・ガープスって?

  欧米の方で開発されました、汎用RPGルールブックと言うものです。
  作った方はスティーブ・ジャクソンと言う格好いいお名前ですが、それは置いておきまして。
  どのあたりが「汎用」なのかと申しますと、実はこのルール……「世界観」が存在しません。
  存在しないと言うよりは、幅広いと言った方が正確かもしれませんね。
  そう。
  ありとあらゆるキャラクターを表現し、ありとあらゆる状況に対応させるべく、いわゆる「システム」
  ――サイコロと計算式だけで現実を描写する「ルール」だけがまとめられたもの。
  それこそが、「ガープス(GURPS)・ベーシック」なのですっ!

  詳しくは以下を参照。
  現在日本に出回ってる「ガープス・ベーシック」は、基本的に第四版です。
  ただ、こちらのサイトで扱ってますリプレイは、大半が第三版となってます。
  同じ名前でも、第四版と第三版で結構大きくルールが違いますので、ご了承ください。

   →世界観
   →システム
   →用語集
   →サプリメント



☆ 世界観 ☆

 さて、上で「世界観が存在しないのがガープス」と言ってしまいましたが、乱暴な物言いでした。
 ごめんなさい、もうしません、ゆるしてください、せんせい。(反省文

 直後に「幅広い」と言いましたように、ガープスの場合……基本ルールブックである「ガープス・ベーシック」の方は、
 あらゆる状況に対応した「ルール」と、さまざまな設定に対応した「データ」くらいしか入ってません。
 そこで、「世界観」の方はサプリメント……別冊ルールブックで設定するようになってます。
 言ってしまえば……ゲームのハードとソフトのような関係です。
 ベーシックがプレステで、そこにソフトを差し込むことで、同じルールなのに色々な世界観が楽しめるのです。
 帰ったら俺んち来て、ロックマンやろうぜ☆(小学生節が抜けない

 つまりは、「ガープス」と名がついていても、同じなのは判定方法やらのシステム面だけで、
 「世界観」はファンタジーだったり超能力物だったり西部劇だったり格闘物だったりと、違ったりするわけです。
 ソフト(サプリメント)しだいで、いろんな世界が楽しめる!
 これがつまり、「汎用」と言うことなのでした。


上へ



☆ システム ☆

 システム……なんですが、ぶっちゃけ「ベーシック」だけで相当の厚さがありまして……。
 要するに、あらゆる状況へ対応するべく、濃縮重厚――膨大なルール量となってます。
 突き詰めて言えば、素人にはお勧めできないややこしさ。

 でも待って! チャンネルはそのままっ!
 何なの、ヘンリー? 実はねジェシー。このガープス、全部把握しようとするととっても大変なんだけど……
 はい。根幹を成すルールはとても簡単です。
 それは、3つの六面ダイス(普通のサイコロ)を振って、出目の合計が目標値以下なら成功。
 これだけなのです。
 つまり、出目は基本的に小さい方が嬉しく、大きいと困ります。
 また、目標値は大抵の場合、「技能」か「能力値」なので、ここも簡単です。

 そう、GMをやってゲームを管理しようとするとなかなか大変なのですが!(が!
 読むだけなら、それほど大変ではありませんっ!
 もちろんこの文章には、だからこのサイトにおいてあるリプレイも気兼ねなく読んでくださいね、的な真意が隠されてます。
 小学生の隠し事みたいにばればれに。(小学生を卒業なさい

上へ



☆ 用語集 ☆

 用語自体はやはりたくさんあります「ガープス」ですが、わけのわからない単語は少ないのも「ガープス」です。
 大体出てくる言葉は、読んで字のごとく、そのままの意味です。
 ですけれど、数は少ないけれど把握しておくとわかりやすい専門用語を説明しておきますね。


 CP
  キャラクター・ポイントのことです。
  ガープスでは、キャラクターを作る時にこのポイントを消費して作ります。
  このポイントを消費して、能力値を伸ばしたり、技能を伸ばしたりするのです。
  大体一般人が25CPで作られるのに対し、多くのキャラクターである英雄候補は100CP。
  150CPですと英雄レベルです。
  要するに、このポイントをたくさん費やしてるキャラクターは、人間としてのグレードが高いって事ですね!
  現実世界にこんなパラメータがありましたら、ちょっと凹んじゃいます。アルミ缶。

  ちなみに、「不利な特徴」……目が見えないとか、女性を見ると口説いちゃう性癖とか……を取得しますと、
  このポイントを稼げます。「−○○CP」などと表現されますね。
  弱点を取得する分、別の場面に強くなれるわけです。わかりやすいわ、わーお。

  奥さん今日はこの特徴がお安いですよ!
  そんな風に、能力を売り買いできるルールなのです。


 能力値
  そのキャラクターの素質を表す値です。
  基本的に、体力・敏捷力・知力・生命力の4種類です。
  それぞれについての説明は……読んで字の如しなのですけれど……あえてするのなら。

  体力は、筋力や疲れにくさ、体格の良さなどを示します。ボディビルダーとかが高い。
  敏捷力は、反射神経運動神経などを示します。アスリートや体操選手とかが高い。
  知力は、頭の良さと感受性の高さなどを示します。学者や芸術家が高い。
  生命力は、健康さや死にづらさ、生物的魅力などを示します。歌唱もさりげなく、これ基準。

  荒い説明ですけれど、そんな感じです。
  一般平均は10程度。8未満は問題ありで、20を超えると人間じゃないレベルです。
  ちなみに、能力値は上昇させるのにたくさんCPが必要でして。
  もって生まれた素質と言うのは、大事なものなのですね……。
  ガープスにおいては、大体この4種類の能力で語られることが多いです。
  ううん、ギャグを入れづらい。


 技能
  技能です。大体上記の4つの能力値のどれかに分類されます。
  すごくたくさんあります。ふざけんなっ! ってくらいあります。
  まぁ、現実の様々な状況への対応力を表現すべく、非常に細かに分類されてるって事ですね。
  その技能っぽいことをする時の目標値になるのです。
  お医者さんが治療する時は、知力基準の医師技能。 と言う具合。

  一つ一つを上昇させるのには、そんなにたくさんCPは必要としません。
  能力値を基準に取得しますので、要するに知力が高い(頭がいい)子は、
  ちょっとのCPで高レベルの科学知識とか手に入れられるわけですね。
  大体の技能名は、読んで字の如くですので、割愛です。

  ううん。もっと面白おかしく書きたいです。(難しい


 戦闘ルール
  ややこしいです。
  このサイトの管理人は、ほとんど把握してないといっても過言じゃありません。
  けれどそれでも、変な事をしようとしなければ……何とかなりそうな感じです。
  やっぱり、根幹部分は簡単なんですね。

  とりあえず、戦闘中は1ターン1秒扱いと言う、非常に小刻みなペースで状況が動きます。
  けれども、実際戦闘を終えてみたら3秒とか5秒とかで、いくらなんでも短期決戦過ぎるだろう、
  承太郎とDIO様ですか、みたいなことになりますので、そのあたりは臨機応変に感覚・間隔変更しましょう。

  受け、止め、避け
   攻撃された時、どう対応するかと言う選択肢です。
   どれかしらに成功すれば、ノーダメージですむのです。
   ただし、普通にキャラクターを作りますと、どれも成功確率がかなりおぼつきません。

   受けは、武器で受けること。剣とかでいなすわけですね。
   武器を素手で受けるのは、基本的に出来ません。(お手手切れちゃう
   1ターン1回。

   止めは、盾とかで止める事。
   1ターン1回。

   避けは、そのまま身を捻って避けること。
   1ターンに何度でも出来ますが、基本的に成功しづらいです。

  叩き、切り、刺し
   ダメージの種類です。
   基本的に「叩き」なのですけれど、剣だったり槍だったりで種別が変わります。
   種別ごとに色々処理が変わって、これもまたややこしいのですけれど……
   つまりはダメージボーナスが変わる、と思ってください。
   もっと判りやすく言えば、「叩き」<「切り」<「刺し」の順で強力。

   実は……「切り」だと首をちょん切れたり、「叩き」だと気絶させられたり、
   「刺し」で貫通しちゃった分はノーダメージだったり、ややこしいことこの上ないのです。
   私もよく知〜らないっと。(あれれ
   でも、「切り」とか「刺し」とか、「叩き」より格好いいですよね。音が!(じゃきーん

  へクス
   マスのこと。
   簡単に言えば、直径1メートル範囲のことです。
   戦闘時、キャラクターの位置確認とかをしながら、ボードゲームのように話を進めるときに、
   重視されたり、されなかったりします。
   こちらも把握しようとすると、なかなか時間がかかって大変なのです。


 クリティカル・ファンブル
  出目が低いとクリティカル。絶対成功で、且つ良いことがあります。
  出目が高いとファンブル。絶対失敗で、且つ良くないことがあります。
  それだけです。

  ……それだけなんですってばっ!

上へ



☆ サプリメント ☆

 世界観の項で述べましたとおり、ガープス単体ではほとんどシステムの塊でしかありませんので、
 より面白くすべく、たくさんの世界観……サプリメントが存在しています。
 けれどここの管理人は2つくらいしか知りませんので、その2つについてだけ軽く紹介しておきます。

ガープス・ルナル
  日本人作成による、中世ファンタジーです。
  7つのお月様が在る世界。人々と、様々な種族たちは、それぞれにそれぞれの月を信仰し、暮らしてます。
  言ってしまえば、色々な西洋伝説のごった煮で、おいしいところ取りの、欲張りな世界観です。
  中世ファンタジーっぽいものなら、大体再現が出来たりします。
  リプレイやら、関連図書も、たくさん出てる……のでしょうか。出てそうです。(知らない


ガープス・妖魔夜行
  日本人作成による、ジャパニーズ妖怪アクションです。
  妖怪アクションってなんだろう……と思いますけれど。(笑
  簡単に言えば、妖怪になりきってハチャメチャするための世界観ですね!
  一般人が25CPの世界で、妖怪さんは350CPやら600CPやらなので、とっても強いです。
  桁違いと言う言葉は、こういう場面で使います。

  ちなみにこの世界観において、妖怪とは……「人々の想念が集積して体を成したもの」なので、
  そのまま妖怪から、モンスター、幻想生物、そして幽霊に至るまで、すべて妖怪にひとくくりです。
  ちょっと横着じゃありません?


上へ



    ガープスリプレイへ戻る
     TRPGへ戻る
      TOPへ戻る