第三棺

尊く懸命な輝きの埋没the Twinkle of monochrome

Middle Phase 10
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   ■シーンプレイヤー:稲葉黒兎◆

結花 本気で行くべきかどうするべきか…
GM マスターシーン流します。



◆通称壊し屋:問川鴻
 
 崩壊は美しく、破壊は尊い。
 
 崩壊が美しいのではなく、
 美しいものは崩壊を概念として必ず含んでるのだ。
 製作の困難さが、作品の繊細さが、
 壊れることの容易さを連想させる。
 それゆえにそれらは美しく見えるのだ。
 
 崩壊の意識が美しさを産む。
 破壊の概念が尊さを育む。
 
 どこをどうすればどのように壊れるのか。
 それが我の興味をくすぐる。
 見るからに脆そうなものから、突風にでも耐えるであろうものまで。
 ありとあらゆるどんなものでも。
 全ての形あるものは、やはり最後には壊れる。
 なればこそ、壊れる条件、壊れた情景、
 それらは心を引いて止まない。
 
 つまりそれは終末の思想。
 終わり良ければ全て好し。
 
 我は学究の徒。
 研究に身を費やす、崩壊の探究者。
 UGNに所属していたのは、サンプルがより多く手に入るからだ。
 物が、そして人が、どのようにして壊れゆくか。
 どのようにすれば、壊れてしまうのか。
 
 そして今、
 壊れゆくものたちに囲まれ、我は打ち震える。
 この街全体がサンプルとなったのだ。
 即ち我の所業が終に認められたのだ。
 
 隔離された街で、乖離した街で、
 共に崩壊を楽しもう、愛そうではないか。
 終いにはその仲間意識すらも壊しながら。




◆通称乱し屋:天月右女
 
 人が生活を営めば、そこに秩序が生まれる。
 人が毎日を過せば、その秩序は揺らいでく。
 正しく生きるべく秩序は作られる。
 あられもなく淫らに乱れながらに。
 
 ちよちよ。
 そう言うわけで、この私のお仕事は、
 人の繋がりの間に、混乱を産むこと。
 齟齬を産み、誤解を産み、虚構を産み、
 行き違い擦れ違いを演出して、
 不理解を助長させる。
 
 世のため人のために、
 一部の人をかき乱す。
 楽で楽しい単純なお仕事ちよ。
 
 さてはて、にしても、この状況。
 UGNもFHも、いったい何をしているんだか。
 独自に掴んだ情報によれば、『封鎖』はUGNの仕業ちよ。
 迅速な行動から考えるに、これは『予想されていた事態』――
 ――あるいは計画の一部としても考えられる。
 駆馬は、最強オーヴァード決定トーナメントとか。
 鴻は、崩壊のサンプリングだとか。
 勝手なことを言ってるちよ。
 
 それにならって、好きなことを言わせてもらえば。
 とにかく私達に外に出てもらっては困るということ。
 それだけが明白で、他は考えるだけ無駄ということ。
 だからこそ、我々は我々のモットーで、好きにやらせてもらうちよ。
 
 流動する世界を支える秩序が固定されていてはならない。
 いつだって、秩序は内に狂気を孕んでなくてはならない。
 UGNが目指すのが新たな秩序である以上、
 既存の秩序は乱れて狂って間違って、
 その不安定さを露わにしなくてはならない。
 
 秩序を掲げるUGNからのはぐれ者。
 秩序を願うUGNにとっての必要悪。
 常に殺意と崩壊と混乱を内包せし。
 新しく伝統的な狂おしき風の部隊。
 狂気の象徴たる天の月を名乗るは――
 
 生命の潤いを略奪する、乾枯の風。
 殺し屋“Dry”、草間駆馬。
 
 全てを薙ぎて吹き荒ぶ、破滅の風。
 壊し屋“Gale”、問川鴻。
 
 滑り込みて撫でまわる、誘惑の風。
 乱し屋“Breeze”、天月右女。
 
 新垣小隊、天月班。
 ハタ迷惑にも、いい気に吹き抜けさせて頂くちよ。




糸緒 この街のUGNの人たちダメな人ばかりじゃないですか!?(笑)
GM 違います。
新垣小隊が駄目なんです。
まあ基本的にダメな奴が放り込まれるって設定だからな。(笑)
糸緒 ……
あと何班あるんですか(笑)
結花 いや。きっと、この状況で狂ったのでは?
GM まぁ、駄目って言うか。
真面目に働いてる人達は目立たないわけで。(笑)
糸緒 そりゃそうですけど……(笑)>真面目に〜
ま、近いうちにどこかで、少し新垣小隊について補足させてもらおうか。
GM さて、メンバーの割り振り聞いていいですか?
駆馬の相手をする人。
と、駅に居る人。
糸緒 えと、私とこくとさんは確定、ですかね? 駅にいくから。
とりえず私はいきます。
GM はい。
結花 あと、尚くんの計画だと剛さんだったっけ?
GM そうですね。
駆馬の方が1ラウンドで決着付いたら、駅に追いつけます。
糸緒 草間さんがえと、前回みると
尚お兄ちゃん・灯お姉ちゃん・結花お姉ちゃん・充さん、だっけ?
とりあえず、結花お姉ちゃんと、尚お兄ちゃんは確定だったよね
麗華も寺側の方がいいと思うぞ。
一回攻撃を食らうたびに倒れてたら復活がおいつかなさそうだし。
糸緒 尚お兄ちゃん・灯お姉ちゃん・結花お姉ちゃん・充さん、麗華お姉さん?
駅側はNPC多いし、まあなんとかなるだろ。
糸緒 《世界樹の葉》は偉大ですねぇ
《ヨモツヘグリ》とってくれ。(笑)
糸緒 まあ、駅側は100%未満ばかりですから(笑)
じゃあ、逆算して
駅に向かうのは
私、剛さん、こくとさん……とNPC各自?
だな。
GM それでいいのなら。
糸緒 1Rでけりつけてくれれば
なんとかなりそうですかね
GM はい。
では始めます。
糸緒 はい
GM シーンプレイヤーは黒兎さんで。
汚染レベル3です。
対汚染判定どうぞ。
ダイス 5R10+3 = [6,5,4,5,6]+3 = 9
糸緒 あ(笑)
黒兎 あー
GM 失敗。
糸緒 どんまいです
GM 目標値10で衝動判定どうぞ。
RCでの判定です。
ダイス 4R10+1 = [10,2,6,7][2]<クリティカル>+1 = 13
黒兎 逆だったらなぁ
GM 成功です。浸食率2D10して下さい。
糸緒 "Kokuto_6
ダイス 48+2D10 = 48+[2,5] = 55
GM 糸緒さんもお願いします。
糸緒 はい。
74だからダイスが増えるー
やぁっ!
ダイス 7R+3@10 = [9,8,3,1,3,8,2]+3 = 12
糸緒 ダメでした……
GM 2足りませんね。
糸緒 衝動判定ー!
ダイス 7R+1@10 = [10,5,7,3,9,3,3][3]<クリティカル>+1 = 14
糸緒 頑張りました。
GM はい。
ダイス 2D10+74 = [10,6]+74 = 90
糸緒 ひぃ
GM はい。
糸緒 こよりお姉ちゃんのことで活性化しちゃったみたいです。
GM なるほど。
剛さん振っておきますね。
糸緒 頑張って剛さん!
ダイス 9R+5 = [2,6,6,6,5,10,7,8,1][6]<クリティカル>+5 = 21
GM 成功。
糸緒 凄い(笑)
ダイス 82+1D10 = 82+[9] = 91
糸緒 えと、同時にでちゃっていいんですか?
GM ん、いいですよ。


糸緒 「ママーッ!!!」
GM 駅では、喧騒が飛び交っていました。
黒兎さんは、先ほどから混乱が広がっていて
止めようがない状況です。
黒兎 「これはまずいな。」
GM 糸緒さんの前に、どん! っと人が飛ばされます。
良吉さんです。
糸緒 「っ!?」
GM 一斗「良吉ィ! てめえ、ゆるさねぇぞ!」
良吉「だ……だって」
糸緒 「?? あ、あの……な、なにが……??」
GM 一斗「なんで勝手にあそこの螺子緩めやがった! 圧力が暴走してあちこちぶっ壊れちまったじゃねぇか!」
良吉「だって――言われたんっすよ! そこ緩めとけって、指示が出てるって!」
一斗「嘘つけ! 誰がそんなこと言ったんだよ!」
良吉「誰……、い、稲葉さんっすよね? 稲葉さんからの指示だって聞いて……」
一斗「ああ? そうなんで?」
いらっとした顔で、稲葉さんの方を向きます。
当然、そんな指示は出してません。
糸緒 (な、何が起きたんだろう……)うーん。困った顔で、こくとさん見ちゃうかなぁ
黒兎 「一斗さん良吉さん落ち着いてください。」
「一斗さん。とりあえず俺はそんなこと言っていないと言っておきます。が、顔や声を変えることのできる人が居てもおかしくない」
GM 一斗「本当っすか? だいたい……例のところを壊した奴が誰だか……」
糸織「大変、先生!」
と、日向さんが黒兎さんに声をかけてきます。
糸緒 「ママっ!!」ぱぁっと明るくなって、声のする方をみる
黒兎 「犯人は例の所と一緒かもしれません」糸織さんどうしました?
GM 糸織「ああ、糸緒。ちょっと待っててね、今忙しいから! あっちで、また殴り合いが……」
糸織「突き飛ばされた人が、バルブ抜いちゃって、大変なことになってるんです!」
糸緒 「あ、うん……」不安そうな顔
おろおろ
GM 白狐郎達が到着します。
黒兎 「…ここまで同時に起こるとやはり誰かが。あ、狐さん。」
GM 白狐郎「……どうした?」
良吉「びゃ、白狐郎さん! それが、あらぬ疑いをかけられて……」
一斗「リーダー! 聞いてくれよ。こいつがふがいないばっかりにあちこち壊れちまって」
良吉「だから、俺のせいじゃないって!」
一斗「責任逃れする気か、こいつ!」
糸緒 おろおろ
GM 生美「ほら、やめてやめて」
黒兎 「幻覚か何かで誤った命令が与えられていたようです。」
GM 白狐郎「さっき、変な奴に会った。そいつの仲間――かもしれん」
生美「とりあえず、場を収めないとね」
糸緒 「!」
なまみさんがきたなら、すすす、とママの近くによろう。
「……」むーっと警戒中。
GM そんな糸緒さんの様子を――ちらっとみて、でも、生美は気付かないふりをしたようです。
今はそんな状況ではない、と。
黒兎 「おねがいします。俺では止められそうにないです。」
GM 「こいつは随分……騒がしいな」
白狐郎と生美が、喧騒を止めに走りだしますね。
糸織「糸緒、ちょっとここに居てね。お母さん、あっち行って来るから……」
糸緒 「……やだっ! 大人しくしてるから一緒にいかせて!」
服掴んで
GM 糸織「危険なの。それに、みんなの邪魔になったら悪いし」
糸緒 「……」涙目で、首を横にふりふり
GM 糸織「お願い、聞きわけて」
糸緒 「……こよりちゃんが死んじゃったの……ママがいなくなるの……やだ……」か細い声で小さく
GM 糸織「そう……だからこそ、今は出来ることをやらないといけないんじゃない」
糸織さんに、いらいらした様子が見てとれます。
ちらちらと、さっき放ってきてしまった現場の方を見つつ。
糸緒 「……わかった」
ママが視線そらしたら、《不可視の領域》使います。
GM 一斗「くそっ。とりあえず俺もさっきのところ見てこねぇと」
良吉「それなら……」
一斗「てめぇは来んな!」
良吉「……!」
黒兎 「いや。2人づついたほうが良いかもしれません」
GM 一斗「稲葉さん!」 なんで!? と訊きたそうに、彼は怒鳴ります。
黒兎 「何者かが潜伏している可能性があるので、修繕している間の背後が不安です」
GM 糸織「とりあえず、言い合ってる場合じゃないでしょ! いい加減にして下さい!」
良吉「ほら、稲葉さんも日向さんもこう言って……」
糸緒 うーん。GM
GM はい。
糸緒 交渉判定でみんなに落ち着いてもらうのってアリですか?
GM どうぞ。
まぁ。色々なエフェクトと行動が混ざってこの状況が引き起こされてるので、
これを、交渉で超えてくれればいいです。
ダイス 12R+3@7 = [3,6,9,2,7,6,1,7,6,2,6,10][3,1,6,5]<クリティカル>+3 = 19
GM 回らなかった。
糸緒 はい。
じゃあ……
《領域調整》《錯覚の香り》。侵蝕率は94です。
GM はい。
糸緒 えいっ!
ダイス 11R+4@8 = [10,4,8,9,3,9,3,8,9,4,5][10,6,7,6,10,9][4,8,8][10,4][8][8][4]<クリティカル>+4 = 68
糸緒 よし
子供パワー(笑)
GM うわぁ、無駄に回った。
糸緒 「みんな落ち着いてくださいっ!!」
と、領域拡大して、みんなに叫びます。
GM きぃぃんっと、その声がオルクスの領域調整と共に広がって、周りを落ち着かせます。
黒兎 この力は感知しても良いの?
GM どうぞ。
糸緒 「……はぁ、はぁ……」涙目で、喧嘩してる大人達を見る。
ママにぎゅっと抱きつく。
もういらついてないかな。ママ
GM 一斗「……な、なんだ?」
良吉「急に……なんか、頭が」
糸織「……糸緒……」
糸織さんが、静かに頭を撫でますね。
糸織「考えてみたら……白狐郎さん達が向かったのに、あたしが行っても仕方なかったね」
一斗「とりあえず……行くか。良吉。悪かったな」
良吉「いいっす。俺も……なんか、どうかしちまってました」
彼らが急いで、修繕個所へ向かいます。
黒兎 「とりあえず。2人以上で行動してください。」
GM 一斗「ああ!」
糸緒 「……」涙目でじーーーっと見送りつつ。ママの身体に顔うずめてる。ぎゅむっ
黒兎 「糸緒ちゃんありがとう。」笑顔で
糸緒 「……」
GM 「ガキの力ってスゲェもんだな、結花……」
「……って、ついてきてねぇ!?」
「くそっ! 早く呼んでこねぇと」
と、剛さんは戻ろうとします。

――と。

そこへ。
女性が現れますね。
眼鏡をかけた、ちょっと妙なファッションの女性です。
女性「ちよちよちよ」
糸緒 「……?」
あったことはあると思いますけど、見覚えがないんですね……(笑)
GM そうですね。
女性「驚いたもんだちよ。まさか、私の力を相殺するだなんて」
黒兎 「どなたですか?」警戒気味に話しかけます
GM くすくすっと、彼女は笑います。
糸緒 「……」ぎゅむっとママに抱っこしながら、なんとなく警戒するように睨む
GM 女性「自己紹介は何度目になるのやら――とは言え、毎回覚えてもらえてないんちよけどねー」
糸緒 「……??」
GM 女性「ま、充分乱したし。そろそろ堂々と名乗らせてもらうちよ」
そう言って、彼女は腰に手をやります。
黒兎 「なるほど。認識阻害系の能力ですか?」
GM 女性「読みが深いちよね」
女性「UGN新垣小隊、天月班統括、通称『乱し屋』こと、“Breeze”――天月右女(あまつき みぎめ)と言えば、私のことちよ」
糸緒 「えと、よくわかんないです……」
←子供
しょーたいとか、とうかつ、とかなんとかはんとか、つうしょうとか、そんな小難しい単語いわれても!(笑)
「……」よくわかんないので、ちょっと呆然と観てる
GM 右女「わかってもわかんなくても結構ちよ」
ちよちよ、と笑います。
「あー、UGNっつーのはなんだ。悪の組織かなんかなのか?」
黒兎 「なるほど。悪の結社さんですか」うなずく
GM 右女「あくぅ?」
ちっちっち、と彼女は指を振ります。
右女「悪だなんてとんでもないちよ。世のため人のため! 私達は日夜休日返上で働かせて頂いてるちよ」
黒兎 「こんな状態にしておいてそれは無いな」
結花 「これが世のため人のためとは到底思えねえんだが」
GM 右女「どこにでも滑り込む微風、“Breeze”。私はもっぱら、他人を騙し謀り操り弄び、誤解と語弊と齟齬と諍いを誘発することを仕事としてるちよ」
右女「ま、あと情報収集とか」
結花 「たしか、俺たちに襲い掛かってきたヤツもUGNがどうこう言ってやがったな。テメエらは俺たちをいったいどうするつもりなんだ?」
GM 右女「ちよちよちよ」
右女「はっきり言って、どうするつもりも特にないちよ」
気楽そうに、小馬鹿にしたように、笑います。
結花 「口じゃそう言ってる割に、さっきの混乱なんかはテメェが仕組んでたようだが…」
GM 右女「ああ、そうちよ」
結花 「なんか、目的があるからやったんだろ?」
「さっきのヤツもUGN、今度のヤツもUGN。立て続けに襲われて、黙ってられるほどこっちは育ち良くねえんだ」
糸緒 「……」
じーーーーー
GM 右女「目的ねぇ」
意味深に笑います。
右女「目的だとか、目標だとか、ちゃんちゃらおかしいちよね」
右女「真面目に生きる奴の気がしれない。世界ってのはもっと、不真面目に接するものちよ」
右女「ぶっちゃけた話、脱出とかして欲しくないちよ」
糸緒 「なんで止めるんですか!」
むーっ
涙目
GM 右女「素敵につるんで、見事に団結して、和気藹藹としてるところ悪いちよけど、そう言うのを乱して壊して殺すのが、私達の仕事ちよ」
結花 「あー、そうかい。その意見にゃ俺も同意だ」
「世界ってのは残酷で、真面目に生きてたからって決して報われたりもしねえ」
「でも…な。いま、壊されると、俺が困るんだよ」
「ここにゃ、俺の大事なツレがいるんだ。いまから、ソイツを迎えに行く」
GM 右女「他人の都合何か知ったこっちゃないちよ」
結花 「邪魔しようってんなら、女っつても容赦しねえ!」
GM 右女「誤解されないようにUGNははっきり言って、真面目な集団ちよ。真面目で素晴らしい、意識高い、尊ぶべき集団ちよ」
右女「世界を救うために、それこそ人助けをモットーに、頑張ってくれてる存在ちよ」
結花 「ああ、そうかい。あいにくテメエを見てる限り、俺の頭じゃ到底そうは思えないけどな」
「俺程度の頭の出来じゃわからないほど、そりゃ真面目で頑張ってるんだろうよ」
GM 右女「だからぁ、私はそこのはぐれ者ちよ」
右女「UGNにも私の居場所なんて、ろくすっぽないちよ」
右女「でも仕方がない。真面目に働いてると頭が固くなるものちよ」
右女「腐らないよう、循環する風が必要なもんだちよ」
右女「かき乱す風が。その憎まれ役を買ってやってるのが私」
右女「つまり、自己犠牲の精神ちよ」
結花 「…ああん? だから、どうした」
「テメエの言ってることなんざ、俺にゃ関係ねえんだよ」
「テメエが憎まれ役だろうがどうだろうが」
「俺にゃ関係ねえ。邪魔するなら、潰すぞ…」
「こっちは、こんなふうにダラダラしてる暇なんざねえんだ!」
糸緒 (何話してるのかよくわかんない……けど、あのお姉さんが、電車こわしてる、わるい、人、でいいのかな……また、みだらのお姉さんのときみたいに……なる、のかな……)
ぎゅっと手をぎゅっとしてる
GM 右女「頭が悪いちよねぇ。ちよちよちよ、狙い通りちよけど」
おかしそうに、おなかを抱えて笑います。
結花 「…なにが、おかしいっ?」
黒兎 「とりあえず。セイギノミカタの中で外れ者で、俺らの敵って事でOK?」
GM 右女「ちよちよちよ、だからさぁ」
右女「こうやってわけのわからないことを好き勝手喋って、余計な時間を取らせて、アンタらの神経を逆なでするのが、私のお仕事であって目的なんだって、言ってるんだっつーの」
意地悪く。
蔑んだように、
彼女は笑います。
右女「通りたいなら、さっさと通ればいいちよ。怠け者ちよねー。そうやってホントはさぼりたいだけちよー?」
黒兎 「と言われても。無視することは難しい所ですね。他の人に迷惑がかかってしまう。狐さんに任せて俺は貴方を対処させていただきます」
結花 「さっきからごちゃごちゃごちゃごちゃ、うざってぇこと言いやがって」
そう言いながら、手から血を垂らし始めます
「ああ、そうさせてもらおうじゃねえか。だが、通るのはわけわかんねえテメェをぶちのめしてからだ!」
GM 糸織「糸緒、下がってなさい」
糸緒 「で、でも……」
GM 糸織「あの子だけでどうにかされるほど、あたし達は脆くない」
糸織「そして多分――あの子もそれを、わかってる」
糸織も戦う体勢になります。
糸緒 「……ママ」
じゃあ、抱きつくのは邪魔になるだろうし、離れるけど……
じーーーーっと、ちよちよさんを見る。
GM 右女「ちよちよ、そうは言っても、か弱い私はアンタらの相手にはならない」
結花 「だから、どうした!? ケンカ売ってきたのはそっちだろうが!」
GM パチン、と指を鳴らす――と、
 
があんっ!
 
その場に落雷が落ちてきます。
糸緒 「ひぁっ!?」
ノワールに抱きつく
GM 猫背でぎょろ目の男が、右女の隣に立ちますね。
黒兎 「新手!?」
糸緒 「……」(だ、誰だろう。あとかみなりこわい……)びくびく
結花 「ソイツがお前のツレってわけか。雷を使うたぁ、あの笑窪ってヤツと同じ力らしいな」
GM 「……“Gale”」
右女「問川鴻(といかわ おおとり)。通称、『壊し屋』――ちよちよ」
右女「これからこいつに、あの列車を解体してもらうちよ」
糸緒 「だ、だめ!」
GM 右女「だったら精一杯防ぐといいちよ〜。ちよちよちよ」
結花 「列車なんてどうでもいいし、カガヤキ倶楽部だなんだいう連中だってどうでもいいんだ」
「…列車がどうなろうと、俺はしったこっちゃねえ」
「正直」
糸緒 「……」剛さん睨む
じー
結花 「だが…な。お前の立ってる先には、俺の大事なツレがいるんだ」
「連れてくるの邪魔ぁされたくねえからな。テメエらなんて秒殺でぶち殺す!」
GM 「……」
鴻と呼ばれたぎょろ目の男は、ゆっくりと片手をかざします。
右女「安心するちよ。そんなのとっくに、駆馬が殺してる」
右女「ちよちよちよ」
結花 「はっ…。そんときゃ、その駆馬ってやつをぶん殴ってやる。顔の形が変わるまでぶん殴ってやる!」
「ソイツが死ぬまで、俺がぶん殴ってやる! 俺の結花に手を出した罪はそれぐらい重え!」
本当は攻撃演出をしたいんだけど
出来ない剛さん…
GM まるで、そよ風が頬を撫でるかのごとく、彼女はにやにやと笑ってます。
剛さんが憤れば憤るほど。
黒兎君が敵対すればするほど。
糸緒さんが睨めば睨むほど。
本当にそれが『狙い通り』であるかのように、
彼女はいやらしく笑います。
隣のぎょろ目は無表情。
糸緒 とりあえず、見た目が怖いよぅ
黒兎 「剛さん。冷静にならないとタイムロスをしますよ。落ち着いて即戦闘!」男の方に向かいます
GM はい!
ということで、シーンカットです。
糸緒 はいです




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