桜子 | あの夏の日をもう一度 |
GM | と言うわけで。 真夏日、終業式も終わりました。 |
鋼助 | 「はぁ・・・・・まさかまた終業式やるはめになるとはなぁ」 |
GM | あれ、記憶はあるんですね。 |
鋼助 | 頼んで残してもらった |
桜子 | 「鋼助、女は29歳になると時を止める能力に目覚めるんだぞ」 |
鋼助 | 二度とない体験なのには変わりねぇからな。もう一度体験したいかは別にして 「はぁ・・・・・まだ学生のくせになにいってんだよ」 |
桜子 | あ、そうだ。私はサンタ帽の代わりに大きなリボンをつけてる。 |
GM | おや。 可愛いですね。 |
桜子 | ふっ。褒めるな。 「しかし暑いな、夏だな、エルニーニョだな、最近異常だな」 |
鋼助 | 「まったくだな。こうも暑いとやる気でねぇ」 |
GM | 最近変えたのですか? 元からなのですか? 鋼助君の突っ込み待ち!? |
鋼助 | なんだよそれ?w 「・・・・・・しっかし」 「似合わねぇな、それ」 |
桜子 | 昔からだ。 「なにがだ?」 |
鋼助 | 「そのリボンだよ。お前ならもっと奇抜なほうが似合うんじゃねぇの?」 |
桜子 | 「リボン以外に何をつけろというのだ。ネコミミか?」 |
鋼助 | 「いや、もっと季節外れのもんさ」 |
桜子 | 「ネコミミに季節があるとは初耳だぞ。春夏秋冬何に該当するんだ?」 |
鋼助 | 「ちがうちがう。たとえば・・・・・サンタの帽子とかさ」 |
桜子 | 「鋼助は本当に馬鹿だな」 |
鋼助 | 「うっせぇ、お前にだけは言われたくねぇよ」 |
GM | では、声をかけられます。 三半耳波。 耳波「はおー。帰らんの?」 |
鋼助 | 「んー?まぁ少しのんびりしてただけだからな。そろそろ帰るか」 |
GM | そんな放課後教室みたいな感じです。 桜子さんは、今回はぎりぎり音楽が赤点じゃなかった不思議です。 |
桜子 | 「今日で一学期も終わりだな。夏休みは何か予定があるか?」 |
GM | 耳波「あたしさー、夏休みは海に行こうと思ってるんだよね」 |
鋼助 | 「今回は騒動のタネはねぇからマシ、か」小声で |
GM | 耳波「つーこって、適当な時に声かけメール送るからー」 耳波「どっか空けといてくれるといいな」 |
桜子 | 「つまり……乱闘か!」 |
鋼助 | 「暴れてどうするんだよ!?」 |
GM | 耳波「乱闘?」 |
桜子 | 「夏の海に年頃の男女が集まってくんずほぐれず、大乱闘スマッシュブラザーズだろう」 |
GM | 耳波「海でスマブラはないでしょ……」 |
鋼助 | 「あー、きにすんな。いつもの戯言だから(マシになったと思ったら妙なとこだけ残ってんな)」カッコは小声で |
GM | 耳波「もしかしたらひとクラスくらいの人数は来るかもしれないから、楽しいと思うよ」 耳波「じゃ、あたしも帰るわ」 |
鋼助 | 「おう、またなー」 |
GM | 耳波は手を振って去っていきます。 |
桜子 | 「うむ」 |
鋼助 | 「さって、俺らも帰るか」 |
GM | ふむふむ。 |
桜子 | 「そうだな」 てくてく。 |
GM | 教室を出ると、朝餉君とすれ違います。 下堤朝餉。 朝餉「ん、やぁ」 |
鋼助 | 「お、お前も今帰りか?」 |
GM | 朝餉「八束君に向居側さん。相変わらず仲が良いね」 朝餉「いや、委員会の話を少ししてから帰るよ。 朝餉「講習は取ってないんだっけ?」 |
桜子 | 「私には必要ないし、鋼助にはやる気がない」 |
鋼助 | 「あー、俺はとらねぇよ。これからいろいろあるしな」苦笑しながら |
GM | 朝餉「これから?」 首を傾げて。 朝餉「ああ、夏の予定が混んでるのかな」 |
鋼助 | 「あー、ほら、祭りもあるし、耳波が海いくっていってるからよ」 |
桜子 | 「なにい!」 「誰とデートだ。私は聞いてないぞ」 |
鋼助 | 「デートなんていってねぇだろ!?」 |
桜子 | 「ふう、よかった」 |
GM | 朝餉「はは」 朝餉「それじゃ、二学期にまた会おう」 ぽん、と、鋼助君の肩を叩いて。 朝餉「良い夏を」 |
鋼助 | 「ま、その前に会うだろうがな」 |
GM | まぁ、海とかで。(笑 と言うわけで、彼は去っていきます。 |
鋼助 | んー、あとなきゃいきたいとこがある |
GM | どうぞ。 |
桜子 | あるのか? ま、一緒に行こう。 |
鋼助 | 初めて滴と会った場所、せっかくだから見ておきたいんだ ま、市街地だから特別ってことはないが(苦笑 |
GM | 成程。 特に妨害はありません。当たり前ですが。(笑 |
鋼助 | あってたまるかw ま、ついたら立ち止まってじっくり見るよ |
桜子 | ふむ。 |
GM | 脇を、10歳くらいの女の子二人がかけぬけて行きます。 |
鋼助 | ぶ!? |
GM | ぱっつんヘアに、赤い服と青い服でしたが、 別にゴスロリだったりはしませんでした。 |
鋼助 | 「あいつら・・・・!」 |
桜子 | 「どうした、鋼助」 |
鋼助 | 「あー・・・・・いや、気にしないでくれ」 「お前が忘れた、夏の話だからな」 |
桜子 | 「……そういえば、鋼助」 |
鋼助 | 「ん?」 |
桜子 | 「サンタと言っていたが、お前は覚えていたのか?」 「昔。鋼助が私に、サンタはいないのかと泣いてすがってきたことがあってな」 「そのとき私は答えたのだ」 「心配するな。私がプレゼントになってやろう、と」 |
鋼助 | ぶはぁ!? 「おま!?何いってんだ!?」 |
桜子 | 「このリボンが、その証拠だ」 くいくい。 |
鋼助 | ・・・・・・プレゼントの、リボンってことかw |
桜子 | うむ。 「ふむ。やっぱり忘れていたのだな。まあいい」 「帰るか、鋼助。夏はこれからだ」 |
鋼助 | 「はぁ・・・・・これからも苦労は絶えない、か」 「・・・・・・ま、それもいいかもな」 |
桜子 | てくてく。 |
鋼助 | ま、歩いてくなら並んで歩くよ |
GM | と、 ぽつぽつと。 雨が、振ってきます。 ぽつぽつ……ざ、ざぁー……! |
鋼助 | それは、思わず周りを見回すなぁ |
GM | 誰もいません。 |
桜子 | 「おや、夕立か」 |
鋼助 | 「い、いるわけねぇよな・・・・・」 |
桜子 | 家はもうちかいか? |
GM | はい。近いですよ。 八束宅。 |
鋼助 | 「と、びしょぬれになる前に帰るぞ!」 |
桜子 | 「うむ」 たったった。 |
GM | ばしゃばしゃ。 ではお家に帰りますと。 桜子さんはどうしますか? |
桜子 | ああ。 当然鋼助の家に入る。 |
GM | 当然。(笑 |
鋼助 | まぁ、俺のうちの方が近いならいれるよ。風邪ひかれても困るし |
桜子 | 「やれやれ。風呂をいれないとな。風邪を引く」 |
GM | ??:「も〜、びっくりですよ、突然降りだすんですもの〜」 鋼助母:「あらあら」 と、女性の声が聞こえます。 |
鋼助 | ・・・・・・・・・・ |
GM | 玄関にはそう言えば、知らない人の靴が。 |
鋼助 | はい? 「ただいまー」 |
GM | 鋼助母:「あら、鋼助帰って来たんじゃない?」 鋼助母:「お帰りなさい」 母に続いて、 |
桜子 | 「ただいま」 |
GM | タオルで頭をふきながら、女性が顔を出します。 見覚えが――ありますね。 滴「鋼助さん! お久しぶりです」 |
鋼助 | 「・・・・・・」 |
桜子 | 「誰だ!」 |
鋼助 | 「・・・・・・・・なんでお前がここにいる!?!?」 |
GM | 滴「え? えっと……」 滴「あ、と、とりあえずタオルタオル」 と、タオルを渡してきます。 |
鋼助 | 「お、ありがと・・・・・・・じゃねぇよ!?」 「お前帰ったんじゃねぇのかよ!?」 |
GM | 鋼助母:「やぁねぇ。従姉の滴ちゃん、今日来るって言ってたじゃない」 |
鋼助 | ぶは!?前にいってた設定どおりかぁ!? |
GM | 滴「そうですよぉ、楽しみにしてたのに、鋼助さん酷いなぁ……」 |
桜子 | 「ええいなんだこの胸は、けしからんな!」 ぽゆんぽゆん。 |
GM | 滴「きゃ。こ、この方は……こ、鋼助さんの彼女さん?」 胸元を隠しつつ。 |
桜子 | 「まあな」 |
鋼助 | 「・・・・・・・・これもお前のしわざか?」脱力して桜子をみるぞ |
桜子 | 「お前は何を言っているんだ?」 |
鋼助 | 「あーもー、覚えてねぇなら別にいいよ・・・・・てか彼女ってなんだよ!?」 |
GM | 滴「へぇ……隅に置けないです……」 鋼助母:「いいから、上がっちゃいなさい」 と言って、鋼助母が奥に入っていきます。 滴「あ、ごめんなさい、話しこんじゃって」 |
桜子 | 「改めて自己紹介しよう。向居側桜子。鋼助のプレゼントだ」 |
GM | 滴「ぷ、ぷれぜん? 雨宿滴です。鋼助さんの従姉で、しばらくお世話になります」 ぺこっと。 |
鋼助 | 「もう気にしないでくれ、たのむから・・・・・」妙にぐったりしてるぞw |
桜子 | 「桜子でいい。私も滴と呼ばせてもらおう」 |
GM | 滴「よろしく、桜子さん」 |
桜子 | 「うむ」 |
鋼助 | 「あー・・・・とにかく、2人とも仲良くしてくれや」 |
桜子 | 「それは鋼助次第だな」 |
鋼助 | 「いや、俺次第ってなんだよ?」 |
GM | 滴「うふふ」 |
桜子 | そろそろしめるか。 |
GM | はい。 |
桜子 | 「まあなんにしろ」 「夏はこれから、だな」 |
GM | エンディングテーマ♪(予定 |
GM | 滴「わぁ……モデリングしたんですね」 鋼助君の後ろで、従姉という設定になった、滴の声が聞こえます。 |
桜子 | うん? |
GM | 滴「どうやら、桜子さんの恋敵、みたいな設定らしいですよ」 滴「あの時――」 滴「鋼助さんにほんとのほんとはバグなんて生じてなかったわけですが、もしも」 滴「わたしに少しでもドキドキしちゃったなら、それはバグだったかも、しれませんね」 と。 |
鋼助 | まてまてまて。なんだ?どうなってんだ? |
桜子 | ちっ。 |
鋼助 | うわぁ、確認したくねぇが、後ろ向くぞ |
GM | と、あくびをしてる滴さんが居ます。 滴「わふ……あ、っと」 口を押さえて。 滴「どうかしました?」 首を傾げます。 |
桜子 | 「何を慌てているんだ、鋼助」 |
鋼助 | 「・・・・・お前、実は中身変わってないだろ? |
GM | 滴「え? うん?」 不思議そうに、目をぱちくりさせてから。 滴「あ、お土産に水ようかん持って来たんですよ。美味しいですよぉ。桜子さんも、一緒に食べましょう!」 と笑って、鋼助君の背を押すのでした。 |
鋼助 | 「だぁ!?自分で歩けるから押すな!?」 |
桜子 | 「水羊羹か」 |
GM | てってってー。 |
桜子 | 「べちゃべちゃになったものを冷蔵庫に押し込むとき『こんなにぬれちゃってる…無理やり押し込まないでえ』と言ってくれ」 |
GM | 滴「な、なんですかそれぇ」 |
鋼助 | 「あほか!?つーかひとんちの冷蔵庫汚す相談すんな!?」 |
GM | という感じで。 |
桜子 | 「別にいいだろう」 |
GM | わいわいと。 |
鋼助 | 「いいわけあるかぁ!?」 |
GM | 最後に、雨を降らしてた雲の間から、夏の太陽が顔を出して―― |
GM | おしまいです。 |