File.02 『Girl behind you』

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  GM : 瑞樹さんは20分くらいに戻るそうなので、とりあえずハンドアウト的なものを流そうと思います。
  明良 : よろしく
  千里 : よろしくするだわ。
  GM : というわけで、いつものタイトルコールいきます。   日常は永遠だと考えていませんか。   平穏は永久だと思っていませんか。   それは数多の夢の後先。   何事もないという幻想。    人と人とが交われば些細な噂も歩き出す。    暑い真夏の夜の夢に肝をご試食致します。    人が噂を口にし、噂が人を口にする。    食らうのか、食らわれるかは人次第。    鳴らない電話。生らない電話。言の葉は波うち。    空想に塗れた欲望に、自由に絵筆を奔らせましょう。           これは、友達の友達に聞いた話なのですが――。                ガープス・フォークロア                  File.02 『Girl behind you』   GM : ガール・ビハインド・ユー(背後に立つ少女)
  千里 : ふぅん。        何だか都市伝説っぽくなってきただわね。
  明良 : えいえんはあるよ。
  GM : アーバンレジェンドが北欧神話に劣るとは限りまへんえ。        今度の事件は地域密着型! 事件事態はいつもそうだけど!
  明良 : たしかに。        もしもし私メリーちゃん、あなたのベッドの下にいるのだっけ。
  GM : 混ざってますね。
  千里 : くっついてるわよ。
  GM : まぁ、そういうメリーさんも居るかもしれませんが(笑)
  千里 : 電話はリカちゃんじゃなかったかしら。
  GM : 最近のメリーさんは斧装備が標準なんですか。
  明良 : こええな。
  GM : では、さっそく千里さんのOPから始めましょうか。
  明良 : おーう
  千里 : 了解だわ。
  GM : では、おなじみのハンドアウトを流します。    ▽ハンドアウト−鶴辺 千里−  松風エリスさん、栞ちゃん親子を中心とした先の事件は、気付くと終息していた。  水が流れ落ちるように、あの事件は成る様にして成り、終着へと向かったのだろう。  あるいは、それは始まりでしかなかったのか。  あれから数日、世間では一昔前に流行ったような都市伝説ブームが急速に広まっているらしい。  らしい、というのはあくまで萌花ちゃんからの伝聞という形で知ったからだけれど。  人面犬や口裂け女といった懐かしい逸話が、今更さも真実かのように語られる。  これも、何かの事件の予兆なのか。  そう思ってしまうのは、深夜にかかってきた一本の電話の所為。 『もしもし? わたし、メリーさん――』   GM : というわけで、千里さんのOPは先の事件から数日後です。
  千里 : そう。
  GM : その間、前回の終わりに言ったようにエリスさんについてなど調べたところ、        表向きの情報は「なるようになって」いました。        違和感のないよう、それが普通のように。        戸籍上は実験中の事故で死亡、それがエリスさんの最後です。
  千里 : 世の中そんな物なのかしらね。
  明良 : 幼女はどうなるんだろうな。刑事に引き取られるんだったか?
  千里 : そうなるんでしょうね。
  GM : 栞ちゃんは早苗さんが引き取られます。
  千里 : 皐月さん大丈夫なのかしら。
  GM : 始めからそういう予定だったように、というかもしもの時はその予定でしたので。        まぁ、なだれるようにその枠に嵌った感じです。        これで早苗さんも立派なコブ付きです。
  明良 : 楼座のことかよおおおお!
  千里 : 栞ちゃんの様子に変化がない、というのは気になるところだけどね。
  GM : まぁ、あえて言うとアレ以後は全体を通して渦巻いていた迷い、        悩みが解消されているくらいでしょうか。        気分爽快、というよりは悩みの元がなくなってしまったような。
  千里 : 消えた、というか。持ってかれちゃったのかしらね。
  GM : さて、そうして世の柵を味わっていると、        いつになくテンションの高い萌花が千里さんに情報を持ってきます。        閉店間際の夕刻、夏だから空はまだ赤々と日差しの延びる夕焼け空です。
  千里 : 割と早くに締めるのね。
  GM : 萌花「鶴辺先輩、しばらく閉店が早まるそうですよー」
  千里 : 「あら、そうなの? 初耳だわ」
  明良 : サマータイム導入か?
  GM : 萌花「そーなんですよー、なんでも不審者とか怪人物とか、           役所からご用心っていう連絡網が急遽回ってきたらしいです。           嫌ですよねー、暑いからって変な人が出てきちゃって」
  千里 : 「暑いのとは関係ないんじゃないかしらね。         いえ、あるのかしら。夏――と言えば、怪談だものね」
  GM : 萌花「おっ! そうなんですよ、聞いてください!」        嬉々として食いつきます。
  千里 : 「うん?」
  GM : いつもの三割り増しで目が輝いていますね。        萌花「超常現象ですよ、超常現象!」
  明良 : UFOか。UFOの夏。
  千里 : 「超常現象? まさか……         萌花ちゃんに彼氏ができた、とか?」
  GM : 萌花「な、なんだってー! どういうことですか鶴辺さん!? 」
  千里 : 「冗談だわ」        笑って。
  GM : 萌花「酷すぎる!? って、そうじゃないんですよぉ!」
  千里 : 「それで、超常現象って?」
  明良 : ミステリーサークル?
  GM : 萌花「別次元からの波動! 特殊なプラズマ!           夜な夜な這い回る白い影、謎のコートの怪人物!           そう、今や暦市は百鬼夜行渦巻く魔都と化したんです!」        ぱぁっ! と両手を広げるエフェクト付き。
  千里 : 「そ」        軽く頷くだわ。
  GM : 萌花「反応薄ッ!? 気にならないんですか、鶴辺先輩!」        不満そうに唇を尖らせます。
  千里 : 「お客さんの層が変わったら、メニューも考えなきゃだわね……。吸血鬼にはブラッド・カフェとか」        ふむ……と、考えるようなふりをするだわ。
  GM : 萌花「そこは私にお任せあれっ!           って言っても、不思議飲料つぶれちゃったんですよね……メニューどうしよう」        例の誘拐事件、そして本社工場の爆発事故の煽りを受けて、        不破製薬および不思議飲料は事業撤廃が決定しています。        まぁ、作る人が居なくなってしまいましたしね。
  明良 : ついでに言うと需要もなかったしな。
  千里 : 「不思議飲料を使わなくて済むまっとうな飲料を考えてほしいだわ」
  GM : 萌花「地元の人にはコアな人気があったんですけどねぇ……コアって便利な言葉ですよねぇ」        うんうん、と頷きます。
  明良 : 密かなブームとかいうのは結局、流行ってないって意味じゃねえの?(笑)
  千里 : むしろ、流行ってて欲しい願望ってレベルだわね。
  GM : けど、と萌花は顔色をやや真剣なものに切り替えます。        萌花「本当に気にしてくださいよ、鶴辺先輩? こう、そこら辺の情報は疎そうだし……           先輩くらいの妙齢の女性を狙う妖怪がうろついてるって話もありますよ?           キャトルミューティレーションされちゃいますよ!」
  千里 : 「私を?」
  GM : 萌花「えーっと……黒衣の吸血鬼、帰宅途中のOLを襲う……っと、この記事ですね!」        ばばん、とポケットから記事の切抜きを取り出します。
  千里 : 「記事まで出てるの」        読んでみるだわ。
  GM : いわゆる、「ムー」ほどじゃないですけど、デタラメ記事を大げさに書くようなゴシップ記事の一種です。        被害というほどのことは無く、黒装束の変質者が出た、という事実を面白おかしく脚色していますね。        実際、血を吸われたなんてこともなく、変な人に会った、程度の事件ともいえない事件です。
  千里 : 「……萌花ちゃん、詐欺に気をつけるといいだわ」
  GM : 萌花「あれぇっ!? 心配されかえされてる!?」
  明良 : どっちかというと心霊商法じゃね?
  千里 : 「まぁ、こういう記事を書く人も書く人だし、書く人がいるということは         信じる人間が萌花ちゃん以外にもいるということだから……         ……つまり、世の中は面白おかしいってことだわね」
  GM : 萌花「(ぽんっ)なるほど、需要と供給ですねー」        と、まぁ、そんな会話がありましたが、実際行政から「変質者注意」の連絡が回ってきたのも事実です。        なものですから、店を早めに閉め、お客も従業員も早めに帰れるよう調整する心積もりのようですね。        もちろん、給料は予定通り払われます。
  千里 : 「ま……。一人の人間の女性として扱われていることを、感謝するべきなのかもしれない、だわ」        と、独りごちるだわ。
  GM : リンクスは果たして人間なんでしょうかねぇ……という点は人生の命題としておいてもらい。        そんなこんなで、その日は早めに帰宅時間となってしまいました。        帰って寝るまでに何か買い物でもしますか?(笑)
  千里 : そうだわね。折角だから、帰りのコンビニで朝食用のベーコンあたりでも購入しておくだわ。
  GM : 明良君といい(笑)
  明良 : いや違うぞ。俺は料理なんてしない。
  GM : 惣菜パン買うだけですものね。
  GM : では、その夜のことです。
  千里 : ええ。
  GM : 特別なにがある訳でもないその日の終わり。        23時59分59秒を過ぎた時。        唐突に、千里さんの携帯がベルを奏で始めました。        PiPiPiPi...        非通知です。
  千里 : そのくらいだと、そろそろ就寝用意をしていたころだわね。        本を閉じて。        「はい、鶴辺」(ぴっ)
  GM : 『もしもし? わたし、メリーさん――』
  明良 : ベッドの下、したー!
  千里 : 「知り合いに居ない名前だわね」
  GM : 『一緒に遊びましょう――?』
  千里 : 「間違い電話じゃありませんか?」
  GM : 『今、暦駅まで着いたのよ――』(プツッ、ツーツー……)        切れちゃいました。
  千里 : 「人の話を聞かない子だわ」        携帯を見て。
  GM : 声の調子は女の子、それも甲高い幼い声でした。
  明良 : またすぐ来そうだな。
  GM : PiPiPiPi...        非通知です。
  千里 : ぴっ。        「はい、鶴辺」
  GM : 『もしもし? わたし、メリーさん――』        『一緒に遊びましょう――?』
  千里 : 「私はそろそろ寝るだわよ」
  GM : 『今、中央東公園まで着いたのよ――』(プツッ、ツーツー……)        切れちゃいました。        PiPiPiPi...        非通知です。
  明良 : 非通知無視設定にするんだー!
  千里 : ため息をついて。        「これはあれだわね(ぴっ)――もしもし、鶴辺だわ」
  GM : 『もしもし? わたし、メリーさん――』
  千里 : 「今何処に居るの?」        上着羽織って、靴を履くだわ。   GM : 『今、―― 貴 方 の 家 の ド ア の 前 に 居 る の ――』   千里 : 「そ」        がちゃり。
  GM : ドアを開いても、そこには誰も居ません。        いつものマンションの廊下です。        PiPiPiPi...        非通知です。
  千里 : 「はい、鶴辺」
  GM : 『もしもし? わたし、メリーさん――』        『 い ま 、 あ な た の う し ろ に い る の よ ― ― ? 』   千里 : 「かくれんぼだわね」        後ろ向くだわ。
  GM : (ころころ……) [3,5,2] = 10        千里さんが振り向いた瞬間、一瞬だけ生暖かな風が吹いた気がしました。
  千里 : あら。
  GM : 振り向いても誰も居ません、けれど誰かが居たような空気が立ち込めていました。        『今日は、もう帰るわ――また遊びましょう――?』        (プツッ、ツーツー……)        切れちゃいました。
  千里 : あら。        「……楽しめたのかしらね」
  GM : それっきり、電話は鳴ることもなく、沈黙を続けます。        ただ、妙なことが一つ。        電話が鳴ったとき、ディスプレイには「非通知」と確かに表示されていたのですが。        履歴には、電話が掛かってきたという痕跡は一切ありませんでした。        そんな、夏の日の夜の出来事――。
  千里 : 解読しようもないし、そもそも問題でもないだわ。
  GM : これを問題でもないと言いきれる千里さんまじぱねぇっす。
  千里 : ま、面白い体験ということで、その日は就寝した私でした。
  GM : 快眠してはる(笑)        まぁ、千里さんのOPはこれにて終了です。
  千里 : 了解だわ。
  GM : では、続いて瑞樹さんのOPです。
  瑞樹 : おう?
  GM : 明良君はリーチ中なので最後です。        では、ハンドアウトを流しますね。
  瑞樹 : いいよ!    ▽ハンドアウト−浅賀 瑞樹− 「さて、ゴーストバスター瑞樹の次なる事件は!」  ってやらないよ!?  気付くと外堀を埋めるように《ゴーストバスター》認識されている今日この頃。  先生の結婚式からもう幾日か経ったけれど、柚補は今日も絶好調だった。  正直、前回の事件があって気を遣っていた部分もあったけれど、柚補に大きな変化はないみたい。       ″今は"無き"恋心を持った少女に。それを思い出して貰おうと思ってね″               ″可哀想だとは思わないのかい?″         ″理想の世界を形造るほどの深い愛情を切り捨てるだなんて″  ……割とそう思わないでもないから完全に否定できない。  けど、何の変化も無いってことは、カウンセリングは失敗したのかな?  例の黒い塊についてはまこっちゃんに頼んでおいたから、何か解ったら知らせてくれるだろうし。  まぁ、落ち込んだりされるよりは元気な方がいいけ、ど...お? 「うーん、夜の校舎を這いずる白い影、黒いコートの怪人、踊る人体模型……これは要調査かも?」  とりあえず、世の中に本物の《怪異》があるって知ったし、放っておくのは危ないかも。  いっそ柚補にもバラしちゃった方がいいのかな? 明良……いや、千里さんに相談してみよう。   瑞樹 : おおおー。
  明良 : なにそのハンドアウトでの選択?(笑)
  GM : なにか不可思議な点でも?(笑)
  見学者: よく分かってるじゃん(笑)
  瑞樹 : よく分かってらっしゃる(笑)
  明良 : てめえー!
  GM : というわけで、瑞樹さんのOPは件の結婚式から何日か経ったあとのことです。        さりげなく伺って様子を見ていた感じ、柚穂に変わった様子はないようですね。
  瑞樹 : 安心すべきなのか悩む。うぬうぬ。
  明良 : 不利な特徴を植えつけられそうになったけどな、俺は。
  GM : というより、今日も今日とて絶好調に委員長然とした雑用を片付け、        余暇を全力で趣味に傾けている様子です。        柚穂「さて、ゴーストバスター瑞樹の次なる事件は!」
  瑞樹 : 「いやゴーストはバスターしないよ!?         何度も言ってるけど幽霊切れないから!         実体あるのだけだから!」
  GM : 柚穂「大丈夫! 知力+意志の強さ判定に成功すれば切れるよ!」
  明良 : いや相手の意志との即決だ。
  瑞樹 : 「なにそのメタ発言!?」
  GM : 柚穂「えー、でも、もう瑞樹が解決するって、学校内の幽霊スポットをチェキ済みなのに……」
  瑞樹 : 「無理無理無理幽霊無理、私幽霊は無理!         妖怪釘バットとかそういうのにして!」
  GM : 柚穂「この展示用バナナを貪るブルータス石膏像なんてオススメかな、実体あるよ?」
  瑞樹 : 「ああ、それならばっちこーい!」(むふー!)
  見学者: 実体さえあれば、問題なしなのが凄い話(笑)
  GM : ぺらっ、と校内新聞のようなものを取り出して見せる柚穂。        今回の特集は、ずばり学校の七不思議です。
  瑞樹 : 「ななふしぎ?」
  GM : 柚穂「そう、七不思議。いわゆる学校の怪談って奴ね。           演歌を歌うベートーベンとか、踊る人体模型とか、オーソドックスな奴ばかりだけど」
  明良 : 屋上の13階段とかな。
  千里 : 7不思議なのに8つあるのが8番目の不思議ね。
  瑞樹 : 「演歌を歌うベートーベンって、オーソドックスなの?」
  GM : 柚穂「ベートーベンさんだって日本長いんだから、演歌くらいソラで歌えるって!」
  瑞樹 : 「えええー」
  GM : 柚穂「けどね、ビックリな話、どうも最近「下克上」があったらしいのよ、急な話よね?」        こてん、と首をかしげながら、トントンと記事を指し示します。
  瑞樹 : 「え? 下克上? 誰が誰に?         というか、げこくじょうってなに?」
  GM : 柚穂「明日のジョーの親戚かな」
  瑞樹 : 「下刻ジョーか……なんか強そう」
  明良 : そりゃあれだ。七不思議に名もなき不思議が挑戦して倒したんだろ。        しかし音楽室の勝手になるピアノは七不思議の中でも一番の小物。
  GM : その並びだと他の七不思議も一コマでやられそうなので(笑)>一番の小物        柚穂「学校の怪談の中の怪談である「七不思議」という           チャンピオンベルトを、新参者の怪談が勝ち取ったのよ」
  瑞樹 : 「七不思議ってタイトルなの?」
  明良 : ローカルタイトルだな、学校の七不思議だと。        市の七不思議、県の七不思議、国の七不思議、世界の七不思議にグレードアップして行くわけだ。
  瑞樹 : 「タイトルマッチとかあるのか……七不思議の世界も大変なんだ」
  GM : 柚穂「そっ。で、今回王者に勝ちあがったのが、この、這い回る白い影、って奴」
  瑞樹 : 「白いゴキブリ?」
  GM : 柚穂「うわっ、怖ッ!? けど、それも解んないのよね。白い影、としか言われてないし。           この噂、発祥は町で目撃されていたものなのに、いつの間にか学校の中で、           って語られるようになったのよね。まるで、実際に白い影が移動してきたみたいに。           ……うーん、気になる」
  瑞樹 : 「いつも朝全力疾走してる私のことじゃないよね?」
  GM : 柚穂「ああ、それはこっちの別枠、学校の七変人の一人に数えられてるから大丈夫よ」
  瑞樹 : 「私変人じゃないよ!」
  GM : 柚穂「そうだよね、この目撃情報『屋上から飛び降りる姿を見た!』だなんて、           なんだかありえないようなトンデモ怪人みたいに書かれてるよね。           いくら瑞樹でも、屋上から飛び降りるなんて無茶するわけないのにねぇ?」
  瑞樹 : 「そ、そうだよ。いくら、いくら私でもそんなことはしないよ。うん。しないしない」        目はすっごい泳いでるけど。
  GM : ケラケラと笑う柚穂はそれに気づかないで上げましょう、どの口が変人じゃないと(笑)
  瑞樹 : ぐぐぐ、最早変人だった……!!
  GM : 柚穂「ともかく、夜の校舎を這いずる白い影、黒いコートの怪人、           踊る人体模型……うーん、これは要調査かも?」
  瑞樹 : 「どれも実体ありそう」
  GM : 興味深々という様子の柚穂、その様は長い付き合いの瑞樹さんなら解りますが、        「全速前進DA!」と言う社長の如し。        ぶっちゃけ、放置すれば今夜にでも夜の学校に忍び込むこと間違いなし。
  瑞樹 : なぬぅ! ついていくしかない!
  GM : 柚穂「人体模型とか、倒しちゃうと弁償代高そうだけどね」
  瑞樹 : 「こ、壊さなきゃよし!」
  GM : 柚穂「うむむ……一階の……電算室の窓……鍵を……」(ぶつぶつ)        思考中、思考中。
  瑞樹 : 「柚穂忍び込む気満々?」        こっそり聞いてみる。
  GM : 柚穂「(チーン!)まだ見ぬ不思議が私を呼んでいるのよ!」        小さくガッツポーズ。
  瑞樹 : 「抜け駆けは許さぬ!」
  GM : 柚穂「おっ、付き合いなさるか瑞樹氏、流石はゴーストバスター!」
  瑞樹 : 「ゴーストはバスターしないけど実のあるものなら何の問題もなぁーい!」        しゃきーん!
  GM : 柚穂「よっ、日本いちー!」        ヨイショする柚穂。
  瑞樹 : 「はははどんどこ褒めるがよい!」
  GM : その様子に、先の事件、その前の事件の後遺症といったものは見られません。        けれど、瑞樹さんはしっかり覚えています。        そのどちらも、柚穂はある意味で中心的な存在であったことを。        唐突に切り替わった学校の七不思議。        それは果たして、ただの怪談なのか……?
  瑞樹 : おおお……。
  GM : 柚穂「それじゃあ、今夜さっそく実行だ! ゴーストバスターズ、出動!」
  瑞樹 : 「ゴーストはバスターしないからー!」
  GM : 郁子「バスターズ、おー!」
  瑞樹 : 「おー!」
  GM : ……それとも、また新しい事件の幕開けなのか?        というところで、短いですが瑞樹さんのOPは終了。
  瑞樹 : ハンドアウトに則してなかった。ごめんなさいー!
  GM : さり気なくバスターズに混ざっている建巳郁子でした。
  瑞樹 : はぁ!? ホントだ最後たつみんだ!
  GM : というわけで、次のシーンは三人で夜の校舎にアタックです。
  瑞樹 : 明良の出番はもうないな!(笑)        木刀装備! 完璧だ。木刀が二本あれば何も怖くなぁーい!
  GM : と、そんな訳はない(笑)
  瑞樹 : あれ?(笑)
  GM : それでは、最後の明良君のOPに参りましょうか。        ハンドアウトを流しますね。    ▽ハンドアウト−佐奈川 明良−  この暦市を起点として発生している怪異について、委員会が関心を示し始めた。  どうやら組織の強化人間が二名も蒸発し、ようやく危機感に火が付いたらしい。  本部付き幹部の一人が、町の視察を名目に調査協力として訪れるという話だ。  同時に、組むエージェントが次々と消えていく俺に対する監査の意図もあるんだろう。  内心の謀反気はともかく、全く関与していない事で疑われるのは勘弁して欲しいところだ。  しかし……これは果たしてチャンスなのか。  訪れた幹部まで死亡するようなら、疑いはますます濃くなる――あるいは一足飛びに粛清か。  だが幹部クラスを始末できれば、それだけで組織に対して大ダメージを与える事が出来るだろう。  逆に、本部付きというほどの大物に気に入られれば、今よりも高い権限が与えられるかもしれない。  どう行動すべきか、今回の一件はいつも以上に真剣に取り組むべきかもしれない。   GM : 明良君、マジ死神ですね、組む人組む人、勝手に死んで行きます(笑)
  見学者: 死神て(笑)
  瑞樹 : 死神明良。
  千里 : 佐奈川君だしね。
  明良 : ああん
  GM : ああんじゃありませんよ(笑)
  明良 : しかしまあ、死神みたいなもんだからな。
  GM : 明良君に粛清フラグが立ちました。
  明良 : つうか始末する方向なのか?(笑)
  GM : いえ、まぁ、そこまで即物的ではないですが。        お前ちゃんとやってんのか、的に。        まぁ、ぶっちゃけ監査ですね。
  明良 : まず何より大事なのは、保身だ。
  GM : 全ては平穏な生活のために。
  明良 : というわけでどうする?
  GM : ええ、本日は例によって謎の手紙で指示がありまして。        幹部の方から向かうので自宅にて待機せよとのことです。
  明良 : 断る。
  GM : 明良君明良君、保身保身(笑)
  明良 : 自宅…? 何故自宅なんだ…        断りたいけど仕方ない、片づけをしてまとう。        がたがた……あー、このマンガ懐かしいな。
  GM : 片づけが途中で止まってる(笑)
  見学者: 片付けの出来ない人の典型(笑)
  GM : と、明良君がそんな暢気なことをしていると。
  明良 : やっべそろそろ時間か。
  GM : 突如として携帯が鳴り始めます。        帝国のテーマ(ジャーンジャーンジャーンジャジャジャーン)
  明良 : 「もしもし」
  GM : ?『あ、そこ退くッスよ』
  明良 : 「は?」
  GM : その言葉の直後、携帯の受話部分から、にゅ、と白い足が。
  明良 : げぶっ!
  GM : 踏み、と乗り越え、膝、腰、身体を抜け、頭。        小さな受話部分から、人一人が登場。
  明良 : ガンツか?(笑)
  GM : ?「ジャックイン、成功ッス」
  明良 : (ぴくぴく)
  GM : 現れたのは、明良君と同い年くらいの少女ですね。        ただ、国籍的にはヨーロピアンなのか、茶色がかった金髪の少女です。
  明良 : おおー?
  GM : ちなみにCPでは美人を拝命。
  明良 : ついに美少女が来た。        最初がおっさん、次がオカマという長い苦しい時代だったよな。
  GM : おっさんではなく、青年です(笑)        というか、堕天使は超美形ですよ(笑)
  明良 : じゃあ次こそおっさんだと思ってたんだよ、40絡みのメタボの(笑)
  GM : 悪化しすぎ!?
  明良 : 「う……」
  GM : ?「ふぅ、ここが日本ッスか。思ったより埃っぽいッスね〜」
  明良 : とりあえず足元から抜け出す。ずりずり。
  GM : ?「うん? お前がサイロイドッスか?」        流石に移動されると気づくのか、少女は明良君に問いかけます。
  明良 : 「ええ……貴女が組織の幹部ですか。         この区域所属の強化人間、サイロイドです」
  GM : ユピテル「うん。本部付き監査部所属のユピテルッス。よろしく」        いいつつ、手を差し伸べてくれます。
  明良 : ユピテル……予想通り雷使いそうだな。触りたくねえなっ!
  GM : 静電気バチバチ!(笑)
  明良 : 「今お茶を入れますね」(いそいそ)
  GM : ユピテル「お構いなくッス。勝手に座るッスよ?」
  明良 : 「どうぞ」        じゃあ、麦茶のパックを出して、ヤカンに入れて、水を注いで、揺らす。できた。
  GM : 置いてあった漫画雑誌を脇によけて、礼儀正しく正座。        その様は、礼儀の教本に載るかのようなしっかりした正しき日本の正座。
  明良 : 監査部か・・・…多分、機嫌を損ねると町ごと吹き飛ばしたりするんだろうな。
  GM : またまたご冗談を。        被害は最小限にとどめますとも。
  明良 : どうせ相場はわかってるんだよ(笑)
  GM : ユピテル「さて。さっそくッスが本題に入るッスよ?」
  明良 : 「はい」(戻る)
  GM : お茶を持ってきた明良君に目を向けながら、ユピテルは言います。
  明良 : その前に俺の弁解タイムしておこうか?(笑)        誤解なんですっ!から始まる的な?(笑)
  GM : 逆に怪しいです(笑)
  見学者: ダメな人(笑)
  GM : というか、行き成り言い訳から入るとか(笑)
  明良 : だからだろ(笑)        えーとじゃあ……さすがユピテル様。座り方からして、あの二人とは格が違いますねとか?(笑)
  GM : どうして駄目な方へ走るんですか(笑)
  明良 : 仕様です。        まあ状況のイニシアティブを取る試みはさておき……ここは相手の出方を伺おう。
  GM : ユピテル「腹を割って素直に言うッスけど。ぶっちゃけ、この短い期間に強化人間が死にすぎッス」        渋面、というより困ったような顔で。
  明良 : やっべ(笑)        まあそう来たか……でもまあ二人だよな、まだ二人。しかも半年。        「短いと言っても半年は空いていますが」
  GM : ユピテル「その半年で、委員会から言い渡された仕事は幾つッスか?」
  明良 : む…セッション的には二つか。
  GM : ええ、二つです。
  明良 : 「セッション的には二つです」
  GM : ユピテル「メタはともかく、つまり一ミッションに一人ずつ死んでるってことッス」
  明良 : 一応、堕天使は行方不明なだけじゃね?(笑)
  GM : 半年も異界でMIAだったら死亡と判断されても仕方ありませんよ(笑)
  明良 : 行方不明が死亡になるまでは6年かかるんだぞ(笑)
  GM : ユピテル「本部……委員会では、この暦市がそうも危険だというなら、             暦市全域を危機認定すべきでは、という話まで出てるッス」        危機認定とは、委員会から世界の危機として認識され、        根本から原因を排除すべき対象と定められる状態を言います。
  明良 : つまり根こそぎふっとばすというわけか。
  GM : ユピテル「同時に、同市の専属であったお前の能力を疑う声も出ているッス」
  千里 : 無能じゃないかと。
  明良 : 「お、俺のですか? ま、待ってください……どうかもう一度チャンスを…!」
  千里 : いきなり下手だわ。
  明良 : おっといけない、先走りすぎた(笑)
  GM : ユピテル「まぁ、ミッション自体は成功しているわけッスから、そこまで過激な意見は出てないッス。             ただ、被害が大きすぎる。その点をどうにかできないか、ということで私が監査に来たッスよ」
  明良 : 今度こそゴレンジャイを叩きのめしてやります。
  GM : 誰ですか、というか正義の味方と闘ってたんですか(笑)
  明良 : 今回でやられちゃう悪の幹部的な台詞?(笑)
  GM : 明良君は幹部ですらないでしょうに(笑)
  明良 : くそっ、そうだった!        「危機認定の監査も兼ねてということですか」
  GM : ユピテル「幸いと言っていいものか、現在この街では怪異らしき目撃証言が出ているらしいッスね」
  明良 : 「そうですね」        知ったかぶっておく。
  GM : ここら辺は噂という形で、都市伝説が広がっているらしい、という程度は知っていて構いません。
  明良 : 「何者かが何かの目的で故意に流しているのかもしれません。いやきっとそうに違いない」
  GM : ユピテル「まぁ、私としても町ごと殲滅はしたくないッスから。             原因が人為的で小規模なものである方が望ましいッス」
  明良 : 「つまりこの件を自分ひとりで解決すればお咎めなし、と!」
  GM : ユピテル「もともとお咎めという程のことは無いッスけど、まぁそういうことッス。             その間、私はついて回ることになるッスけど」
  明良 : 「ついて回る……いやいやユピテル様のお手を煩わせるほどではありませんよ、げっへっへ」
  GM : ユピテル「監査が着いていかずにどうやって査定するッスか……             それから、口調が可笑しくなってるッスよ」
  明良 : ちっ!        鶴辺さんにも瑞樹にも会えねえじゃねえか……こんなのがついてたら。
  瑞樹 : 会いに行けばいいの?(笑)
  明良 : てめえぶっ殺すぞマジで!(笑)        こいつは本当にやばいんだって。鶴辺さん級にやばい。
  瑞樹 : わくわくする。
  GM : ユピテル「ああ、同世代の男女が敬語でというのも妙ッスから、口調は普段通りで構わないッスよ?」
  明良 : 「わかりました。外ではそうしますが……それより滞在先を用意しましょう」
  GM : ユピテル「ああ。一緒の宿に泊まるつもりだったッスから、ここで構わないッスよ」
  明良 : 暦市の最高級ホテルに電話だ!        「スイート一丁!」
  GM : (ころころ……) [3,1,1] = 5        『ここで構わないッスよ』        電話口から。
  明良 : 「ぎゃー!」
  GM : 電波の流れは掌握済みです(笑)
  明良 : 「いや、いやいやいやいや……この部屋は一人用ですし、         ユピテル様のような方が滞在するような場所ではありませんから」        しかしあまり粘るのも怪しまれそうだな……
  GM : ユピテル「幹部とはいえ、私も現場を知る身ッス。雨風さえ凌げれば文句は言わないッスよ。             それに、中々良い部屋じゃないッスか」        きょと、と部屋の中を見回し。        片付け途中の漫画が散らかってたりしますが(笑)
  明良 : 「……わかりました。それでは後で支度をしておきます」        アパートの犬小屋ってあるのかな…
  GM : ユピテル「世話になるッス。お礼と言ってはなんッスけど。食事は本場のイタリアンをご馳走するッスよ」        ふかぶかとお辞儀、その様は金髪外人でなければ儀礼の手本のようなピシッとしたものです。
  明良 : 「マジ? ……ですか」
  GM : ユピテル「期待するッスよ。それから口調。短い付き合いッスけど、堅苦しいことなしッス」        ニッコリと、可愛らしく微笑みます。
  明良 : くっ……一つわかったことがある。        こいつは俺よりも上手だということだ。鶴辺さんに任せたい!
  GM : というわけで、明良君に監視、もとい監査がつくことになりました。        という辺りで、明良君のOPは終了となります。
  明良 : 「……短い間だが、よろしく」
  GM : ユピテル「うん、よろしくッス♪」
  明良 : くそう!
  GM : しかし、おかしいですね。        アフロディーテも明良君の為に海軍カレーを作ったのに、喜ばれなかった気がします(笑)
  明良 : 料理は目でも楽しむものだから。
  GM : ひどぅい(笑)




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