第二棺

思い出の深い町の埋没the Expansion of monochrome

Ending... 3
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   ■シーンプレイヤー:早乙女結花◆

GM さて……
結花さんは出来るのかな。
どんなところがいいですか?
結花 寺…なんですよね?
GM はい。お寺周辺ですね。
結花 じゃあ、どこか適当な通路の壁に背をつけて体育座りしてます。
どこか虚ろな目で、うつむいています
誰かが前を通り過ぎたりしても、なにも反応しない。
そんな感じで
GM はい。
では、そこに剛さんが近づいてくる感じですかね。
剛さんがぽん、っと肩をたたきます。
しゃがんで。
結花 「………?」
GM 「どうした? 結花」
結花 叩かれて、顔を上げよう
「あっ……、剛先輩」
GM 「ああ。俺だ」
結花 「…どうしたの?」
GM 「落ち込んでんのか? お前、ずっと元気なさそうだけどよ」
結花 「………」
その言葉に、剛さんから顔をそらそう。
GM 「おい……お前らしくねえぞ」
ちょっと困ったように。
「俺にちゃんとしろって、いつも言ってたじゃねぇか」
結花 「…………怖いの」
ポツリ、とつぶやきます
GM 「怖い?」
結花 「…あたしらしさなんて知らない! 怖いの、イヤなの」
GM 「つってもなぁ……」
頭をかきます。
結花 感情が不安定になっている感じで叫びます。
「自分のせいで、誰かが死んじゃうのが怖いの」
「なにかを決めるのが、怖くてしょうがないの……」
体育座りのまま、下を向いてそう言います。
GM 「あー……」
春林笑窪のこととか、塵内改悟、省悟のことや、嵐泰平、嘉数鏡蔵のことを剛は思い起こします。
結花 「でも……」
「さっき、ジャームと戦ったとき、……すっごく楽だったんだ」
GM 「楽……」
結花 「あたしも、化物になっちゃえば何も考えなくて済むのかな……?」
すがるように、剛さんに問いかけよう。
GM 「馬鹿」
「ああなっちまったらおしまいだろうが! 何言ってるんだお前」
結花 「え……?」
意外そうに言います
GM 「元気出せよ。いつもお前は、無駄に元気なのが取り柄だっただろうが」
「とっくに空手諦めちまった俺に、散々付きまとってよ」
「てめぇの理想押し付けて……鬱陶しかったが……元気ッつーか。そういうのはもらってたんだよ」
結花 「………」
「あ、あたし…、あたし……」
剛さんのその言葉に、怯えるように首を横に振ります。
GM 「な。お前は大会でも頑張ってたんだろ?」
結花 「……そ、そんな」
否定するように首を横に振ります。
GM 「おら、飯があるって。とりあえず喰って元気出せよ」
ぽんぽん、と背を叩きます。
結花 じゃあ、肩を叩かれたことに一瞬ビックリなって
顔が上がって、剛さんの顔を見ます。
そして、剛さんのなにかに堪えられなくなったかのように、ハヌマーンの簡易エフェクトを使って走り去ります
GM 「お、おい!?」
「待てよ、結花!」
驚いて追いかけようとしますが、追いつかせる気がそっちにないなら、追いつけません。
結花 止まらずに、一気にどこかへ走ります。追いつかせる気はありません
GM お寺を出てしまって?
結花 さすがに寺からは出ませんが
GM そうすると、どたどたお寺の中を走り回るはめになりますが。
結花 その通りで。
GM まぁ、あっという間に姿は見えなくなっちゃうわけですね。
後ろの方で剛さんの声が聞こえてましたが、それも振り切られてしまいます。
「……くそっ……何処行ったんだ」
そこへ、麗香さんが近寄ってきます。
麗香「なんですの……大声出して」
「いや、結花がな……励まそうと思ったんだが……。見なかったか?」
麗香「早乙女さん……? そういえば、気を落としてらっしゃいましたものね」
「ああ」
頭をガシガシと掻いて。
「あいつ、大丈夫だろうな……」
麗香「……ええ。まぁ……心配ですけれど」
麗香「仕方が無い、とも思いますわ。学校も、駅前も、あんなだったわけですし」
「仕方ないですませられねぇだろうが! あいつに勝手に死なれると……俺の胸糞が悪いんだよ!」
麗香「怒鳴らないでくださいます!? 自分のイライラを他人にぶつけるだなんて、男として最低ですわ」
「五月蝿ぇ。結花を探すぞ」
剛さんは移動し始めます。
麗香「……もう。早乙女さんが繊細なばっかりに、わたくしにまでとばっちりが……」
渋々、と言った調子で、剛さんとは別の方向へ歩き始める麗香さんでした。
結花さんにカメラ戻しまして。
お寺の中をうろうろ?
結花 うろうろ、適当にかけずり回っています
GM がし、とつかまれます。
白狐郎「おい」
白狐郎「境内で走るな」
結花 じゃあ、つかんだ手の方向を向きます。
白狐郎さんのいうところの、生きる意志のない瞳で。
GM 白狐郎「……食事が用意してある」
白狐郎「喰えば少し気分もマシになるぞ」
白狐郎「生きようとしなきゃ死ぬ。今はそういう状況だ」
結花 「…………」
食事のことなんて、さっぱり忘れていたという表情をします。
「生きようとしなきゃ…、死ぬ?」
GM 白狐郎「そうだ」
じっと。
彼は射抜くような視線を向けてきます。
結花 じゃあ、その視線に怯えるように後ずさります
「な、なに……?」
GM 白狐郎「生きるつもりはないのか?」
結花 その言葉に、なにも言い返せない。
ただ、自分のなかのなにかを見透かされたような気がして、立ちすくみます
GM 白狐郎「俺達は、生きる意志のある集団だ」
白狐郎「それがお前に無いなら……、擁護するつもりはない」
結花 そして、その視線に堪えられなくなったかのように、再び後ろを向いて走り去っていきます。
GM 白狐郎「……」
彼はそれを見送ります。
結花 じゃあ、その言葉に耐え切れなくなって、走り去りました
GM はい。
それでは、カットです。
お疲れ様で御座いました!
結花 お疲れ様です




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