File.01 『黄金の林檎』

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  瑞樹 : 間に合わなかったら先に進めてて!        瑞樹はまこっちゃんとこに刀返しに行くから!
  GM : と言われましたが、千里さんの家に集まらんとする状況、瑞樹さん抜きでどう進めるか(笑)
  明良 : あの日は解散して自由行動じゃなかったか?        俺はアフロの遺品を調べたい。
  千里 : 私はあの後は普通に片づけて就寝するだけだけど。        佐奈川君は動くのかもね。
  GM : 明良君は性懲りも無く単独行動するんですね(笑)
  明良 : 仕方ないだろ裏方なんだから(笑)
  千里 : 佐奈川君の単独行動は面白いから良いんじゃないかしら。(笑)
  GM : ええ、主に成果に繋がらない辺りが(笑)
  明良 : 実際、瑞樹がやったとばれるのは非常にまずいから、な。        その辺、つながるようなものは潰しておかないと。
  GM : まぁ、そういう事なら明良君の夜の行動から始めましょう。
  GM : では、アンデキンバーを自由解散した後、どう行動します?
  明良 : まあ、そうだな。アフロが拠点にしていた場所があるはずだが……
  GM : 明良君がそこまでアフロと懇意にしていたとは思えんのですが。        もしもの時の連絡場所くらいは知っているでしょうけど。
  明良 : まあ、最悪あれだな。鼻頼りだな(笑)        とりあえず分析結果はどうなってる?
  GM : ええと、成分分析ですよね。
  明良 : ああ。
  GM : ちなみに、あれはアフロを分析したんですか?(笑)
  明良 : アフロって毛じゃねえぞ? いやまあ、毛でもいいんだろうけどさあ(笑)        もういいやアフロで、実際。薬物やってると毛髪に反応出るしな(笑)
  GM : 成功度は3でしたが……        まぁ、もともとアフロディーテは薬物強化型の強化人間で、そこら辺は明良君と一緒です。
  明良 : そうだったのか?(笑)        じゃあ本当にアフロに触ると即死だったんだな。
  GM : いやいやいや(笑)
  明良 : あのアフロから薬物を注入してくるんだろ?(笑)
  GM : そこまで一緒なわけじゃありません、というか明良君飛べないでしょうが。
  明良 : くそっ、飛べなきゃなんか悪いのか?(笑)
  千里 : 代わりに出目が飛ぶ。
  明良 : つうか薬物で飛ぶのか? アイキャンフライの精神で飛んでたのか?(笑)
  GM : それで飛べるのは精神だけです(笑)>アイキャンフライ        特異体質強化型とでも言うんでしょうかね、薬である体質を強化していたんですが。        ……表現する前に目をえぐられました(笑)
  千里 : たぶん、アフロにヘリウムガスが詰まるのよ。        ぶわっ。
  明良 : なるほど……!
  GM : アフロ風船!?
  明良 : だからアフロだったんだな。
  GM : いやいやいや、納得しないでください。
  明良 : 髪の毛にガスが詰まることで膨張…!
  GM : というか、続きいきますよ。
  明良 : ああ。
  GM : で、本来の強化人間反応とは別の、        以前スパーク老人の身体から検出されたような未知の強化反応がありました。
  明良 : 系統まあ同じはずだが。まあディスコードの強化処置を受けていたのか。
  GM : 実際、明良君はアンブロシアの成分分析に未だ成功していないのでハッキリとは言えませんが(笑)
  明良 : いや試してないだけだ(笑)
  GM : 一度は能力を忘れるほど失敗したくせに(笑)        まぁ、解ったのはそんな感じです。
  明良 : まあ、裏付けだな。とりあえず現場に戻るか。
  GM : 犯人は現場に戻る。
  明良 : 移動手段は、あー……自転車で。
  GM : 雨の中?(笑)
  明良 : 仕方ねえだろ、遠いんだろ?(笑)
  GM : まぁ、雨の中バイクを飛ばした以上、すでに明良君はぐっしょぐしょでしょうけれど。
  明良 : そーいえばそうだ(笑)        コンビニでレインコートを買おう。
  GM : まぁ、そんなこんなで長い時間をかけて丘の上に戻ると。
  明良 : このままだと目立つからな。きこきこ。
  GM : レインコートを着て死体処理に向かう不良(笑)        そうでなくても、最近は水色のレインコートの怪人が出るそうですが(笑)
  明良 : 流行なんだよ(笑)        で。えーと何時ごろにつく?        つーかくそ。この雨じゃ匂いは辿れないな。
  GM : 正確な時間となるとあれですが、深夜の内には着きますよ。
  明良 : 仮にまあ12時ぐらいとするか。
  GM : そうしましょう。        人気は全く無い時間帯です。
  明良 : 「……ふう」        懐中電灯をつける。
  GM : ぱっ。
  明良 : で、自転車を置いて教会の方に歩いて行く……前に、車を確認。        公安が来てるかもしれないしな。
  GM : 一応考えているんですね。
  明良 : 一応は余計だ(笑)
  GM : 懐中電灯をつける前に気をつけて欲しい所ですが(笑)
  明良 : 夜目が効かないんだから仕方ないだろ(笑)
  GM : まぁ、それらしい車はありませんね        というか、駐車スペースも含人の痕跡はありません。
  明良 : うし。じゃ、とりあえずアフロの死んだところまで行く。        ざーざー。かぽんかぽん。
  GM : (ころころ……) [5,3,6] = 14        うむ。
  明良 : うむ。
  GM : アフロが倒れていた場所にたどり着くとですね。
  明良 : ああ。        アスファルトにアフロのシルエットが?
  GM : アフロが倒れていたという痕跡も、血の跡も、灰も全部なくなっています。
  明良 : 「……ふむ」        とりあえずしゃがみ込んで、その場所をなでてみる。        アスファルトは焦げてないか?
  GM : ふむ、はっきりとした場所を見ればそんな様子も見れますが……ここは<探索>かな?
  明良 : (ころころ……) 14-[3,6,5] = 0        せーふ!
  GM : 一応、成功はしましたか。
  明良 : 「……一応燃えてる、ってことは生きてたわけじゃあないだろうが」
  GM : では、なんとなくそんな様子もありますが、違和感が無い程度の痕跡が残っています。        多分、気をつけて見なければ気づかないんじゃないかなぁ、という。
  千里 : 何の布石かしらね。
  GM : まぁ、明良君は知りませんものね。
  明良 : 「……雨で流れたか、それとも誰かが更に消したか……ディスコードか?         いや、あいつはそんな細かいこと気にしそうにないな。         どうせことが始まれば何もかも変わるからどうでもいい――って感じだ」
  GM : 少し会話しただけなのに意外とよく解ってらっしゃる。
  明良 : まあオーライ。収穫はなかったが面倒もなかった。
  GM : まぁ、とりあえずそんな偽装工作っぽい感じで違和感は消されている様子です。        よほどしっかり調べないと、ここから証拠は出てこないでしょう。
  明良 : 一応教会も調べてみるが、やっぱり何もでてこないか?
  GM : 教会は「本堂」「小間部屋」「控え室」などがありますが、        鍵が開いているのは本堂だけですね。        明良君は知りませんが、アフロディーテが居たのは本堂です。
  明良 : しらねえからな。一応全部屋調べると思う。人気がなければ。
  GM : ええ、例によって人気は欠片も感じません。        ここぞという場所がなければ、三回<探索>をどうぞ。
  明良 : じゃあ気合入れて探索。        本堂        (ころころ……) 14-[1,5,4] = 4        小間部屋        (ころころ……) 14-[1,2,4] = 7        控え室        (ころころ……) 14-[2,3,5] = 4
  千里 : 何だかまともね。
  GM : 明良君らしくありません。
  明良 : 半年前がおかしかったんだ(笑)
  千里 : 注意しておいた方がよさそうだわ。
  明良 : 俺は優秀な強化人間なんだー!
  GM : まぁ、なんだかんだで成功していますしね。
  明良 : 瑞樹の毛髪なんか落ちてねえだろうな(笑)
  GM : 小間部屋、控え室からは……        まぁ、明日の結婚式の準備とでも言いますか、そういった形跡が。
  明良 : なにか悪戯する趣味はない。
  GM : 本堂からも、特別違和感のあるようなところは見つかりませんでした。
  明良 : ケーキ入刀した瞬間に爆発するとか。
  GM : いやいやいや(笑)
  明良 : 成長ビデオをAVに入れ替えておくとか。
  GM : というか、教会でケーキ入刀はしませんよ(笑)
  明良 : 披露宴だったな(笑)        じゃあ指輪をナットに替えておくとか?(笑)
  GM : それはタダの嫌がらせです。        101回目のプロポーズを見てやりなおしなさい。
  明良 : ライスシャワーを塩に換えておくとか?(笑)
  GM : だから、悪戯はもういいんですって(笑)
  明良 : さておき。まあ、めぼしいものは見つからなかったわけか?
  GM : とりあえず、明良君的に違和感はありませんでした。
  明良 : ちっ……あ、そうだ。アフロに電話かけてみる。ぴぽぱ。
  GM : 明良君はアフロを火葬にするまえに懐を漁るべきだったと思うんだ(笑)
  明良 : 仕方ないだろ余裕なかったんだから(笑)        まあ、携帯が燃えてる確認だな。
  GM : 電波の届かない場所にあるか、電源が入っておりません〜♪
  明良 : さて、探索にも時間がかかるわけだからもう大分過ぎてるな……引き上げるか。
  GM : 例によって何しにきたんだと言う結果になりましたね。
  明良 : 「収穫なしか。まあ、堕天使の時のことを考えれば引継ぎは俺がやるだろうけどな……」        まあ証拠隠滅のためだから、これはこれでいい。
  GM : ちなみに引継ぎ方法はいつものコインロッカーです。
  明良 : 「問題はアフロの死因だが。これはディスコードに押し付けるしかないか。         なんにしろ明日が勝負だな」        というわけでちゃりで帰る。
  GM : 怪異に飲まれた堕天使、研究員に返り討ちにあったアフロ。        強化人間ぇ……。
  明良 : いや、ただのバンピーに返り討ちに遭うよりはましじゃね?(笑)
  GM : まぁ、実際問題として在野のリンクスである千里さんと比べると、        委員会製の強化人間ってしょぼいですよね(笑)
  明良 : それは、しかたない。そういうものだから(笑)
  GM : 天然物は別格か。
  千里 : まぁ、むしろそういう設定だから面白い、って類のシナリオな気はするわ。        私が言うのは良くないかもだけど。
  明良 : 委員会の強化人間って、使い捨て臭がぱないんだよな(笑)
  GM : 明良君のことですね(笑)
  明良 : だから必死なんだよ(笑)
  GM : まぁ、そんなこんなで帰宅した、と。
  明良 : ああ。睡眠時間確保のために        冷蔵庫うの中のもの腹に詰め込んで、寝る。        ぐー。
  GM : はい、おやすみなさい。
  GM : 千里さんは普通に寝ると言っていましたし、そうすると瑞樹さん。        もしくは、何もなければ翌日になる感じですね。
  瑞樹 : まこっちゃんに刀返しにいく。
  明良 : 真夜中にか?(笑)
  瑞樹 : さっき電話したから起きてることは分かってるもの。
  GM : ああ、石坂真でしたら瑞樹さんに電話を貰って直、        アフロの死体処理と偽装工作に向かいましたよ(笑)
  明良 : お前かー!(笑)
  瑞樹 : そうだよ(笑)
  GM : 電話で処理しておくと(笑)
  明良 : 俺より行動が速いの許せん(笑)
  瑞樹 : まあ、多分そうだろうから、戻ってくるまで待ってるよ。
  GM : 深夜遅いんだから素直に帰ればよいものを。
  明良 : 明日でいいだろ。        つーかむしろ、あさってでいいだろ。
  瑞樹 : 持ってると無駄な悪意で人を傷つけたくなるとか言うところだった。        これじゃアフロだ。
  明良 : アフロが増殖してくるかもしれないし。
  瑞樹 : ないないないないありえない(笑)
  明良 : 再生アフロ量産型。
  GM : 朝、目が冷めると瑞樹さんの髪が……!?
  瑞樹 : いや、もう一つは、調査結果、なんか進展あるかなって思って、アンブロシア。        あと、教会、結婚式、邪魔したほうがいいのか悩んでるくらい。        今更だけど、結婚式中に儀式完成しそうな予感がしてきた。
  GM : なにを今更(笑)
  明良 : 教会に火をつけろー!
  GM : では、しばらく待っていると山道の方からブロロ……と車の音が。
  瑞樹 : せっかくなので隠れてる。
  GM : それは真に戦闘能力がないと知っての狼藉か(笑)
  瑞樹 : いや、違う違う(笑)        裏の人に、一緒にいるとこ見られたくないかもしれないとか思って(笑)
  GM : 車は神社の裏手の駐車場に停まった様子、しばらくすると運転席から小さな人影が降りてきました。
  瑞樹 : 暗視びーむ!
  GM : 暗闇も安心ばっちりとおる視線の先には、ひょこひょこ揺れるツインテール。
  瑞樹 : 他に誰もいなさそうなら、ひょいと出よう。
  GM : 近づけば直わかります。        巫女服で低身長にも関わらず車の運転もばっちりこなすスーパーツンデレ石坂真その人です。
  瑞樹 : 「こんばんはまこっちゃん!」        一応小声。
  GM : 真「……はぁ〜」        深々とため息。
  瑞樹 : 「刀返しに来ただけなのにいきなりため息つかれた」
  GM : 真「ため息も吐きたくなるぜ。おめえ今が何時だと思ってやがる」
  瑞樹 : 「それは悪いなーと思ってる。ごめん」        ぺこりと謝罪。
  GM : 真「ガキは寝る時間だ。歯磨いて、風呂入って暖まって寝ろ。          夏近いからって薄着で寝ると風邪引くぞ。腹出して寝んなよ」
  瑞樹 : 「まあ、刀、早く返したほうがいいと思って」
  GM : 真「おう。まぁ……意志は通してきたってことか」        ぽりぽりと頭をかきつつ。
  瑞樹 : 「うん」
  千里 : 意志って言うか、眼球貫いてきたけどね。
  GM : 真「そうか。んじゃあ、言うことは何もねえ。お前の人生だ、思うように生きろ」
  瑞樹 : 「もう問題は、多分、私だけの問題になったような気がしなくない。         で、えーと、アンブロシアのことなんだけど。なんか、分かったり、した? 早すぎ?」        そろーっと、聞いてみる。
  GM : 真「ふん。俺を誰だと思ってやがる」
  瑞樹 : 「まこっちゃん」
  GM : といいつつ、情報屋として使うなら登場判定をお願いします(笑)
  瑞樹 : OK!        (ころころ……) 12-[6,6,1] = -1        ら、らーっく! 幸運! 幸運使うッ!
  GM : どうやら情報はまだ集まっていないのか(笑)
  瑞樹 : 振りなおすよ!!
  GM : まぁ、どうぞ。
  瑞樹 : (ころころ……×2) = 5 , 0        まあ、一番いいのを。5成功。
  GM : はい。        真「おめえが動いている間に、こっちも伝を手繰って儀式やら何やらについても調べておいた」
  瑞樹 : 「おお! さすがまこっちゃん!」
  GM : (ころころ……) 15-[4,4,1] = 6        情報屋の登場判定は成功        (ころころ……) 21-[6,6,6] = 3        真「……が、その情報屋と連絡がつかなくなった」(笑)
  瑞樹 : だッめじゃねえかぁーーー!!(笑)
  千里 : さっきの佐奈川君のしわ寄せね……。
  瑞樹 : 明良めぇ……。
  明良 : 俺のせいかよ?(笑)
  瑞樹 : 「げえ。そうとうやばい?」
  GM : 真「やばいのは最初から解ってたことだろうが」
  瑞樹 : 「もう巻き込まれてるから、しょうがないんだけど」
  GM : (ころころ……) 15-[5,1,3] = 6        (ころころ……) 21-[1,5,4] = 11        真「代わりと言っちゃあ何だが、アンブロシアに関する情報で妙な話を聞いた」
  瑞樹 : 「妙?」
  GM : 真「これは俺の古い友人から聞いた警察情報なんだが……          アンブロシアの取引に喫茶店がよく使われるって話は知ってるか?」
  瑞樹 : 「ん? あ、アップルパイ?」
  GM : 真「おう、少しは知ってるみたいだな。          まぁ、詳しいことは伏せるが「アップルパイ」の注文に偽装した合言葉があるんだと」        ちなみに、喫茶店うんぬんは明良君がボブの家でそういう分布図があったのを見ていますね。
  明良 : 喫茶店で取引されてるって言ってたな。
  瑞樹 : 「なんだったかなー。なんか、前、聞いた気がする」
  GM : 真「まぁ、そこは問題じゃねえんだ。この話で一番の肝は、注文した飲み物にある」
  瑞樹 : 「飲み物?」
  GM : 真「通常、ドラッグってのは様々な使い方がある。          液体の注射、粉を吸う、シートに浸して口の中で溶かす、などなど」
  瑞樹 : 「その当たりは知らなくていいことだから聞き流しておく」
  GM : 真「で、このアンブロシアって奴は、特定の飲み物と一緒に飲むと効きが強くなる、って噂だ」
  瑞樹 : 「コーヒー?」
  GM : 真「いや。最近は自動販売機でもよく見かけるんだが……不思議飲料って奴だ」
  瑞樹 : 「ふ、ふしぎいんりょう? おしることか?」
  GM : 真「飲んだこと無いか? 抹茶コーラとか、キムチスプラッシュとか、ラストエリクサーとか」
  瑞樹 : 「飲んだことない。どう考えてもまずそう」
  GM : 真「不破製薬って会社の提携したジュースだが、妙な名前の割りにカルト的な人気があるとか」
  瑞樹 : 「不破製薬? なんか、大分昔に聞いたような聞いたような……」        困惑喰らってるから思い出せないけど。
  GM : 不破製薬について困惑しましたっけ?
  瑞樹 : マヨヒガのころに聞いた記憶が。        はっ! 明良だった。間違えた。
  GM : 真「まぁ、そんな訳で喫茶店で取引と同時に吸引、          そのままトリップなんて事件が幾つかあったらしい」
  瑞樹 : 「やばそうだ」
  GM : 真「まぁな。どういう因果関係かは知らんが。やばいのは確かだ。          正直、関わらないで済むなら不思議飲料にも関わらない方がいいとは思うがな」
  瑞樹 : 「儀式のことは何か分かった?         なんか、明日当たり、教会でなんかあるとかなんとか、アフロさんが言ってたような」
  明良 : PLが困惑されてねえか?(笑)
  瑞樹 : いつものことだ!
  GM : 真「ふむ。これが正しいって確証はねえが……教会ってことは結婚だろう?」
  明良 : 離婚かもな。
  瑞樹 : 「結婚式、ちょうど明日なんだ。先生のが。         だからそれまでにアフロさんを倒したかったんだけど、もっと大変な事態になってるらしい」
  GM : 真「……結婚と黄金の林檎といえば、『パリスの審判』って神話があるな」
  瑞樹 : 「審判? テニスとかするの?」
  GM : 真「かつて神話の時代、不和の女神エリスの投げ込んだ、          《黄金の林檎》を求め三人の美しい女神が争いあった」
  瑞樹 : エリス? なんか聞き覚えがある名前。
  GM : 真「んで、その黄金の林檎にふさわしいのは誰か、って審判をパリスって奴に任せたんだと」
  瑞樹 : 「ほうほう」
  GM : 真「女神はそれぞれパリスに報酬を約束した、『英知』を『名誉』を『美女』を、とな」
  瑞樹 : 「あ、それ、アフロさんが言ってた気がする。         それっぽいこと。絶対の勝利とか、究極の美? とか」
  GM : 真「まぁ、神話ではパリスは女神アフロディーテを選び、絶世の美女を手に入れるんだけどな」
  瑞樹 : 「アフロディーテさん? 名前そのまんまだ」
  GM : 真「そもそも、その黄金の林檎が投げ込まれたのが、神々の結婚式場だったんだとよ」
  瑞樹 : 「だから、最期、ありがとうって言ったのかな。ちょうど、私が邪魔したのも、3人。         ぴったり数が合う。私が、パリス役?」
  千里 : 『見立て』ね。
  GM : 真「ふむ……だが、前に聞いた話じゃ、他の因子とやらも持ってるんじゃなかったか?」
  瑞樹 : 「他の因子ってなんだろう。 アフロさんは、2種類の因子を取り込んでる、とか、言ってた。         たぶん、OLさんと、雷お爺さんだ」
  GM : 真「まぁ、もともと、この黄金の林檎は結婚式に呼ばれなかったエリスが、          騒乱の火種として投げ込んだって話だからな。          一番美しい方へ、とか書いてあったらしい……新婦にやれよって気はするけどな」
  瑞樹 : 「ほうほう。結婚式自体、やめさせたほうがいいのかな。         教会ぶっ壊しとけばよかった!」
  GM : 真「とはいえ、結婚式をやめて済む話なのかどうか……          まだ正確な儀式がなんなのかまでは解ってねえしな。          一応、まだ調べてはみるが、けっこう奥が深そうだ。ちょっと間に合わないかもしれねえな」
  瑞樹 : 「ううーん、まあ、現場で何とかする。どうせ結婚式、行くし」
  GM : 真「ま。今のところはこれくらいだ。少しは参考になればいいがよ」
  瑞樹 : 「ありがとう! まこっちゃん大好き!」        ぎゅー。
  GM : 真「くぉら、鬱陶しいから抱きつくんじゃねえっての。ったく、仕方ねえな」
  瑞樹 : 「とりあえず、刀はもういらないと、思うのでお返しします」
  GM : 真「ああ。それを必要としないってんなら、確かに返却された」        すい、っと受け取って刀身の確認。
  瑞樹 : いちおう拭いといた。        拭いた布は明良が燃やしてしまった。
  GM : まぁ、刃先に眼球がこびりついてなきゃいいでしょう(笑)        真「……ほら、送っていってやるから、もう家に帰ってとっとと寝ちまえ」
  瑞樹 : 「え? いいよいいよ。バイクあるもん」        バイクあるんだよね!(笑)
  千里 : あるわね。
  GM : 真「バイクくらい後ろに積んでやる。ガキが深夜にうろつくなってんだ」        「じゃあ、またねまこっちゃん! 今度どっか遊びに行こう!」
  瑞樹 : もう行っちゃった。たたたたたー。
  GM : 真「ちっ。忙しねえ奴だ……気ぃつけろよ」        ふぅ、とため息を吐いて。        石坂真はクールに去るぜ。
  瑞樹 : スピードワゴンか!(笑)
  GM : まぁ、真の車に相乗りした方が職務質問される可能性は高いんですけどね。        主に年齢的とか身長とか容姿とかの意味で(笑)
  瑞樹 : ぶぉぉーーん。        かわいそうなまこっちゃんだ(笑)
  GM : そういうキャラ造詣にしたのはYOUだ(笑)
  瑞樹 : ランダムチャートのせいだ。うん。
  GM : まぁ、そんな感じで瑞樹さんのシーンはカットします。
  明良 : うい。
  瑞樹 : はーい
  GM : 相変わらずですが、瑞樹さんのシーンは予定よりも譲歩の流出が激しい(笑)        この逆誘導尋問のような状況はどうにかならないものか(笑)
  GM : さて、他に何もなければ翌日、運命の日に入りたいと思います。
  明良 : いいぜ。
  GM : なので、纏めれる情報は今のうちに自分の中で整理しておいてくださいね。        翌日、6月某日土曜日。
  瑞樹 : 正直何にも考えてないけど結婚式には行くよ!
  明良 : おい、鶴辺さんちだろ?(笑)
  GM : ごく一部ではジューンブライドという華やかな予定がありつつも、        空はあいにく昨日から降り続ける雨で曇っています。        とりあえず鶴辺さんの家に集合といっていましたね。        千里さんの家がどうなっているのか知りませんけれど(笑)
  千里 : 普通のマンション住まいのつもりだったけど。
  明良 : マンション?
  千里 : 現実的に考えて、対して資産はないしね。アパートの方が妥当かしら?
  明良 : いやマンションで。
  瑞樹 : じゃあそこに来た。バイクでぶぉぉーん。
  明良 : 俺も歩いてきた。てくてく。
  GM : 時間はどの程度に集まりますか? 朝早く、とか。        ちなみに、先生の結婚式は最近流行の夕方4時からです。
  明良 : ま、10時ぐらいか?
  瑞樹 : 朝7時って言ってなかったっけ。この前。
  千里 : 7時って予定だったと思うわよ。
  GM : ほら、明良君は重役出勤だから(笑)
  明良 : 深夜労働してたんだよ(笑)
  GM : その深夜労働は石坂真が全て処理した後でしたが(笑)
  明良 : くそっ。次は俺の方が先に後始末してやる(笑)        さておき。        「よう、瑞樹」
  瑞樹 : 「おはよう明良!」
  明良 : 「ふあーあ……お前は朝から元気だな」
  瑞樹 : 「学校いっつも遅刻してくるから、今日も遅刻するかと思ってた」
  明良 : 「早起きしたはいいんだが朝飯忘れた」
  GM : この状況下で遅刻できたら明良君は大物です。
  明良 : ぐうぐう。
  瑞樹 : 「起きろー!」
  明良 : まあ合流して鶴辺さんに電話する。        「ついたっすよ」
  千里 : 「406号室よ。入ってきて」
  GM : というわけで、千里さんの部屋は4階だそうな。
  千里 : ダイスで決めたわ。
  瑞樹 : とりあえず、部屋へ行く。
  明良 : 「まあお邪魔するか」
  瑞樹 : 木刀はいちおう持ってきた。
  明良 : てくてく。ぴんぽーん。
  千里 : 「はい、どうぞ」        かちゃり。
  明良 : 「お邪魔します」
  瑞樹 : 「おじゃましまーす!」
  GM : 雨のけぶる湿度の高い初夏、マンションの一室に集まる男女3人。
  明良 : これからTRPGでもするのか(笑)>マンションの一室
  千里 : ま、あっさりと生きてる感じの部屋でしょうね。妙にすっきりしてる。
  明良 : 鑑識が調べても何も出てこない感じか(笑)
  千里 : けれど、何処に何が在るか、初見だと良くわからない。
  GM : 生活観があるのか無いのかよく解らない部屋ですね。
  瑞樹 : 「なんていうか、広い」
  千里 : どうせ使うからそこに置いておこうと言う場所に物が在るけれど、        確実にそうして使うからこそ、混在せずにすっきりしてる。        見てわからなくても、欲しいと思ったときにはそれがそこにある、みたいな配置。        ま、私が生活してると、そうなるでしょうね。
  明良 : 「まあ瑞樹の部屋より散らかってる部屋はねえよ」
  瑞樹 : 「私の部屋散らかってないよ! ちゃんと片付けてる!」
  明良 : 「ダンベルとか転がってるだろ」
  千里 : 「はいはい、ま、座って」
  瑞樹 : 「それは仕舞っておく時間がないだけでって、ああ、ごめんなさい」
  明良 : 「ふう……」
  千里 : クッションを置くわ。
  明良 : まあ、あぐらをかく。
  瑞樹 : ぽふっ。と座ろう。
  GM : まぁ、ある程度話が進んだらイベント的にGMシーンをさしはさみますので、        かくかくしかじかでも構わないので情報の共有や、どこまで話すかの相談なんかをどうぞ。
  千里 : 「ああ、もしかして佐奈川君……朝食まだかしら?」
  明良 : 「実はそうっす」
  瑞樹 : 「私はちゃんと食べてきました!」
  千里 : 「ベーグルが余ってたから」        はい。と、コーヒーと渡すわ。
  瑞樹 : 「でもいただけるならいただきたいです!」
  千里 : 「ええ」
  明良 : 「ありがとうございます」        はぐっ!
  千里 : かちゃかちゃ、と軽く用意。
  明良 : ごくごく。        「瑞樹」
  千里 : 「浅賀さんは、野菜ジュースとか好きそうね」
  瑞樹 : 「あ、にんじんのジュース好きです!」
  千里 : 用意しておくだわ。
  明良 : じゃあ今のうちに少し貰うか。        「……」
  瑞樹 : 「あ、そだ。儀式についていろいろ調べてきたよ」        かくしかまるうまと、さっさと話してしまう。
  明良 : 瑞樹のベーグルをこっそりつまむ。
  瑞樹 : ばきぃ!
  明良 : ぐはっ!
  瑞樹 : 「きさま、私から食料を奪おうとは」
  明良 : 「少しぐらいいいじゃねえか!」
  瑞樹 : 「自分の分在るじゃん!」
  明良 : 「もうないぜ」
  瑞樹 : 「それで満足しときなよ!」
  明良 : ぐぎぎぎ。
  瑞樹 : ぎぎぎぎぎ。
  千里 : 「ほらほら、あとにしなさい。         で。どうしようかしらね」
  瑞樹 : 「あ、はい。         私が調べてきたのは、さっき話したとーりです」
  明良 : 喫茶店?
  瑞樹 : まあ、いちおうそのあたりも言うけど。
  千里 : って言うか、神話関係じゃないかしらね。
  瑞樹 : うん。そっちをメインのつもりで話した。        アンブロシアのほうもいちおう話しておいたよ。
  千里 : アンブロシアは北欧神話ね。
  GM : 瑞樹さんの「かくかくしかじか」は全部話すということらしい(笑)
  瑞樹 : 瑞樹はどれが重要かわからないから、いちおう全部話す。        でも儀式が今一番重要そうだから、その、神話のことを強調して話した。
  千里 : 「『見立て』ね」
  瑞樹 : 「みたて?」
  明良 : 「まあ、なんつーか。ままごとみたいなものだな」
  千里 : 「見立て。佐奈川君、結局、12月のことはどうするの?」        と、マヨヒガの件を改めて話すのかどうかきくだわ。
  明良 : 12月か……
  瑞樹 : 「12月?」
  GM : マヨヒガについては、完全に誤魔化してますからね。
  明良 : 遺憾だが、ここまで来たら一緒だな。        「ま、こうなったら全部話すしかないですね。         俺としては少し納得行きませんけど、仕方ありません」
  瑞樹 : 「おお?」
  千里 : 「ま、仕方ないでしょ」
  明良 : 「瑞樹。半年前に、遊園地に行ったこと覚えてるか?」
  瑞樹 : 「うん。柚穂と行ったよ」        クリティカル困惑のおかげでごっちゃになった。
  明良 : 「ああ。でもな、遊園地が開く前にも俺達は行ってるんだよ」
  瑞樹 : 「特別招待? 明良と一緒に行ったことなんてあったっけ」
  明良 : 「それがマヨヒガだった」
  瑞樹 : 「まよ、ひが?」
  千里 : 「事の顛末を話すだわ」        と、一通り整理して始めから話すわね。
  瑞樹 : かくしかまるうまだったのか!
  千里 : 詳しくはフォークロアFile.00を参照よ。
  明良 : アイキャッチ!
  GM : そう、実はマヨヒガは0話で、林檎が1話なんですよね、進行遅くてすみません(笑)
  瑞樹 : 「ああー! あああー!! 思い出したーーー!!         なんか、なーんか、結婚式の話ん時、柚穂に違和感感じると思ったら、それだ! それだー!         うんうん、思い出した。思い出した」        よく分からないけど納得した。
  千里 : 「そう」        コーヒーを飲んで。
  明良 : 瑞樹のベーグルをつまむ。
  瑞樹 : べきぃ!
  明良 : ぐはっ!
  瑞樹 : 「明良、懲りないな」
  明良 : 「お前が忙しそうだから手伝ってやったんだ。         じゃあ、納得したところで次に進むぞ」
  瑞樹 : 「明良の行動には納得できないが次へ進むことは了承する」
  千里 : 「その時の見立ては、イエス・キリスト、聖母マリアの処女受胎だったわね」
  瑞樹 : 「ああー、そんな、話、聞いたような。記憶が、ある、ような」
  明良 : 「忘れたなら素直にそういえ」
  GM : そう、ここで堕天使が特に関わることなくフェードアウトしたんでした(笑)
  瑞樹 : 堕天使はまた出てくる。そんな予感がする。
  千里 : 「今回はそれが、黄金の林檎ってことかしらね」
  明良 : 「で、今回のごっこはトロイの木馬ってわけだ」
  千里 : 「トロイア戦争には繋がるけど……それ自体は関係ないんじゃないかしら」
  明良 : 「まあ、その逸話の覚え方なんで……でもマジ戦争になったら笑えますね」
  瑞樹 : 「全然分からないけど今日の結婚式までに何とかしないとやばいってことだけ理解してます。         何かしらの対策が必要です。しかしどんな対策をすればいいのかまったくさっぱりだ」
  明良 : 「教会に火をつけるとかか?」
  瑞樹 : 「ちょっぴり考えたんだけど、それも」
  明良 : 「考えたのかよ」
  瑞樹 : 「結局、どこで行われるのか、どの結婚式なのか、分かんないから。         教会燃やしても根本的には意味ないかもしれないとか思った」
  明良 : 「お前じゃね」
  瑞樹 : 「私?」
  明良 : 「お前が出る結婚式がそうなんじゃねえのかってことだ」
  瑞樹 : 「確かに、なんか、3つの因子がどうのこうのとか言う話はあったけど。         私が行かなきゃいいの? じゃあ」
  明良 : 「ま、一応そういうことになるんだが……         ただ、黒幕がそれを許すとは思えないんだよな」
  瑞樹 : 「先生の結婚式より前に、結婚する?」
  明良 : 「じゃあ、俺と鶴辺さんが結婚するとか?」
  千里 : 「したいの?」
  瑞樹 : 「そうそう、つりあわなさそうだけど」
  明良 : 「ベーグル全部貰うわ」
  瑞樹 : 「あげない!」
  明良 : 「よこせ!」
  千里 : 「話を戻しても良いかしら」
  瑞樹 : 「あ、どうぞ」
  明良 : 「ういす」
  瑞樹 : ばくりと食べちゃっておく。
  千里 : 「別に、浅賀さんにメス入れて解体すると何か出てくるわけじゃないんでしょうし。         浅賀さんを今いじくるのはやめておきましょう。目処が立ってないものね」
  明良 : 「断言は出来ませんが。         (……そーいや瑞樹はアンブロシアなんぞ常用してないよな……どうなんだ?)」
  千里 : 「それよりも、松風エリスさんの方じゃないかしら」
  瑞樹 : 「元を断つ?」
  千里 : 「不和の女神、ね」
  明良 : 「あいつの放り込むリンゴが儀式の種になるって訳か」        リンゴ=幼女ってところか。
  千里 : ま、その線もあるにはあるけれど。        「放り込んだのが黄金の林檎」
  瑞樹 : 素直に考えたら、栞ちゃんがりんごだよね。食べられるって話とも符合するし。
  千里 : 「黄金の林檎って、北欧神話では不老不死の元だわね」
  瑞樹 : 「ほうほう」
  千里 : 「ギリシア神話で言う、アンブロシアのこと」
  瑞樹 : 「アンブロシア!?」
  千里 : 「神々の食べ物ね。アンブロシアは」
  瑞樹 : 「りんごって、アンブロシアのことなのか」
  千里 : 「ええ。ちなみに、パリスの審判はギリシア神話だわね」
  明良 : 「まあ、博士がちょっかいをかけてくる可能性は非常に高いってことだろ。         しかし何で博士は自分でパリス役にならなかったんだろうな」
  千里 : 「ま、『見立て』なんでしょう?         初めに名前が在ったのかもしれないわね」
  瑞樹 : 「つまり、次の行動は、エリスさんに会う!」
  GM : さて、そろそろ煮詰まってきましたか?
  明良 : そだな。
  千里 : 私もいいだわよ。とりあえず情報の共有は出来たわけだし。
  GM : 瑞樹さんは?
  瑞樹 : あ、わたしもOKです
  GM : では、大体情報の共有ができたころ、瑞樹さんの携帯に電話が掛かってきます。
  瑞樹 : 「にょ」        ピッと、取る。
  GM : 相手は郁子です。
  瑞樹 : いちおう、ちょっと断ってから、離れて電話しよう。        「もしもしー」
  GM : 郁子『近くにテレビはあるかしら?』
  瑞樹 : 「あれ、たつみん? あるある」        つけてみた。
  明良 : ぽち。
  千里 : 勝手に私の部屋を。(笑)
  瑞樹 : ああ、ごめんなさい! 直情だから思ったらすぐやってしまう!
  千里 : ま、良いけどね。
  GM : では、ここでGMシーンを流します。  カチャカチャ。  カチャカチャ。  ――がちゃ。  扉が開き、男が数人入ってくる。
 仕立てのよいスーツ越しにも解る鍛えられた肉体。
 全体的に上品そうな雰囲気に知的な面立ち、そして。  物を見るように人を見つめる倣岸不遜な眼差し。  見る人が見れば「官僚」だと言うだろう。
 ある人が見れば「官憲」だと言うだろう。
 いつの時代も裁く側に立ち、常に上から目線で断罪する。  国家権力の犬。猟犬。  旭日の代紋を掲げる警視庁の人間である。 「――お時間ですぞ。博士」  カチャカチャ。 「余り手間を掛けさせなさるな。こちらも手荒な真似をしたいとは思っておりませぬ」  カチャカチャ。 「博士。研究でしたら我々が充分な設備をご用意いたす。ですから――」  カチャカチャ。 「…………やむおえませぬな。おい」  反応が無い事に業を煮やし。合図を受けて男の一人が手を伸ばす。  カチャカチャ。                        かちっ――  ぴっ。    ――番組の途中ですが臨時ニュースを……        ――誘拐事件のあった不破製薬で謎の爆発事故が……             ――薬煙流出の危険性に伴い付近の住人に避難勧告を……    ――……次のニュースです。精神錯乱と暴行未遂で拘留されていた不破製薬に勤める……  ――……女子社員■■■さんが、本日未明、留置所で亡くなっているのが……
  瑞樹 : 死んだー! 全員死んだー!!        私が倒した相手が全員死んだぁー!
  千里 : 殺人犯ねぇ。
  瑞樹 : アフロさん以外は無罪です!
  GM : 郁子『なりふり構ってこなくなった、というところかしら。今ニュースで流れている薬煙だけれど。           吸うと夢見るように意識不明になるそうよ。既に被害者は多数出ている。           ……まぁ、そのこと自体は余り関係ないのだけれど』
  瑞樹 : 「えええええ、関係あるような」
  GM : 郁子『いいえ。少なくとも、あれは私たちの関わることではない。           相手の仕掛けではあるかもしれないけれど』
  瑞樹 : 「おおお」
  GM : 郁子『問題なのは、こうして無関係な人を大量に意識不明にしたこと。そして、次の手――』        と、そうして電話をしている最中、千里さんの携帯にもコールが入ります。        相手は早苗さんです。
  千里 : 取るわ。        「はい、鶴辺です」
  GM : 早苗?『やぁ。全ての準備は整った。いや、今でなければ始まらないと言えるかな』        ちなみに声は間違いなく早苗さんです。
  千里 : 「早苗さん越しも可能なのかしらね」
  GM : 早苗?『ああ。田無君がこの身体にも投与してくれたお陰でね。            薬効は切れてもリンクは切れない』
  千里 : 「田無……ああ、成程だわ」
  瑞樹 : ああー、雷お爺さんか。
  GM : エリス『さて、さっそくだが丘の上の教会へご招待しようと思う。今日は幸せな結婚式があるそうだ。            私は招待されていないのだけれど、せっかくだから顔を出そうと思うんだ』
  千里 : 「偶然ね。ちょうど参列しようと思ってたところなの」
  GM : エリス『待っているよ。ああ、そこに居るであろう選定者君もくれぐれも参加してくれたまえ』        それだけ言って、電話は切れてしまいます。
  瑞樹 : 私、パリス?
  千里 : 「ふぅん」        電話を切るわ。
  瑞樹 : アフロディーテさんは要らないよ……。
  千里 : (笑)
  明良 : 「……こいつは」
  GM : 郁子『動き始めてしまった。けれど、動かなければ止めようもないこと』
  瑞樹 : 「どう動くの? 教会には、行くけどね」
  GM : 郁子『さぁ? 私は脚本家じゃないもの。飛び入り参加のエキストラ』
  瑞樹 : 「私も千里さんも、役者さんに数えられてるから、         飛び入りの人のほうが台本外のいい展開ができるよ」
  明良 : 「仕方ねえ……行くしかないな」
  瑞樹 : 「私は、台本覚えられないけどね」
  GM : 郁子『主役がその調子では私が全部持っていってしまうわよ。           だって、私は――正義の味方だから』        ぴっ、と郁子の携帯も切れてしまいます。
  瑞樹 : 「たつみん来るって」
  千里 : 「なら、私は休もうかしら」
  瑞樹 : 「ええええええ!? あ、いや、そ、それが、いいのかな?         来て欲しがってるんだから、その通り行くのは、まずい、とか、とか」
  千里 : 「さあ、案外防げるかもしれないけれど」
  瑞樹 : みずき は こんらん している !
  明良 : 「ふう、あの幼女はどこにいるんだろうな」
  GM : 嫌だなぁ、栞ちゃんなら早苗さんが保護しているじゃないですか(笑)
  瑞樹 : 「早苗さん、は、さっき乗っ取られてた、んですよね?         じゃあ、早苗さんと一緒にいるんじゃない? 学校って、今日、土曜日だから休みだし」
  明良 : 「んじゃ、今からあの刑事の家に行けば捕まえれるか?」
  瑞樹 : 「もう乗っ取られてるんだから、動いてる、と、思うけど、今動けばまだ間に合うかも?         って、早苗さんの家、知らない」
  千里 : 私は、家は知っているのかしら。
  GM : 早苗さんの家ですか?
  千里 : ええ。
  GM : そこまでプライヴェートな付き合いしてましたっけ?(笑)
  千里 : してないわね。
  GM : まぁ、何かの拍子に手帳とか見ている可能性はありますけど、教わるほどしっかりとは知らないかと。
  千里 : ま、託児所代わりに使われたんだから、家の連絡先くらいは貰ってたかもよ、ってことね。        ないならないでいいわ。
  GM : なるほど、その可能性はありましたね。まぁ、知らないということで。
  明良 : んじゃ今から調べるか?
  千里 : 調べるの自体は難しくないんじゃないかしらね。
  明良 : フルネームわかってるしな。タウンページでこう…        しかし今更だが幼女を先に確保しておけばよかったな。
  千里 : 「エリスさんが、早苗さん越しにこの後も動くとは思えないけれどもね」
  瑞樹 : 「栞ちゃん越しに動くほうが楽ちんだった」
  明良 : 「結婚式は16時からだからな。それまではどっかに潜伏してるんだろうが」
  明良 : 「それとも研究所に行くか?」
  千里 : 「研究所へは今行っても仕方ないと思うだわ」
  明良 : 「もしも幼女を手元においておきたいなら、そっちに向かわせるだろ」
  瑞樹 : 「爆発したのに?」
  明良 : しまった(笑)
  瑞樹 : 「爆破するってことは、もう戻らないって決めたってことじゃない?」        エリスさん自身の肉体も吹っ飛んでるんだろうなー。マスターシーン的に。        もうおかあさんと一緒状態だ。栞ちゃん。
  明良 : いやしんでるのか?
  瑞樹 : ただの想像。確証はないよ。
  明良 : 「実際どうなったのか。この目で確認したいが……」
  瑞樹 : 「とりあえず、栞ちゃん探そう!」
  明良 : 「手分けするか? 幼女の捜索と、博士の捜索」
  瑞樹 : 「どっちでもいいけど、とりあえず私は栞ちゃん探すよ」        注:瑞樹に探索能力はありません。
  千里 : 「手分けね。この状況で手分けするのもどうかと思うんだけど。         そうね……浅賀さん。結婚式の情報を調べて」
  瑞樹 : 「お? 分かりました!」        柚穂に聞けば一発だし、先生に聞けばもっと分かる!
  千里 : 「4時から、って言うけれど、関係者はもっと早く行ってるはずよ」
  瑞樹 : じゃあ、次は、柚穂に結婚式の情報聞くとこから?
  明良 : じゃあ少し待つか。
  千里 : 「佐奈川君は、研究所……を、見てもらってもいいけど。エリスさんを追う感じかしらね。         深追いはしなくていいわ」
  明良 : 「了解。元からそのつもりっす」
  千里 : 「私は、皐月さんについて調べてみましょう」
  瑞樹 : おおお
  千里 : 「定時連絡は10時。そして12時。         そこで連絡がなかった場合、やむを得ない状況になったと判断しましょ」
  瑞樹 : 「了解です!」
  明良 : 「ういっす」
  千里 : じゃ、席を立って行動開始かしらね。
  GM : では、方針が決まったところでシーンをカットしたいと思います。


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