「始まった頃には半分くらい後の祭りさ。  ああ、祭りなんだから、盛り上がって行こうぜ?」    By hazard   1st chapter:遭遇  A:新参者   Warld Word:赤園市(あかぞのし)  東京都赤園市、正式名称は「7th SW-D World 『RED GARDEN』」。  世界で7番目のソード・ワールドであり、権威である畦道肖像自らのデザイン。  東京湾内部の埋め立て地に創設された。     GM   : みゃーここと、葵美亜子ちゃん。        この赤園市に、やってきたところですね。 美亜子  : 湾内部って事は、電車じゃなくて船っスかね。 GM   : 電車はありますよ。まぁ、入るのにチェックと同意書などが必要です。 美亜子  : あら。 GM   : まぁ、特殊な都市なので。きちんと中のことを理解してもらわないと。 美亜子  : …えーと。保護者の同意書とか要らないっスよね…(ぷるぷる GM   : 要りまーす。 美亜子  : いきなり詰んだーっ!? GM   : 既に冒険者のライセンスを持っていたら要りませんが。 美亜子  : ……んーと。この時点でライセンス持ってるんスか?みゃーこ。 GM   : 何処をどうちょろまかしたかはわかりませんけれど、持っていていいですよ。(笑 美亜子  : じゃあ、そのライセンス使って入るっスよー GM   : はい。(笑        では、ぎぎーっと扉が(いまどき手動)で開いて、市の中に入れます。        パンフというか、案内書を渡されます。        それによると、入ってすぐのところは居住区(人間の)エリアです。 摩樹   : 俺もそこに住んでる感じかなぁ GM   : 奥の方に進むにつれ、擬人化プログラム達の居住区となっているようです。 美亜子  : ……ギリギリ野宿できる範囲っすね。(多分まだマギさんに拾われてないと思うっすから) 夜兎   : ……のじゅく…… GM   : 仕事自体は、宿に行って受けるか、一応ラクシア・ネットを使った自動受付などもできるようになってます。        条件を言っておけば、部屋でごろごろしていても、それっぽい仕事が来た時に呼び出してくれる。 美亜子  : ……宿でお仕事して、目指せ借家!……っすねー。今のみゃーこ。        住むとことごはん確保しないと、進学どころじゃないっすから。 GM   : ただ、そのシステム自体に“穢れ(rot)”が入りこんで、偽の依頼が来るケースがあるので        そこは注意。 美亜子  : ……宿で受ける分には安全っスよね? GM   : 宿で受ける分には。        宿のプログラムがおかされていた場合、冒険者なら検出できるので、まだ安全。 美亜子  : なるほどなー。 GM   : というかまぁ、冒険者だらけのところにrotの元……モンスターたちがやってくるのは至難の業。(笑 美亜子  : ……アグレッシブな自殺っスね。うん。 摩樹   : 近づいただけでいい餌食だ(笑)    経験値と報酬がネギしょってやってくるも同然です(笑)   GM   : もう一度軽く説明しておくと、擬人化プログラムが侵される→プログラムの管理していたシステムがいかれる。        ということなので。ソードワールド内に置いて、プログラム汚染が起きた場合、『目に見えて』汚染されてるのがわかります。 美亜子  : 管理してる人がやられてるから見てわかるんすね。 夜兎   : 便利だね。冒険者 GM   : 隠れて、正常な振りして生活してる奴もいるっちゃいますけれどね。        ただ、ネット越しのものに頼ると、       おかしいことが起きた場合、その元をたどって行かないといけない。(笑 美亜子  : なるほどなー。(なんかこの台詞気に入った 摩樹   : ま、何事もよしあしってね 美亜子  : というわけで、まずは泊まる場所を確保すべく宿を目指すっスよ?お仕事して宿代と食費確保しないと。        ……あれ。宿ってどの辺っすか?ふと気が付いたんスけど。 GM   : 宿自体は、割と入り口から近いところにありますよ。        ま、冒険者の宿です。      依頼も受けることが可能な宿(ホテル)。  階層によってランクが違って、VIPクラスなら一流ホテル並。  学生でも住めないこともないお部屋(低めランク)などがあるそうです。     GM   : まぁ、そんな感じで。ひとまずそこに向かいますか。OK? 美亜子  : OKっス GM   : では、ソードワールド公認冒険者の宿、ホテル赤園。        お昼過ぎごろ……人がまばらな感じの広いロビー。 美亜子  : 大きいなー、と思いながらイラストのポーズで見上げてるっス。 GM   : 中に入ると、        ??:「やあ、花を買わないかい?」        と、青年に声をかけられます。 美亜子  : 「……花っスか?」 GM   : 花屋:「はい!」        にっこりと、イケメンは微笑みます。 美亜子  : ……切り花は長持ちしないんスよね。鉢植え買っても置くとこないっスけど。        「………………」 GM   : ちなみに、彼はプログラムです。 美亜子  : あれ?つまり、買っても場所とらない?というか、枯れない? GM   : 花屋:「色々ありますよーぉ。どうですか、これとか。花火草」 美亜子  : こちーん        (花火で火傷してるし、固まるっスよ。その名前。) GM   : 花屋:「マナ・ウォーターをあげてれば、3日おきに小さな花火を打ち上げてくれます。綺麗ですよ」 美亜子  : 「…んーと。マナ・ウォーターって、その辺で買えるんすか?」ヒーリング・ウォーターでもかけろと? GM   : 花屋:「ああ、マナ・ウォーターのボトルも売ってますよ。置いておけば、周囲のマナを吸って勝手に充電してくれます。4時間で満タンになりますよ」 美亜子  : …えーと。 四時間で水が溜まるって仕組みで良いんスかね? GM   : ええ。        この人の売ってる花には実体がない、ただのデータだから。        スクリーン・レンズ越しにしか見えない。 夜兎   : 便利だね。 GM   : だから、あげるお水も、そういうデータ。 美亜子  : なるほど。 GM   : スクリーン・レンズと、リンク・リングの効果で、あたかもあるかのように見える、ってことです。 美亜子  : …三次元セカンドライフっすね。 GM   : そして、この花屋さんは、そういう『お花のデータ』を管理してるプログラムってことですね。        このお花屋さんがモンスターにやられると、彼の管理下にある、フラワーデータがおかしなことになる。 美亜子  : 花火がロケット花火になるんすね。 GM   : ですねー。 美亜子  : 「えーと。セットでおいくらっすか?」 GM   : 花屋:「セットで、3800円です!」 美亜子  : ……1Gいくらでしたっけ? 夜兎   : 結構高いね GM   : 100円にしたはず。 美亜子  : ……38Gっスか。        んー……       「……記念品にもなるし、一セット買うっスよー。」        所持金38G減らしておけば良いっスか? GM   : ああ、はい。(笑        花屋:「わぁ、ありがとう御座います」        といって、ボトル、植木鉢、花火草を袋に入れて、ぽふんと閉じて、ぺたんこにしたあとサクサクっと折り畳んで、薔薇の折り紙にしてくれます。 夜兎   : いきなり圧縮された(笑) GM   : 実体ないですからね。(笑 摩樹   : 持ち運び楽だな(笑) 美亜子  : 「おー……」折り紙持ってニコニコしてるっす。        マギさんの事務所行ったら、多分食卓の真ん中あたりに置かれるっスね。コレ。 GM   : みゃーこは、自分の掌に「3800」と書いてから、その字をくいっと引っ張って、お花屋さんに渡して下さい。       ちなみに漢数字でもだいじょぶ。 美亜子  : かりかり。ひょい。        ……なんか、滅茶苦茶不思議な会計っス。 GM   : 花屋:「はい、毎度ありがとうございます!」        これで支払完了です。ちなみに自分の残高は、お財布開くようなゼスチャをすれば、いつでも参照できますよ。 美亜子  : 薔薇持ってニコニコして、そのままくるくる回ってみたり。        ……あれ。なんか、地味系なのに変な子になった。 GM   : 花屋:「お客さん、赤園市は初めてですか?」 美亜子  : 「そうっスよー。」 GM   : 花屋:「そしたら、AZ屋に一度言ってみるといいですよ」        そう言ってお花屋さんは掌に何かを書きだします。 美亜子  : 「AZ屋……?」        AからZまで、っスかね? GM   : 花屋:「はい。いまどき古めかしい駄菓子屋さんで。面白いですよ」        と、書き上がった地図データを渡してくれます。 美亜子  : 「おー……」        「ありがとうございますっ!さっそく行って見るっス!」         ……あれ?(当初の目的忘れた…? 摩樹   : ちったぁ計画性を…………(笑) 美亜子  : 計画性が有ったら、最初から家出なんてしないっスよ(えっへん GM   : そだね。(笑 摩樹   : いばるなよ…………(笑) GM   : 花屋:「はい! 新しい花も仕入れておきますんで、また会ったらよろしくお願いしまーす」        ちゃっかり、店舗紹介データも、地図に挟み込んで渡されてました。        『データ・フラワー店より☆みど 種島ミコト』名刺風に。 美亜子  : 「はいっ!」         ……ヤバい。常連になりそうだ。      ***     1st chapter:遭遇  B:些細な厄介事   Warld Word:初花事件(ういばなじけん)  今から1年ほど前起きた、近年では大規模な“穢れ(rot)”による事件。  都の大きな総合病院の一つである初花病院がその現場であった。  電気およびシステムがシャットダウンされ、復旧するまでに多くの患者が命を失った。     GM   : というわけで。今はこの街に住みついてる摩樹秋人さんですが。        きっかけはこの初花事件でした。 摩樹   : ったく、嫌な事件だな GM   : まぁ、昔は衛星を落とされたりとか、もっと大規模な事件もあったんですけれどねぇ。        冒険者が増え、穢れとの戦いも拮抗状態に持って行った今、このような大事件はなかなかありません。 美亜子  : ……穢れって、かなりおっかないんすね。 摩樹   : こういうシステムに頼るようになったから余計に、な GM   : 一つ二つのプログラムがいかれるだけなら、まだ大したことになりませんし        一度にいくつも重なっても、それぞれが相互作用を起こさなければ、そこまで大事にはならないんですけれどね。        初花事件の場合は狙ったかのように、複数のシステムが駄目になって。        総合病院が陸の孤島状態になったため、助けになかなか入れなかったのです。 摩樹   : 狙ったかのように、というより実際狙ったんだろうな(ため息 GM   : 電気は通らない、水道が止まる、交通機関は麻痺、GPSが行かれる、ヘリは飛ばない。        あまつさえ、復旧したように見えたプログラムが嘘を吐いたりで。        てんやわんやでした。 美亜子  : ……そら、死人も出るわ。 夜兎   : 嘘つきこわい GM   : まぁ、そんなこんなで、摩樹さんはソードワールドにやってきたのでした。        さて、最初はなれなかったここでの仕事にも、今では幾分か慣れ        今日も仕事は無いかと、ホテル赤園にでも足を向けてみるかとぶらぶらしているところです。 美亜子  : その家出娘は、現在AZ屋に行ってるっスよー 摩樹   : 「ったく、家出娘を探せって、自分でさがせばいいじゃねぇか…………」なんてぶつくさいいながらホテルにいくぞ GM   : と、していると。        ??:「うわああああああっ!」        と、男の子の悲鳴が聞こえてきます。 摩樹   : 「………………はぁ、ただの事故ならいいが」ため息一つついて声の方に走るぞ! GM   : 近場の公園です。        男の子と女の子が、モンスターに襲われているようです。        スクリーン・レンズ越しに見ると分かるのですが、二人とも一応ソードワールドのアカウントを持っているらしく。        男の子の方はファイター、女の子の方はプリーストのようです……が、レベルが低そう。(初期作成レベル) 摩樹   : ちっ、初心者がやられそうになってるのか GM   : 満身創痍なようです。 摩樹   : 距離が足りるなら撃つぞ! GM   : はい、ばきゅん!        あたりはしませんでしたが、そいつらがこっちに気付いたようです。 摩樹   : 「離れてろガキども!」 美亜子  : …マギさん、近接行けるっスか? 摩樹   : 近づいたらな、こう銃口を相手に押し付けてぶっぱなしゃいいんだよ GM   : 男の子:「なんで……こんな奴らが……」        女の子:「う、うん……! 療治君!」        二人が下がったところで、その様子を目撃したみゃーこ。出ていいですよ。        魔物:「ヴおおおおお!!」 美亜子  : 「…ったく!此処、仮にも街中でしょうがっ!」ミーアモードで飛び出すよっ! 摩樹   : 「ったく、なんでこんなとこにバグがでてるかね」銃を構えつつつぶやくぞ GM   : はい。では戦闘。 美亜子  : 「……お兄さん、見た感じ後衛っぽいね……前はアタシが抑えるんで、援護お願いっ!」        銃持ってて近接職です、とか言われたらそれはそれでギャグだが。 GM   : 距離は5mくらいでいい? 美亜子  : うぃー 摩樹   : 「(さっきのガキどもよりはやる、か?)別にいいが、ヘマはするなよ!」     夜兎   : (お菓子食べながら見守ってる僕 摩樹   : おい(笑) 夜兎   : だって僕いないし……      魔物の見識判定の結果、襲っていたのはグール二体。  マギやミャーコには大した敵ではないが、初期作成キャラクターにはかなりの強敵だ。  その後の先制判定にも成功し、戦闘開始です。    ―――が。    超壁タイプのミャーコが初手でセイクリッド・シールドを発動した時点で詰んでいた。  なにせグールの最大ダメージは2d6+2の14点。  対してミャーコの防護点は魔法効果で14点。     美亜子  : 「…この程度、効かないよっ!」 GM   : ぐーるたじたじ。 摩樹   : 「(なんだありゃ、馬鹿みたいに硬いな)そのまま抑えとけよー」      マギの射撃とミャーコのホーリーライトであっさりと2Rで勝敗は決した。     美亜子  : 「……これで、終わりっと。」 摩樹   : 「あんたやるな、それなりに手間どると思ってたが」 美亜子  : 「まぁ、一応プリーストだからね。相性が良かったのよ。…魔法も使わないし。」 GM   : じ、じじっ。歪んで消える、グールのデータ。        グール達が消えた後に、細長い宝石のようなものが浮かんでいます。 摩樹   : 「お?これは……」        もしかして、欠片か? GM   : はい。剣の欠片、あるいはフラグメントと呼ばれるもの。        SWDのプログラムのはしくれです。 摩樹   : 「お、ラッキー。欠片もちだったか」回収しとくぜ 美亜子  : 「…あ、それが欠片なんだ。」 GM   : 2個入手。 美亜子  : らっきー。 夜兎   : おー GM   : 男の子:「おっさんたち……やるな」        隠れてたところから出てきます。        女の子:「う、うん。お姉さんも、凄かった……」 美亜子  : 「…まぁ、防御は得意だからねー」凄かった言われてちょっと誇らしげ 摩樹   : 「おー、お前ら、ケガとかなかったか?」        そっちに寄って声かけるぞ GM   : 男の子:「ふん……こんなの何でもないや」        膝をちょっとすりむいてるくらい。        女の子:「だ、駄目だよ、療治君。ばんそこ、貼ったげる」        男の子:「やめろよ! お前のぶたさんがついてるだろ!」        女の子:「きょ、今日のはライオンさんだよ!」        男の子:「おんなじだ!」        女の子:「ちがうよ! よくみて、ほら!」        男の子:「そういうことじゃない!」        ぎゃんぎゃん。 摩樹   : 「あー…………まかせた」仮称冒険者に丸投げして、俺はあたりを見回すぞ GM   : 特に変わった様子は無いですねぇ。 摩樹   : 公園、っていってたが、普通にそういう場所にも出るもんなのか? GM   : 普通はでない。        もっと言うと、この年齢で冒険者というのがおかしい。(10歳前後)        まぁ、特例がないわけではないんですが。 摩樹   : ま、普通はそうだよなぁ GM   : 特例が認められる場合は、よっぽど飛びぬけた才能があるか、よっぽど酔狂な保護者を持ったか、ですね。 美亜子  : 「…えーと…」多分柄付きが苦手なんだよなー、と思いつつどうした物かと悩んでる。 摩樹   : 「施設があるわけでもない…………はぐれて、なんていうわけじゃないよな」 GM   : 男の子:「くそー……。今回だけだからな」        女の子:「うん、療治君、可愛いよ」        男の子:「可愛く何かねーし! お前のばんそこーだろ!」        というわけで、なんか落ち着いたらしいです。 摩樹   : 「おい、お前ら。あのモンスターどこから出てきたかわかるか」ガキ二人にきくぞ GM   : 男の子:「えっ」        女の子:「え、え、えと……」        きょどきょどしはじめます。 摩樹   : うわ、怪しいなぁ GM   : 男の子:「い、いや、そこら辺を歩いてたら突然出て来たんだよ」 美亜子  : 「…物騒なんだね、この街。」 GM   : 女の子:「え、えええ?」        男の子:「いやっ、そうだろ!」        女の子:「え、えっと……」 摩樹   : 「…………お前ら冒険者に登録してるみたいだが、よく親の許可がおりたな」目を鋭くしてそういうぞ GM   : くるりと二人で後ろ向いて、こそこそ話。でも丸聞こえ。        男の子:「アゼ爺に秘密って言われただろ!」        女の子:「で、でも、うそつくのはよくないって」        男の子:「秘密にしないと、もうやらせてもらえないかもしれないんだぞ! そしたら、りんりにも、夜兎にも、おいつけないぞ!」        女の子:「う、うう……」 夜兎   : (おともだちだったのかーとおせんべいしょりしょり食べてる GM   : 男の子:「いいから! 俺に合わせるんだ! 『くちうらをあわせる』ってやつだぞ!」        女の子:「う、うん。わかった、合わせる……」 美亜子  : 「…えーと。」どう言ったもんかなー、と思いつつマギさん見てる。 GM   : 男の子:「いや、まぁ。その、『りかいあるおや』で……なっ!」        女の子:「は、はいっ! 凄くりかいがあったんです!」こくこく。 摩樹   : 「…………おい、ガキども」 GM   : 男の子:「うっ」        女の子:「ひぃぃぃ」 摩樹   : 「正直に話すのと、今ここで俺に『おしおき』されるのと、どっちがいい?」肩に銃を担いで GM   : 男の子:「うわ、おっさんきたねぇ……『脅迫』って言うんだぞそれ。知ってるぞ」        女の子:「う、うわぁ、『こぎたないおっさん』だ……」        男の子:「……それ、多分ちょっと意味違うぞ」 摩樹   : 「おっさんじゃねぇ!まだ29だっつーの!」 GM   : 男の子:「おっさんじゃん!」 美亜子  : 「…後一年で三十路」 GM   : 女の子:「おっさんだよ!!」 摩樹   : 「うるせぇ!…………ったく、どうするんだ?このまま警察に突き出したっていいだぞ?」 GM   : 男の子:「け、けーさつ!? いや、ちょっと……」冷や汗だらだら。        女の子:「い、いやだよう。この年で『ぜんかもち』はいやだよう……」 美亜子  : (…めっちゃ大人びてるっすねー。この子ら…)     夜兎   : 警察行きにされちゃうようなことなのかな…… 摩樹   : ガキが勝手やってたら警察に突き出して保護者呼ぶのが一番はやいだろ 夜兎   : そっか(しょりしょりおせべいたべつつ     摩樹   : 「なら知ってることちゃきちゃきしゃべれ。ごまかしはなしだぞ」 GM   : 男の子:「わ、わかった。だが待て。俺もおとこだしな! 脅しに屈したら『なおれ』だ!」        ちょっと覚悟を決めた目で。 摩樹   : あぁ、名折れ、か GM   : 男の子:「こ、これをやる」        と言って、赤く丸い宝石のようなデータを取り出します。林檎のカッコしてますね。        男の子:「やるから……、その、九十(ここと)には手を出すな」        女の子:「え……」 夜兎   : まるでちんぴらにからまれたときのたいしょだね 美亜子  : 「…ちょっとかっこいいぞ、男の子。」かいぐりかいぐり GM   : 男の子:「うるせえ! 俺には鈴掛療治(すずかけ りょうじ)って名前があるんだ!」 美亜子  : 「そいじゃ療治君で。」なでくりなでくり GM   : 女の子:「わ、わたし、葉山九十(はのやま ここと)……」        男の子→療治 女の子→九十        療治:「その、それ持って、アゼ爺……AZ屋行けば、多分わかる……」        療治:「俺はこれ以上言わない! 『くちをわらない』ぞ!」 摩樹   : 「AZ屋…………確か駄菓子屋か。ガキがいくには丁度いいんだろうが……」 美亜子  : 「…というか、アタシ最初AZ屋行こうとしてたんだよね。」 GM   : 療治:「今だっ!」 げしいっ! と、摩樹の脛を蹴飛ばします。 摩樹   : 「いでぇ!?」 GM   : 療治:「逃げろー!!」        九十:「きゃーっ!」        すたたたたたー!!        と、行ってしまいます。 摩樹   : 「まて、このクソガキ!」 美亜子  : 「元気でねー」手を振って見送るよー GM   : すたこらさっさ。 摩樹   : 「くっ、今度あったら覚えてろよ……!」去っていったほうをみながら(笑) GM   : ひょいっ。        療治:「やーい、おっさーん!」       九十:「『ほえづら』かいてねー!」         すたこらさっさーー! GM   : 今度こそ去って行きました。     摩樹   : …………ふぅ、今銃を撃ちたい衝動にかられちまった……(笑) 夜兎   : おとなげないおとなだね GM   : 見た目はコモド、中身はドラゴン。 摩樹   : どらごん!?(笑) 夜兎   : いいな。どらごん 摩樹   : てかコモドドラゴンかい(笑) 美亜子  : トカゲっスよね。アレ。     摩樹   : 「ったく、しょーがねぇ。今はこれと、AZ屋が先、か」 美亜子  : 「…子供は元気っスねー」美亜子もーどなう 摩樹   : 「なんだ、お前もガキか…………ってなんか見たことある顔だな」(ジー 美亜子  : 「…そうっスか?」        「この街には今日来たばっかりなんで、人違いだと思うっスけど…」 摩樹   : 「…………………………まて、お前家出娘か?」 美亜子  : 「はぅぁっ!?な、なんでそれ知ってるんスかっ!?」 摩樹   : 「…………電話もらって早々に見つかるかねぇ、普通」(ため息        「まぁいい、道すがら説明してやるからお前もこい」首根っこ掴んでAZ屋に向かうぞ 美亜子  : 「どなどなどーなーどーなー」ずりずりずり      ***     1st chapter:遭遇  C:AZ屋   Warld Word:殴り屋本舗(なぐりやほんぽ)  4人のメンバーから成る、赤園市きってのやり手パーティ。  中でも、“一匹台風”と呼ばれるリーダー、ハザードは有名。  初花事件を解決ののち、解散したと言われている。     夜兎   : へぇ GM   : まぁ、先の初花事件を解決したメンバーですね。色々入り組んでたので、彼らだけが活躍したわけじゃ、もちろんないんですが。        根っこの感染源を突きとめ、とっちめたということです。 夜兎   : なるほどー 摩樹   : ま、有名どころをあげろ、といわれてまっさきに上げられるチームってことか GM   : ですねー。        ま、詳細はおいおい。     GM   : というわけで、AZ屋。        現代ではもはや骨董品のような造形の、駄菓子屋さんです。        赤園市自体が、そんな古いものではないですから……わざわざ『こういう風』に作ったってことでしょうね。 夜兎   : へー 摩樹   : 完全に趣味の世界だな 美亜子  : …レアですからねー。駄菓子屋。 GM   : 裏庭は割と広めです。 夜兎   : でも僕的にはあれだよね        ”だがしや”ってこういうものだっておもっちゃうよね        わざわざ古めかしく作ったっていわれても。 GM   : うん。(笑    生まれて初めて知ったお店です(笑)   GM   : さて、そんな中。        駄菓子屋の奥には、いくつか部屋があるのですが、その一角で、        カコカコと今時あんまり見なくなった、液晶ディスプレイとにらめっこしながら、キーボードを打ち込んでる        お爺さんと、青年と、二人をつまらなそーに眺める少年がいました。        手前の青年の名前は、一條朔朗(いちじょう さくろう)。        やる気なさそーに、何故か白衣をテキトーに着崩して、キーボードをいじくってます。 夜兎   : じゃあ、おせんべいしょりしょり食べてたのを顔上げて朔お兄さん見る。 GM   : 朔朗:「…………ウス。終り」        これまた最近めっきり見なくなった、フラッシュメモリを、傍らのコンピュータから引っこ抜きます。        朔朗:「肖像サーン、言われたチェックひととおりー」       肖像、と言われたお爺さんが顔もあげずに、        肖像:「そーか。じゃ、そっちの箱に入れとくれ」        朔朗:「ウース」        肖像:「次これ」        朔朗:「ウース」        かこかこかこ………… 夜兎   : 「……」大変そうだなぁと、見上げて。またおせんべいしょりしょり食べる GM   : ちなみに今日は、朔朗君が稽古をつけてくれるはずの日です。 夜兎   : うん。大人しく待ってるよ GM   : 肖像:「おいヤト坊」 夜兎   : 「?」 GM   : 肖像:「お茶」 夜兎   : こくん、と頷いててとてと歩いてお茶いれてくるね        お湯は危ないってお母さんいってたから水出しだよ。        味でてるかしらないや        「はい」水出しお茶 GM   : 肖像:「うむ」        ごくり。        肖像:「まずい」        戻す。 夜兎   : 「火使っちゃダメっていわれた」 GM   : 肖像:「熱くなきゃ俺は茶と呼ばん!」 夜兎   : 「でも朔お兄さんがけいこすぐつけてくれるっていうなら、ポットのお湯使って作ってくる」        静かな抗議 GM   : 肖像:「おいザクロ」        朔朗:「ザクロじゃねーっす。サクローっす。ウース」        肖像:「今日稽古だったかのぅ」 夜兎   : こくこくと頷いてる GM   : 朔朗:「そーでしたかねー」 夜兎   : こくこくと頷いてる GM   : 肖像:「覚え違いじゃないかのぅ」 夜兎   : ふるふる GM   : 朔朗:「そーかもしれませんねー」 夜兎   : ふるふる GM   : 肖像:「ほら、ああいうとるぞ!」 夜兎   : 「きょう、けいこのひ」じぃいいいっと見る。 GM   : 朔朗:「……ウス」 美亜子  : …あ。押し負けた。 夜兎   : こくこく頷く。ちょっと満足気 GM   : ずこっとUSB引っこ抜いて、箱に放り込む朔朗君です。        肖像:「なんじゃ! 俺を裏切るのかザクロ!」        朔朗:「ザクロじゃねーっす。サクローっす。ウス。まぁ、15時からって約束で今16時だし」 夜兎   : こくこく GM   : 朔朗:「そろそろかなーって」 夜兎   : こくこく        じゃ、てくてくと今度はポットのお湯でお茶入れてくる。       で、すっと出す。 GM   : 伸びをして、こきこきと首を鳴らす朔朗君。        肖像:「なんじゃい。俺の味方は居らんのかい」        ぶつぶつ。言いながら、お茶を飲んで。        肖像:「あ~~~、まずい!」        ごくごくごく。 GM   : 朔朗:「じゃ、行こうか、ヤトー」 夜兎   : こくこく頷いてついてく GM   : そこら辺の模造紙を手にとって、くるくると丸めて、裏庭に出る朔朗君です。 夜兎   : いそいそと出ていって軽く準備運動する。        アキレス腱とか伸ばさないとあぶないよっていわれた GM   : 朔朗:「ウス。じゃ、来い来い」        リンク・リングはなし。        というか、朔朗君がアカウントを持ってない。 夜兎   : うん。知ってる        じゃあ、頷いてから GM   : 丸めた模造紙を一つずつ両手に持って。 夜兎   : ぴょんぴょんと飛びながら……グラップラー技能的な三連攻撃いく        ててていっぱんちぱんち、さいごにみぎすとれーと GM   : 朔朗君は、右手で最初の二撃をぱしぱしっとはじいたあと、反対側の模造紙でストレートをいなします。 夜兎   : 「むぅっ」 GM   : 朔朗:「早いけど、まだ読めるー」        朔朗:「もっかいー」        と、ゆらりとかまえます。 夜兎   : 「むぅ……っ!」        ぴょんっと後ろに下がって、下がった直後におもいっきり地面を蹴ってててていってい! GM   : 朔朗:「そうー。踏み込めー。繰り出すのが早過ぎるー。懐に潜るー」        いなしながら、やる気なさそうなアドバイスをしてます。リーチがそもそも圧倒的に違いますからねぇ。 夜兎   : ……そのうち伸びるもん…… GM   : と、してると。        ??:「お客さんですよぉ~」        と、女性の声がします。 夜兎   : 「?」        動き止めて、声の方を見る GM   : 朔朗:「ん?なんだろ、月居サン……」        ??:「“林檎”持ってますよ~、肖像さーん」        肖像:「なんじゃいなんじゃい……リョー坊かここちゃんかぁ?」        ??:「いーえー、違うみたいですよぉ~」        肖像:「ったく……」        どたどたどた。        朔朗:「……“林檎”だって」        と、夜兎君の方を見ます。 夜兎   : 「なんだっけ」首かしげて GM   : 朔朗:「ほら。訓練プログラムの」        朔朗:「ヤト、鈴掛君と葉山ちゃんと……りんりちゃん以外に友達いたの?」 夜兎   : 「……」ちょっと考えて首かしげ     GM   : アゼ爺が一部の子に配ってる、訓練用プログラム発動用のキーが、“林檎”と呼ばれてるものです。        赤くて小さく丸い宝石みたいなデータです。 夜兎   : ふんふん GM   : ゴブリンとか、コボルトとか        弱く、またいざという時には自壊プログラムの組まれた偽データをダウンロードして、       冒険者の訓練を積めるようにしてあります。 美亜子  : ……自壊どころか殺しかけたよね。(欠片入ってたし        いや、欠片入ってたからバグったのか? 夜兎   : あぁ。さっきのはもらった訓練用エネミーと戦ったら、思った以上に強いのが出てきちゃったのか GM   : りんりや夜兎君は、その歳で一応冒険者のライセンスを持っています。        というのは、子供達の間では凄いあこがれの的なわけです。        まー、可哀そうじゃろー、的な表向きの理由で、アゼ爺がこっそり子供達に渡してるプログラムです。        絶対他の大人に言ったらあかんでーって。 夜兎   : なるほど。まあ、運が悪いとトラウマうえつけられちゃうもんね     GM   : 朔朗:「見に行ってみる?」 夜兎   : こくん GM   : 構えを解いて、朔朗も表の方へ向かいます。        のそのそ。 夜兎   : 朔お兄さんを壁……もとい、朔お兄さんの陰に隠れるようにしてついてくよ       GM   : というわけで、カメラを移して。        マギさんとみゃーこ視点。        言われたとおりにAZ屋に来てみたら、なんとまぁレトロな作り。        人の良さそうな、髪の長い女性が、ちょこんと奥に座っていました。 摩樹   : 「これはまた…………なんとも趣味な造りだな」 GM   : 女性:「はーい、いらっしゃーい~」にこーっと微笑んで。 摩樹   : 「あんたがここの責任者…………じゃないよな?」 GM   : 女性:「はーい。責任者ではありませんよ~」 摩樹   : 「これ見せれば話きけるって聞いたんだが」そういってもらったデータ見せるぞ 美亜子  : 「…んー。花屋のミコトさんって人に此処に来てみたらって言われてきたんスけど…」 GM   : 女性:「花屋さん? 知りませんけれど、面白いお店でしょう~」        持って、お店敷地内に入ると、データがジジッと見えなくなります。        女性:「はい~?」 摩樹   : 「ん?なんだ?故障…………じゃねぇよな」 GM   : 女性:「あ~、ここはラクシアネット、利かないんですよー」にこっと笑います。白い林檎の耳飾りが揺れます。 摩樹   : 「へぇーそうなのか(簡単にいってるが…………ただの駄菓子屋じゃなさそうだな)」 GM   : 女性:「入口に端末があるので、そこにかざして下さい~」       と言って、手元のレジ……これも今やめっきり見なくなった装置をいじります。 摩樹   : 「えーと、これか?」ここは言われたとおりにしよう GM   : 女性:「はい。あ~……“林檎”ですねー」        後ろをくるっと向いて、        女性:「お客さんですよぉ~」        と、よく通る大きな声を上げます。で、まぁどたどたとやり取りがあったあと。首元にスカーフを巻いた、お爺さんが出てきます。        肖像:「何じゃ、お前ら?」 摩樹   : 「あんたがガキどもがいってたアゼ爺か?話を聞かせてもらうためにきた」 GM   : 肖像:「“林檎”を持っとったっていうが。ちょっと、白亜ちゃんそこどいてくれんかの。あーあー、確かに“林檎”じゃ」        肖像:「これは、リョー坊にやった奴じゃの。何だあいつ、売ったのか。勿体ないことするの。信用は金で買えるが、高くつくんじゃぜ」 夜兎   : む。じゃあ、ダンボールに隠れて、匍匐前進して開けた穴から、じいいいいって見る。 GM   : 肖像:「んで、なんじゃ。何が聞きたいんじゃ。俺は何も知らんぞ」 夜兎   : じいいい GM   : 肖像:「何も知らんから、それ持ってさっさと帰れ。何なら解析してもええぞ。何も出ん」 GM   : しっし、と。 GM   : 手を振ります。 美亜子  : 「…いや、なんかグールが出てたんで理由聞いたらコレ渡されたんやけど。」 GM   : 肖像:「何、グール?」 摩樹   : 「無謀にもガキ二人挑んで返り討ちにあいそうになってたがな」 夜兎   : ダンボールの中から「……」なんでそんなのが出たんだろうと首かしげてる GM   : 肖像:「そんなはずは無い。リョー坊達はまだそんなの相手できないだろうに」 夜兎   : ダンボールの中から「……」こくこく頷いてる GM   : 肖像:「そんなの組んどらんぞ」        肖像:「やい、嘘じゃなかろうな」        睨むようにしてお爺さんはいいます。 摩樹   : 「なんならガキども読んで聞けばいいだろ?」 GM   : 肖像:「ふん。信用してやるわ」 美亜子  : 「…結局なんなんスか?林檎って。」 GM   : ずこっとUSBを端末に刺して、データを移した後、引っこ抜いて奥に戻って行きます。        肖像:「あ~あ、解析が増えたのう……」         のしのし。 摩樹   : 「へ、そらどーも」(嫌そうに GM   : 肖像、戻っていっちゃいそうですが。(笑 摩樹   : 「って、おいまて!」 GM   : 肖像:「んん? なんじゃお前ら。まだいたのか。用はすんだぞ、とっとと帰れ」 摩樹   : 「こっちの用事はすんでねぇよ!」 美亜子  : 「…結局、疑問さっぱり解決してないっスよ…」 GM   : 肖像:「そっちの都合何か知るかいな」        女性:「まあまあ、肖像さん」        まったく動じた様子を見せず、女性が笑顔でお爺さんをなだめます。        女性:「あんまり横柄にして、ややこしいことになったら面倒でしょう~? 状況も聞いた方が多面的に分析できますし。上がってもらいましょ」        肖像:「ふん。白亜ちゃんは人が良いのう」        肖像:「そうじゃ、さっきヤト坊が淹れたまずい茶がある。それ飲んでさっさと帰れ」        女性:「ヤト君、お茶入れるの上手じゃないですか~」 夜兎   : ダンボールの中で、えへん。という顔してる GM   : 肖像:「ふん」        のっしのっし。        女性:「まぁまぁ、おあがり下さいな~」 夜兎   : はっ。移動するみたいだから移動しよう。 だんぼーるががささささ、と移動(笑) 美亜子  : 「…よく分かんないっスよ…」てくてく 摩樹   : 「へいへい、お邪魔しますよっと(ったく、口の減らないじじいだな…………・てかなんだあのダンボール)」 GM   : 女性:「あ、私は月居白亜(つきおり はくあ)って言います~。畦道肖像さんの助手の一人ですよ~」        女性→白亜。 摩樹   : 「こりゃ丁寧にどうも。俺は摩樹っていいます」 美亜子  : 「えーと、葵美亜子って言います。」 GM   : 畦道肖像、という名前に、マギなら記憶があるかもですね。        SWDを作るのに尽力し、多大な功績を残した日本人研究者にして技術者の一人です。        また、この赤園市の企画・設計者でもあります。 摩樹   : 「…………って畦道肖像?それって『あの』畦道肖像か?」        それを聞いたら、さすがに目を見開いて驚くぞ 美亜子  : 「…???」さっぱり知らないー。 GM   : 白亜:「あ、そうですよ。『A to Z』……一から十まで自分でやっちゃう、八面六臂と呼ばれた伝説的プログラマーにして開発者の、畦道肖像さんです」        白亜:「ま~、肩書ばかり先行して凄い印象を受けますけれど、本人はあの通り、偏屈なお爺さんです」        ちょっと困ったように眉根を寄せながら、苦笑します。 摩樹   : 「おいおい、SWD開発者の一人じゃねぇか。それが、まさかあんなじじいだとは…………」        「っと、助手の前でいうことじゃなかったな」 GM   : 白亜:「いいんですよ~」        というわけで、居間。        白亜:「あ~、ザクロ君~」        朔朗:「ウス。ザクロじゃなくてサクローっす」        白亜:「何、ちゃっかり座ってるの~」        朔朗:「や。お客さん用の栗羊羹出すかなって」        白亜:「も~、ザクロ君はお店番~」        朔朗:「……ウス……」        すごすごと去っていきます。 夜兎   : ダンボールin「……」僕も居ちゃダメなのかなと思ってすごすごついていく GM   : 白亜:「ヤト君はいいよ~。お茶入れてくれたしね」 夜兎   : じゃあ、ダンボールをがさがさっとさせて。いついてる GM   : 白亜:「段ボールは取ろうね~。あと、ザクロ君の分、羊羹取っておいてあげようね」 夜兎   : 「ほぇ」        目をぱちくり。取られた。きょろきょろ GM   : という感じで、お菓子とお茶が出されます。 夜兎   : 「……」        「こんにちは」ぺこり、と、二人にお辞儀してから、いそいそお菓子の前に座る 美亜子  : 「……」見てなんか和んでる 摩樹   : 「駄菓子屋だけあって子供の溜まり場になってるってか」(お茶すすりながら 夜兎   : 「……っ!」はっと、思い出して。おじさんをじいいいいいって見てる。でももぐもぐ幸せそうに食べながら GM   : 肖像:「ふぅむ……」        小さな液晶(骨董品)みながらキーボードいじってるおじいさん。        白亜:「アゼ爺さん」        肖像:「ん~……」        白亜:「肖像さん」       肖像:「んー…………」        白亜:「……」 夜兎   : もっきゅもきゅと食べつつ、二人が気になったのでじーー GM   : 白亜:「仕方がない、私が説明しますね~」 摩樹   : 「頼む、そのじいさんまってたら一向に話ができなそうだしな」(ため息 GM   : といって、まぁ、かくかくしかじかと説明してくれます。        訓練用プログラムであること。一部の子供に配っていることなど。 摩樹   : 内容はさっきうさぎに説明したことか GM   : はい。 夜兎   : うさぎちがう GM   : 白亜:「まー……いつかはばれて怒られるとは思ってたんですけれどね~」        お茶をずずず。 美亜子  : 「……んで、それがバグってグールが出たと。」        (あの剣の欠片が関係してるのかなー、等とぼんやりと考えたり。) 摩樹   : 「さすがに、な。ガキが勝手にやってるのがわかったら大事だぞ」 夜兎   : 「ふたり、大丈夫?」首かしげ         ちょっとぷくーとして、もきゅもきゅ食べる GM   : 白亜:「でも、肖像さんのプログラミングは一級品ですから、簡単にバグるっていうのもおかしいんですよね」        白亜:「鈴掛君も、葉山ちゃんも、無茶な使い方はしない子たちだし」 摩樹   : 「簡単に、じゃないとしたら…………原因は欠片か」 GM   : 肖像:「ふん。ガキはガキでも意地はいっちょ前じゃ」        肖像:「そーゆー奴らが、結局将来を支えていくんじゃ。やりたがる奴にツールを与えて何が悪い。10歳にもなったら大人じゃて」 カタカタカタ。 夜兎   : こくこく 摩樹   : 「あんただって、モンスターがどんな影響だしてるか知らないわけじゃないだろ」さすがに食って掛かるぞ GM   : 肖像:「お前も冒険者の一人なら分かるじゃろ。アカウントがいつ死ぬかわからんことくらい」        肖像:「じゃ、お前さんのアカウントが死んだ穴は、誰が埋める? 今の若い子たちじゃろ」 摩樹   : 「やり方が乱暴だっていってるんだよ!」 GM   : 肖像:「なら乱暴じゃないやり方を提案してみい」        カタン。 キーを叩く音がやみます。        白亜:「まぁまぁ……。ほら、栗羊羹ですよ~。何か分かりましたか?」        肖像:「うむ……」 もぐもぐ 「プログラムに異変は起きてないことがわかった」        白亜:「プログラムの方に問題がない?」        肖像:「白亜ちゃん、繰り返さんで頭を使うんじゃ。データ元に問題があったってことじゃて」        白亜:「え、サーバの方ですか? でも、街に侵入かけられたら、もっと大事に~」        肖像:「違う。ありゃ別なんじゃ。俺が勝手に据えたデータから下ろしとる。じゃなきゃばれるじゃろ」 美亜子  : 「……それ、要するにモンスターのデータ保管してるって事っスか?」 GM   : 白亜:「え~……そんな手の込んだこと……。ほとんどモンスターデータ直打ちで作ったってことじゃないですか~……」        肖像:「ふん」        栗羊羹をぽいっと口に放り込んで、        ぐびぐびぐびーっとお茶を飲み干します。        肖像:「あ~、まずいっ」 しーしー。        肖像:「よし、お前ら。ヤト坊と、えーと、あー、マギと、みゃーこだったか」        と、歯をほじった楊枝で3人を指します。 美亜子  : 「はい?」 摩樹   : 「なんだよ」 夜兎   : 「?」        つい、と爪楊枝のさきからよけながらじっとみる GM   : 肖像:「俺の依頼を、受けてみろ」         1st chapter:遭遇  ―――報酬        経験点300点