File.01 『黄金の林檎』

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  PL1: おさらいでもしてよう。
  GM : 前回のおさらい? 千里さんの華麗なる霍乱作戦とか?
  PL1: 盗んだ消防車で走り出した事件か。最後は川にぶち込んだんだっけ?
  GM : 普通に停車していたかと、キーは抜いていましたが(笑)
  PL1: そのあと刑事を探してたな。情報屋に頼んで。
  GM : ええ、石坂真が華麗に見つけました。        地味に優秀で困る情報屋です。
  PL1: 神社を燃やそうか。
  GM : 嫉妬はいくない。
  PL1: どこに出現したんだって?
  GM : 病院ですね。暦市大病院。
  PL1: それでなんだっけ。        なんで強化人間とリンクスであんなに違いがあるんだって話だっけ。        まあ合成人間はぶっちゃけ、ただ人間に倒されることも結構あるから。凪とか。
  GM : 合成人間はともかく、強化人間が弱いのは所詮は人間を強化しただけだからかと。        リンクスは、ほら、あれはもう妖怪ですから(笑)
  PL1: 妖怪といってもピンきりあるけどなあ(笑)
  GM : それを言ったら、今後強い強化人間が出てきてもおかしくありません。
  PL1: そう、か?(笑)
  GM : 大丈夫、明良君に強力な強化人間になれなんて無茶はいいません(笑)
  PL1: なるよ! このセッション終わったら組みなおすんだ…
  PL3: 元ネタ的にはリンクスって、データサポートできないくらいの存在ですけれどね。(笑)        万能技能ならぬ万能妖術みたいな。
  GM : 千里さんの活躍を見る限りでは充分それくらいの超越率を発している気がしますが(笑)
  PL3: チート領域なのは認めます。(苦笑)        意志の強さ10レベルとかないと対抗できませんよねぇ。
  GM : もはや判定不能の域ですよ。
  PL3: 意志の強さ10レベルって特殊な背景要りそうな。
  PL1: 妖術抵抗取りたかったさ!
  GM : そんな余裕は明良君には無かったわけで。
  PL1: 当たり前です。
  GM : 明良君はアイデンティティの確立に一杯一杯。
  PL1: 人間力を高めないと…!
  GM : あ、そうでした、明良君。        明良君の欲しい物はなんですか?
  PL1: 色々あるな…
  GM : 一番欲しいもの、それだけを熱望するものです。
  PL1: 命の保証?(笑)
  GM : そんな切実かつこすい望みでいいんですか(笑)
  PL1: 切実じゃん(笑)
  GM : もうちょっとこう、ねぇ……ないんですか、内に秘めたるパッションの発露は。
  PL1: なにその不満そうな司会者面は?(笑)
  GM : 命の保証……命、ライフ、ソウル、スリル、ショック、サスペンス。
  PL1: まあ実際のところ、のんべんだらりと生きててもいい境遇かな?
  GM : ようするに『平穏』ですか。
  見学者: 部外者だが、一ついっていいか?        ……いい若いもんがせつねぇ(笑)
  GM : さて、前回はどういう場面だったか、これからどう動くのか。        おさらいをしていた明良君、簡潔にどうぞ。
  明良 : 瑞樹と病院にいって刑事を確保する。
  瑞樹 : なんか忘れてる。
  GM : 千里さんは放置ですか(笑)
  明良 : 鶴辺さんも来るっけ?(笑)
  GM : 一応、瑞樹さんは「病院」情報を千里さんにも送っているようですね。
  千里 : 受け取ってるわ。
  GM : 石坂真情報により「病院」に早苗さん、栞ちゃんが居るらしき情報を得た瑞樹さんは、        二人に連絡し、バイクで直行。という状態からのスタートです。
  明良 : 俺も情報屋に当たるのはやめて、病院に直行する。あ、コンビニには寄って行く。
  GM : その、要所要所でコンビニに寄るのは何故なんですか。
  明良 : 俺の、弱点、腹ペコのせいだよ(笑)
  GM : なんてことだ(笑)
  明良 : 薬作るには栄養がいるんだよー!
  瑞樹 : 腹ペコ系だったんだね(笑)        瑞樹もそうだけど、明良にはかなわないなー(笑)
  明良 : 消費が違うからな。
  GM : では、流れとしては明良君のシーンですが、状況的に合流しちゃって構いませんよ?        瑞樹さんが全てを後にして先行するというなら、そっちをやりますが(笑)
  瑞樹 : 先行したいけど、正直、相手は私より3枚は上手だから、千里さんを待つ。        私が勝てるのは肉体を持つ相手だけなのだ。
  千里 : じゃ、合流かしらねぇ。
  明良 : じゃあ瑞樹に合流する。
  GM : 石坂真情報によると、子供を連れたそれらしき人物は病院に入っていった、とのこと。        では、暦市大病院、入り口前ででも合流ということで?
  明良 : ああ、まあ入り口で。
  瑞樹 : 入り口前でいいよ。
  明良 : 「瑞樹!」
  瑞樹 : 「明良、早い! 千里さんは?」
  明良 : 「まだだ。行くぞ!」
  千里 : まぁ、おっつけ登場するだわ。        「お待たせしたわね」
  明良 : あ、きた(笑)
  瑞樹 : 「全員揃った」
  千里 : 病院って何階建て?
  GM : えーと、9階建てです。
  瑞樹 : おお。でかい。
  千里 : 9階ね……。
  明良 : 「とりあえず見つけたら刑事とっつかまえて、それからどうする?」
  瑞樹 : 「行くのはいいんだけど、私、どうやって探すかとか、会ったらどうするかとか、全然考えてない。         だって、エリスさんって、なんだっけ。もう体いらない人なんでしょ? 幽霊的な。         捕まえれないなーって」        って情報、貰ってたっけ?
  明良 : 「いや今は刑事に憑いてるんだろ」
  GM : その予測が正しいかどうかも不明ですが(笑)
  瑞樹 : 「まあ、栞ちゃん、捕まえよう。栞ちゃんがキーパーソンなのは確実だし。         ついでに刑事さんも捕まえれればいいんだ。エリスさんのことは後で考えよう。         と言うことで明良、栞ちゃんを見つけるんだ!」
  明良 : なあ、ちょっと待て。
  瑞樹 : なんだ、待つ。
  明良 : 病院だから消毒液の匂いがするよな。
  GM : そりゃしますよ。
  瑞樹 : そうだね。
  明良 : 俺の鼻はアンモニアで麻痺するんだが、大丈夫か?
  瑞樹 : 消毒液はアルコールじゃないの?
  GM : トイレを通らなければ大丈夫ではないでしょうか。
  瑞樹 : 相手は明良の能力を知らないから大丈夫だ! 追える!
  GM : というか、日常生活に困りそうな弱点ですね(笑)
  瑞樹 : 行け! 明良!
  明良 : よし。        くんかくんか。        どうだ?
  GM : 何を探しての判定です?
  瑞樹 : 栞ちゃんがいいな。
  GM : ふむ、では栞ちゃんの匂いはしっかり覚えていますか?
  瑞樹 : 一緒にいたけど、どうなの?
  明良 : ああ、鶴辺さんから容器を受け取ってる。
  GM : はい、ではしっかり匂いを特定できます。        嗅覚判定をお願いします。
  明良 : うし。        (ころころ……) 15+4-[2,6,2] = 9        すんすん。
  GM : おお。
  瑞樹 : おお。
  GM : 素晴らしい精度ですね。        明良君の嗅覚は確かに病院内部に入っていく栞ちゃんの軌跡を捉えました。        ニセモノとかではなく、間違いなく本人だと断定できます。
  明良 : 「見つけたぞ!」        たったった。
  瑞樹 : 「早っ! 明良すげえ!」        私も一緒に行こう。
  明良 : じゃあ追跡する。
  GM : 上です。上階、それももっともっと上。
  明良 : (ころころ……) 14-[1,1,4] = 8        やった!
  GM : うおお。明良君が大活躍しちょる。
  瑞樹 : おおお、明良、明良やる。
  明良 : まあできるだけ目立たないようにな。
  瑞樹 : 忍んでいこう。
  GM : むぅ、しかし、そうすると。        明良君は、上へ上へと続く匂いを追っていたのですが、その途中。
  瑞樹 : お?
  明良 : 消える?
  瑞樹 : 刑事さん?
  GM : 微かに、匂いが分岐して濃い匂いと薄い匂いに分かれるのに気づきます。
  瑞樹 : ぶ、分岐?
  明良 : ルートは同じ?
  GM : ちなみに、濃い匂いは上へ行き、屋上へ向かうようです。        薄い匂いは、そうですね7階くらいでフロアへ移動してしまいます。
  明良 : 二手だな。
  瑞樹 : 明良と私が屋上へ。もう一つのほうを千里さんに任せちゃおう。        たぶんこれが一番いいよね?
  明良 : 鶴辺さんが屋上いったら?(笑)
  瑞樹 : なんで?
  明良 : 7階以降も追跡できるのは俺しかいない。
  瑞樹 : なるほど。じゃあ屋上を千里さん、私と明良で薄いほう、と。
  千里 : えっと?
  GM : 明良君、ロールプレイしつつ状況説明を。
  瑞樹 : 栞ちゃんの臭い追ってたら、濃い匂いと薄い匂いの二手に分かれた。        濃い匂いが屋上へ。薄い匂いが7階付近。
  千里 : 「どうしたのかしら、佐奈川君。立ち止まって」
  明良 : 「ここで気配が別れています。一つは屋上、一つはフロア。         二手に分かれましょう。どうします?」
  千里 : 「じゃ、私が上行くだわ」
  瑞樹 : 「じゃあ私は明良と一緒に行こう。明良一人とか不安だ」
  明良 : 「うっせ。まあ瑞樹を一人にするのもあれだしな」
  瑞樹 : 「お互い様だね」
  千里 : 「よろしくね」
  瑞樹 : 「千里さんも気をつけてくださいね!」
  GM : では、その流れで二手に分かれて進むことになります。
  明良 : ああ。まあ濃いほうが幼女で、薄いほうが刑事かな。
  瑞樹 : だからか。
  GM : んー、では状況的に屋上に向かった千里さんから進めさせて頂きます。
  瑞樹 : はい。
  明良 : おう。
  千里 : 了解。
  GM : 屋上、普段から開放されているその場所は、        周囲を柵に囲まれながらも開放的な空間を作り出す憩いの場。        しかし、現在はあいにくの雨で人気の無いもの寂しい空気を漂わせていました。        千里さんが上まで来ると、屋上へ続くドアがあります。        今は閉まっていますが、鍵はかかっていないようです。
  千里 : まぁ、鍵は基本的に私に意味はないわ。
  GM : まぁ、そうですね。
  千里 : 屋上に出るわよ。
  GM : がちゃ。        ――空気が違います。        雨に濡れた屋上は初夏だというのに寒々しく、それでいて何処となくじとりとまとわり付くようです。
  千里 : 「(ふぅん……何かしらね)」
  GM : そんな、独特の雨の中、誰も居ない屋上の中心に立っている人物が見えます。
  千里 : 厭わず踏み込むだわ。
  明良 : 俺達だったらここでまずビビッてるな(笑)
  千里 : どうせ遅かれ早かれ踏み込むし。
  GM : ――青い、いえ千里さんには判別がつきませんが、単色のレインコートを纏った人影。        フードを目深に被ったその立ち姿からは、男とも女とも判別つきません。
  明良 : げえー!(笑)
  瑞樹 : た、たつみん!?
  明良 : 人違いだった。        瑞樹はこっちに来るべきだった!
  瑞樹 : いや、いや、そんな馬鹿な。
  明良 : 丹波文七か!
  瑞樹 : 確かにその通りだけど、千里さんなら誰相手でも問題ないけど、でも、こっちは問題だった。        こっちがエリスさんだったらどうにもならないわ!
  明良 : もしかしたら丹波と見せかけて藤巻かも知れないぞ。
  千里 : 「例の通り魔さんだわね」
  GM : レインコート「………(こーほー)」        千里さん、できたら知力判定をしていただけますか?
  千里 : (ころころ……) 16-[1,5,6] = 4        はい。
  GM : 4か。
  明良 : 見切った!
  GM : では、千里さんはそのレインコートの人物に何となく見覚えがあるような気がしました。
  明良 : タツミ?
  瑞樹 : どっちだ? たつみんか、それともあの通り魔か。それともどちらもなのか。
  GM : ただ、そうですね。        レインコートの人物は外見から、やや身長が低めな印象を受けます。        小柄? ちっちゃい?
  明良 : 幼女レベル?(笑)
  GM : 子供というほどではないですが。
  瑞樹 : し、栞ちゃん?
  千里 : いいえ。        「皐月さんね」
  瑞樹 : えええ!?
  千里 : そのまま近寄るだわ。
  GM : 早苗?「…………」
  千里 : 「しかし、やっぱりレインコートの方は伝染するようだわね」
  GM : 近づくと、フードに隠れながらも顔立ちが見て取れます。        それは、皐月早苗、その人です。
  明良 : なんだってー        あ、でも当初の予定通りか。
  千里 : 「もしもし、お話は出来るのかしら?」
  GM : 早苗?「…………れ……」        ぼそりと、呟きが漏れます。
  千里 : 「れ?」
  GM : 早苗?「……れわれは……名の下に……」        ぬる、と顔を上げる、その容貌は。
  千里 : ふむ、と唇に人差し指を触れて考えるようなポーズを取るわ。
  GM : 瞳は虚ろ、呼吸は深く早く、青白い顔をしながらも、目は充血しています。
  千里 : あらら。そういえば、迷いみたいのは見えるのかしら?
  GM : 迷いのサーキットですね。
  千里 : あら。
  GM : イメージとしては……ウロボロス?        一つの迷い、というか意志がもう一つを飲み込まんとして、のた打ち回っているような。
  千里 : 成程。        ま、ずいずいと距離を詰めるけど。
  GM : 早苗?「……、……始めから、……こうしていれば、……よかったのだ、……」
  千里 : 「……」
  GM : 早苗?「……、我々の、……正しき、……教えの、……下に、……            ……、元から、……断つ、……預言は、……成就する、……それで、いい」        ぽつ、ぽつ、と途切れながらつむがれる言葉。        それは、一つの口から複数の声が聞こえるように、独特の抑揚を持って語られます。
  千里 : ふむふむ。
  明良 : ところで刑事と屋上のヘリの距離は何mぐらいだ?
  GM : 柵の部分ですか?
  明良 : そうそう。飛び降りるのに必要な距離。        一応決めておこうぜ(笑)
  瑞樹 : 柵を登るか柵を壊さないと飛び降りれないのに?
  明良 : 暦市では屋上から叩き落されるなんてよくあることなんだよ!
  瑞樹 : 柵で止まるんじゃないの?(笑)
  GM : 自ら飛び降りたお嬢さんも居ますが(笑)
  瑞樹 : 私はいいんだ!
  GM : 早苗さんはちょうど屋上の真ん中にいますし、        屋上はバレーボールができる位の広さはあるので、一辺30mはあるでしょう。        なので、中間ということで15mくらい離れているとします。        さて。        (ころころ……) [5,2,6] = 13        げ。
  明良 : 生命力判定に失敗したような感じか?(笑)
  GM : えー、千里さんが近づいてきたことで、顔を上げた早苗さん(?)です。
  千里 : あら。動くのかしら?
  GM : ぶつぶつと呟いていたかと思えば、ふと、まるで何かを待つように動きを止めます。
  千里 : ふぅん。
  明良 : ところでこれ博士じゃないのか?
  瑞樹 : 中継機みたいなものだと思うけど、どうだろうね。        もしくは博士はもう拡散してしまったか。
  明良 : 博士は風になったんだな(笑)
  瑞樹 : カムイになったんだ。
  GM : 犠牲になったのだ、は置いておいて。
  千里 : 距離どのくらい?
  GM : 結構近づきましたから、千里さんから2、3mで構いませんよ。        2mにしておきましょう。
  千里 : 了解だわ。
  GM : 早苗さんは動きを止めたままです。
  千里 : そう。        なら、感情封印。        意志を喰らおうとしてる迷いの方を封じてみるだわ。        (ころころ……) 14-[1,4,1] = 8
  瑞樹 : 惜しい
  明良 : 何か関係あるのか?(笑)
  千里 : 接触限定だし、触れるだわよ。
  GM : 抵抗は意志でしたっけ?
  千里 : そうね。
  GM : (ころころ……) [4,6,4] = 14
  明良 : 無理っ…絶望っ…!
  GM : うん、すると、びくっ、と一瞬身体が揺れると……        ……千里さん、効果が永続って書いてあるんですけど?(笑)
  千里 : 何で永続なんだっけ。
  GM : ナンデと言われても(笑)
  千里 : と言うか、私この妖術今一知らないのよね。
  明良 : おっと俺の解説か(笑)
  千里 : まぁ、「迷いを封じる」と言う効果だと思ってくれればいいだわよ。(笑)
  GM : 迷いを封じることで迷いを断ち切らせる、みたいな効果にしたんですよね。
  千里 : そうね。        魔が刺さなければ(永続が切られなければ)、同じことで迷わないってことじゃないかしら。        マリッジブルーの人にかけると、その後は「この人で本当に良いのかしら……」って迷うことなく、        「ううん、この人に決めたんだもん。一緒に頑張って行こう」みたいになる、感じ。
  明良 : 本来分単位だけど、鶴辺さんは永遠に増強してあるな(笑)   GM : ……………………バルディィイイイイイイイッッ!!!!!   明良 : ちなみに!        非常に強い感情なら、+1〜+10の範囲で抵抗にボーナスがつく。        ぞ!
  GM : 素晴らしい、ハラショー!        でも、この結果はある意味運命だと思って封印されることにします。
  明良 : なんてこったー!
  GM : 早苗「……、っ、…………ん、あ、え?」        きょとん、と。        濁っていた瞳に生気が戻ります。
  千里 : 「おはよう御座います、皐月さん」
  GM : 早苗「は、はい? あ、すみません、おはようござい、ます?」        あれ、と首をかしげながら、早苗さんは腰を折り曲げてお辞儀しました。
  千里 : 「急で悪いけど、今朝のこと思い出せるかしら?」
  GM : 早苗「け、今朝ですか?           えーっと、確か、エリスさんから電話が掛かってきて……あれ?」
  千里 : 「歩きながら思い出しましょうか」        手を引いて、7階へゆるゆる向かうだわ。
  GM : 早苗「は、はい、すみません。ええっと、ええっと……」        うーん、と唸りながら連れていかれます。        では、何か今のうちにということが無ければ千里さんのシーンを一端カットしましょう。
  千里 : 了解だわ。
  GM : ちなみに。        さっきの判定、別に溜めの必要な妖術判定に失敗したなんてことはありませんにょ?(笑)
  明良 : そうなんだ(笑)
  瑞樹 : ええー(笑)
  GM : そんな事実は無かった! ありえない過程だ!(笑)           ※ ありえない過程 = 予定していたボスが封印された瞬間である。
  GM : というわけで、二手に分かれた明良君、瑞樹さん組のシーンに行きましょう。
  瑞樹 : イエス
  GM : 7階で階段を出て、フロアへ入った二人ですが。
  瑞樹 : はい。
  GM : その時点で既に違和感があります。
  瑞樹 : ん?        いつでも木刀抜けるようにしておこう。
  GM : おう、よく見ると、死屍累々と看護士さんや病院着を纏った人たちが、        ばたばた地面に倒れているじゃあーりませんかー。
  明良 : なんてこった!
  瑞樹 : 「すごいことになってる」        脈を取ってみよう。
  GM : どく、どく、どく......        いたって普通かと。
  明良 : 脈取れるのか?(笑)
  GM : 死んでいるわけではありませんから。
  明良 : 「こいつは……なんだ?」        軽く診察してみよう。
  GM : というわけで、脈を取った瑞樹さん。
  瑞樹 : 取ってみた。        「生きてる」        来るか!
  明良 : 振りだけな(笑)
  GM : 生命力判定をお願いします。
  瑞樹 : おお?        あ、意志の強さは?
  GM : 生命力ですが、足してもいいですよ。
  瑞樹 : (ころころ……) 14+6-[6,6,2] = 6        うへえー。
  GM : ち、余裕か。
  瑞樹 : おお。よかった。        千里さんレベルだとやばかった。
  明良 : たけえー。
  千里 : 6って、十分頭がおかしいレベルだけどもね。
  GM : 瑞樹さんは脈を取るべく倒れている人に触った時、        一瞬ピリッとしたかな、と思いましたが、それだけでした。
  瑞樹 : 「なんかぴりっとした?」
  GM : で、明良君は診察するんでしたっけ?(笑)
  明良 : 「おい、放しとけ!」        ビーキャン(笑)
  瑞樹 : 放した。        「とりあえず栞ちゃんを追おう。         私たちじゃどうしようもないよ。これは」
  明良 : 「まあそうだな……しかしなんでだ?」        うーん、俺なら解毒できるかもしれないが、まあ置いておくか…
  瑞樹 : 「分かんない。エリスさんの計画が動いてるんじゃない?」
  明良 : 「かもな」        追跡再開。        死体をよけながら。
  GM : 死体じゃないというに(笑)
  瑞樹 : 生きてる(笑)
  明良 : わかってる(笑)
  GM : では、しばらく進むと……ちょっと待ってくださいね。        (ころころ……) [2,6,1] = 9        よしよし。
  明良 : 今度は発動した?(笑)
  GM : フロアの奥の方、追跡とは別方向ですが遠くの方で、        屋内だというのに霧が立ち込めているのが見て取れます。
  明良 : ま、マスク持ってくればよかった(笑)
  GM : まるで加湿器を暴走させたかのようにそこら中に湿度をばら撒いているように霧、霧、霧。
  明良 : うへえ。これは例のあれか…加湿器!を破壊しようぜ。
  瑞樹 : 「あそこの中?」
  明良 : 「多分な。できるだけ息を止めていけよ」
  GM : ちなみに、追跡はそっちではありません。
  明良 : あれ?(笑)
  GM : 瑞樹さんはどことなくその霧、というか現象に見覚えがあるかもしれません。
  瑞樹 : え?        もしかして、あれ? たつみん?        たつみんのあれ?        「あ」
  明良 : 「あ。         間違えた。あっちじゃねえからな!」
  瑞樹 : 「あれ、たつみんだ」
  明良 : 「幼女はあっちじゃねえぞ?」
  GM : 霧はアッチをウロウロ、こっちをウロウロと移動しているようです。
  明良 : 動くなよ(笑)
  瑞樹 : たつみんのでいいの? あの、たつみんの人払いの霧。
  GM : さぁ、しかと判別は出来ませんが、なんとなく見覚えがあるのは確かです。
  瑞樹 : じゃあ私はそっち行こう。        「明良そっちお願い! 私たつみんに会ってくる!」        だだだー!
  明良 : 「おい馬鹿!」        あーくっそどうしろってんだ。
  瑞樹 : 明良は栞ちゃんを追えばいいのよ? 十秒で追いつく!
  明良 : 馬鹿なのか? ああそうだったな。
  GM : ちなみに、霧の方へ行こうと思ったら−3で意志判定をお願いします。
  瑞樹 : やっぱりこれはたつみんだ。        (ころころ……) 9+6-3-[3,3,2] = 4        成功!
  明良 : クソ仕方がない。幼女の方を先に当たる。
  GM : はい、では瑞樹さんは見事霧の中へと向かっていきました。
  瑞樹 : 行け行け明良ーごーごー明良ー。
  明良 : 狙われてるのはお前だ!
  瑞樹 : 自信過剰で直情な私がそんなこと気にすると思ってるの?        狙われてても返り討ちにしてやる!
  明良 : じゃあなんで病院前で待ってたんだよ(笑)
  GM : まったくですね(笑)
  瑞樹 : 倒すことは出来るけど捕まえることは出来ないからね!
  明良 : そもそもなにしに行ったんだ?(笑)        この状況で倒しに行ったのか? ばーかばーか!(笑)
  GM : 子供ですか(笑)
  瑞樹 : たつみんがここでうろついてるのは相当やばい事態じゃない?
  明良 : やばいのはわかってるんだよ!
  瑞樹 : なんか起こる前に確保しようと思って。
  明良 : というわけで別れた。
  GM : 見事に三等分されましたね、何のために合流したんですか(笑)        個人でも生き残れる人、個人で走り抜ける人、個人で行動しようとする人、状況があったとはいえ(笑)
  千里 : 困った子達ね。
  明良 : 少なくとも今回に限れば、俺は違うぞ?(笑)        まあ、どっちからやる?
  GM : どうしましょうかね、本来ならば明良君の方なのですが……        なにせ、こっちが見つける判定をする前に突っ込んでくるとは思ってなかったので(笑)        状況からすれば、瑞樹さんの場面です。
  瑞樹 : ふ、さすが私。予想を上回った。
  GM : というか、明良君の場面が本来ではメインなので最後です。        というわけで、瑞樹さんのシーンを行きましょう。
  瑞樹 : また重要な場面を明良に任せてしまった。
  明良 : 俺が一番危険なわけ? くっそ!(笑)
  瑞樹 : 危険度はどれも同じくらいだと思うよ。
  GM : とりあえず霧に突入した瑞樹さん。
  瑞樹 : 「たつみんたつみん?」
  GM : まとわり付くような霧、水のヴェール。        そこを抜けると、薄もやに包まれたような空間。
  明良 : な、なんだこれはー!
  GM : ???「――あら?」
  瑞樹 : 「あ、たつみん? やっぱりたつみんだった」
  GM : そして、その中心には、水色のレインコートを纏い、鉄パイプを持った少女の姿。
  瑞樹 : 「たつみんなんでここにいるの?」
  GM : 郁子「浅賀さん。奇遇ね。おはよう」
  瑞樹 : 「おはよう!         で、なんでここにいるの?」
  GM : 郁子「探し物よ」
  瑞樹 : 「何をお探し?」
  明良 : 貴様の命をなー!
  瑞樹 : 「小さい女の子?」
  GM : 郁子「そうね。あえて恣意的に言えば、           端末の送信装置というか、メインサーバーみたいなものかしら」
  瑞樹 : 「つまり小さい女の子?」
  GM : 郁子「元から断てば。今回の騒ぎは収まるでしょう?」        すい、と鉄パイプが揺れる。
  瑞樹 : 「まあ、分かる」
  GM : 郁子「これでこの町は平和になるわ。           儀式が行われるのなら、儀式の元を断つのが手っ取り早い」
  瑞樹 : 「うんうん」
  GM : 郁子「だから、あの栞という子を探しているのだけれど、見なかったかしら?」
  瑞樹 : 「私も探してるトコ」
  明良 : ヤッチマイナー!
  GM : 郁子「あら。浅賀さんが見つけてどうするの?」        きょとんと、クールに驚きを表現します。
  瑞樹 : 「私はもっと大元を探ってるトコ。         栞ちゃんのお母さんのほうを探すために、栞ちゃんを探してたの」
  GM : 郁子「浅賀さんも儀式に必要とされているわ。           大本へ向かうのは言うなればネギ持参で鍋パーティに向かう鴨みたいなものよ」
  瑞樹 : 「まあそれは分かんなくないけど、こういうのって、理屈じゃないと思うんだ!」
  GM : 郁子「ええ。私としても行動を起こさないでいられるよりはずっといい。けれど――」        すぅ、と建巳郁子の目が細まります。
  瑞樹 : 「ん?」
  GM : 郁子「ああ――儀式の元といえば、浅賀さんもそうだったかしら」
  瑞樹 : 「私?」
  明良 : こいつめ!
  GM : 郁子「異なる三つの因子を取り込んだ浅賀さんは、三人の女神と交渉を行った。           いわば裁定者の役割を持っている」
  瑞樹 : 「ぱりす、だったっけ?」
  明良 : めがー、めがー!
  瑞樹 : 一文字しかあってないからな?
  GM : 郁子「ええ。儀式の詳細は解っていないのだけれど、最後にはパリスが必要となるはずよね?」
  瑞樹 : 「誰かを選ぶんだったっけ」
  GM : 郁子「ええ。神話では美の女神アフロディーテを選んだけれど、誰を選ぶかは浅賀さん次第。そこで。           選べない状態だったなら、儀式は停まるのかしら?」        (ころころ……) [4,6,5] = 15        なんでだぁー!
  瑞樹 : GMったら明良が乗り移ってるわー(笑)
  GM : 半年か! この半年の雌伏期間がいかんのか!?
  瑞樹 : ごめんよぅー。        でもダイス目は半年前もこんなだったよー。
  GM : 失敬な(笑)
  瑞樹 : 「私? 私は誰かを選んだりしないよ」
  GM : 郁子「そうかもしれない。けれど、そうでないかもしれない」        ひゅ、と郁子は鉄パイプを構えます。        奇しくも、以前の公園の時と同じように。
  瑞樹 : 「よく分かんないけど……公園のときと同じような展開?」        木刀出して。
  GM : 郁子「同じとは言わないわ。あの時は見極めることが目的だった。今回は――」
  瑞樹 : 「難易度ハード?」
  明良 : デスマッチだ!
  GM : 殺気と呼ぶべきものが、建巳郁子の身体から滲み出る。        郁子「そうね、ルナティックってところかしら?」
  明良 : 瑞樹が倒れるまで何匹でもタツミが出てくる。
  瑞樹 : 「いいレベルだ。         でも私は一段下げておくよ」        構える。        木刀を。
  明良 : 目は突かないということだな?(笑)
  瑞樹 : 目つきできないしね!(笑)        流石に同級生と取り合いたくない。        「みねうちだぜ」
  GM : 郁子「木刀にも鉄パイプにも、峰なんてないわよ」
  瑞樹 : 「じゃあ二人ともみねうちだ。安心!」
  GM : 郁子「そうね。死ぬことはないでしょう……当たり所がよければ」        では、距離は例によって5m……なんですが。        とりあえず、これから決闘というところで切らせて頂きます。
  瑞樹 : はーい!




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