プロローグ01『過ぎ行く日常』

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  GM : 二人の通う高校の名前を決めてきました。
  明良 : 睦月学園?
  GM : 惜しいな。        暦市・霞染高校(こよみし・かすみそめこうこう)
  瑞樹 : 惜しい?(笑)
  明良 : かすみそめ?(笑)
  GM : 霞染っていうのは、1月の旧暦読み、睦月の異名だからです。        特別大きいわけでも優秀な成績を残したわけでもない、極普通の高校。
  明良 : ほーん。
  瑞樹 : 普通の公立高校なのですね。
  GM : うむ、特徴らしい特徴は特にありません。        さて、それではガープス・フォークロア、瑞樹プロローグシナリオを開始します。        宜しくお願いします。
  瑞樹 : よろしくお願いしますー!
  GM : 今回は瑞樹シナリオなので、明良君は見学という形になります。
  瑞樹 : 明良はそこで見てるがいい!
  明良 : みててやろう。
     浅賀 瑞樹(あさが みずき)
  GM : さて、では軽く自己紹介などから入ってみましょう。        お名前と特徴など、あとはアピールポイントなどがあれば。
  瑞樹 : 浅賀瑞樹17歳!        霞染高校2年だよ!        剣道部所属とする。
  GM : はい、木刀を常に持ち歩く方便ですね。
  瑞樹 : 今ルール見たら、剣道の試合って、刀・型だから、2レベル低くなるんだよね。
  明良 : 剣道部か……上位リーグ入ってるだろうな。
  瑞樹 : インターハイ出場。程度になるのかも。        十分強いけど!        大体突きは、基本禁止だしね。
  GM : それだけの剣の腕を持っているということですね。
  瑞樹 : 家は剣術道場だよ。
  GM : 流派のお名前は決まりましたか?
  瑞樹 : 流派はどうしようかな。
  GM : まぁ、今回はプロローグなので、本編開始までに決まっていれば結構です。
  瑞樹 : 桜花一刀流としておこう。        縮地法っていう特殊な足捌きを主軸とした、変幻自在の剣術だぜ!
  GM : ふむ。        特攻しそうな名前ですね(笑)
  瑞樹 : 血桜血霧コンボが使えるぜ!(笑)
  GM : こうして聞いている限り、剣術少女というところですね。
  瑞樹 : ですです。        身長は165cm。一本みつあみ。        不利な特徴見れば分かるとおり、突撃剣戟少女だよ!
  GM : 身長は低めと見るべきか、女子ならば平均とみるべきか。
  明良 : みつあみなのか。
  瑞樹 : みつあみ。
  GM : みつあみのサムライって珍しい感じですね。
  瑞樹 : ポニテとか、ありふれてるし。        こんなとこかな。        何か質問はある?
  GM : えー、今回は本編が開始する前段階のプロローグですが、        幼馴染の明良君について、なにか言及することはありますか?
  瑞樹 : ん?        幼馴染だよ!
  明良 : まあそうだけどな?(笑)
  瑞樹 : なんかあるの?(笑)
  GM : ある意味で大変解りやすいというか(笑)        とりあえず、明良君には今後も頑張って頂くということで。
  瑞樹 : がんばれ!
  GM : さて、ではプロローグを開始しましょう。
  瑞樹 : ぷろろろろろ。        よろしくお願いします!
  GM : 先ほどは高2と名乗っていましたが、プロローグの時点は本編より半年ほど前、        二学期終業式を目前に控えた12月某日……つまり、まだ高1です(笑)
  瑞樹 : まだ若かった。
  GM : 瑞樹さんが裏の事情、リンクスや強化人間について知る事件よりも前のことです。
  瑞樹 : ほうほう。
  GM : この頃は、まだ世界にそんな現実が隠れていることを、貴方は知る由もありませんでした。
  瑞樹 : つまり平和で退屈でそれでも幸せな生活を送っているのですね!
  GM : 友達と遊び、幼馴染と話、部活に励み、剣の腕を磨く。        そんな何でもないようなことが幸せだったと思う、そういう日々を送っていたわけです。
  瑞樹 : 古い(笑)        なんでもないようなことがーしあわせだったとおもーうー。
  GM : それが、ずっと続くと……そう、思っていた時のことです。
  瑞樹 : おおお。      キーンコーン♪ カーンコーン♪   GM : 終業のチャイムが響きます。
  瑞樹 : 「終わったぁー」        だるーんと、机に突っ伏す。
  GM : 今日も1日のお勤めを終え、あとは帰りのホームルームを待つだけという、        1年……A組とします。
  瑞樹 : はーい。        足ぶらぶら。
  GM : ?「はぁ、今日も疲れたね、瑞樹」        前の席に座っていた少女が、振り向きながらそう言います。
  瑞樹 : 「疲れたー。勉強って何でこんな疲れるんだろ。         まだ剣道してたほうが疲れない気がする」
  GM : ?「そりゃあ、普段使わない部分を使うからじゃないかなぁ?」        からからと笑う少女の名前は嘉月 柚穂(かげつ・ゆずほ)。        高校に進学してからの友達ですが、この1年A組では一番の親友と言ってもいい間柄です。
  瑞樹 : 柚穂        おうふ。        おおー!
  GM : 腰まである長い髪をリボンで先端だけ纏めた、丸メガネのおっとりとした少女。        特に学級委員などの役職についている訳でもないのに、教師にも生徒にも頼りにされている。        優等生ではあるが堅物という訳でもなく、気を抜ける時は適度に抜く要領のいいタイプですね。
  瑞樹 : おおおー。        いい親友を持った!        「なるほど! 脳はいつも使わない部分だったのか!」
  GM : 柚穂「そうだよ! たまにしか使わないレアな器官だったんだよ!」
  瑞樹 : 「そーだったのかー!         ……遠まわしに馬鹿にしてない?」
  GM : 柚穂「わっ!? なんで解ったの?」        びっくり、と目を丸くさせます。
  瑞樹 : 「いくら私が頭悪かろうとそんくらい分かるわー!」
  GM : 柚穂「きゃー!」
  瑞樹 : ぎゃいぎゃい。
  GM : と、騒いでいる間に担任の先生が入ってきます。
  瑞樹 : はっ。        ぴしぃ。        静かにする。
  GM : その時、前を向く際にこっそり柚穂が囁きます。        柚穂「ねぇ、瑞樹、ちょっと放課後相談に乗ってくれない?」
  瑞樹 : 「んん? めずらしや。柚穂から相談とは」
  GM : 柚穂「ちょっと、ね」        深刻そうな表情というより、少し困っているような、はにかんでいるような、そんな顔です。
  瑞樹 : 悪い笑み浮かべたくなるじゃないその表情!        にやーーーり。        「思春期的な相談?」
  GM : 柚穂「う゛っ!」
  瑞樹 : 「よかろうよかろう。いくらでも相談に乗ってあげるよ?」2828
  GM : 柚穂「……人選を間違えたかも」        棒を呑み込んだような表情で、頬を若干赤らめながら前に向き直ります。
  GM : で、うんたらかんたら、と担任の話が終わり、放課後。        柚穂「それじゃあ、ちょっと部室まで来てくれる? 今日は誰も居ない予定だから」        立ち上がりながら、柚穂が言います。
  瑞樹 : 「OKOK。いくいく」
  GM : 柚穂「食いつきいいなぁ」        はぁ、と息を吐きつつ、先導する柚穂です。
  瑞樹 : 「イヒヒ。親友が困ってたら助けるのが人ってもんですぜ?」いひひ。
  GM : 柚穂「そのニヤけ顔じゃ説得力ないっていうの!」
  瑞樹 : 「エーホントダヨーウソジャナイヨー」
  GM : ちなみに、柚穂が所属しているのは情報処理研究会。
  瑞樹 : 頭こんがらがりそうな。
  GM : なので、部室は電算室、いわゆるパソコンルームですね。        ずらっと並ぶパソコンの列、その一番奥に配置されている、他とは少し型の違うPC。        その前に柚穂は座ります。
  瑞樹 : 「おじゃましまーす」        てけてけ。
  GM : 柚穂「てきとうに座っててよ。私は、先に部の仕事を終わらせちゃうから」
  瑞樹 : 「はーい」        適当にパソコンの前に座ってみる。
  GM : 言いながら、ペットボトルのお茶を瑞樹の方に放り投げます。        ちなみに、なぜかとても冷たい。
  瑞樹 : 「おう!? ちべたい!」        受け取ってびっくり。
  GM : 柚穂「へっへー♪ 冷却装置を手製でいじって、ちっちゃい冷蔵庫にしてみたのだ!」
  瑞樹 : 「れ、れいきゃくそうち?」
  GM : キラリン、とメガネを光らせます。
  瑞樹 : 「冷蔵庫自作したの? すごい!」
  GM : 柚穂「ふっふっふ、褒め称えたまえー♪ ……と、これこれ」
  瑞樹 : 「おう?」        ぐびりぐびりと飲んでる。
  GM : 笑いながら、柚穂は画面に一つのホームページを立ち上げます。
  瑞樹 : 「うまい!」(てーれってれー!)
  GM : 柚穂「ねって美味しいねるねるねーる、と……           ふふ、これはね、我が情報処理研究会の秘密ホームページなのさ!」        ぱっ、と指し示す画面には『暦市アンダー情報サイト【ヤヌス】』のタイトルが踊っています。
  瑞樹 : 「おおおー! なんかかっちょいいサイトが!」
  GM : 柚穂「そうでしょそうでしょ♪           これはね、この暦市にはびこる様々な情報を一まとめにしたサイトなのよ」        自慢げに胸を張ります。        まぁ、といっても彼女は情報屋ではないので、素人が集められる噂話程度の情報ですが。        「地域情報スレッドまとめ」みたいなものです。
  瑞樹 : 「アングラっぽい感じ?         よく分からんがなんだかすごそうだぜ!」」        見る見る。
  GM : 柚穂「そこまでは深くないけどね。           それでも、なんとはなしに聞いた事のあるような噂とか、全部載ってるわ」        覗き込み「NEW」のマークで点滅しているのは、『怪人目撃情報』という項目ですね。
  瑞樹 : 「怪人? 二十面相?」
  GM : 柚穂「ん、ああ、これ? 最近、この付近で変な人がよく目撃されてるらしいのよ」        カチカチ、と操作すると、3つのタイトルが表示され直します。
  瑞樹 : 「変態?         変質者?」      ◎ 『月の無い夜に徘徊! 紳士ポチョムキン!』      ◎ 『いろいろ超越した存在! 漆黒の堕天使!』      ◎ 『霧と共に現れる! レインコートの怪人!』   GM : 柚穂「……ある意味、近いわね」
  瑞樹 : 「警察に届けるのが懸命だと思います」
  GM : 苦笑しながら、柚穂は詳細をクリックします。      ◎ 『月の無い夜に徘徊! 紳士ポチョムキン!』    白い紳士服にピンと立ったカイゼル髭、白い山高帽に白いステッキ。    おしろいを塗ったように真っ白な顔に、塗りつぶしたような白い瞳。    「ぽぉちょぉむぅきぃぃぃぃぃぃぃぃぃんんっっ!!!」と絶叫していた事から名前が判明。    月の隠れた夜のみ現れるとの情報あり。   GM : 柚穂「これがまた絵に描いたような変質者でね。届け出ようにも、信用されなそうで」
  瑞樹 : PLはデジャブを感じる!
  明良 : ポチョムキンかよ?(笑)      ◎ 『いろいろ超越した存在! 漆黒の堕天使!』    背中まで届く銀髪に、左右で違う赤と青の瞳。    夏でも全身黒尽くめのコートを纏った、その名も漆黒の堕天使。    虚空を見上げながら「俺の名は……漆黒の堕天使……」と呟いていた事から名前が判明。    俳優のような整った顔立ちをしていながら、片手で顔を隠すようなポージングをしている事が多い。   GM : 柚穂「たんなるコスプレ趣味って可能性もあるから、届け出るのも、ねぇ?」
  瑞樹 : デジャブを感じるー!      ◎ 『霧と共に現れる! レインコートの怪人!』    全身を覆うタイプの水色のレインコートを着た怪人。    雨の深い日や霧の出る夜に徘徊しているところを目撃される。    フードを目深に被っており男なのか女なのかも判別できない。    名前を叫ぶことは勿論、口を開いたという情報も無いため名前は不明。    先端の歪んだ鉄パイプを引きずっていたとの情報もあり、確認には注意が必要。   GM : 柚穂「まぁ、このレインコートの怪人は、武器持ってるみたいだし、通報した方がいいかも」
  瑞樹 : 「危険人物だよ! 通報すべきだよ!         目撃情報的にどこらへんなの? ほかっといたら危ない気がするぜ。特に最後」
  GM : 柚穂「ええっと、暦駅近辺の路地裏、かな。           ……まぁ、霧と共に現れる、なんて冗談みたいな話だけど」        苦笑している柚穂は、あまり信じていない様子です。
  瑞樹 : 「む? 柚穂はこの情報の信憑性に疑問を持ってらっしゃる?」
  GM : 柚穂「まぁ……まったくのデマじゃないかもだけど、           いまどき『怪人』なんてあからさまじゃない?」        カチカチ、と操作をしながら応えます。
  瑞樹 : 「あからさまっていうか、いたずらっぽいけど、最後のは危険人物くさいぜー」
  GM : 柚穂「私はイタズラなんじゃないかと思ってるけど。           まぁ、実際問題として、どの怪人も出没するのは夜だしね。           夜歩きとかしなければ大丈夫、っと」        カチ、と操作を終え、自分もペットボトルからお茶を一口飲んで息をつきます。
  瑞樹 : 「なるほどなるほど。         夜歩きしなきゃ大丈夫……と」        うずうず。
  GM : 柚穂「はい、終了〜! ……間違っても、退治しようとか思って出歩かないでよ?」
  瑞樹 : ギクゥ!
  GM : じと、と視線が半眼になる。
  瑞樹 : 「ソ、ソンナコトシナイヨ。ホントダヨ」
  GM : 柚穂「はぁ〜……瑞樹は、一応、とりあえず、分類上は、女の子なんだからね?」
  瑞樹 : 「ひどっ!? そんな遠まわしにしなくても女の子です!         生物学的にも精神的にも青春真っ盛りの女の子ですー!         って、そーいえば、相談って、これのこと?」
  GM : 柚穂「えっ! あ、ああ、違う違う……」        途端に思い出したのか、狼狽して手を振る柚穂。
  瑞樹 : にやーーーり。        「相談事ってなーに? お姉さんに言ってみなさいよ。ねえ?」        うりうり。
  GM : 柚穂「あ、あのね? その、大した話じゃないんだけ、ど……」        わたわた。
  瑞樹 : 「うんうん」
  GM : 柚穂「えっと……し、知り合いの話なんだけど!」
  瑞樹 : 「ほうほう、知り合いね。知り合いの話。知り合いのね」        にやにや。
  GM : 柚穂「うっ……その、親しくしている先輩から、その……」        だんだんと俯いて行ってしまいます。
  瑞樹 : 「告白された?」
  GM : 柚穂「…………イヴの日にに誘われたんだけど、やっぱり、それってそうなのかな?」        現在、12月某日、クリスマスイヴまであと少しです。
  瑞樹 : 「おめでとうおめでとう!」        ぱちぱちぱち。
  GM : 柚穂「し、知り合いね! 知り合いの話だから!? ねっ!」        ばたばたばた!        首から額まで真っ赤に染めて、手をわきわきさせます。
  瑞樹 : 「うんうん知り合いだよね。知ってるよ。知ってる。         知り合いおめでとうって意味だよ?(にやにや)         イブに告白とかいいなーうらやましーなーデートかー。         二人っきりのクリスマスイブかー」        にやにや。
  GM : 柚穂「う、うぅ…………そ、そういう瑞樹は、どうなのよ?」        臨界に達したのか、唇を尖らせながら反撃します。
  瑞樹 : 「私?」        そーいえば、明良はいるの?        この段階で。
  GM : ああ、この時期もう居る予定です。        一応、クラスメイトですね。
  明良 : いるのかー。        じゃあ出とくか?(笑)
  GM : いやいや、今この場所にはいませんから(笑)
  瑞樹 : 「イブの予定かーイブねー」        ぐるぐる。
  GM : 柚穂「ほら……例えば、佐奈川君、とか?」        不良と呼ばれるようなタイプなので、やや疑問系。
  瑞樹 : 「佐奈川? 明良?」
  GM : 柚穂「なんだか仲がいい感じじゃない? 彼、少しとっつきにくい感じだけど」
  瑞樹 : 「えー明良ー?」
  GM : あからさまに「それはない」って感じに応えられても(笑)
  瑞樹 : 「仲いいっていうか、幼馴染っていうか」
  GM : 柚穂「えー、ただの幼馴染ぃ?」        逆襲の機会と判断したのか、少しニヤけながら言い返します。
  瑞樹 : 「それ以上でもそれ以下でもないー!」        ぴぎー!
  GM : 超断言した(笑)        柚穂「なーんだ……ま、そうか。幼馴染とのロマンスなんて、そうそう無いわね」        ふぅ、とため息。
  瑞樹 : 「そうそう。幼馴染は幼馴染で終わるものなのよ」        ふー。        完全にごまかされてしまったぜ!
  GM : 計画通り!(ニヤリ)        柚穂「……っと、結構時間過ぎちゃったわね。どうする? この後スタバでも寄って帰る?」
  瑞樹 : 「スタバ! スタバいいね!」
  GM : パソコンを片付けながら、立ち上がります。        柚穂「おっけ。それじゃあ寄り道して帰りましょうか!」
  瑞樹 : 「さんせーい!」      なんの気もない会話。      いつも通りの他愛無い戯れ。      明日も続くと思われていた日常。      その日、スターバックスで別れた後、      ――――――嘉月 柚穂は姿を消した。
  明良 : 死にフラグ!?
  瑞樹 : するりと消えた。        終わった!
  GM : と、いうところで、プロローグ終了!
  瑞樹 : おつかれさまっしたー!
  GM : お疲れさまでした。        というわけで、こんな感じで事件に巻き込まれることになったのでした。        ……うん、予定変更で0話やろう、マヨヒガ事件。
  瑞樹 : 第0話だぜ!
  GM : 設定を造るだけ造って放置するなど私にはできない!(笑)


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