第五棺

未だ終らぬ我々の埋没the Color of monochrome

Opening 1
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   ■シーンプレイヤー:全員◆

GM さて……。
真冬の、「夏火果実のところへ行くといい」の言葉を貰い、彼女の研究室へ向かっている感じでしょうか。
登場侵食どうぞ。汚染レベルは3です。
外に出なければ。
麗香 はーい。ということは、外はもっと酷いのですね
ダイス 8R+5 = [9,9,10,6,10,4,3,6][7,2]<クリティカル>+5 = 22
成功した。
ダイス 30+1D10 = 30+[1] = 31
7R+4 = [5,3,8,10,9,8,8][2]<クリティカル>+4 = 16
GM 成功ですね。
ダイス 32+1D10 = 32+[1] = 33
GM 二人とも1て。(笑)
麗香 きっと、生き延びるフラグです
そうだといいな。



GM というわけで、夏火果実の研究室。
ノックしてドアを開けようか…っと。
ドアくらいはまだ残ってるよな?
GM ひしゃげかけてますけれどもねー。
麗香 では、ノックをして
まあ、開けるのは尚くんに任せて…っと
そんなに気をつかわなくてもいいから(苦笑)
麗香 「失礼いたしますわ」
GM 果実「はーい。開いてるわん」
結花さんの時は感じませんでしたが、地の文と台詞の口調が違って違和感ありますね。(笑)
俺にとってはその方が逆に難しいよ。
GMをするなら必須だが。
「おはよう日本」
GM 研究室では、果実が横の被検体用ベッドに産方可愛子を寝かせようとしているところでした。
壁に刺さってたのを引っこ抜いて。
麗香 「ごきげんようですわ」
GM 果実「麗香のお嬢様は気丈ねん。この状況において、『御機嫌よう』だってさ」
いささか疲れたように、彼女は笑いかけます。
果実「日本語の意味を知らないか、どっかぶっこわれちゃってるか、どっちかよねー」
明かりも半壊して薄暗い研究室。
だいぶヘバってるなぁ。
麗香 「だって、希望を失うわけには参りませんもの」
麗香 「希望を失ったら、そこで終わってしまいますわ。わたくしは、これから強大な敵と戦わなくてはいけないのですから」
「この上もなく正論だね」
GM 果実「希望ね。きーぼーうー。今それほど残酷な言葉も無いってぇ、わ・た・し・はぁ、思うけどね」
椅子にとすっと座って。
「“必要なのは希望ではなく、ゆりかごのような絶望”か?」
GM 果実「赤ん坊を育てるのは絶望と失望だわん」
果実「世界が自分のために出来ていない。だから、自ら動かなくてはならない。そのことを思い知るたびに彼らは泣き叫んで、少しずつ大人になっていくのよ」
果実「なんてねん」
「その中に渇望を入れて欲しいな」
「やる気がなけりゃ、俺みたいな自殺志願者になっちまうぜ」
ハッ、と鼻で笑って肩をすくめよう。
GM 果実「言葉遊びよん」
麗香 「……いまは赤ん坊の話よりこれからの話をいたしましょう」
「絶望を受け入れることは簡単ですし、いますぐにでもできますわ」
「ですから、せめて精一杯希望のために抗ってから、絶望しませんこと」
「絶望するのは、打つ手が本当になにもなくなってからでも遅くはありませんわ」
GM 果実「はん」
そんな麗香さんを笑って。
傍らの機器をいじります。
円筒形のケース。守りきった、“仮初(Area of Fake)”。
麗香 「それで、事情のほうはすでにお聞きになってますの?」
GM 果実「さて、何処まで話してどこから話してなかったっけ」
「反乱が起こったが鎮圧された。是色は計画から外れた。仮初は無事だがリンクは切れた」
「死傷者リストは省くぞ」
GM 果実「ん」
果実「死傷者、か。そこから入ろうか」

軽く頷いて。

果実「そもそもこの計画だけどねん、真冬の旦那様は割と大げさに言ってるところが在って」
果実「実は言うほど絶望的なものでもなかったのよん」
「ふーん? そいつは初耳だな」
GM 果実「まぁ、絶望的ではあるんだけど、貴方達が受けてるほどどうしようもない印象のものでもない、と言った方が正しいかしらん」
麗香 「つまり…どういうことですの?」
GM 果実「ひとつ目。世界で残ってるのは『この街だけ』ではない」
果実「まぁ、多分――何箇所か、十何箇所か、似たような感じで残ってると思うわん」
果実「確率で言うならね。実際どうなってるかは確かめる方法がないけど」
「そいつは僥倖」
GM 果実「だから、『人類最後の存亡をかけたなんちゃら〜』みたいな覚悟は要らないわ」
果実「私たちが死んでも代わりがいるもの」
言って、ふふっと笑います。
麗香 「でも、これからわたくしたちがしようとしていることには代わりはいませんわ」
「仮初があるのはこの場所で、この場所にいるのはわたくしたちだけなのですから」
「とはいえ、俺にとっちゃ、人類がどうとかいったことは、“今更? ご勝手に”って感じだが」
GM 果実「うん。まぁ、貴方達の感想は良いんだけどん」
背を向けたまま指を振って。
果実「ぎりぎりなのは初めからわかってたってこと」
つまり、と一呼吸。
果実「日告市だけぎりぎり生存させても仕方がない、ってのは誰でも思うことでしょ」
果実「人類の復興も、長期スパンながら視野に入れてあるのよん」
果実「さて、そういう視点で考えてみて、二つ目」
こんこん、と“仮初”を叩きます。
果実「“仮初”の性能は覚えてるかしらん?」
麗香 「ええ」
「たしか、状態を維持する力…でしたか?」
GM 果実「ま、それも一つ。採取、コピー、そして復元」
果実「この街のレネゲイド因子を取り込み、クリスタルに変換、復元、保存、していくのが目的」
果実「その採取して保存して行くなかには、『人格』も含まれている」
麗香 「それはつまり……」
GM 果実「人格というか、まぁ、ある種の記憶というか――ま、そう。つまり」
果実「この街で死んだ人間の『名残』を保管して行く装置なのよん」
果実「さすがに、漫画みたいに生き返らせはできないけど」
果実「列車自体もこのシステムを応用したんでしょう。葛西白狐郎って人のブラックドッグ能力を再現してさ」
がさがさ、と、机下からポテトチップを引きずり出してきます。
果実「今となっちゃ貴重品だけど、食べなよ」
パーティ開け。
がさっと。
麗香 「わたくしはけっこうですわ。ジャンクフードの類は、口にしないことにしていますの」
GM 果実「え、馬鹿じゃないの?」
素で返されました。
麗香 「馬鹿でけっこう。これから難敵に挑むのですから、いつも通りのままで挑みたいのですわ」
と言いつつ、目線をそちらに向けておきます
GM 果実「敵、敵、って言うけど、敵でもないんじゃないかなぁ」
ぅぅん、ぅぅん、と後ろの機械が動いてます。
麗香 「産方さんを使って、仮初を奪おうとした方が敵ではないとおっしゃりますの?」
GM 果実「敵とか味方とかって観点自体がねん」
果実「結花のお嬢ちゃんも言ってたけど、いわばわ・た・し・たちなんて、是色のお嬢様の能力に乗っかっただけだからさぁ」
果実「そのアテが外れたからって、敵視するのもなんかお門違いじゃないかしらん。いいけど」
「一種の嵐か祟り神ってとこか。はた迷惑な」
麗香 「ただアテが外れただけでしたら、敵ではなかったかもしれません。ですが、襲ってきたのですから、それは敵と言ってなんの差し支えもないのではありませんの?」
GM 果実「襲ってもいないんじゃない?」皮肉気に笑って。「まぁ、視点が凝り固まってる人相手に議論かましても仕方ない」
パリパリ、とポテチをつまみつつ。
果実「さて置き……、ぴんとは来てないわねん」
果実「単純に言って、完全再現はできないにせよ、四季奏是色が死んだところで、それをコピーしておけば、目的は果たせたってことよん」
パリパリ。
果実「それが『リンク』の意味。万一の時こっちから彼女を制御出来なくもなかったけど、その機能はおまけねん」
「“リンクが切れた”ってことは、それももう無理、ってことか?」
GM 果実「うん」
果実「まぁ、繋ぎ直せばどうにかなるわよ。まだ」
果実「まぁ、そしてもう一つのプランが、“覆うもの(ヴェイル)”側からの制御ね」
果実「で、“覆うもの(ヴェイル)”については聞いてる? 日告市を覆っている黒い煙状の壁」
麗香 「わたくしはなにも…」
と言って、尚くんのほうを見ます
俺も知ってるとは言いがたいな。
首を横に振ろう。
GM 果実「あっそう。あれ、一切の旦那様と十色の奥様なのよん」
パリパリ。
麗香 「…どういうことですの?」
GM 果実「融合型の形骸化人格(ハートシェル)で、“彩める空(monotone sky)”の研究を参考に、衝動を『空(カラ)』にしたもの」
果実「調整は“彩める空”と『繋ぐ』ことで行われている」
果実「つまり、彼女の外付けアタッチメントね」
“覆うモノ”で、外部からの侵入・並びに脱出を防ぎ、“彩める空”が覆われた内側を支配する。
そして、“仮初”にて支配された世界を浄化・整理して行く。
そういう仕組みですね。
麗香 「形骸化人格…。町中でもさまざまな形骸化人格を見ましたけれど、まさかあのような形状のものまでいるなんて…」
「よくあんなに膨らんだもんだ。親の愛は無限とでも言う気か?」
「しかし、あれが融合型ハートシェルだとすると、手出ししにくいな」
GM 果実「一切の旦那様、十色の奥様はわ・た・し・の上司様。一緒に研究してました。そして一切&十色=“覆うモノ”であり、それは“彩める空”と繋がっている」
果実「即ち、あらかじめ一切の旦那と十色の奥様が、“仮初”側からの操作を準備・設定していたのだから」
と、ガラス製のメダルのようなものを取り出しますね。
果実「“仮初”を通して、“覆うモノ”の方から、四季奏是色を制御はできるのよん」
それを機械にセットします。
麗香 「ひょっとして……」
GM 果実「あ、でも今は無理」
果実「やっと話が繋がったね。ここで貴方達の任務と言うか、最後のあがきに意味が出てくるわん」
麗香 「それでしたら、四季奏先輩を動かしていたのが、本当は覆うモノだった可能性もあるということですの?」
GM 果実「それはないと思う。もはや“覆うモノ”に意識はない」
麗香 「…そうですの」
GM 果実「うん。それに、今は無理なのよ。もう一度……是色側かヴェイルの方に回線をつながないといけない」
果実「“仮初”と是色とのリンクをするには、同期し直さなきゃいけないから、今さら無理だけど、ヴェイルに回線を通すくらいなら――」
是色が、尚君と麗香さんの方を見ます。
果実「一度の『接触』で済むよ」
「つまりあれか。これから街の端まで行けと」
GM 果実「そう言うこと。すると多分、“彩める空”が止めに来る」
果実「今の四季奏是色は、ヴェイルを通して、街の中ならほぼ自由に移動できるから」
「うぇー。やれやれ、めんどくせぇなぁ…」
麗香 「二手に分かれる…というわけには行きませんし、そんなことをしても無駄でしょうし」
「やるなら、せいぜい片方が足止め、片方が『接触』にまわるくらいだが…とにかく人手が足りない」
麗香 「結局、正面から四季奏先輩と戦うしかないということですわね」
GM 果実「難題は、『接触』が必要なところねぇ。これ、誇張なくほぼ物理的な接触よん」
果実「そしてごめんねー」ちょっと楽しそうに笑って。
果実「『接触』する人を『回線』として使うわけで、四季奏是色のレネゲイドウィルスを伝播させるヨリシロ――端的に言って、その人物は身体を駆け抜けるレネゲイド因子に耐えられず、ほぼ確実にジャーム化する」
果実「どう? どう? くくっくくく……やる?」
「悪いと思ってないなら謝るなよ、鬱陶しいな。おい」
麗香 「それしか打つ手がないというのでしたら、わたくしはやらせていただきますわ」
「ところで、ジャームになったらヴェールの外に出られんの?」
GM 果実「出られないわよ。あ。出たかったら出られるか」
「どういうことだ?」
GM 果実「強く望むのならね。『回線』にすぎない、とは言え、繋がった瞬間、一時的にはヴェイルも是色のお嬢様も、おそらく『虚を突かれる』」
果実「つまり、一瞬……一時なれど、この街を好きに出来るってこと」

最後の最期に、ささやかな、街程度の規模の願い事なら、叶う。

果実「一回繋いでくれれば、あとはこっちで操作するから。その時に貴方が出たいと思えば、ジャーム化しながらも、街の外には出られるはず」
「いいねぇ。それはいい」ニヤニヤ笑って両手をすり合わせて。
「やる気出てきた」
麗香 「新垣くんがなにを望むのか…なんて、聞くだけ野暮ですわね」
GM 果実「さって。これでほぼ洗いざらい」
ポテトチップの屑がついた手をパンパンと払って。
機械をいじります。
すると、何やらボードが出てきますね。
麗香 「それで、『接触』とはいったいどのようにして行いますの?」
GM 果実「だから、物理的な接触をするだけだよ。殴るでも蹴るでも抱きしめるでもいい」
果実「そこのボードに手を置いてねん。“仮初”と貴方達をまず繋ぐ。その上で、貴方達が是色かヴェイルになんとか触れる」
「あいよ」
麗香 「わかりましたわ」
ボードの上に手を置きます
「ここまできて人付き合いか。面倒くせぇ…」
GM 果実「誰かに会えるといいわねん」
頬に手を突きます。
果実は、にへらと笑う。
麗香 「誰か、とは―――?」
と、言葉の途中で意識が飛ばされますね
GM 果実「言ったわよねん。“仮初”は――人格や能力を保存する」

果実「もしかしたら、最後に今一度――」



GM というわけで、シーンカット。
シナリオロイスはご自由に。
欲しければ、サブPCの持っていた、あるいは取得できるエフェクトを得られます。
みんな死んだせいで結ぶ相手がいねぇー。(笑)
GM 是色とか、この街とか。
なんでしたら、交流の在った(しかし死んでいる)NPCでも良いですよ。
エフェクトの取得条件は、この後シーンを作ること、ロイスを結ぶこと、回数制限が必ず1回になること、です。
まぁ《レインフォース》とかのレベルだったら、交渉次第では1回じゃなくていいですが。(笑)
個数制限はありません。経験点払える限り。
で、その制限として、回数制限がつくこと、ロイスを結んでシーンを作ることです。
ロイスを結ぶ!
むむむむ。
死人にロイス。とりたくないなぁ
キャラ的に取らない気がする。
GM じゃあ、取らなきゃいいじゃないですか。(笑)
強制はせぇへんで。
ほら、そこはそれ、ゲーム的にね。




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