GM | それでは、灰色に埋もれた街、第五棺、クライマックスです。 |
麗香 |
もうクライマックスなんですね やっぱり、いままでのシナリオから考えると早いなぁ… |
尚 |
全五話か。まあキャンぺとしては短めの構成かもしれないな。 GMとしてやるなら、それくらいが一番好きな長さだけど。 |
糸緒 | 頑張ってください! |
GM | よろしくお願いいたします。 |
尚 | よろしく。 |
麗香 | よろしくお願いします! |
GM |
汚染レベルは7ですが、“仮初”で軽減されてレベル4で振って頂いて結構です。 対汚染どうぞ。 汚染レベル4だと、目標値は18です。 |
ダイス | 9R+5 = [10,5,7,3,4,4,2,8,7][7]<クリティカル>+5 = 22 |
尚 | 成功した。 |
ダイス |
63+1D10 = 63+[9] = 72 13R+4 = [10,6,4,4,5,5,1,8,8,9,7,9,9][1]<クリティカル>+4 = 15 |
GM |
麗香さん失敗してますね。 目標11で衝動判定どうぞ。 |
麗香 | はーい |
ダイス | 9R = [9,6,3,4,1,3,3,9,5] = 9 |
麗香 | ですよねー |
GM |
でもかろうじてファンブルではない。 +2d10で良いですよ。 |
ダイス | 138+2D10 = 138+[3,1] = 142 |
GM |
はい。 |
GM |
では、荒廃した灰色の街を歩きます。 麗香さんはその景色を見て、だんだん気分が悪くなってきますね。 これからが正念場だというのに。 周囲を罵倒したくて、仕方ない。 |
麗香 |
むかむかむかむか って感じですね。 「まったく、なんでこのわたくしがこんなことをしなくてはならないのかしら!」 「四季奏一切がすべてをちゃんとしてくださっていたなら、本当はこんなことする必要もありませんでしたのに……!」 「いっつもいっつも貧乏くじ! 本当に世界って残酷ですわ」 |
尚 |
「ふわぁ。…」あくびをかみ殺す。 よく考えたら、ここのところ、まともに寝る間もなく戦いにあけくれていた。 「ところでその擬人化って、最近の流行りなのか?」 |
麗香 | 「……は? なにを言ってらっしゃいますの?」 |
尚 |
「だってよお。世界が泣いたり笑ったりするわけないだろ」 「世界は優しくも残酷でもないし、百年前も千年前も同じだったはずだ。変わるものがあるとすれば、それは受け取り手の感性の方じゃないのか」 |
麗香 | 「あら? では、こう言い換えたほうがよろしくって? 運命って本当に残酷ですわ」 |
尚 |
「運命ね。まあそれなら意味は通るな」 「実在しているかどうか、断言はできないが」 |
麗香 |
「本当、四季奏一切は子育ての方法を間違えましたわ」 「人間として育てるか、ただの道具として育てるか。初めからどちらかに決めて徹底していればよかったんですわ」 「中途半端に人間としても道具としても育てようとしたから、こうなったに決まってますわ!」 |
尚 |
「あんなの上手に育てられる奴がいたら見てみたいよ…」 「…で? 落ち着いたかい?」怒りそのものはスルーして、冷静に聞こう。 |
麗香 | 「……どうして、新垣くんはそんなに冷静でいられますの?」 |
尚 | 「焦る理由が無いからさ」 |
麗香 | 「ここまでの道のりを、失ったものを悔しいと思いませんの?」 |
尚 |
「要るものと、要らないものを考えたときに、最後にようやく捨てられたのが後悔なんでね」 「大切なものが無いなら、焦る理由もない」 |
麗香 |
「……っ!」 新垣くんとの温度差に、近くに転がっていた空き缶を蹴ろう。 「大切なものを奪われたとき、人は憎しみを抱くのではなくって?」 |
尚 |
「確かに。それはお前の言うとおりだ」 「自動車事故で家族を失えば自動車や違反運転を憎み、天災で家族を失えば天災を憎む」 「そういう生き方をしたいならそれでもいいし、そうしなきゃ耐えられない時もあるだろう」 「だが、そうやって憎悪のはけ口を外に求めた後、自分がしでかしたことの責任は、自分で負わなきゃならない」 「人間には、自分にできるだけのことしかできないってことを、忘れるなよ」 |
麗香 |
「……だからこそ」 「だからこそ、こんなに悔しいんじゃありませんか」 「夜歌高校を守れず、この町も守れず、居場所すら守れなかったわたくしが……!」 |
尚 |
「“逃した魚は大きい”」 「お前、そんなに愛郷精神ある奴だったっけ?」 |
麗香 | 「……新垣くんにはわからないのでしょうね。一般家庭に生まれたオーヴァードの苦労は」 |
尚 |
「わかったところで慰めにはならないさ」 一般家庭に生まれ、育児放棄をされた過去を思い出しながらも、表情には一切出さずに続ける。 「自分の問題は自分で解決するしかない」 |
麗香 |
「そうですわね。その通りですわ」 言いたいことを吐き出したので、少し落ち着きます。 |
尚 |
「自分にできることだけして、自分のみのために生きる。それが“賢明な”生き方だとは思うが――」 「答えは一つじゃない」 「たぶんな」 |
麗香 |
「……もうすぐ、生き方を考えられる時間も終わってしまいますわね」 そう言って、新垣くんにさびしそうに笑いかける。 |
尚 |
「栄光は過ぎ去るもの。何にでも終わりはくる」 「覚悟ができてないわけじゃないだろ?」 |
麗香 |
「……ええ」 |
GM |
是色「たそがれてるねぇ」 隣を、是色の幻影が歩く。 |
尚 | 「藤沢周平ファンなんでな」 |
麗香 | 「藤沢…周平ですの?」 |
尚 |
「たそがれ清兵衛シリーズ、読んだことない?」 「山田洋次が映画にしたはずなんだけどなぁ」 |
麗香 | 「ありませんわね。日本の文学は好きではありませんの」 |
尚 | 「そりゃ残念」 |
GM |
空しくも、続く。言葉の……応酬。 外周を内側から沿うように、3人(?)は進んでいく。 是色「物事は曖昧だ――」 前を歩く、是色の幻影。 彼女に見出した、観測者からの人格――彼女の意味。 是色「生と死も曖昧だよね。あるいは、他人との会話――」 光の屈折で投影されただけの、彼女が。 オルクスシンドロームの応用で、声のような概念を語る。 是色「孤独――ねぇ」 二人に問いかけるように。 是色「本当は世界なんてなくて、全部自分の鏡移しで、現実なんて全て妄想で、夢」 是色「そんな風に思ったこと、あるよね」 |
尚 |
「ちびまる子ちゃんですら同じような質問をしてたな」 「ちなみにその時のまる子母の答えはこんな感じだったか。“だからって、何もしないままでいたら、アンタ馬鹿な大人になっちまうよ”」 |
GM |
是色「ちびまる子ちゃんは日本らしいエンターテイメントだよねぇ」 しみじみと彼女の幻影は言う。 |
麗香 | 「夢なら、このような悪夢はご遠慮して欲しかったところですわ」 |
GM |
是色「会話は独り言で、周囲は虚構で、自分は孤独で――そんなことを考えたことがない人は」 是色「きっと、『他人』と話したことがない人間だ」 と言って、是色は立ち止まります。 |
尚 | 「それ、お前のことか?」 |
GM |
是色「うん、僕のこと」 是色は、頷いて、振り返ります。 |
麗香 |
「それはなんとも贅沢な生き方をしてきたものですわね」 「人は社会的動物ですのよ? 集団でなければ生きていくことなどできませんわ」 |
GM |
是色「そして、君達のことだし、これからのこの街のこと」 そして、とろけていくかのように、にへらっと笑って。 是色「言えることは少ないけれど」 是色「頑張ってね」 じじっ……っと 彼女の幻影が消えます。 |
尚 | 「ケ・セラ・セラ」 |
GM |
――日告市、四季奏記念公園―― とは言え、それはほとんど門のようなもので。 広い街道にそう名前が付けられているようなもので。 日告市における、北側からの入り口のような場所。 そこに案内されました。 静寂。 |
麗香 |
「自分の名前を誂えた公園を最後の舞台に選ぶなんて……」 「本当に、心憎い物語的演出ですわ」 |
尚 | 四季奏で始まり四季奏で終わるか。 |
麗香 | 「……言いたいことだけ言って、消えていきましたわね」 |
尚 |
「勝手な話だよ」 「“嵐のよう”っていうのはこんな時のためにある比喩だな」 |
麗香 |
「わたくしはあんな静かな嵐はごめんですわね。どうせ嵐なのでしたら、もっと激しいほうがよかったですわ」 「そうしたら、思う存分叩けますもの」 |
GM |
かさかさ…… ざぁあ…… 風がふいて来る。 灰色の、埃っぽい、塵の風が―― かさり。 と、 麗香さんの脚に、紙が一枚引っかかります。 |
麗香 | 「あら…?」 |
GM |
びらびらびらびら。 拾います? |
麗香 | 拾います |
GM |
写真のようです。 男性と、女性と、女の子――家族の映った 何でもない写真。 ただ、その写真に――若干の、彼女の面影を―― |
麗香 |
「……くだらないですわね」 そう言って、捨てようとするんだけど。思いとどまって、ポケットに入れておこう |
GM |
ず……! ―― ずあっ …… ! 突如、その瞬間に感じる、息苦しさ――! 《カームダウン》! このシーン全てのオーヴァードに、10個のダイスペナルティが科されます。 ずずずず ずずずずず 静寂が重みを増していくような感覚です。 顔を上げれば、正面10mほどのところに―― 人影が3つ。 まるで写真のように、寄り添うように―― 四季奏是色――と 黒い、影のような二つの人型。 彩り移り変わる、輝かしい髪をした是色が、ゆっくりと俯けていた顔を上げます。 しかし、彼女に顔がない。 クレヨンで黒く塗りつぶされたかのように、彼女の顔は消えている。 |
麗香 |
「……っ!」 一瞬、ぞくっとします 「また《天使の絵の具》ですの? いい加減悪趣味ですわ」 「それとも、とうとう人間をお止めになったのかしら?」 「UGNの方々が理解できない化物と言っていた理由がよくわかりますわ」 「どうしてそんな姿になってしまったかはわかりませんが、そんな姿になってまで何をしたいのか理解に苦しみますわ」 |
尚 |
「あれが元の顔なんじゃねぇの?」 「顔はパーソナリティ、つまり個性の象徴でもある」 「顔がないということは、つまり、自己がないことの象徴かもよ」 |
麗香 | 「自己がないうえに、周囲を振り回すのでしたら。その前にいっそ死んでしまえば良かったんですわ」 |
GM |
是色「……ギ――ギギギギギ――ィ―― 」 がっくん、と、肩を後ろ側に落として、かろうじて立っているような姿勢に。 そして、軋むように首を傾け、 ぐらり とすん と、 足を踏み出す是色。 是色「――ィ――ィギギギ、ギギギギギギィ――」 ずるり、ざりざりざり、 とすん。 引きずるようにして、またもう一歩。 黒く塗りつぶされた顔。 口元に、 白っぽい亀裂が入ります。 かぱりぃ っと、 その亀裂が広がり。 漫画のような、笑みの形に。 是色「ィギギ ギギ キィ ――――――――!」 開いた白い亀裂が、黒い顔面を横に引き裂いて、声無き笑いを―― ケタケタケタケタケタケタケタケタ ―― ! 上げます。 |
尚 |
「笑う角には福来たる、か」 (裏声で)「“やあ、ボク是色! 四季奏ランドでボクと握手してね!”」 |
GM |
衝動判定どうぞ。 終わったら、戦闘に入ります。 |
麗香 | ダイス減るんですよね |
尚 |
あ、そうだった。 うぇーい。 |
GM |
はい。10個ダイスペナルティ。 目標値は11ですね。 |
ダイス |
1R+7 = [7]+7 = 14 72+2D10 = 72+[3,1] = 76 |
GM | ん? 尚君、〈RC〉が7なんです? |
尚 |
残った経験点はすべて〈RC〉に振った。 ゆえに、7だ。 《要の陣形》のレベルを1まで落としたのもすべてはこのため… ………だが、敵が強すぎてさっぱり役に立ったためしがない。(笑) |
GM | 成程。なら成功です。 |
麗香 | まあ、無理でしょうけどね |
ダイス | 1R = [1]<ファンブル> = 0 |
麗香 | OK |
尚 | ひい |
GM |
おお。 麗香さん自律判定。 |
麗香 |
…その前に、さっきとろうとしてたロイス取ってていい? そうじゃないと、ジリ貧なんですが |
GM |
どうぞ。 宣言どうぞ。 |
麗香 |
新垣尚 ○連帯感/嫉妬 産方可愛子 ○尊敬/侮蔑 三枝歯車 ○信頼/不快感 四季奏是色 親近感/○隔意 塵内改悟 懐旧/○劣等感 の5つを追加取得したいです ○がついているほうが表で。 |
GM |
はい。 麗香さんは11d10侵食率を上昇させ、自律判定に入って下さい。 失敗すると即ジャームります。 |
ダイス | 142+11D10 = 142+[4,5,4,4,2,8,8,8,5,10,4] = 204 |
麗香 | ロイスが5個だから、これから-5D10ですね |
GM | 2倍振り出来ますよ。 |
麗香 |
はーい。 じゃあ、2倍振りします |
ダイス | 204-10D10 = 204-[9,8,5,8,5,1,6,5,1,10] = 146 |
GM |
声の無い白い笑いが、二人の精神をかき乱します! もう一回触れますよ。5d10、振り足し。 奇跡が起こるかも。 |
麗香 |
ああ。 では! |
ダイス | 146-5D10 = 146-[3,4,8,7,3] = 121 |
麗香 |
起こらないから奇跡っていうんですよね… ジャーム化は回避で、ハートシェル化でお願いします。 まだ、ここで新垣くんの支援を放棄するわけにはいかない |
GM |
はい。 麗香さんの心の内側を、どす黒い感情が喰い尽します! ぐぁあああぁっ! ぶつん ―― あと戻りの道を 断たれる音。 取り返しが、使ないということ。 つかない レネゲイド―― レネゲイド―――― ――レネゲイドウィルスが人間に感染しているのではない。 ――人間と言う人格が、レネゲイドウィルスに寄生しているのだ―― 嫌だ―― 繰鐘麗香と言う人格の残骸は――思う。 このまま、支配されて。 繰鐘麗香という器を、好きなように蹂躙されるのは嫌だ――! 湧きあがる、加虐と言う感情―― 周囲のあらゆるものを見下し、 侮蔑し、罵倒し、蔑み罵り、踏みにじる。 そうしたい。全てを残虐に虐め尽くしたい。 否定したい、根こそぎに、存在価値を否定したい―― この感情は この感情は―― レネゲイドウィルスによるもの『なんかじゃない』。 『自分』が『そう望んでいる』んだ……。 |
GM | Dロイス、『形骸化人格(ハートシェル)』を差し上げます。 |
麗香 | じゃあ、三枝くんのロイスを削ってハートシェルを獲得します。 |
GM |
はい。 貴方は、もはや、一切のものに同情を抱かず、感謝をせず、仲間意識を持たず、孤独を感じず、慈しみなどせず、 何もかもを、見下すことのためだけに、存在しています。 目に映る全てが自分以下。 虐め、愉しむためだけに存在している世界。 もしこの法則を乱した場合、貴方の体は崩壊します。 汚染レベルは4、HPが40増え、装甲を12得、攻撃力に12加算されます。 |
麗香 | 《絶対の恐怖》に加算される? |
GM | はい。 |
麗香 | 気合入ってきました |
GM |
もし、“仮初”とのリンクを切った場合、 汚染レベルが7になるので、さらに強化されます。 |
麗香 |
切らないよー。新垣くんの変わりに自分がリンクさせる。 そうすれば、新垣くんは助かるし…それに…… まあ、PLとしての思惑ですけどね。前者は |
GM | はい。 |
麗香 |
「本当にうらやましいことですわね! こんなところでのんびりとジャームを操って女王様ごっこなんて!」 「人生の目標がない方はこれだからうらやましいですわ。そんななんにもない性格だからジャームしか友達がいないんですわ!」 「本当に本当に! いままであなたのような方に振り回されていたかと思うと腹が立ちますわ」 「この世界すべてに腹が立ちますわ。どうして、この世界はこんなにもくだらないのかしら」 「……でも」 仮初とのリンクを確かめて、妖しく笑おう 「新垣さん、行きますわよ! 足を引っ張ったら苦しめて苦しめて殺してさし上げますわ」 「こんなくだらない世界、終わりにしますわよ!」 |
GM | はい。麗香さん。何のために戦いますか? |
麗香 | リンクを繋いで、『生き残ったすべての住人』が常に苛まれる世界を作るために。 |
GM |
よろしい。 隣にいる尚君は、 麗香さんが『堕ちた』ことを直感します。 |
尚 |
「……」何も言わず肩をすくめよう。 何か宗教を持っていれば決まった祈り方があるのだろうけれど。 あいにく俺は、自分しか信じちゃいない。 あと、裏で許可をもらったので、ここでジェネシフト。 |
ダイス | 76+6D10 = 76+[8,1,1,2,2,3] = 93 |
尚 | げ、足りねぇ |