らの仲間か!?」 |
GM | ??:「畏れ多きわたくし様は、尊く高貴なるあなた様方に僭越ながら自己紹介をさせて頂きたいと思います」 ??→髄「微熱峠髄(びねつとうげ ずい)」 髄「是非とも以後御見知りおきをして頂きたいものです」 透き通るような、女性の声ですね。 |
桜子 | 名前も一人称もおかしいなw |
鋼助 | 「んなことどうでもいい!迷惑だからとっとと帰りやがれ!」 |
GM | 白く輝く、類を見ないデザインの服。 椅子に座っています。 そしてその椅子から大きく白い翼が生え、宙に浮かんでいるのです。 髄「ふふふ、ふわふわ、ふふふ……御迷惑をお掛けしてしまいまして申訳も御座いません」 髄「しかし、畏れ多きわたくし様の『務め』で御座いますゆえに」 |
鋼助 | 「務めが何かは知らねぇが、こっちは消される覚えはねぇぞ!」 |
GM | 髄「不具合(バグ)は正しませんと」 ふわふわ、と笑います。 滴「何を言っても無駄ですよ」 滴「逃げるか、応戦するかしか……」 |
桜子 | エロトークは? |
鋼助 | あるかぁ!? |
GM | 濡れ女が鋼助君の脇を固めるように近づきます。 |
鋼助 | 「ちっ、めんどくせぇ!」 |
桜子 | 気をつけろ鋼助。その濡れ女は偽物かもしれないっ。 |
鋼助 | それはない・・・・・・っていえないのが面倒なとこだな |
桜子 | まあないだろうがな。 |
GM | 髄「ふわふわ……宜しいでしょう、構いません」 |
鋼助 | とにかく、近くにある石を適当にひろっとくぞ |
GM | 髄が、指を振ります。 |
鋼助 | 嫌な予感しかしねぇ・・・ |
GM | 髄「畏れ多きわたくし様の畏れ多き力は、天へも昇りますわ」 |
鋼助 | すぐ動けるようにしとくぞ! |
GM | ばさぁっ! そこら辺の小石に、翼が生えます。 白い白い翼が。 |
鋼助 | は!? |
GM | そして羽ばたき――こちらへ一直線に向かってきます。 ひゅんひゅんひゅんっ! |
鋼助 | うわ、こっちにきてるなら避けるぞ!? |
GM | かわせます。 |
桜子 | メルヘンな能力だなw |
GM | ずきゅんずきゅんっ! |
桜子 | ちょっと羨ましいと思った。 |
GM | 弾丸のような音を立てて、地面に小石がめり込みますね。 |
鋼助 | 「な、何だ今の!?」 |
GM | 髄「畏れ多きわたくし様のドグマ・ドライバこそは、“翼を授ける(ダウンロード・ザ・フリー)”」 髄「それに尽きるので御座います」 髄「モツヶ島の御ふた方のように潰すだけのドライバ等ではなく」 髄「狂節の御仁のように停止させたり、消したりするだけのドライバ等でもなく」 髄「あらゆる器物のデータを自在に操作する――そう」 髄「尊く高貴なるあなた様の不具合(バグ)の上位互換ですら在るので御座いますよ」 ほうら―― ひゅるるるうるるるるうる。 髄「天にも召される、音がする」 ばさぁっ!! |
鋼助 | ある程度予想してたがやっぱりかー!? |
桜子 | 花火かっ。 |
GM | 花火に翼が生え、きゅううんっ! |
桜子 | 何かでガードしろ! |
GM | と、こちらへ飛んできます。 |
鋼助 | ガードは無理!滴を抱えて下殴って飛んで避ける! |
GM | 良いでしょう。 どどーぉぉおおん! 足の下で花火が爆発します。 まるで、観客と花火が上下反転したかのような状態。 |
桜子 | 客が飛び散るわけか。 |
GM | と、思ったのもつかの間。 |
鋼助 | 「な、なんつーむちゃくちゃな・・・・」 |
GM | 髄「ふふふ、ふわふわ」 飛び散った破片。 破片…… それらにそれぞれ、翼が生えます! |
鋼助 | それも操作できるのか!? |
GM | ばささっ! どこどこどこっ! 滴「かはっ!」 鋼助君達の身体を、それらが打ちます。 |
鋼助 | く、逃げ場がねぇ・・・・! 「がはっ・・・・!」 |
GM | お手玉のように。 そして、落下―― ばさっ。 |
鋼助 | 「く、そ・・・・!」 |
GM | 地面で体を打つ直前、 鋼助君達にも翼が生え、 ふわりと着地させられます。 |
鋼助 | は? |
GM | そして翼は消えますね。 髄「ふわふ、以下がで御座いましょうか。御話にもならないではありませんか」 椅子が羽ばたいて、髄が近くに飛んできます。 |
鋼助 | 「くっ・・・・・!てめぇ!どういうつもりだ!」 |
GM | 髄「尊く高貴なるあなた様方を慮ってのこと――」 髄「大人しく再構成(デバッグ)されるのであれば、聞き入れるのも御吝かではないと言うことで御座います」 上から、見下すように微笑んできます。 滴「く……」 |
桜子 | つまりなんだ……舐めてるわけか? |
GM | ありていに言えばそうですね。 |
鋼助 | 「っざけんな!」ポシェットからドライバーをとって飛ばす! |
GM | そっくりそのままではありませんが、ほとんどぴろり&これらや、踵と同じこと、さらにその上が出来るのですから。 髄「ふわふ……」 ばさっ! 彼女の目前で、ドライバーに翼が生え、 |
鋼助 | く、これもだめか! |
GM | そのまま鳥のように空中で旋回し、髄の肩にとまりますね。 さて、シーンをまた桜子さんの方へ。 |
桜子 | おお、こっちか。 |
GM | そんな感じの景色が、そこから見えています。 |
桜子 | こっちもアマガエルが見えたんだよな? |
GM | はい。 アマガエル? |
桜子 | 格好がそんな感じだ。 |
GM | うーん。 そう言うイメージは全然なかったんですが。 ま、いいですよ。 見えてます。 |
桜子 | あっちの鋼助も? |
GM | そうですね。 遠目に見えてていいですよ。 |
桜子 | 「むっ?」 「……」 隣を見る。 立ち上がる。 |
GM | 隣にも鋼助君がいますね。 鋼助「おー」 と言って、花火を見てます。 |
桜子 | 「花火というよりは人火だな」 「さて。すまんが鋼助、行ってくる」 |
GM | 鋼助「ん? 何処にだ?」 |
桜子 | 「あっちの鋼助を助けにだ」 |
GM | 鋼助「お前が行っても、何にもならないだろ」 |
桜子 | 「愚問だな」 「私にはこのエロトークがある」 |
GM | 鋼助「それが何の役に立つ!?」 立ちあがって突っ込み。 |
桜子 | 「役に立つかもしれないだろう」 |
GM | 鋼助「俺にはそうは思えないが……」 |
桜子 | 「それに私は、常に鋼助の味方だ」 「大体、鋼助が助けに行く意味を聞くなど。アリクイが『実は俺、蟻が苦手なんだ』と言い出すようなものだ」 「鋼助が先に助けに行け」 「後から二倍助けてやる」 |
GM | 鋼助「そうか」 ちょっと下を向いて、笑うようにしてから。 鋼助「こっちの俺は、そんなか」 そう、言います。 |
桜子 | 「何を言っているんだ?」 「お前は鋼助の双子の南極二号とかそのあたりじゃないのか」 |
GM | 鋼助?「いや、違えよ! そんな勘違いはありえないだろ!」 |
桜子 | しかも南極二号はダッチワイフだ。 |
鋼助 | んな情報いらん!? |
GM | 知らねえよ! 鋼助?「大体いいのかお前。助けに行くんじゃなかったのか?」 |
桜子 | 「そうだった。こういうとき真っ先に飛んでいかない鋼助に用はない」 |
GM | 肩をすくめて。 |
桜子 | 「ではな! オナニーは程々にな!」 |
GM | 鋼助?「ふざけんな!」 |
桜子 | たった。 |
GM | では、シーンを鋼助君の方へ。 髄「ふふふ、ふわふわ、ふふふ」 |
鋼助 | 戻ってきたが、だな |
GM | 滴「……く」 |
鋼助 | この状況じゃ、滴の能力を使っても効果ねぇだろうし・・・・・ |
桜子 | 「そこまでだ」 登場する。 |
GM | 滴「向居側さん!?」 |
鋼助 | 「桜子!?なんできやがった!?」 |
GM | 髄「おや……?」 |
桜子 | 「メリー苦しみます。佐藤サンタ、本名だ。文句は親に言え。うるさい親を悪く言うな!」 |
鋼助 | 「んなボケはいいから逃げろ!」 |
GM | 髄「……」 さっきのドライバーが、髄の肩から飛び立ちます。 |
桜子 | 「思い切りピンチになっておいて何を言っているんだ。そもそも一人で何とかしてからそういう口を叩け」 |
GM | そして、きゅんっ。 桜子さんの方へ飛んでいきますね。 |
鋼助 | ちぃ!足元なぐっても移動して桜子突き飛ばすぞ! |
桜子 | ばっ!と 着物を広げて盾にする。 |
GM | 桜子さんが避けようとするなら避けられますよ。 ふむ。 じゃ、どすっ! と、突き刺さります。 |
桜子 | 着物は当然貫通するが 羽の部分で引っかかる。 |
GM | いえ、貫通しません。 |
桜子 | なにい! |
GM | 金属部分が突き刺さり、着物がたわみ、桜子さんの眼前で止まります。 グリップが引っ掛かりました。 |
桜子 | 穴は開かなかったのか。 まあ脱いだ価値はあったな。 |
GM | 空きましたよ。 |
桜子 | おっと。 ちなみに下着はつけてない。 |
鋼助 | あぶねぇ、ってそれだけ、か? |
GM | 馬鹿なんですか? それだけですね。 |
鋼助 | 脱ぐなよ!? |
桜子 | 「和服の時は下着をつけないのが作法じゃなかったか?」 |
GM | 髄「御反応なさった……成程」 |
鋼助 | 「作法じゃねぇよ!?」 |
GM | ぱちん、と髄が指を鳴らすと、 その着物にバサバサと翼が生えます。 |
桜子 | 「喜ぶところだろう、そこは」 |
GM | そして、ゆるりと桜子さんに着せ直しますね。 |
桜子 | 「鋼助。こいつは脱がしたいのか着させたいのかどっちなんだ?」 |
GM | 滴「脱いだのは向居側さんが勝手にしたことでは……」 |
鋼助 | 「お前は脱ぐなよ!?」 |
桜子 | 「それは無理だ」 「ま、いい。能力は把握した」 |
GM | 髄「そちらの美しく麗しいお方はよろしいとして、尊く高貴なるあなた様はあくまで消去されるおつもりはないと?」 |
桜子 | 「なにい、私が美しいだと。なんと正直な奴だ。家に来て妹をファックしていいぞ」 |
鋼助 | 「当たり前だ!そう簡単に消されてたまるか!」 「お前は黙ってろよ!?」 |
桜子 | 「まあ待て」 |
GM | 濡れ女がちょっと切羽詰まったように、 |
桜子 | 「能力は把握した。策を授けよう」 |
GM | 滴「……、この場は退いて、何か対策を練り直しませんか?」 |
桜子 | 「逃げ切る手段があるのか? F91」 |
GM | 滴「鋼助さんの移動力と、わたしのシャワリング・ノイズがあれば……」 滴「とりあえず逃げることは可能、だと思います。いつかは対峙しないといけませんが」 |
桜子 | 「どうも移動力は相手の方が上回っている気もするが……ま、いい」 |
GM | 逃げますか? |
桜子 | 煙玉を取り出す。 |
GM | なんですかそれ。(笑 |
桜子 | 花火だろう?w |
GM | ま、いいですよ。 取り出したところで、翼が生えますが。 ばさっ。 |
鋼助 | めんどくせぇ能力だなぁ! |
桜子 | ちゃんとつかんでおかないと。 |
GM | ばさばさばさ。 |
桜子 | よーしよしよし。 |
GM | もがいてはいますが、掴んでいるなら飛んでくことはありません。 髄「何をなさろうと仰るおつもりなのでしょう……」 |
桜子 | 火をつける。 ぷしゅー。 |
GM | では、手の中で火がしゅぼぼぼっとしてきますね。 |
桜子 | ああ熱い熱い。 だが、我慢だ。 手を離すと飛んでいくからな。 |
GM | 滴「! シャワリングノイズ!」 ぶわわわわっ!! と、人が隠れられる程度の入道雲が いくつも 周囲に展開します。 ざあああっ、と、雨が降って。 |
桜子 | なに、そんなこともできたのか? |
GM | 鋼助君達も包まれますね。 髄「ふわふわ、ふむ」 滴「にゅ、複数の雲の中身をシャッフルしてます!」 滴「外からだと、すぐにはどれにわたし達が居るかはわからないはずです」 |
鋼助 | 「んで俺が一気に外に連れ出せばいいな」 |
GM | 濡れ女は鋼助君につかまりますね。 |
桜子 | 「では私は囮になろう」 |
GM | 滴「向居側さん!?」 |
桜子 | 爆竹を取り出す。 |
鋼助 | 「バカいってねぇで逃げるぞ!」桜子を捕まえる |
桜子 | 「おい、どうせ相手は私には用はないんだぞ」 |
鋼助 | 「用がなくても無事って保障はねぇだろ!」 |
GM | がたがた言ってると、小さくなった煙玉が逃げ出しますよ。 |
桜子 | 仕方ないな。鋼助に従おう。 |
鋼助 | よし!地面でもなんでも殴って一気に脱出だ! |
GM | どうぞー。 |
桜子 | どひゅーん。 |
GM | ひゅーん。 というわけで、一端脱出できました。 滴「と、とりあえず、済みませんが……この雨の中に居れば即発見はされないかと」 ざああああーー っと、周囲を雨が取り囲んでいます。 |
桜子 | 「ほら、傘だ」 ぱさり。 鋼助に差しておく。 「それとも鋼助は股間の傘を使うか? HAHAHA!」 |
GM | 濡れ女は濡れています。 |
鋼助 | 「うるせぇ、少し黙ってろ・・・・・」さすがにダメージで少しぐったりしてるぞ |
桜子 | ところでここはどこだ? |
GM | 適当なところで。 |
桜子 | 殿あたりと言った方がいいか。 |
GM | 屋根の上とかでもいいですよ。 |
桜子 | 「ひとまず境内に入るか」 |
GM | 先ほどのところから少し離れてます。 |
桜子 | 人気のない神社と言うことでいいか? |
GM | さっきのところも神社でしたが、いいですよ。別の神社で。 |
桜子 | いやさっきの神社で。広場ではなく、建物と言うことだ。 |
GM | ほふ。まぁいいでしょう。 |
鋼助 | とにかく屋根のあるとこで話そう。ぬれながらじゃ体力消耗しちまう |
桜子 | あの建物なんていうんだろうな。 本殿か。 では神社の本殿に。 |
GM | はい、どうぞ。 |
桜子 | 「関係者以外立ち入り禁止なだけあって人気はないな」 へび花火を並べる。 |
GM | 滴「な、何なさってるんですか?」 |
桜子 | 床に防火布を引いて。 「暖を取るんだ。それとも人肌が好みか?」 |
GM | 滴「夏ですし、平気かと……」 ↑普段から濡れ女。 |
鋼助 | 「さすがにそーゆーわけにもいかんだろ」 |
桜子 | 20個ほど固めて火をつける。と、へび花火が合体してすごいへびに。 |
GM | まぁ、いいですから。 話進めて。 滴「どうしましょうかねぇ……」 |
桜子 | ま、原理は炭と同じだから暖かいぞ。 |
鋼助 | 「さて、あんまり時間もねぇんだろうな」 |
桜子 | 「一応聞くが誰だあれは」 |
GM | 滴「微熱峠髄、と名乗ってましたね」 びねつとうげ ずい。 ずいちゃん。 |
桜子 | 「なんか話せる相手っぽかったな」 |
鋼助 | 「どこがだ。こっちはぎりぎりだったっての」 |
桜子 | 「結局目的は同じと言うことか」 「しかし何故狙われるんだ?」 |
鋼助 | 「あー・・・・・・」 滴のほうをみるが |
GM | 滴「……」 うなだれるように、頷きます。 ぴちょん。 |
桜子 | 「パンツ脱がすぞ」 |
GM | 滴「……鋼助さんがバグで、彼らがテロリストだからです」 滴「そしてわたしが、彼らを排除する管理人です」 |
桜子 | 「お前は何を言っているんだ」 |
GM | 滴「ですから」 と、一通りの解説をします。 |
桜子 | つまり? |
GM | この世界が、人生保全プログラム『a-NO the R. type-jp2M』と呼ばれる、オンラインゲームであること。 貴方達が、NPCであること。 ドグマ・プログラムは、本来NPCは認識すら出来ないと言うこと。 ドグマ・ドライバでした。 そして、濡れ女は管理側のプレイヤーであること。 |
桜子 | 妄想かw |
GM | テロリストは、仮想現実を乗っ取ろうとする、侵害プレイヤーであること。 を、述べます。 そして、鋼助君はバグであること。 滴「……と言うことです」 |
桜子 | 「妄想もいい加減にしておくんだな、いい年をして」 |
GM | 滴「はぁ、そう思うのならそれでも構いません」 |
桜子 | 「そこはサンタに突っ込むところだろうが!」 |
鋼助 | 「とんでもねぇ話だが、今までのこと考えたらそう考えるほうが納得できるとこもあるだろ」 |
GM | 滴「この世界は、お遊びなんです」 |
桜子 | 「ま、いい。とりあえず私の聞きたいことは一つだ。お前は何をしてるんだ」 |
GM | 滴「何って……」 |
桜子 | 「さっさと鋼助のバグとやらを消してくれ。そうすれば狙われる理由もなくなるだろう」 |
GM | 滴「それが出来たら苦労しません」 |
桜子 | 「どうしてお遊び程度の修正ができないんだ?」 |
GM | 滴「向居側さんは、家庭用ゲーム機の内容を好きにいじれますか?」 |
桜子 | 「流行のマジコンか」 |
鋼助 | 「いつの流行だよ!?」 |
桜子 | 「小学生の間で大流行だぞ」 |
GM | 滴「家庭用じゃなくて、サーバー型ゲームでしたらどうですか?」 |
桜子 | 「まあ、バグを消すならアップデートが必要だろうな」 「それにしたって、もう何日かかってるんだ? お前はバグを消すためにきたんじゃないのか?」 |
GM | 滴「バグを消しに来たわけじゃありません」 滴「テロリストを無力化させに来たのです」 滴「テロリストの不当な行為のしわ寄せで、不具合が発生し、その不具合の痕跡を消すために、テロリストたちは鋼助さんを狙うわけです」 滴「したがって、鋼助さんのそばに居ればテロリストたちが来るわけです」 |
桜子 | 「複数形か?」 |
GM | 滴「バグもバグで、折角こちらに有利になるように使えるのですから、テロリストたちを沈黙させるのに利用しない手はありません」 |
桜子 | 「つまり鋼助はテロリスト達を釣るための餌で、バグを消すつもりはないということか?」 |
GM | 滴「だから、すぐにバグの方を何とかする必要はないんです」 滴「望むのなら、後で消してもいいですけど」 |
鋼助 | 「・・・・・ん?なぁ今までは追っ払ってきたがよかったのか?」 |
GM | 滴「はい」 頷きます。 |
鋼助 | 「逃げられたらどうしようもねぇと思うんだが」 |
桜子 | 「ふん……つまり不当行為の証拠さえつかめればいいんだろう」 |
GM | 滴「逃げたら逃げたで、侵略を諦めたと言うことですから。当面は、とりあえず」 |
桜子 | 「鋼助」 |
鋼助 | 「あ?」 |
桜子 | 「今私はとても怒ってる」 「鋼助はこのことを知っていたのか?」 |
鋼助 | 「・・・・まぁ、な」 |
桜子 | 「それでどうして協力するなんて言えるんだ。大体、鋼助を餌とするなら、せめてF91だけでテロリストとやらを撃退するのが筋だろうが」 |
GM | 滴「鋼助さんを責めないでください」 滴「わたしがお願いしたんです」 |
桜子 | 「お前を責めてるんだ!」 |
GM | 滴「……でしたか」 申し訳なさそうに。 |
鋼助 | 「・・・・・・俺のわがままだよ」 |
GM | 滴「鋼助さんは、NPCなんです……」 |
桜子 | 「だから?」 |
GM | 滴「壊れても、本当は直るんです」 ぽつぽつと、涙を流すように。 滴「彼らが言っていたよう、消去して、再構築すれば、また、元通りなんです」 滴「それで、バグも消えるんです」 |
桜子 | 「それで?」 |
GM | 滴「だから、だから……利用、させて頂いてるんです」 滴「…………信じ、られないですよね。貴方方には……ごめんなさい」 |
桜子 | 「プレイヤーの視点という奴か」 |
GM | 滴「ごめんなさい……」 頭を下げます。 |
桜子 | 「もちろん、私たちは消去も再構築も知らない。知っているのは生と死、だけだ」 |
GM | ゲームの中の登場キャラクターなんて、利用して当然――その感覚は、わかるでしょう。 |
桜子 | 「まあいい、まあいいさ、鋼助。ここに来てやっと問題はシンプルだ」 |
鋼助 | 「それは?」 |
桜子 | 「消去と再構築を受けて元に戻るか、このF91とテロリスト相手に戦い続けるかと言うことだ」 |
GM | 滴「それは…………――た、大変です!」 ばっ、と、滴が顔を上げます。 |
鋼助 | 「ちっ、話は終わってねぇってのに。もう見つかったてのか?」 |
GM | 滴「そ、外に!」 かけて、扉を開きます。 |
桜子 | 「羽女か」 |
鋼助 | はぁ、まともな対策も立てれてねぇってのに |
桜子 | 外に出ない方がいい気もするけどな。 |
GM | 滴「一部だけ、雨を弱めます」 と言うと、一部小雨になって、外が薄らと見えます。 光っています。空が。 |
桜子 | 何が光ってるんだ? よく観察してみよう。 |
GM | そう。 お祭りの、屋台。 和太鼓、 そして、お祭りに来ている人々。 彼らすべてに翼が生え、 空中を闊歩してます。 |
鋼助 | げぇ!? |
GM | 何食わぬ顔で、何も知らない顔で。 |
桜子 | 本殿ってどれくらい頑丈なんだろうな。 |
GM | 髄「ふふふ、ふわふわ、ふふふ」 髄「尊く高貴で素晴らしくいや高いみなさま」 髄「八束鋼助様があと100秒以内に現れなければ、尊く高貴なるあなた様方は地面へと落下いたします」 中には、耳波や、朝餉の姿も見えますね。 |
桜子 | 「あと100秒か」 |
GM | 髄「勿論この高度、御身体は総崩れになるはずで御座いましょう」 縁日模様は、言葉とともに、徐々に、徐々に、天高く昇っていきます。 |
桜子 | 「やれやれ。PCの分際でNPCを脅迫するとはな」 |
GM | 髄「八束鋼助様、八束鋼助様はいらっしゃいませんか?」 髄「ふふ」 髄「尊く高貴なあなた様方は、懇ろに幻想と御心中なさっていればよろしかったものを」 髄「静かに夢は飛翔し、虚しき魂を慰め、ゆえに狂おしき愛しき我らが在る」 歌うように。 髄「ので、御座います」 髄「今一度、尽くが翼と化す中へ」 髄「ふふ……あと、60秒」 |
桜子 | おい、経過してるのかw 「鋼助は、ころしてでもうばいとる、って選んだことあるか?」 |
GM | 滴「ど、どうしますか、鋼助さん」 |
鋼助 | 「ねぇな」 「・・・・・今ならそれもありだと思うがな」 |
GM | 滴「わたしにとってはただのデータ……ですが、鋼助さん達にとっては……」 眉根を寄せて、濡れ女は言います。 |
桜子 | 「相手の言を信じるなら、どうせ破壊されても再構成されるから武器以上の意味はないはずだが」 |
GM | 滴「……ええ、ですから、ただの駄目もとなんでしょう」 |
桜子 | 「NPCに特別な愛着をもつタイプ。二次萌えか」 |
GM | 髄「残すところは30秒で御座います」 |
桜子 | 「さて……それじゃなんとかするんだな、F91」 |
GM | 滴「は、はい?」 |
桜子 | 「お前の仕事はテロリストの排除、撃退だろう?」 |
GM | 滴「はい」 |
桜子 | 「そのために来たのだし、今がそのときじゃないか。さあ」 |
鋼助 | 「・・・・・さてと、あいつのとこまで俺を飛ばせるか?」滴に |
GM | 滴「転移ですか……出来なくはありません」 |
桜子 | 「高すぎるだろう。さっきとは条件が違うぞ」 |
鋼助 | 「んじゃさっさと頼む」 「んなのあとで考えるよ」 |
GM | 滴「フォローできるかはわかりませんよ!」 髄「残しますところ、10秒」 |
鋼助 | 「出来る範囲でやってくれりゃいいさ」 |
桜子 | 「鋼助」 「戦うのか?」 |
鋼助 | 「いったろ?俺のわがままだって」 |
GM | 滴「わかりました!」 |
桜子 | 「どんな種類のわがままだ、言ってみろ」 |
GM | ざああーっ! と、雲が広がります。 |
鋼助 | 「消されたくねぇし、消させたくねぇ。それだけさ」 |
GM | 髄「5秒。4、3……」 滴「飛び込んで下さい!」 |
鋼助 | んじゃ一気に飛び込むぞ! |
桜子 | 「……仕方のない奴だな」 |
GM | ざばっ。 飛びこむと、出たところは目もくらむような高度。 |
鋼助 | 興味ねぇ!あいつをぶん殴るだけだ! |
GM | 視界の少し下に、髄の背中。 |
桜子 | 援護の準備をする。 |
GM | 髄「2の、1の……」 |
鋼助 | 思いっきりぶん殴る! |
GM | 髄「ぜっ 」 どこぉっ! とたん、 全てのものが、 落下し始めます。 斜め方向へ飛んでいく髄を除いて。 髄の墜落音。 落下の様子。 受け止めるように広がる雨雲。 地面へ転移される雑多のもの。 滴「鋼助さんっ!」 しかし 雲の量的に |
桜子 | 「鋼助!」 |
GM | 鋼助君は間に合いません。 |
桜子 | 落下地点に走る。 |
鋼助 | 腰のポシェット外してふちをもったままそれを上にぶん殴る! |
GM | 成程、いい考えではあるかも。 |
鋼助 | これで少しはなんとかなるだろ! |
GM | ただ、殴る勢いが強すぎたのか、 |
桜子 | 上に殴ったら加速しないか?w |
GM | みちいと、ちぎれかけて、 変な方向に飛ばされます。 ぎゅん。 |
鋼助 | じ、時間かせげればってげぇ!? |
桜子 | 「土壇場に」 「変な真似をしないで」 「愛を叫ぶとか」 「しておけっ!」 |
GM | 落下点へ向かう桜子さん。 |
桜子 | そろそろ追いつくか。 |
鋼助 | 「のぁぁぁぁぁ!?」 |
GM | はい。 では、手を伸ばして、受け止め―― よう としたところで。 鋼助君の服にばさっと翼が生えます。 ばさっ、ばさっ。 |
桜子 | 六点接地! |
GM | そして、また高度が高まっていきますね。 |
鋼助 | うわ!?助かったけど助かってねぇ!? |
桜子 | つかまるっ! |
GM | どうぞ。 髄「…………ぐ、くぅ……」 髄「畏れ多きわたくし様を殴り飛ばすとは」 ぐらぐらとしながら、微熱峠髄が、起き上がります。 |
桜子 | 「やれやれ」 とりあえず落ちないように鋼助と体を帯で結んでおく。 |
鋼助 | 「てめぇもしつこいっつーの!」 |
桜子 | 「さて……どうするつもりだ?」 |
GM | 髄「はぁ? いけしゃあしゃあとクズデータやろうがぁぁぁあ!」 ぎりりっと、顔をゆがませて。 髄「手加減してやってたら調子に乗りやがって、バグったプログラム風情が」 |
桜子 | 「おお……キレ芸か」 |
GM | 髄「安心しろよ! テメーはそこからマッハで叩き落として、おりこうさんに作り直してやるからよ!」 髄「跡形も残さずリデザインしてやんよ! 背中に羽生やしてメルヘンチックになぁあ!」 ぐんぐんと高度があがる。 髄「――と、申しているので御座います」 |
鋼助 | さーって、なかなかやばいな |
GM | 何か案はありますか? 無ければ、にこりと髄が笑います。 |
桜子 | ま、なんだ。 羽はどうにかできないのか? |
GM | どうにもなりませんね。 |
桜子 | 鋼助の右手でも? |
GM | 殴っても別の場所に生やされるでしょうね。 |
鋼助 | 落とされたとしても、イチバチでなんとかなるがな |
GM | 良ければ進めますよ。 |
桜子 | 距離はどの程度だ? |
鋼助 | 状況としちゃよくないが、手がないってのが現状だな |
桜子 | いや、要するに羽を生やせないもので攻撃すればいいんじゃないか? |
GM | 高度ですか。50メートルにはまだ行ってないかもなー。 |
桜子 | 髄との距離は? |
GM | 100メートルはないかも。 |
桜子 | なるほど…よし、鋼助と相談するか。 |
GM | 相談の時間はありません。 では。 ん、プレイヤー相談ですか。(苦笑 |
桜子 | 相談する時間はないって何秒なんだ?w |
GM | もう、PLが良ければ叩き落とします。 申しているので御座います、の直後に落下させられる予定です。 髄「ふふふ、ふわふわ……あ、貴方もしかして」 髄「その右手で相殺なさろうとでも御考えで?」 髄「この距離があれば、畏れ多きわたくし様は充分、マッハ以上まで加速られるので御座います」 髄「つまり、 足掻いても無駄だってんだよ 」 髄「それでは、御機嫌よう」 にこりっ、と髄が微笑み、 瞬間――ギュンッッッ 瞬間どころか、設定されてる人間の反応速度を超えた勢いで。 |
桜子 | 「鋼助っ!」 |
GM | つまり、気付いた時には五体がばらばらになっている速度で―― 鋼助?「お前は、なに遊んでるんだ?」 |
鋼助 | 俺!? |
GM | 鋼助?「この世界は、お前のものだろ」 |
桜子 | 鋼助偽だ。 |
GM | 鋼助?「いちいち付き合わなくてもいいのにな」 |
鋼助 | うわ、なんだ?どういうことだ? |
GM | 鋼助?「お前が思えば、なんだって起こせるはずなんだから」 鋼助さんの 声が、 桜子さんにだけ 響きます。 刹那のはずなのに、時間が引き延ばされたように。 |
鋼助 | 桜子にだけって、はぁ!? |
GM | 鋼助?「だってお前が、『ここ』の」 「 唯一の参加者(プレイヤー)であり 管理人(アドミニスター)なんだから 」 |