「アカウントの死は、冒険者としての死。  あとになるほど迷いそうだったから、即決だった。  ――ただ、それだけっすよ」    By Ichiziku-Zakuro   2nd chapter:依頼  A:落合凛々   Warld Word:“A to Z”(えーとぅーぜっと)  畦道肖像のこと。とくにSWD開発時代の彼を指す。  アルファベットのAからZ、つまり全てを一人で出来るのではないかという活躍ぶりから、  揶揄されて呼ばれていた。「A-Ze」道ともかけてある。本人は気にしていない。   GM   : 肖像:「依頼じゃ、依頼」        訓練プログラムのバグ解析の後、畦道肖像は、そう、皆さんに言いました。 夜兎   : 「何するの?」首かしげ 摩樹   : 「別に依頼はいいが、そこのガキも一緒で大丈夫なのかよ」 夜兎   : 「?」 首かしげ GM   : 肖像:「そこのガキは、実は結構腕が立つんじゃよ」        肖像:「ま、ソードワールドの中での話だが」 夜兎   : 「……」ぷくー←現実でも頑張って修行してる子 美亜子  : 「…まぁ、歳と実力はソード・ワールドじゃあんま関係ないっすからねー。」特化型なら特に。 夜兎   : 「……」ぷくー←現実でも頑張って修行してる子 摩樹   : 「はぁ…………で?どんな依頼だ?内容しだいじゃ断るぞ」ため息ついてからそういうぞ GM   : 肖像:「何、単純じゃ」 夜兎   : ぷくってしてるのをやめてお爺ちゃん見る GM   : 肖像:「サーバーの様子を見て来て欲しいというだけでの。お使いみたいなもんじゃよ」        肖像:「それこそ、ガキのな」 夜兎   : 「どこ?」首かしげ GM   : 肖像:「場所は地図に描く。どれ……」        紙を引っ張り出してきて、筆ペンで描き始めます。        どちらももはや時代の遺物……E-ペーパーですらありません。(笑     美亜子  : …でも便利だよね、紙。        (多少くしゃくしゃにしても問題ないし。 摩樹   : みゃーこぐらいじゃないか?珍しいっておもうのは GM   : ちなみに、E-ペーパーは極薄のディスプレイだと思ってもらえば良いです。 美亜子  : みゃーこも紙は良く使うよ? GM   : やー、この時代 美亜子  : コピー紙ならうっかり洗濯しても被害少ないから。 夜兎   : ……被害あると思う。 GM   : E-ペーパーが紙並みに安いから。        ディスプレイをくしゃくしゃにして捨てる時代。 夜兎   : え、う!?(イメージがつかなくなってきた 美亜子  : …ティッシュとか電化製品洗濯するダメージよかマシ…だと思ったんだけどなぁ。(電化製品が紙並みかぁ…        …ま、ある意味未来のあこがれの一つですねー。        服に組み込めるウェアラブルコンピュータ。(服に組み込めるくらいコストダウンできるって事だし        敢えて紙使うとこは、穢れ対策メインかな。大半。 GM   : ま、単純に言えば、紙に書いたものをそのまま(スキャナなど使わずに)PCに取り込めるし        逆にPCから紙に(プリンタ使わずに)印刷できるし、        消しゴム使わずに、表示を変えることもできる。みたいな、そういうこと。 夜兎   : べんり GM   : そのもう一歩進んだのが、スクリーンレンズとリンクリングってことですね。        これがあれば、もはやEペーパーすら要らない。 摩樹   : それこそ、みゃーこが最初に買った花とかか GM   : そうそう。そこにデータが実物としてあるみたいに、手で直接操作できるわけですから。 夜兎   : ふむふむ GM   : というわけで、まぁ、畦道さんのやってることは、        現代で、カセットどころか、レコード使ってるような。       そんなレベルのレトロ感です。 夜兎   : なるほど GM   : もちろん、今だって紙もあれば本もありますよ。        レコードみたいな意味合いで。(笑 美亜子  : …まぁ、穢れ発生源っぽい所に行くなら電子機器無いほうが安全そうですしね。        …穢れ対策に紙媒体、とかは無いの? GM   : あるけれど……現代で、ウィルス対策にカセットテープ使う? 美亜子  : …使わないですね。うん。(すごくよく分かった 夜兎   : お爺ちゃんは趣味と実益っぽい     GM   : などとしている間に、書き上がりました。まぁ、悪くは無い出来。        畦道:「まぁ、ここに行けばええ」 夜兎   : 僕わかる? 摩樹   : 見てみるが、どこだかわかるか? GM   : 場所自体はわかるけれど、特に連想はしない。居住区の外れっぽいなぁ、って感じ。        白亜:「……あ、この場所」        白亜がちょっと驚いたような顔をします。 摩樹   : 「ん?なんかあるのか?」 GM   : 白亜:「肖像さん、こんなところに置いてたんですかぁ?」 夜兎   : 「?」 美亜子  : 「…分かりにくいとこなんスか?」 GM   : 肖像:「うむ。だから案内が必要だな……死んじまう」 美亜子  : 「ってめっちゃデンジャーっ!?」 GM   : 白亜:「えーと」 夜兎   : 「?」首かしげてじぃっと地図見てる GM   : 肖像:「白亜ちゃん、頼めるかの?」        白亜:「嫌ですねえ、肖像さん。私ぃ、アカウント持ってませんよぅ」        肖像:「何度目かになるが、作る気は無いんかの……」        白亜:「絶対☆嫌です」にっこり。        肖像:「なんでそんな毛嫌いするんかのう……ザクロはアカウント消しちまったし」 ぶつぶつ 夜兎   : 「……」しゅーん 摩樹   : 「おいおい、身内の喧嘩なら後にしてくれ。今は依頼の話をしてくれや」 GM   : 肖像:「ま、そこに置いてあるサーバーの様子を見てきてくれりゃええ。具体的には、これを接続してきてくれ」        と、フラッシュメモリのようなものを渡してきます。 美亜子  : 「…んーと。とりあえず聞いとくと、プロテクトとかが有ったり…?」 GM   : 肖像:「まぁ、トラップがいくつかあるから案内人をと思っての……報酬はどうする」        肖像:「うむ……ま、俺のポケットマネーからさっと出せるのは30万くらいか……」 腕を組んでそういいます。 摩樹   : 「データの確認だけだろ?さすがにそんなにいらねぇよ。よっぽど危険だっていうなら話は別だが」 美亜子  : 「罠は苦手なんスよねぇ。…物理的な物ならかかって踏み潰す、で行けるんスけど。」 GM   : 肖像:「欲の薄い奴じゃのー」        肖像:「ま、貰っとけ」 夜兎   : 「行く?」←ストレッチ終わったrしい GM   : 肖像:「待て待て。案内人をつけると言っただろう」 夜兎   : 「?」        白亜お姉さん見て、違うんだよね?という顔 GM   : 白亜:「私は行かないよ~」 夜兎   : こくこく        朔お兄さんも来ないというのはわかってるので、腕を組んで首かしげ GM   : と、お店の方から、        ??:「……ただいまー」 と聞こえてきます。        肖像:「おお、来た来た」        白亜:「りんりちゃん、呼んできますね」        と、白亜さんが席を立って、すぐ戻ってきます。女の子を連れて。        さっきの鈴掛療治君とかと同じくらいの年齢に見えますね。 夜兎   : 「おかえり」 GM   : りんり:「……ヤト君、ただいま」 夜兎   : こくこく 美亜子  : 「あ、お邪魔してるっス。」 GM   : そう言って、ちょっと警戒するようにマギ達を見ます。        肖像:「おう、りんり。お帰り。おいで」        りんり:「うん。ただいま、おじいちゃん」        てくてく、すとんと、おじいちゃんの胡坐のところに座ります。 夜兎   : りんりがお爺ちゃんのところ行くなら、一緒に近寄ってようかな。黙って。 GM   : 肖像:「俺の孫じゃ。りんり、こいつらにちょっと仕事を頼んだ。一緒に行ってくれんかの」        りんり:「ん……、わかった」こくり、と頷きます。        りんり:「落合凛々(おちあい りんり)です」と、マギ達の方に向かって言います。 美亜子  : 「葵美亜子っス。」 摩樹   : 「まーたガキか。ここは保育所かなんかか?」(若干嫌そうに 夜兎   : 「駄菓子屋」きぱっ GM   : 肖像:「まぁ、そう言うな」        肖像:「りんり。ここの案内は出来るな?」        と、地図を見せて、りんりは静かに頷きます。 摩樹   : 「確かに駄菓子屋にはガキがつき物だが、こんな駄菓子屋ねぇよ」(ため息 夜兎   : 「……っ!?」ないの!?と超ショック受けてから、首をふるふるして、ここにある、と地面を指さし 美亜子  : 「…ウチの近くの駄菓子屋は、お菓子しか無かったっスねー。」 夜兎   : うまい○とかあるのに……としょんぼり GM   : 肖像:「そこのおっさんとみゃーこが、療治君達に会ったらしい」        りんりは静かに頷きます。        りんり:「わかった」        肖像:「うむ、ええ子じゃー」        なでなで。と、りんりを撫でてます。 夜兎   : 「危ない場所なの?」とお爺ちゃんに GM   : 肖像:「まぁ、サーバーを守る程度のトラップはあるっちゅーことだの」 夜兎   : 「りんり危ないけどいいの?」 GM   : 肖像:「だからお前らが守るんじゃろ?」       何ゆーとんのじゃこの子は、って目で見ます。 夜兎   : 「殴るしかできない」しょんぼり 摩樹   : 「へいへい、ジジ馬鹿が済んだなら出発するぞ」 GM   : 肖像:「まぁ、りんりにとってはなじんだ場所だからの。大丈夫じゃ」        白亜:「あ、もう行くんですかー?」 夜兎   : 「ならいい」 美亜子  : 「…まぁ、カバーならアタシの仕事っすねー。」 夜兎   : 「りんり。危ないから後ろいてね」 GM   : りんり:「うん。でも、今日のは?」 と、肖像に聞きます。        肖像:「ふむ……、まぁ。こいつらもなんかやる気だしの。あとでええわ」 夜兎   : 「……?」 GM   : りんり:「わかった」        白亜:「りんりちゃん。栗羊羹食べる?」        りんり:「うん」もぐもぐ。 夜兎   : 「今日のって何?」首かしげ GM   : りんり:「……今日のお勤め」        肖像:「あれじゃ。いつも頼んどるやつ」        そう言えば、毎日りんりは朔朗君やお爺さんとなんかやってます。 夜兎   : 「そっか」        おつとめか。何を頼んでるんだろう 美亜子  : 「…おやつ買ってくっスかねー。」        子ども組頑張ってるなー…(気分は大人 摩樹   : こっちからすりゃお前もガキだ      ***      2nd chapter:依頼   B:パーティ結成     Warld Word:脈絡記憶(みゃくらくきおく)  落合凛々の持つ、特殊な記憶能力。写真記憶のようなもの。  どちらかと言うと『意味合い』を記憶するのに長け、間が抜けていてもそれを補える。  単純な記憶力より、推理力に近いとも言える。     GM   : というわけで。        白亜さんがお店番に戻り、朔朗君ものそのそと戻ってきて。        任務に行きましょうかって感じです。        あんまりもたもたしてると夜になっちゃうかな。 夜兎   : 怒られる……っ!←小学生 摩樹   : っと、そういや今何時ぐらいだ? GM   : 16時は回ってます。17時とかですかねぇ。        今の時期だともう真っ暗。 夜兎   : ……怒られるっ! GM   : まぁ、もうちょっと早めってことで。 摩樹   : あらら、結構遅かったな GM   : 夕焼けになり始めた感じ。 摩樹   : …………まぁ、サーバー確認だけならなんとかなるだろ     美亜子  : 「…明かり欲しいっスね。」 夜兎   : 「……電話してくる」        てくてく店の外に出て、えぇとりんくりんくとかで電話してくる。 GM   : りんり:「うん」 夜兎   : じゃ、店の外でならネット繋げるらしいから、電話かける。おうちに。 GM   : はーい。 夜兎   : で、ちょっとお仕事頼まれたから帰り遅くなるって伝えておくね GM   : OK 摩樹   : 「おーし、ガキども。今からだと日が暮れるのは確実だろう。連絡はしたか?準備はいいか?」        「ま、連絡必要なのは家出娘以外だろうが」みゃーこの頭に手をやって 夜兎   :「今、した」少ししてから戻ってくる。        えーとグラップラーが何レベルとかわかるんだよね?データなんだし GM   : わかりますー。 夜兎   : 「じゃあ、戦力把握。僕のデータこれ」        と、ぴっぴっぴ……って見せれる……よね?お店の外なら GM   : 見せられます。        ま、じゃ、近場の公園あたりで? 夜兎   : うん 摩樹   : 下手に道端で話すよりはな 美亜子  : 「…えーと。あたしのデータはコレっすねー」ひょい、と一応自分のデータ出すよ。…正直、さっきの戦闘だとウォーリア技能下手すりゃ気付かれて無さそうだし。 摩樹   : 「…………ガキをこんだけ鍛えて、あのじいさん何考えてるんだ」        「っと、ほら、これが俺のデータだ」 夜兎   : こくこく頷いてみる 美亜子  : 「…自活力?」 夜兎   : 「りんりのも見せてあげて」 GM   : りんり:「ん……」      というわけで、りんりのデータを見せてもらう。  まだちゃんと作っていなかったらしいが、セージは6。あとは魔法を少々持っているらしい。  ちなみに種族はタビット。     摩樹   : 「そういや、トラップがあるとかいってたがどこにどんな罠があるかわかってるのか?」 GM   : りんり:「……大体」 摩樹   : 「…………ま、本職だし警戒はしとくか」 GM   : りんり:「多分、半分くらいは教えてもらったから」        りんり:「……おじさん、何と戦ったの?」 美亜子  : 「グールが二匹だったっスよー。」 摩樹   : 「おじさんじゃねぇ。せめて魔樹さん、って呼べ」 夜兎   : 「……じゃあ、おにいさん?」首を傾げて GM   : りんり:「名前聞いてない」        グールが2匹か……。と、呟きます。 摩樹   : 「あー、摩樹秋人だ」 GM   : りんり:「うん。マギさん。……よろしくね」 夜兎   : 「お姉さん。りんり、守ってあげて」←データ見た 美亜子  : 「壁役なら任せるっスよー。」 夜兎   : こくこく GM   : りんり:「そろそろ、行く?」        日暮れかけ公園。 美亜子  : 「おー。」 摩樹   : 「張り切るのはいいがはぐれるなよー」 夜兎   : 「りんり守ってくれれば問題ない」こくこく GM   : りんり:「じゃ、こっち」        と、場所までも案内してくれます。    と、いうわけで全員でてくてくと地図の場所へと移動の道中。   GM   : りんり:「みゃーこさんは、どうして街に来たの?」 美亜子  : 「…えーと…」 GM   : いつ、とは聞かない。        様子を見ていれば、つい最近だということがわかるから。 美亜子  : 「………まぁ、色々有ったんスよ。うん。」流石に家出したとか言えるかーっ! 摩樹   : 「家出だよ家出。親と喧嘩したんだと」 GM   : りんり:「家出……」眉をひそめます。 美亜子  : 「ちょ、なんで言うんスかっ!?」 摩樹   : 「追い返さないだけありがたいと思え」 夜兎   : 「怒られるよ?」 美亜子  : 「…怒られると言うか、怒られたから家出したと言うか……」 摩樹   : 「お前らはこういう風になるんじゃないぞー」 夜兎   : 「?」首かしげ GM   : りんり:「マギさんは、家出娘の捜索を依頼されたんだね」        りんり:「報告しなくていいの?」 夜兎   : 「いらいしゅーりょーだね」 摩樹   : 「どうせ身内だし、今から前衛技能持った奴探すのも面倒だしな」 GM   : りんり:「ふぅん……」てくてく。 夜兎   : はっとして        「りんり守ってくれないと困る」ミアの服掴んで 美亜子  : 「いや、守るっスけど。流石に、自分よりちっさい子守らないとか後味わるいっスから。」 夜兎   : じゃあ、満足そうにしてついて行く        「地図の、どんな場所なの?りんり」 GM   : りんり:「おうち」 夜兎   : 「りんりの?」 GM   : りんり:「うん」りんりが頷きます。        りんり:「わたしのおうち」 夜兎   : 「じゃあ、危なくないね」 美亜子  : 「…いや、そもそもなんで自宅に罠が…?」 GM   : 首を軽く横に振って。        りんり:「今は住んでないよ」        りんり:「お父さんと、お母さんと……昔住んでた、わたしのおうち」        今は肖像さんと住んでますからね。 夜兎   : 「?」        じゃあ、ちょっと考えて、首かしげて、それからまた少し考えて       なんていったらいいかわからないので眉をぎゅうと寄せてもくもくと歩く 摩樹   : 「………………そんなとこにサーバーを置いとくとは、じいさんも趣味がわるいな」 GM   : りんり:「カモフラージュなんだって」 美亜子  : 「…要るんスか。カモフラージュが。」        もしかしなくてもだいぶヤバいものではなかろうか。そこまで行くと。 摩樹   : 「ま、怪しげなサーバーを隠すにはもってこいかもな」 GM   : りんり:「最初は……それが、わたしの代わりのはずだった、みたいだけど」 ちょっとぼやかした言い方をします。 摩樹   : 「お前の代わり?どういうことだ?」 夜兎   : 「?」 美亜子  : (…「お勤め」と何か関係があるんスかね…?) GM   : りんり:「うーん」        ちょっと困ったような顔。        りんり:「おじいちゃんに聞いた方がいいと思うけれど」        りんり:「えっとぉ……リョージ君やこことちゃんの訓練プログラムは」        りんり:「おまけなの」 夜兎   : 「おまけ?」 摩樹   : 「おまけ?じゃあ本当はどういうものなんだよ」 GM   : りんり:「おじいちゃんは遊ぶの好きだから、手加減はしないけれど」        りんり:「それでも、訓練プログラムをわざわざ作ったのは、余ってた施設の再利用で」 夜兎   : こくこく聞きながら頷く 美亜子  : 「……なんか、色々危ない話になってる気がするのは気のせいっスかね…?」モンスター生成プログラムが再利用とか。 GM   : りんり:「……」        りんり:「拮抗状態――」 夜兎   : 何が拮抗なんだろうーとぼーっと考えてる 摩樹   : 「拮抗って、ルミエルとイグニスのことか?」 GM   : りんり:「ルミエルとイグニスの熾烈な争いの果てに、それをおさめるべく作られたカルディアは、しかしあくまでも『支援』でしかなくて」        りんり:「わたしたち冒険者は、いまだ勝利を得られずにいる、から」 摩樹   : うわぁ、なんか胡散臭い話になってきたなぁ GM   : りんり:「一部の人達は待望してるの。戦局に終着をもたらす、決定的な存在を」        りんり:「それこそが、――“運命の剣” フォルトナ 」 夜兎   : 「ふーん?」 美亜子  : 「…決戦兵器ッスかね?要するに」 夜兎   : 「それがりんりだったの?」 GM   : りんり:「ううん」 夜兎   : 「?」 GM   : りんり:「わたしはただの女の子」 夜兎   : 「だよね」 GM   : りんり:「うん」 摩樹   : 「ちょっとまて。なにか?あのじいさんはルミエルクラスに対抗できるプログラムでもつくってるのか?」 GM   : りんり:「うん」 夜兎   : 「大変だね」 摩樹   : 「おいおい、冗談がすぎるだろ。いくら開発者のひとりだってそう簡単にどうこうできるもんじゃないだろ」 GM   : りんり:「……」 りんりは首を軽く傾げるだけです。        りんり:「……少なくとも、それが保管されるかも知れなかったのが、ここ」        と、『落合』の表札を指します。      場所は居住区の外れ、ぽつんとある一軒家。  周囲に建物はいくつかあるし、作りかけの物もあるが、人は住んでいない。    現状は人口よりも建物が多すぎて、余っている状態らしい。     夜兎   : 今はモデルハウスの群れみたいな状態なのか GM   : 周囲のそれと比べると、りんりの家は若干古いように感じられますね。        AZ屋のわざとらしいレトロ感とは違いますが。 夜兎   : このへんが開拓される前に創られた家なんだね GM   : そうです。 美亜子  : …人工島でも開拓言うのかなぁ。 GM   : りんり:「前は色々あったけれど、一回取り払われて、今またお家作ってるところ」 夜兎   : 「そうなんだ」 美亜子  : 「…わざと残されてるんスかね…?」それとも偶然放置…? 夜兎   : 「大事だからじゃないの?」 GM   : りんり:「偶然じゃないよ。街の開発にもおじいちゃんは意見できるから」 夜兎   : 「えらいんだね」 GM   : りんり:「そうなのかなあ……」 摩樹   : 「ま、そうまでして残したものがある、ってことは確かだろ」 GM   : りんり:「入ろうか」 夜兎   : 「うん」      キィ――  と、小さい門を開きながらりんりは―――    「ただいまー」    ―――といった。     ***     2nd chapter:依頼  C:落合家   Warld Word:4th SWD.“破神の剣”フォルトナ(はしんのつるぎ)  今の拮抗状態を破る、と期待されている4番目のSWD。  既に存在しているとも、誰かが隠しているとも言われているが、  現在水面下で開発中なのだという意見が一番強い。     ***     GM   : りんり:「ただいまー」 と言って、門を開き、中に入るりんり。 夜兎   : すぐ後ろついてく。 摩樹   : 後ろで警戒してるぞ GM   : いくつか石の足場があり、玄関口に繋がっていますね。        りんり:「あ、だめ」        一歩踏み出したところで止まります。 摩樹   : 「っと、なんだ?」 GM   : りんり:「『お邪魔します』って言って」 摩樹   : 「……それもトラップってことか」 夜兎   : 「おじゃまします」ぺこり 摩樹   : 「お邪魔します」 美亜子  : 「お邪魔しますー」 夜兎   : 「これ、れーぎ、じゃないの?」首かしげて GM   : りんり:「音声認識トラップ。無言で入ると、セキュリティに連絡が行く」 摩樹   : 「まったく、面倒なことだな」 美亜子  : 「…でも、防犯としちゃ優秀っスよ」 夜兎   : 「そうなの?」 GM   : りんり:「……2番目の石段はふんじゃ駄目」        ぴょん、と飛び越えて玄関の扉に触れます。指紋認証。 夜兎   : じゃ、同じくぴょんっと飛ぶ 摩樹   : ま、言われたとこ気をつけてまたいでくか 美亜子  : 同じく跨ぎます。 GM   : りんり:「カギはかかってないの。でも、認証しないで扉を開くと、地下室に落とされる」 夜兎   : 「地下室!」どきどき GM   : りんり:「頭下げて」        言ってから、玄関の扉を開きます。        ぴゅんぴゅんっ と、矢のデータが頭上をかすめていきます。 摩樹   : あぶねぇなおい!(笑) GM   : うん。(笑 夜兎   : 「おー?」 摩樹   : 「ったく、過剰ってぐらいの防犯だな」 美亜子  : 「…既に防犯のレベル超えてないっスか?」 GM   : りんり:「他にもいろいろあるけれど……魔物もやっつけられるように。あ、靴」指さして。        りんり:「ぬいじゃゃダメ」 夜兎   : 「ダメなの?」 人の家はいるのにーと思いつつ脱ぎかけるの止める GM   : りんり:「うん」 夜兎   : 「わかった」こくんと頷いて 美亜子  : 「…巻きびしかなんかっスか?」 GM   : りんり:「まぁ、いろいろ」        壁をつつくと、ぱぱぱっと室内に電気がついて、        しゅるるるっと、壁にツタがはい、綺麗な花を咲かせていきます。 夜兎   : 「おぉー」ぱちぱち GM   : りんり:「こっち……」        てくてくと歩き始めます。 夜兎   : ついてく GM   : りんり:「……結構、中のつくりも、迷いそうにできてるから」 摩樹   : 「店もそうだったが、趣味全開だなこりゃ」 夜兎   : 「楽しいおうちだね」 GM   : りんり:「住んでた頃は、ここまでじゃなかったよ」 美亜子  : 「…まぁ、普段から迷路に住むのは厳しいっスよねー。」     夜兎   : 前から防犯設備はあった、っていってる……(笑) 美亜子  : 住んでた頃に比べて強化されてるんでしょ? 摩樹   : まぁ、昔からこれだったら逆に驚きだが(笑)    前からの防犯設備で矢が飛んできてたらさすがにビビる(笑)     GM   : りんり:「……」        りんり:「お父さんと、お母さんと、3人で住んでた」 夜兎   : 「……」僕はりんりの両親どうなったか知ってるの?     GM   : ヤト君が冒険者になったのって、割と最近で、いいんだよね? 夜兎   : GM次第だけど……まあ、一年か二年くらいじゃないかな        僕まだ12歳だし。現実的に見て。 GM   : 1年前にお母さんが亡くなったというのは知ってます。 夜兎   : そっか。じゃあ、黙って聞いてるね     GM   : りんり:「……3人……本当は、4人だったのかな……」 夜兎   : 「……?」おじいちゃんと、という事だろうかと首かしげ 美亜子  : 「……?」      ――りんり、あなたにはね……  ――あなたには、お姉ちゃんがいたのよ……    母は、あの時言った。  自宅に戻ると、いつもあの時のことを思い出す。    でも、母の言いたかったことが、その意味合いが、りんりはわからなかった。     GM   : りんり:「……あ、そこ。壁の花、むしって」 夜兎   : 「わかった」べりべり、ぶちぶち 美亜子  : 「…発想が謎っス。」主に罠デザイン。 GM   : りんり:「そうしないと、壁が倒れるの」 美亜子  : 「本当に、発想が謎っス……」 夜兎   : 「びっくりするね」 摩樹   : 「びっくりじゃすまんだろ」 夜兎   : 「びっくりしないの!?」がーん 美亜子  :「 (驚く前に潰れると思うっス。」 GM   : てくてく。リビング前の部屋の扉。        スクリーンレンズ越しには、ツタのはった古い扉のように見える。        りんり:「……ソードワールド起動してる?」 美亜子  : …切り替えてっと。        「………今起動したわ。」 夜兎   : 「してる」 摩樹   : 「ソードがらみの依頼でつけてないってのもな」 GM   : こくり、と頷いて、りんりが扉を開きます。       ――お義父さん、何故ですか!     あのとき、父はおじいちゃんと言い合いをしていた。   このリビングで。     何故だったのだろう。     GM   : びゅるおおお        扉が開くと、風……のデータがロードされます。       まるで床が抜けていて、はるか上空のように見えますね。        細い、肩幅くらいの道が曲がりくねって続いてます。 夜兎   : 高いところ……! GM   : りんり:「踏み外すと、アカウントが死んじゃう。あと、ここも床が抜けて、地下室に落ちる」 夜兎   : 「わかった」こくん 摩樹   : 「そこまでして守ってるもの、か」 美亜子  : 「………」第四の剣の正体は、冒険者用の訓練プログラム…ってとこか? GM   : まぁ、ソードワールド起動してないとはまるもの、起動してるからこそはまるもの、色んなトラップを抜けて、階段を上ります。        りんりは、複雑な顔をしてそこを上って行きますが、さて。 美亜子  : (流石にもっとすごい物なんだろうけど) GM   :のぼりきったところで。        危険判定、目標値12どうぞ。 摩樹   : ここでか!(コロコロ……) 2D6+6 = [6,1]+6 = 13        成功! GM   : まぁ、一人成功すればとりあえずいいので。りんりちゃんに呼び掛けて下さい。        彼女は気付いてない。別のことを考えてるのか。 夜兎   : まもってまもって 摩樹   : 「……おい!こんなとこでぼーっとするな!」 GM   : りんり:「……えっ」 夜兎   : 「りんりっ!」 GM   : と、とっさに避けたりんりの頭上をしゅばばっ!!        と何かがかすめて飛んでいきます。    ストトトッ    壁に、針が刺さる。     GM   : りんり:「え……こんなトラップ知らない」 夜兎   : 「りんり、危ない。大丈夫?」むーっていう顔で GM   : と、針の飛んできた方向をみると、ツルの固まりが見えますね。        うねっているように見えます。 夜兎   : も、モンスター知識判定!(笑) 摩樹   : 「アレが針飛ばしてきたのか?」銃を構えるぞ      ころころとダイスを振って、わかったのは「ニードルアーチャー」だということ。  正直雑魚です。具体的には美亜子の防護点を抜けないレベル。     GM   : ニードルアーチャーがずららと並んではいます。 夜兎   : ずら!?(笑)     GM   : りんり:「え……トラップ……? じゃ、ない」 夜兎   : 「魔物だね。ニードルアーチャー」 美亜子  : 「……」        「時間かかっても良いなら、アタシが一個一個殴り倒すんだけどね。」 GM   : りんり:「……うん。この奥にサーバーがあるの」        りんり:「この奥の、わたしの部屋」        ここを通りぬけないといけない、ってことですね。 摩樹   : 「ったく、元が汚染されてるとかいってがここまでひどいとはな」      雑魚戦だったので省略。  正直ぼこれば物理で殴り倒すだけでいいです(笑)    そして―――     GM   : りんり:「……ここくぐったら、あるはず……」 夜兎   : 「うん」      と言って、りんりが――かつての自分の部屋の扉を開いて――  ――そこで、彼らがみたものとは!?   2nd chapter:依頼  ―――報酬        経験点300点