GM |
さて…… 結花さんは出来るのかな。 どんなところがいいですか? |
結花 | 寺…なんですよね? |
GM | はい。お寺周辺ですね。 |
結花 |
じゃあ、どこか適当な通路の壁に背をつけて体育座りしてます。 どこか虚ろな目で、うつむいています 誰かが前を通り過ぎたりしても、なにも反応しない。 そんな感じで |
GM |
はい。 では、そこに剛さんが近づいてくる感じですかね。 剛さんがぽん、っと肩をたたきます。 しゃがんで。 |
結花 | 「………?」 |
GM | 剛「どうした? 結花」 |
結花 |
叩かれて、顔を上げよう 「あっ……、剛先輩」 |
GM | 剛「ああ。俺だ」 |
結花 | 「…どうしたの?」 |
GM | 剛「落ち込んでんのか? お前、ずっと元気なさそうだけどよ」 |
結花 |
「………」 その言葉に、剛さんから顔をそらそう。 |
GM |
剛「おい……お前らしくねえぞ」 ちょっと困ったように。 剛「俺にちゃんとしろって、いつも言ってたじゃねぇか」 |
結花 |
「…………怖いの」 ポツリ、とつぶやきます |
GM | 剛「怖い?」 |
結花 | 「…あたしらしさなんて知らない! 怖いの、イヤなの」 |
GM |
剛「つってもなぁ……」 頭をかきます。 |
結花 |
感情が不安定になっている感じで叫びます。 「自分のせいで、誰かが死んじゃうのが怖いの」 「なにかを決めるのが、怖くてしょうがないの……」 体育座りのまま、下を向いてそう言います。 |
GM |
剛「あー……」 春林笑窪のこととか、塵内改悟、省悟のことや、嵐泰平、嘉数鏡蔵のことを剛は思い起こします。 |
結花 |
「でも……」 「さっき、ジャームと戦ったとき、……すっごく楽だったんだ」 |
GM | 剛「楽……」 |
結花 |
「あたしも、化物になっちゃえば何も考えなくて済むのかな……?」 すがるように、剛さんに問いかけよう。 |
GM |
剛「馬鹿」 剛「ああなっちまったらおしまいだろうが! 何言ってるんだお前」 |
結花 |
「え……?」 意外そうに言います |
GM |
剛「元気出せよ。いつもお前は、無駄に元気なのが取り柄だっただろうが」 剛「とっくに空手諦めちまった俺に、散々付きまとってよ」 剛「てめぇの理想押し付けて……鬱陶しかったが……元気ッつーか。そういうのはもらってたんだよ」 |
結花 |
「………」 「あ、あたし…、あたし……」 剛さんのその言葉に、怯えるように首を横に振ります。 |
GM | 剛「な。お前は大会でも頑張ってたんだろ?」 |
結花 |
「……そ、そんな」 否定するように首を横に振ります。 |
GM |
剛「おら、飯があるって。とりあえず喰って元気出せよ」 ぽんぽん、と背を叩きます。 |
結花 |
じゃあ、肩を叩かれたことに一瞬ビックリなって 顔が上がって、剛さんの顔を見ます。 そして、剛さんのなにかに堪えられなくなったかのように、ハヌマーンの簡易エフェクトを使って走り去ります |
GM |
剛「お、おい!?」 剛「待てよ、結花!」 驚いて追いかけようとしますが、追いつかせる気がそっちにないなら、追いつけません。 |
結花 | 止まらずに、一気にどこかへ走ります。追いつかせる気はありません |
GM | お寺を出てしまって? |
結花 | さすがに寺からは出ませんが |
GM | そうすると、どたどたお寺の中を走り回るはめになりますが。 |
結花 | その通りで。 |
GM |
まぁ、あっという間に姿は見えなくなっちゃうわけですね。 後ろの方で剛さんの声が聞こえてましたが、それも振り切られてしまいます。 剛「……くそっ……何処行ったんだ」 そこへ、麗香さんが近寄ってきます。 麗香「なんですの……大声出して」 剛「いや、結花がな……励まそうと思ったんだが……。見なかったか?」 麗香「早乙女さん……? そういえば、気を落としてらっしゃいましたものね」 剛「ああ」 頭をガシガシと掻いて。 剛「あいつ、大丈夫だろうな……」 麗香「……ええ。まぁ……心配ですけれど」 麗香「仕方が無い、とも思いますわ。学校も、駅前も、あんなだったわけですし」 剛「仕方ないですませられねぇだろうが! あいつに勝手に死なれると……俺の胸糞が悪いんだよ!」 麗香「怒鳴らないでくださいます!? 自分のイライラを他人にぶつけるだなんて、男として最低ですわ」 剛「五月蝿ぇ。結花を探すぞ」 剛さんは移動し始めます。 麗香「……もう。早乙女さんが繊細なばっかりに、わたくしにまでとばっちりが……」 渋々、と言った調子で、剛さんとは別の方向へ歩き始める麗香さんでした。 結花さんにカメラ戻しまして。 お寺の中をうろうろ? |
結花 | うろうろ、適当にかけずり回っています |
GM |
がし、とつかまれます。 白狐郎「おい」 白狐郎「境内で走るな」 |
結花 |
じゃあ、つかんだ手の方向を向きます。 白狐郎さんのいうところの、生きる意志のない瞳で。 |
GM |
白狐郎「……食事が用意してある」 白狐郎「喰えば少し気分もマシになるぞ」 白狐郎「生きようとしなきゃ死ぬ。今はそういう状況だ」 |
結花 |
「…………」 食事のことなんて、さっぱり忘れていたという表情をします。 「生きようとしなきゃ…、死ぬ?」 |
GM |
白狐郎「そうだ」 じっと。 彼は射抜くような視線を向けてきます。 |
結花 |
じゃあ、その視線に怯えるように後ずさります 「な、なに……?」 |
GM | 白狐郎「生きるつもりはないのか?」 |
結花 |
その言葉に、なにも言い返せない。 ただ、自分のなかのなにかを見透かされたような気がして、立ちすくみます |
GM |
白狐郎「俺達は、生きる意志のある集団だ」 白狐郎「それがお前に無いなら……、擁護するつもりはない」 |
結花 | そして、その視線に堪えられなくなったかのように、再び後ろを向いて走り去っていきます。 |
GM |
白狐郎「……」 彼はそれを見送ります。 |
結花 | じゃあ、その言葉に耐え切れなくなって、走り去りました |
GM |
はい。 それでは、カットです。 お疲れ様で御座いました! |
結花 | お疲れ様です |