第五棺

未だ終らぬ我々の埋没the Color of monochrome

Ending... 3
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   ■シーンプレイヤー:???◆

   ――

――東京都、日告市。

人類がレネゲイドウィルスに屈した――人類という概念すら忘れ去られたような世界で。
未だ喰われず。忘れ去られたかのように、取り残された、人々の街。

成功だったのか、失敗だったのか。
勝利したのか、敗北したのか。
そんなこともわからないまま、街は持続していた。

音楽 …… 

かすれたメロディが、穏やかに鳴っている。
使い古された、ラジオもどき。
もちろん、新曲なんて発表されないような時代だ。
流れているのは、かつて流行ったポップス。
生き残りの誰かが、趣味で流している。

カチッ ザ ざざー

ザザ……


    ざ。

「あー、聞こえてますか? 聞こえてますでしょうか」
「こちら、人類の――人類の生き残り――コロニーの一つ――」


  ザーーー

「私は、かつてのUGNエージェント…… 生き残りがいれば 応答願います――」

「応答を――」


ゆらり、と、ラジオに影がかかる。

そう、この街はもはや灰色ではない――
さわやかな青空の広がる、光ある街――

日が生を告げる―― 東京都、日告市。

ラジオもどきを、その人影は持ち上げ――
信じられないといった様子のまま、仲間の元へと――

――駆けて行った。



Double+Cross. The Second Edition...
「灰色に埋もれた街
  ――the Coffin of the City」


                  ――――――Fin...




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