File.01 『黄金の林檎』
瑞樹 : あのアフロぶっばらしてやるー!
GM : アフロが剃られる!?
瑞樹 : 削ってやルー! 紅葉卸にしてやるー!
明良 : 吸血鬼か?(笑)
GM : アフロを切るとそこから血飛沫!? なんと、アフロの形をした頭部だった!?
瑞樹 : アフロが本体。
明良 : アフロが本体なんだろ。 血液に触れると即死。
GM : なんだろう、この信頼感(笑)
瑞樹 : いぇーい!
明良 : いえーい!
瑞樹 : そうそう。 アフロ戦はかなり怖かった。
GM : アフロは実質まだ何もしていませんが(笑)
瑞樹 : まあ、そうなんだけど、狙われてるのは分かってる。 多分だけど。
明良 : そうだな。 後ろに回りこんでアフロを打てば勝てる
瑞樹 : アフロだな。アフロ。 アフロが本体。
GM : 頭部を狙うとしか聞こえない(笑)
瑞樹 : 目つきー!(笑)
GM : そこアフロと関係ない!?
明良 : 殺す気か(笑)
瑞樹 : 真剣貰ってるからなァー(笑)
GM : さて、前回のお浚いはよろしいですか?
瑞樹 : まこっちゃんがアフロの情報を集めてくれるらしい。
明良 : 俺はロリコンと面会だったか。
GM : とりあえず、今日は明良君が留置所に行くところからですね。 前回は情報収集に終始しましたが、とりあえず今回もあんまり進まない気がします。 一気に飛ばすべきかもしれない。
千里 : 飛ばせば?
GM : こう、なんと言いますか、筋を通そうと思うと長々続けないといけないような気が。
千里 : PCの行動が限られる部分は、「こうしました」と言って飛ばしちゃうのが楽よ。
GM : ほうほう。
千里 : 文句が言われない限りね。 それより活躍できるシーンを長くとった方が良いと思うだわ。
GM : なるほど、そういうものですか。
千里 : ま、参考にして頂戴。
明良 : で、どうする?
GM : とりあえず、今後の参考にします。
千里 : 佐奈川君は死なない程度に頑張って。 期待はして して…… してるから。
瑞樹 : し、搾り出すかのような!(笑)
GM : 溢れんばかりの期待ですね(笑)
明良 : おい(笑)
GM : というわけで、明良君です。
明良 : 準備する。 まず今日の分の薬を打っておく。 で、スーツにネクタイ。サングラス。 拳銃はおいていく。
GM : そりゃ、拳銃は持っていけないでしょうよ(笑)
明良 : 準備できたぜ。 留置所いくか。
GM : では、エージェント神楽が色々と根回しをして、秘密裏に面会できるようになりました。 ちなみに、変装というか、それはサングラスだけで良いんですか?(笑)
明良 : 逆裁で慣れたもんだ、別にいいだろ?(笑)
GM : まぁ、本人がいいと言うならいいんですが(笑)
瑞樹 : マスクする?(笑)
明良 : 面会できねえよ(笑) さておき。 じゃあ面会か。どんな奴だ? かかかかっ、かかかかかっ。
GM : では、流れ的に委員会の手が回っているため、 普通なら着けられる記録係などもいません。
明良 : 守衛もいないわけか。
GM : 小さな小部屋、取調室のような場所で机越しに向かい合わせです。 見るからにヨボヨボで皺くちゃの小さな老人です。
明良 : ガラスごしじゃないのか。
GM : 面会というより取り調べという感じですね。 横の鏡の向こうには人が立っているかもしれませんが(笑) 老人「ぶつぶつぶつぶつ…………」
明良 : えーと名前は? あ、それから見覚えは?(笑)
GM : 見覚えですか。
明良 : 見覚え。 あの夜に雷撃った奴とは別人か?
GM : そうですね、スパークした老人を、更に老けさせるとこんな感じではなかろうかと。
明良 : あいつか。 「組織の者だ。わかるか?」 反応を待つ。
GM : ちなみに、調書によりますと、不破製薬第一ケミカル研究室主任、 田無善行(たなし ぜんぎょう)と成っています。 老人はぶつぶつと虚空を見上げながら何事か呟いているだけですね。
明良 : ふむふむ。 だめだこいつ。
GM : ちなみに、年齢は52歳です。
明良 : 「駄目か。薬のやりすぎか?」
GM : 見た目は、金さん銀さんくらいの感じですが。 老人「ぶつぶつぶつ、くーっくっく……ぶつぶつぶつ……」
明良 : やれやれ。 立ち上がって、髪を一本引き抜く。 「拝借するぜ」
GM : ぶちぃっ!
瑞樹 : 1本どころじゃない音が!(笑)
GM : 老人「く、くーっくっくっく……ぶつぶつぶつ……」
明良 : 分析してみる。
GM : ああ、いつものですか(笑)
明良 : (ころころ……) 12-[3,2,5] = 2 成功成功。
GM : なんと!?
明良 : 成功成功。 成功したぜ!
GM : なにやらめちゃくちゃ喜んでいます(笑)
千里 : おめでとう。
瑞樹 : 分析成功したの初めてだったっけ?(笑)
明良 : 初めてじゃねえよ!(笑)
GM : いえ、以前、土か何かを分析したような(笑) ま、まぁ、ともあれ、成分分析の結果です。
明良 : おう。
GM : まぁ、然もあらん、中々重要な結果が検出されました。 明良君の分析によりますと、この髪の毛から読み取れる情報は、 委員会の強化人間とも勝るとも劣らない完成された強化跡が見られます。 主に、薬品による強化を行った強化人間に見られる症状が出ていますね。
明良 : なるほど。
GM : それもかなりの純度、とてもアフロが言ったような粗悪品で強化されたとは思えないほどです。
明良 : とはいえ、なんか失敗してるみたいだが。
GM : 逆に言えば、純度が濃すぎたのかもしれません。 強化された肉体、能力に、脳が付いていけずにパンクしたのかも。
明良 : か。
GM : その証拠というわけではありませんが、実年齢52歳であるにも関わらず、 肉体は既に老人といっても過言ではない感じです。
明良 : さて、手持ちで使えそうなものはと。 ない! 催眠術でも覚えておくんだった(笑)
GM : 流石は堕天使、アフロと並ぶ優秀な強化人間(笑)です(笑)
瑞樹 : 堕天使は一応優秀だったなァー(笑)
明良 : てめえ(笑)
GM : で、どうするんです? 普通に話しかけたんじゃあ、ぶつぶつ言っているだけですが。 このまま帰ると、THE無駄足って感じですが(笑)
明良 : 無駄でもないだろ?(笑) ちょっと整理するか。
瑞樹 : おお
GM : 整理整頓です。
明良 : とりあえずこの爺さんがちゃんと強化されてるのは分かった。
GM : ばっちり強化されてます。
明良 : てことは、組織で強化されてるのか?
GM : 委員会の強化プランに似てはいますが、それとは微妙に違うようです。
明良 : にしちゃあ老化までしてるしな。
GM : 違うといっても、バージョンの違いくらいで、ソフトは同じ感じではありますが。
明良 : やっぱり例の博士によって強化されたと考えるのが無難だろ。 けどなんでこの爺さんが強化されてんだ? 下っ端じゃないんだぞ。
GM : さて、どうしてかと問われても。
明良 : しかも研究室が別だ。
瑞樹 : 邪魔だから消したってことじゃないの?
明良 : かもな。 というか、手駒にしたのか。 結局この爺さんは博士の言いなりだった可能性が高い。
瑞樹 : もしくは言いなりにされた、とか?
明良 : てことはあの幼女誘拐事件も、博士がやったことじゃないのか?
瑞樹 : 自作自演、ってよりは、栞ちゃんを完成させるために必要だった?
明良 : あの薬を持ち出すためだったのかもな。
瑞樹 : 外に? もしかしたら分析してもらいたい? 明良失敗し続けてるけど。
明良 : てめえ! 分析しても専門知識がないんだよ。
GM : 明良君は成分分析を尽く失敗していますが(笑)
瑞樹 : ばら撒くのは既にされてるからなー。 よく分からないね。
明良 : さて。 となるとこの爺さんに期待できることってのはなんだ?
瑞樹 : もうほとんどゴミに近い状態の気がする。 処理された状態でしょこれ。
明良 : まあそうだよな。
GM : これ呼ばわり(笑)
瑞樹 : 自白剤で何か聞きだせるような状態?
明良 : 無理だな。
瑞樹 : 大体この予測事態根拠ないしね(笑)
明良 : 大体、この爺さん自体が証拠みたいなものだ。
瑞樹 : 証拠?
明良 : こいつ自身を組織に突き出すか?
瑞樹 : どういう意図で?
明良 : まあ…点数稼ぎか?(笑)
瑞樹 : 点数稼ぎならしていいけどさ(笑)
GM : 明良君が自分の功績としてやらなくても、アフロがやるんじゃないですか?(笑) とりあえず、この老人に聞くことはもうありません?
瑞樹 : 名前とか聞いてみようとしてみたら?
明良 : 一つだけ。
GM : 老人「くーっくっく……ぶつぶつぶつ」
明良 : 「ディスコードを知っているか?」
GM : 老人?「――呼んだかな?」
瑞樹 : おお!??
明良 : 「いきなりなんだよ!?」
GM : 老人?「いきなり? 違う、それは予定されていた行動だ」
明良 : 「刷り込みか」
GM : 老人?「この世に驚くようなことなんて存在しないということだよ」 にやり、と皺にまみれた口が歪みます。
明良 : 「お前は誰だ?」
GM : 老人?「誰だと思う?」 右目を見開き、左目はにごったように曖昧な表情の老人が問い返します。
明良 : わっかんねえ(笑)
瑞樹 : ディスコードだよ!(笑)
明良 : 「ディスコードか?」 けどディスコードは博士だぜ。
瑞樹 : そうだよ。 博士だよ。 栞ちゃんのときと同じだよ。
明良 : つまりこいつが博士か。
瑞樹 : つまり、明良の推論は正しかったんだよ。
明良 : なんのことだ。
瑞樹 : この老人は博士に利用されたか、博士の仲間だったっつーことだよ。
明良 : それかよ(笑)
瑞樹 : どれだと思ったの?(笑)
明良 : まあわかった。 俺も怪現象に遭遇したわけだな(笑)
GM : 老人?「そうとも言うね。初めまして、ディスコード(不和の女神)という者だ」
明良 : 「サイロイドだ」
GM : ディスコード「そういうコードネームなのだね、佐奈川明良君」
明良 : てめえぶっ殺すぞ!(笑)
瑞樹 : 明良が悪いんじゃないかそれ(笑)
GM : ディスコード「失礼、つい嬉しくなってしまってね。 君は慎重なようで、なかなか能力を見せてくれなかったし」
明良 : えーとつまりどういうことだ。 直接会ったことはない。 てことは刑事か幼女から聞いてたって事か?
瑞樹 : 栞ちゃんの目を通して見てたって、言ってただろ? 千里さんのときにさ。
明良 : いや幼女のことは俺知らないから(笑)
瑞樹 : PC的には知らなくていいんだけど(笑)
明良 : PL的には分かってる。
瑞樹 : なら問題ない。行け!(笑)
明良 : という訳で動揺しながら。 「刷り込みというわけじゃなさそうだな……あんた、リンクスだったのか」
GM : ディスコード「私はリンクスではないよ? 強化人間というわけでもない」
明良 : 「じゃあなんなんだ?」
GM : ディスコード「私は、化学者さ」
明良 : 「組織にいたときでさえそこまで優秀とは聞いてなかったけどな」
GM : ディスコード「ふふ、必要は成長の糧というのだよ、これでも世間の荒波に揉まれてね。 それで? 何か聞きたいことがあったのではないかな、 世界危機管理委員会のエージェント君は」
明良 : 「聞くことね…・」
GM : 老人の容姿を朗らかに、何かに期待するような楽しげな表情を浮かべます。
明良 : 「まあ、つまるところ一つだ。あんたの目的はなんだ?」
GM : ディスコード「直球で来たね?」
明良 : 「いまさら敵だ味方だもないだろ」
GM : ディスコード「まぁ、簡単な話だよ。ドアを開けるんだ」
明良 : 「ドア?」
GM : ディスコード「そう。地上と異界とを繋ぐ、世界扉(ワールドゲート)って奴さ」
明良 : 「なんだって?」
GM : ディスコード「数ヶ月前に独力で開こうとしてみたんだけれど、失敗してね」
明良 : いまなんつったてきな。
GM : ディスコード「仕方ないので、条件を揃えてぶち破ることにしたんだよ」
明良 : 「………」
GM : ディスコード「よかったら、君も協力してくれないかい? 思ったよりも溜まっているようじゃないか、”心の澱み”が」
明良 : 「お前が何を言っているのか分からない。 薬の打ちすぎか?」
GM : ディスコード「ふふっ、ああ、そうかもしれないね! 私は既にハイになっているのかもしれない!」 楽しげに、愉しげに。
明良 : 「ふう……けど残念だが、俺は諸事情でお前の危険性を把握しなきゃいけないんだ」 そして鶴辺さんに言いつけないとなあー!
千里 : ひらめきってありかしら?
GM : なにかお聞きしたいことがおありで?
千里 : 数ヶ月前って、半年前かどうか。
明良 : 半年前か……それでなんか、歪みができたのか?
千里 : 何言ってるの、マヨヒガよ。
明良 : お?
瑞樹 : マヨヒガか。 そっくりだもんね。
明良 : こいつが作ったのか?
瑞樹 : 気になってたんだよね。 心の澱みを燃料にするらしいし、多分きっかけはこの人じゃないの?
明良 : 「一応聞くが、ドアをひらくとどうなるんだ?」
GM : ディスコード「そうだね――神様とご対面って感じかな?」
明良 : 「わかったもういい」
瑞樹 : マヨヒガのこと聞かないの? つまりまあ、博士が表で有名になり始めたころとかぶるんだけど。
明良 : なるほど。 「ふう……無理やり突破しようとしたというのはなんで失敗したんだ?」
GM : ディスコード「それについては弁解の余地はない、 自覚は無かったが少々焦っていたようだ。 充分な準備が整う前にことをなしてしまった。 ……ようは、ノックが小さすぎたんだね」
明良 : 「何か起きたのか?」
GM : ディスコード「ドアが半端に開いてしまった。 そのお陰で情報だけが此方に流れ込む始末だ」 いや、あれは大変だったよ、と老人の表情を疲れたようなものに変えます。
明良 : 「情報だけ?」
GM : ディスコード「君も聞いているんじゃないかね? 失踪した失踪者と呼ばれている者たちのことを」
明良 : どうも状況的に。能ある鷹だったみたいだな。 「ふむ……」 情報が流れ込むことで失踪者が発見される。 つまりどういうことだ瑞樹!
瑞樹 : あ? 失踪した失踪者? 待て待て。 失敗したのはいつだ?
明良 : 数ヶ月前だな。
瑞樹 : マヨヒガの被害者は全員戻ってきたのか? ぶっちゃけD君くらいしか確認してないから分からんけど。
GM : それは解りません、なにせマヨヒガに取り込まれてしまうと、 その人のことを認識できなくなりますから。
瑞樹 : 情報だけ流れ込むってどういうことだろうな。
明良 : よくわからんが保留しておこう。
瑞樹 : 保留するな聞け(笑)
明良 : やだよかっこ悪い(笑)
瑞樹 : じゃあこっちにしわ寄せしない(笑)
明良 : それより聞くことがあるんじゃないか?
瑞樹 : 明良、それがマヨヒガのことだ。 つまり、半年前のことだ。
明良 : そんなに大切か?
瑞樹 : そういえば、失踪した失踪者が、実際に失踪したのは半年前だね。 そして失踪したのが分かったのが数ヶ月前。 接続したのはマヨヒガだったと考えてもいいかもね。
明良 : なるほど。
瑞樹 : だからマヨヒガの件が博士のせいなのか確認するのは悪くないんだよ。
明良 : じゃあまたマヨヒガにつなげようとしてるのか?
瑞樹 : マヨヒガは神の世界じゃないんだよね。私たちが見た限りじゃ。
明良 : 「半年前。俺はマヨヒガというものに迷い込んだことがある。それのことか?」
GM : ディスコード「おや。君は彼の地に至ったのかい?」 びっくりしたように目を見張ります。
瑞樹 : 開いたら堕天使帰ってくるなー(笑)
GM : ディスコード「そうだね。第一目標は其処だ。マヨヒガだ。夢の国だ」
明良 : 「まあ、な。またあれを開こうということか?」
GM : ディスコード「また、と言われても困るのだがね。 最初に開いたのは私では無いわけだし。 誰がチャンネルを繋いだのかは知らないが、 私はその再現をしようというだけのことだよ」
明良 : マヨヒガはなんで人をほしがったんだっけ?
瑞樹 : 柚穂が結局開いたのか? あれ。どうやったんだろう。 柚穂の願望を固定化するのに必要だったんだったっけ。
千里 : 現実になるのに必要だったのよ。 心の澱がね。
明良 : なるほど。 「あんなところにいってどうするっているんだ?」
GM : ディスコード「あんな所とは酷い言われようだね。 アレでも理想の都、夢の国と呼称される場所だというのに」 肩をすくめます。
明良 : 「生首ランドとしか思えなかったけどな」
GM : 明良君は何処に行ったんだ(笑)
明良 : 夢の国……クトルー系か?(笑)
瑞樹 : 生首ランドってなんだったっけ(笑) 一応願望をかなえてくれるんだよあそこ(笑)
明良 : じゃあ柚穂の願望は生首だったのか?(笑) ゾンビに襲われたりもしたしな。
瑞樹 : だから生首ってなんだよ(笑) 柚穂の願望はたった一つ。先生だよ。 まあ、それ置いてきちゃったんだけどさ。
明良 : 「まあ、大体分かった」
GM : ディスコード「理解してくれたかね?」
明良 : 「あんたがそんなところに行きたい理由は―― まあ取り戻したい物とか、知的好奇心かもしれないが――俺には関係ないしな」
GM : ディスコード「そうかい? 君にも、望むものがあるんじゃないかな? 必要なものが、手に入れたいものが、どうしても適わない願いが。 あるいは――届くかもしれないよ?」
明良 : 「悪いが間に合ってる」
GM : ディスコード「――――――そうかい。 まぁ、何を犠牲にしようとも、私は止まるわけにはいかない」
明良 : 「あばよ、ディスコード」
GM : ディスコード「さようなら、サイロイド。 また、明日」
明良 : 明日かよ…
GM : ぶつん、と電源が切れるように。 老人は机につっぷして倒れます。
瑞樹 : すべてが明日に収束していく。
明良 : 用事は済んだから退所するか。
GM : では、とりあえずシーンをカットするとしましょうか。
明良 : おう。 まあ、あとは鶴辺さんに言いつければなんとかしてくれるだろー(笑)
瑞樹 : 他力本願?(笑)
明良 : 正直勝てる気がしない。
瑞樹 : なんで。相手はリンクスでも強化人間でもないよ!
明良 : うーん……手回しの速さで圧倒的に負けてるからか?(笑)
瑞樹 : じゃああっち側につけばよかったのに(笑)
明良 : いや鶴辺さんほどじゃあない(笑)
瑞樹 : 千里さんの力を買ってるのね。
GM : 千里さんのは手回しというか、読み?(笑)
明良 : だから言いつける(笑)
千里 : なることはなるようになるだけよ。
瑞樹 : そして私はそんなことも知らずにアフロとの対決に備えるのであった……。 ライダースーツ着てグローブつけてヘルメット被ってー。
明良 : 何装備だよ(笑)
瑞樹 : ライダースーツはライト・レザー相当なのだ!(笑) バイクも持ってるよ実は!
明良 : まあシーンカットで。
瑞樹 : 次は誰かな?
GM : 千里さんなんですが、先ほどの流れからすると明良君は千里さんの所に向かうんですか? 情報共有だけならかくかくしかじかで通してもいいですけど、 千里さんの推理力を当てにしているとなるとシーンが要るでしょうし(笑)
明良 : おっと、そうだな。 うーん、アフロが面倒なんだよな…
GM : くねくね。
明良 : まあ喫茶店にいくか。
瑞樹 : アフロは私に任せて!(笑)
明良 : 任せねえよ(笑)
瑞樹 : やる気満々なのに!
GM : では、情報が生暖かいうちにそっちをやりましょう。 千里さんについては、特にアプローチはありません、 早苗さんたちは食事を終わらせたら仲良く帰りました。
明良 : じゃあグラさんだけ外してく。
千里 : ぐりとグラサン。
GM : なので、夜ごろ、アンデキンバーが店じまいといった時間帯に 明良君が再来店したところからシーンスタートです。
明良 : 俺は迷惑な客か?(笑)
GM : 一緒に帰ればいいじゃないですか(笑)
明良 : 「ちーっす」
GM : 萌花「いらっしゃいませー」
千里 : 「いらっしゃいませ」
明良 : 「飯と鶴辺さん」
千里 : 「私はメニューじゃないわ」
GM : 萌花「お時間的にラストオーダーになってしまいますけれど、よろしいですか?」
明良 : 「いいぜ。どうせ居座るし」
瑞樹 : 明良嫌な客だなー(笑)
GM : 客は既にはけており、明良君が最後のお客と思われます。
明良 : とりあえず飯を食う。 はぐはぐ。 店員が帰るまで粘るか。
GM : まぁ、なんだかんだでディナーセットが出され、 終業時間が着たらクローズドの看板を出す事になります。
明良 : 「はぐはぐ。 コーヒーお代わり」
千里 : 「炒れるわね。 萌花ちゃん、机拭きや床掃きはやっておくわ。洗い物お願い出来るかしら。 閉じまりもしておくから、終ったら帰っちゃって構わないわよ」
GM : 萌花「良いんですか? それじゃあ、そういう形でってお父さん達に言ってきますね!」
千里 : 「よろしく」
GM : はい、テキパキと終店処理を済ませ、萌花たち一家は帰って行きました。
明良 : 「いいっすか?」
千里 : 「どうぞ」 ふー。っと息をつきつつ、コーヒー二人分持って座るわ。
明良 : 「今更ですけど、博士は黒です。 誘拐事件も自作自演みたいでした。刑事の目は節穴ですね」
千里 : 「ふぅん」
GM : フシアナ呼ばわり(笑)
明良 : 「それで博士の目的ですが、どうも例の……マヨイガ、みたいですね。 数ヶ月前も、それを開こうとしたようです。 どうもそれまでは能を隠していたみたいですね」
千里 : 「ああ、成程。 大体わかった……だわ」
瑞樹 : 大体自作自演説も裏取れてるわけじゃないんだよね(笑)
明良 : いいんだよあいつが悪いってことにしておけば(笑)
瑞樹 : 博士が悪いって流れに状況が行ってるけど、どうもくさいぜ!(笑)
千里 : 「ところで、佐奈川君。もしかしてだけど、 この間の不思議な老人とあの後遭遇したりしてないかしら?」
明良 : う。 どうして面会できたのか説明するのは面倒だな…
瑞樹 : 合ってないことにするのが一番楽だぜ!(笑)
千里 : 「どうして面会できたのかは言わなくていいわ」
明良 : やっべ(笑)
瑞樹 : 先回りされてる(笑)
GM : 名探偵に名指しされる犯人みたいです(笑)
千里 : 「私が確認しておきたいのはね」 コーヒーを置いて。 「松風エリスさんが、あの老人を端末として。 ――あの老人を通して情報を得ることができていたかどうか、なのだわ。 例えばそう……会話をしたり――とか」
明良 : 「ああ…実は、その通りです。 怪現象に遭遇しちまって、俺の身元も知ってたんでビビリましたよ」
千里 : 「そう。不思議ではない、わよね」
明良 : 「もしかして鶴辺さんも?」
千里 : 「栞ちゃんを通して私はエリスさんとお話したわけだし。 栞ちゃんを通して世界を見られてたなら、佐奈川君のことを知っているでしょうし」
明良 : 「……ってことは、鶴辺さんのことや瑞希のことも知られてるってことですか?」 よし殺そう。
GM : どこかで聞いたような流れです(笑)>よし殺そう
千里 : 「と言うか、話したでしょう。このこと」
明良 : あれ?(笑)
瑞樹 : 私もその流れに記憶がある(笑)
明良 : やっべ(笑) 「どうやらそのようっすね」
GM : 無理やり話を戻した(笑)
千里 : (笑)
瑞樹 : 明良はホント、抜けてるよね(笑)
千里 : 「で」
明良 : 「とりあえず、相手の目的は分かりました」
千里 : 「そうね。手法もわかっただわ」
明良 : 手法はわからんが後で聞いておこう(笑)
瑞樹 : 明良……(笑)
明良 : 「で、どうするか、って話ですが…… もう一度あれをやろうとするなら、放っておけませんよ」
千里 : 「んー」 唇に指を当てて。 「そもそも、エリスさん本人の話によれば、だけど。 人越しに話すというのは、それなりに手間がかかるようなのよね」
明良 : 「手間ですか?」
千里 : 「ええ。 と言うか、他人と繋がれるというのは、エリスさんの力、ではないらしいわ」
明良 : 「ああ、それは聞きましたね。本人は強化人間でもリンクスでもないとか」
千里 : 「栞ちゃんのもの。 そして、繋がるためにはある程度の『繋がり』が必要になるそうね」
明良 : 「留置所に幼女はいなかったと思いますよ」
千里 : 「近くに居なくてもいいんじゃないかしら。 『繋がって』いるんだもの」 両手の指で丸を描くようにして、繋いでみせるわ。
明良 : 「あの爺さんと幼女に縁ですか? まあ逮捕はされてましたけど…」
千里 : 「だから。 それがアンブロシアなんじゃないかしら?」
明良 : 「……おお」
千里 : 「ま、知らないけれどね」
明良 : 「なるほど、そういうことですか」
千里 : 「ただ、マヨヒガの件で聞いた話によると。 あの世界には、『心の澱み』だか『澱』だかが必要らしいじゃない?」
明良 : 「よくわかりませんがそうらしいっすね。 そのせいで柚穂が見込まれたようなものだし」
千里 : 「想われることで現実になる、って言うのかしらね。 必要で、集めるのに、他人と繋がるって言うのは手っ取り早いんじゃないかしら。 神の声が聞こえる……なんてね。何かしらの儀式が必要になるのかもしれないけど」
明良 : 「あの博士本人は、どうも単純な探究心で動いてるっぽかったすしね。 そういえば、神に会うとか言われましたよ」
千里 : 「案外、浅賀さんが目撃してたりしちゃって」 こんこん、と机をたたいて。
瑞樹 : げげぇー!!(笑)
明良 : 「HAHAHA。まさか」
千里 : 「エリスさんの旦那さん…… つまり皐月さんの叔父さんは、失踪してしまってるらしいけれど。 失踪と言えば、クリスマスの事件の時も、失踪は起きてただわね。 あの時は『忘れられる』と言う形だったけれど」
明良 : 「その時にってことですか? でも戻ってきてるんじゃ?」
千里 : 「別に、ズバリその時に失踪したとは言ってないわ。 でも、『似たような件』が、『誰かの手に』よって、『引き起こされ』ていて、 しかもそれが『不完全』で、完全な消去も帰還もしてないとしたら……とかね」
明良 : 「なるほど。まあそうかもしれませんね」
千里 : 肩をすくめて。 「確証はないわけだけど」
明良 : 正直博士の事情はどうでもいいんだよな俺的には(笑) 「マヨヒガを目指す断固たる決意はありそうでしたね」
千里 : 「『もしも』、だわ。 同じようなことが起きるのなら、欠かせないものが在るんじゃないかしらね」
明良 : 「柚穂ですか?」
千里 : 「この間は、ね。 この間は嘉月さんを説得して事態が片付いた」
明良 : 「今回はまあ……あの幼女?」
千里 : 「幼女ねぇ……そんなに幼くないでしょう、栞ちゃん。 さぁ、栞ちゃんになるかはわからないけれど」
明良 : 「それから……澱みだけであれが発生するわけじゃないすよね」
千里 : 「多くの人を巻き込んで、引き起こる現象。 なれど、代替可能なその他大勢とは別に、 欠かせないキーとなる存在が居なくちゃならないんでしょう、あれ」
明良 : 「どっちかというと、発生した後に生贄を欲しがった様なもんだと思いますが。 先生……に似た何かがいましたが、あれは?」
千里 : 「逆を言えば、キーとなる存在を何とかしてしまえば、終らせられる。 あれは嘉月さんの妄想じゃなかったかしら」
GM : 妄想というか理想の具現というか(笑)
千里 : とりあえず、だわ。 いい加減掃除を始めないと帰る時間が遅れちゃうわね。
明良 : そうっすね。 とはいえ方針だけ決めておかないと。
千里 : 好きにしたら?
明良 : 「あ、それからもうひとつ。また明日、と言ってましたよ」
千里 : 「ふぅん。じゃ、楽しみにしておく、だわね」
明良 : 鶴辺さんだけが頼りなのに突き放してるな(笑) 「なんか関心薄くないっすか?」
千里 : 「薄くはないけど、濃くもない」 空のコーヒーカップを振って見せて。
GM : 千里さんにとってみれば、放って置いてもあっちから行動を起こしてくる上に、 なるようになるからではないかと(笑)
明良 : くっそこんだけ吹き込んだのに(笑)
瑞樹 : 明良は千里さん頼ってるけど、千里さんはもう決まっちゃってるんだよね(笑) 結果は既に見えてるんだよ(笑)
千里 : 「エリスさんの望む現象に、私を利用しようとしてるのよね、確か。 だったら放っておいても、接触するってことだわ。 その時に彼女を止めるなりなんなりすれば良い」
GM : というか、明良君は頼っているようで、 「こうしたいから手伝ってください」とは言ってないんですよね。 このままだと不味いんじゃないですか、 という感じで自発行動を促そうとしているから上手くいっていないのかと(笑)
千里 : 「明日がそうなら、明日で決着がつくだけじゃないの」
明良 : 「なるほど。それじゃあまあ……俺も適当にやりますよ」 だってお願いする理由がないじゃん……いやあるか?(笑)
千里 : 「そうね。応援してるわ」 席を立って。 「ああ、それと。佐奈川君」
明良 : 「幾らですか?」
千里 : 「色々心配したり、教えてくれたりしてありがとう。 私だってそれに対して何も感じないほど、無感情じゃないのよ。 だから、そのコーヒー代は気にしなくていいだわ」
明良 : 「いやまあ……正直、俺の方が頼りたいわけですから」
千里 : 「うん? 何?」
明良 : 「……ま、出直します。相談に乗ってくれただけでも感謝しますよ」
千里 : 「そう。気を付けてね」
明良 : じゃあ失礼する。
GM : では、シーンをカットしてもよろしいですか?
明良 : おう
千里 : 私からは特にないわ。
GM : 基本的に情報の刷り合わせという感じに終始しましたね。
GM : 次は瑞樹さんと思わせておいて、既に翌日になる予定ですので、 一気にクライマックスに突入します。
瑞樹 : あ、あふろ、あふろがこない。
千里 : ふふ。
GM : アフロの情報はきちんと真が送ってきてくれますから大丈夫です。
瑞樹 : よし、アフロをとる! きっちりとる!
千里 : 次回から浅賀さんがアフロになるだわ。
瑞樹 : げげぇー!? 嫌だァー!(笑)
GM : 果たして、瑞樹さんはアフロと決着がつけられるのか! 千里さんを利用すると宣言したエリスの真意は! 明良君は、優秀な強化人間として活躍できるのかッ!!? どんみすいっと。