File.01 『黄金の林檎』
GM : はい、前回までの流れは覚えていますか?
瑞樹 : 助っ人として明良がカラオケボックスに来る。
明良 : 殺されかけた。
GM : 明良君が実に明良君らしく死に掛けましたね。 大雑把に言えば今回は、カラオケに集合、って所です。
明良 : ああ。
GM : 今回は一応メインが瑞樹さん、でも千里さんも戻ってきますし、明良君も直に合流します。
千里 : まずは浅賀さん視点ね。
GM : そうなりますね。 郁子「やっみにか〜くれって生っきる〜、俺たちゃよぉ〜か〜い人間なのさ〜♪」
瑞樹 : 「早く人間になりたーーい!」
GM : 例によってカラオケボックス、丁度千里さんが席を立った後ですが、 瑞樹さんから、今のうちに何か聞いておきたいこととか、 何かアクションしておきたいことはありますか?
瑞樹 : 何だ。久しぶりで全然何するんだったか覚えてない!(笑)
GM : そうでしょうとも(笑)
瑞樹 : だけどいつものこと。
GM : うぉい。
瑞樹 : 栞ちゃんはどんな感じ?
GM : 千里さんが居なくなって若干心細そうにしています。 あと、何処と無く瑞樹さんよりも建巳郁子をチラチラ見ている感じ。
瑞樹 : わ、私嫌われてる?
GM : 見られている郁子は表情筋をほとんど動かすことなく無表情に熱唱しています。
瑞樹 : 「すごい。無表情でノリノリだ」
GM : 郁子「歌は文化の極みよ」
瑞樹 : 「確かに歌うたうのは気持ちいい」
明良 : 瑞希もなんか対抗しろよ。
瑞樹 : 何にだよ(笑)
明良 : 生命高いだろ?(笑)
瑞樹 : 技能持ってない(笑)
明良 : 役に立たない奴だな?(笑)
瑞樹 : 明良と違って判定成功するからいいもん!
明良 : こいつ!
瑞樹 : 「栞ちゃん次何歌う?」 と接触してみよう。 正直栞ちゃんとの距離感を計りかねてる。 PLが!(笑)
GM : 栞「ッ……」(びくっ) おずおずと、下から覗き込むように瑞樹さんを見ます。
瑞樹 : 「お、おう?」 同じくびくっとする。
GM : さきほど、千里さんと母親について話している時は笑顔も見せていたのですが、 今は店に来た時と同様、若干泣きそうな暗い顔をしています。
瑞樹 : おろおろ。 「こ、怖くないよーお姉さんは怖くないよー」 とよく分からない動き。
GM : うにょうにょろ。 郁美「威嚇のポーズね」
瑞樹 : 「い、威嚇じゃないよ! ホント! ホント!」
GM : 栞「……ぁ、の」 おずおずと、躊躇うように口を開きます。
瑞樹 : 「お、おお!」
GM : 栞「どうして……お姉さんは助けてくれるんですか?」 会ったばかりなのに。 名前も知らなかったのに。
瑞樹 : 「ミー?」
GM : こくこく。
瑞樹 : 「困ってる人を助けるのに理由など要らんのですよ!」 しゃきーん!! そういえば今から助けにいく人を瑞樹は知らないや。
GM : 郁子「それ、私の台詞」
瑞樹 : 「あれ? と、とにかく困ったときはお互い様でなさけはひとのためならずなのですよ!」
GM : 郁子「目的にも叶うもの」 ぼそりと呟きます。
瑞樹 : 「目的?」
GM : 郁子「私の目的は、世界平和よ」 大真面目な無表情で、そう嘯きます。
瑞樹 : 「マジで!?」
明良 : また騙されてるぞ。
瑞樹 : 「ヒーローっぽい!」
GM : 郁子「ええ。今もその偉業の為に全世界で草の根活動中よ」
瑞樹 : 「ぐろーばるな活動をなさっているのですね」
GM : 郁子「うん、冗談だけど」
瑞樹 : 「冗談かよ!」 びしっっとつっこみ。
GM : 郁子「世界を平和にするには時期が悪いわ。今は地域を平和にするので精一杯よ」
瑞樹 : 「地域平和。なるほど。積み重ねなのですね」
GM : 郁子「そうよ。正義の味方も一歩から」
瑞樹 : 「だから栞ちゃんと刑事さんを助けるのですね!」
GM : 郁子「さぁ、それはどうかしら?」 言うと、再び流れ出したメロディにそって謳いだします。
瑞樹 : 「あ、あれー!?」
GM : 郁子「裏切り者の名を受けて〜、全てを捨てて戦う男〜♪」
瑞樹 : 「あ、栞ちゃん、私は困ってるからって理由だからね! ホントだよ! ホント! 瑞樹嘘つかない!」
GM : 栞「……ありがとうございます」(ぺこり) 深々と礼。
瑞樹 : 「いえいえー」 こっちも深々とお辞儀。
GM : さて、それではそろそろ千里さんも戻ってきてください。 というか明良君も、もういつ登場して結構ですよ(笑)
明良 : いいのか?(笑) じゃあそろそろ邪魔するかしたくないが。
GM : ええ、窓を突き破って踊りながら登場してくださって結構です。
千里 : 窓のある部屋なのかしら。
GM : そういえばカラオケには普通窓は無かったですね(笑)
明良 : カラオケについたら鶴辺さんに電話する。 PRRR
千里 : うん、電話?
明良 : 「もしもし、部屋どこですか?」
千里 : 知らないわ。
明良 : 部屋知らないの、か?(笑)
瑞樹 : いや知ってるはず(笑)
GM : 特に意味はありませんが《6号室》としておきます。
千里 : 「青の6号」 じゃ、切るわね。
GM : それは潜水艦です。
明良 : 「好きだったなあー」 じゃあ受付で、待ち合わせなんで、と断っていくか。
千里 : 私は結構時間かかってるのかしらね。
GM : いえ、千里さんも登場して、というか戻ってきて大丈夫ですよ。
明良 : 「ちっす、鶴辺さん」 部屋に入る。
千里 : じゃ、居ないわ。
瑞樹 : 私がいる。
明良 : 「なにっ!?」
瑞樹 : 明良を見て目が点状態。 「すけっと?」
GM : 郁子「おはよう、佐奈川君」
明良 : 「なんで瑞樹がここにいるんだよ!?」
瑞樹 : 「こっちの台詞だ!」
GM : 千里さんとの待ち合わせ場所に行けば、 居るのは瑞樹さんとクラスメイトの建巳郁子、そして見知らぬ少女でした。
明良 : 「まず理由を話せお前からだ」
GM : 郁子「とりあえず入ってドアを閉めなさい。音が漏れるわ」
瑞樹 : 「ドア閉めろー!」
明良 : 「お、おう」
千里 : 「閉めたわ」
明良 : ばたん。
瑞樹 : 「せ、千里さん!」
GM : 栞「あ、おかえりなさい」
千里 : 「ただいま」
GM : 見知った顔が戻ってきて、栞ちゃんは少し顔を明るくさせます。
千里 : 「栞ちゃん、大丈夫?」 つかつか、撫で撫で。
GM : 栞「あ、はい」
千里 : 「良かった、だわ」
明良 : とりあえず、堕天国宣告を入力しておく。 「鶴辺さんどういうことっすか話が違う!」
瑞樹 : 「千里さんどういうことですか助っ人じゃなくて明良が!」
GM : 郁子「なんでモアイ像がここに〜♪」
千里 : 「話……? 私浅賀瑞樹さんが居ないとは一言も言ってないし、 佐奈川明良君が助っ人じゃないとは一かけらも口にしてないわ」 ぴっぴ、ぴ。 ぴー。 おもむろに入力、“聖少女領域”。
瑞樹 : 「た、た、確かにそうですけど!」
GM : というか、話つつも普通に入力している人たち(笑)
瑞樹 : 全然入力してないのは瑞樹だけか!(笑)
GM : というか、さっきから建巳郁子オンステージでした(笑)
瑞樹 : 入力する前にたつみんがすでに入力してるんだ!(笑) 予約全開。
明良 : 「そりゃそうだが……そもそもなんで瑞樹がいるんだ?」
瑞樹 : 「困ってる人を助けるのだ」 えっへん。
明良 : 「日本語で話せ。5W1Hだ!」
千里 : 面白いから見てるわ。 栞ちゃんに、何か食べる? とか訊きながら。
GM : さっきジュースを注文しました、とか応えています。
瑞樹 : 「喫茶店でケーキ食べてたら栞ちゃんが助けてって言って飛び込んできたから承諾した。」
GM : 郁子「そ・う・だ、嬉しいんだ生きる喜び〜、た・と・え、腕の傷が痛んでも〜♪」
明良 : 「まあわかった。 とりあえずお前は帰っていいぞ」
瑞樹 : 「なんで!」
明良 : 「俺がきたじゃん」
瑞樹 : 「来て何が出来るの? 帰るわけがない。むしろ明良帰っていいぞ」
明良 : 「お前が帰れ!」
千里 : ぱんぱん。 と、手を叩いて。
瑞樹 : 「おお?」
明良 : 「ちっ」
千里 : 「とりあえずそのあたりで落ち着いて。栞ちゃんの前よ」
GM : 栞「……」(びくびく)
瑞樹 : 「お、おおう。ごめんね?」 と、栞ちゃんに。
千里 : 「佐奈川君、面白そうだからと思って浅賀さんのことを黙っていたのは悪かったわね。 こちら、松風栞ちゃんよ」
GM : 指されて、ペコリとお辞儀します。 それから、じー、っと明良君を見つめて、ちょっと首を傾げる。
明良 : 「佐奈川明良だ」
千里 : 「栞ちゃん、この顔に影がかかってるようなお兄ちゃんは一見不気味だけど、 根はとても優しくて、頼りになって実力の在る凄い人だから、あまり警戒しないで良いわよ」
明良 : おお、それはちょっといい気になるな(笑)
GM : 一見不気味だけど(笑)
千里 : 「そうよね、浅賀さん?」 と、浅賀さんの方を向いてウィンク。
瑞樹 : 「う、うん、うん」
千里 : 「浅賀さんのお友達でもあるから、信頼もおけるわ」
明良 : 「ほらな?」 と瑞樹に対していい気になる。
瑞樹 : 栞ちゃんに対しての説明だから、否定するとよくないので否定しない。 なのでジト目で明良を見るだけに止める!
千里 : 「――で、佐奈川君」
明良 : 「うい」
千里 : 「皐月早苗刑事さんって、覚えてるかしら」
明良 : 「あのチビの?」
千里 : 「ええ、可愛らしい婦警さん」
GM : 大変失礼な覚え方ですね(笑)
瑞樹 : 「何で知ってるの? 警察のお世話になったの?」
明良 : 「お前の方が警察のお世話になりそうだろ!」
千里 : 実際なってるわね。(笑)
GM : つい先日(笑)
明良 : 「つうかなっただろ」
瑞樹 : 「わ、悪いことしたわけじゃないもん!」
明良 : 「で、その刑事さんが?」 幼女をチラ見しつつ。
千里 : 「さらわれたそうよ」
瑞樹 : 「だから助けに行くのだ!」
千里 : 「栞ちゃんを任されていたらしいんだけれどね」
GM : 栞「お姉ちゃん……」
千里 : 「で、さらった『おじさん』に栞ちゃんは脅されてしまった」
明良 : 「親子ですか?」
千里 : 「いえ、親子ではないわ。姉妹でもない。お仕事ね」
明良 : 「なんかの参考人ですか」
GM : 不安そうに、栞ちゃんは瞳に涙を溜めます。
千里 : 「詳しくは知らないわ」 よしよし、と栞ちゃんを撫でながら。
明良 : 「脅迫ってのは?」
千里 : 「脅し内容は、例の薬を今夜12時までに中央東公園へ持って来い、 さもなくば――ってやつね。そしてその例の薬と言うのは、 栞ちゃんのお母様が開発なさったもので、持ち出してはいけないと言われているもの。 板挟みで困り果てた栞ちゃんの力に、私たちはなってあげようと言うわけ」
明良 : 「物はあるんですか?」
千里 : 「在るわ」
明良 : 「なるほど」
GM : ぎゅっ、と胸元を押さえます。
明良 : 「(興味はあるが……) んじゃ、どう対応するかですね」
千里 : 「その通りね。どう思うかしら?」 時間を確認するけれど。
GM : 8時30分ってところですね。
千里 : どうも。
瑞樹 : 「ううーん、刀、いるかな」 瑞樹は割りと気が気でない。 人質がいるってことで。
明良 : 「相手が誰かはわかってるんですか?」
千里 : 「いいえ、不明よ。とりあえず取引先には一人で来い、と言われているみたいだけど」
明良 : 「状況は厳しいみたいっすね」
GM : 栞「あ、あの、黒い四角い車があって、おじさんは其処に乗ってるの」
千里 : 「黒い四角い車……見たらわかるかしら?」
GM : 栞「窓も黒くなってる大きいバンだから、多分……すぐに分かると思い、ます」
明良 : 「こういう時のセオリーは、何とか人質の居場所を特定して先に強襲かけることなんだが。 瑞樹は幼女の相手してろ」
瑞樹 : 「むしろ明良が相手してなよ」
明良 : 「お前がこういう会話でなんの役に立つんだ? ああん?」
瑞樹 : 「まあ頭使うのじゃ役に立たないけど……」
GM : 郁子「〜♪ ……そういえば気になっていたのだけれど?」 謳い終わりに被せて、建巳郁子が発言します。
千里 : 「どうぞ」
GM : 郁子「そのおじさんっていうのは何が目的なのかしら?」
明良 : 「俺も気になってたんだが、誰だこいつ」
GM : クラスメイトになんと言う発言を(笑)
千里 : 「建巳郁子さん……あら?」
瑞樹 : 「クラスメイトじゃん!」
千里 : 「知らないの? クラスメイトのはずだけれど。貴方の」
瑞樹 : 「明良同じクラスじゃん!」
GM : というか、明良君はつい半年前に病院で口の中に指をつっこんだでしょうが(笑)
明良 : 「そういえばそんな気もする。 で、何でこんなところにいるんだ? 瑞樹の友達か? 一緒に帰ってもらえ」
千里 : 「ついて来たのよ」
GM : 郁子「人助けよ」
千里 : 「大丈夫、迷いはないし、嘘も多分ついてないわ」
明良 : 「役に立つかどうかは別だろ」 じろじろ。
瑞樹 : 「明良の一億倍は強いよ」
明良 : 「こいつ!」
GM : 郁子「役に立つ立たないを口で言っても仕方ないわ。 それに、人では多い方がいいでしょう」
明良 : 「下手すると命がやばいぞ」
GM : 郁子「だからこそ人手がいるんじゃない」
瑞樹 : 「らしい」
明良 : 「一緒に帰れ、な?」
瑞樹 : 「むしろ明良が帰るべき」
明良 : 「まあいい。とにかくどうするか、だな。 手がかりが足りなさ過ぎる、もしかして公安か…?」
千里 : 「公安? 攻殻機動隊の見過ぎじゃないかしら」
GM : あるのかな、攻殻機動隊(笑)
千里 : 「ちなみに、候補になるかわからないけれど、 不破製薬と言うところもちょっと怪しいわね」
明良 : ちょっと鶴辺さんに報告しておくか。 何がいいかな…アンブロシアのことかね。 いや待てよ…
GM : その報告は今この場で全員に聞かせるように言うのでしょうか。
明良 : 「とにかく、その刑事を拉致した連中が何者か調べるのが最優先でしょう。 不破製薬、でしたっけ。そこから当たってみますか?」
千里 : 「時間、在る?」
明良 : 「3時間ちょいですか」
千里 : 「8時半を回ってる――移動に確実な時間を取ると、後2時間ちょっとよ」
明良 : 「ちょっと知り合いに聞いてきます」 部屋を出る。
千里 : 聖少女領域歌っておくわ。
明良 : じゃあビジネス関係の情報屋にかけるか。
GM : 組織のエージェント神楽ですね。 登場の判定をお願いします。
明良 : 攻略可能キャラなのか?(笑)
GM : 行き成り何を言っているんですか(笑)
瑞樹 : 名前がつくと攻略キャラってのは、悪い癖だよね(笑)
明良 : (ころころ……) 15-[1,6,2] = 6 よし出た。
GM : はい、連絡が取れました。
明良 : 組織関係だからこっちはそれなりに信用できる。 「不破製薬について教えてくれ」
GM : 神楽『かしこまりました、同志』 (ころころ……) 15-[4,3,1] = 7 おお、結構いい達成値ですね。
明良 : なかなか優秀だな。
GM : 基本的には前回千里さんが調べたとおり。 前は小さな製薬会社だったのが、最近中堅までのし上がってきた会社です。
明良 : それだけか?
GM : 不思議飲料と提携することでカルト的な人気を持つ奇怪な飲み物を製造しています。
明良 : どうでもいい。
GM : あと、これも前回出たんですが、 ケミカル部門で使途不明金が出ているという噂の件ですが。
明良 : 裏金か。
GM : こっちでは修正がないので分かるのですが、実際に使途不明金は使われているようです。
明良 : 用途は?
GM : 基本的には新薬開発ということになっていますが、 実際は人体実験も含めた違法研究って感じかと。 外から分かるのは、発注された薬品などから、 結構な数の実験が行われているだろうってことくらいですね。 詳しい実験内容までは流石に調べるには情報が足りません。
明良 : ふむ…
GM : 法律的に考えて白か黒かで言われれば、まぁ間違いなく黒かと。
明良 : 博士の足どりはどうなってたんだったか…って刑事がいないんだったな。
GM : その博士の足取りというのは?
明良 : いや、組織間がどういう関連性になってるのかとおもってな。
GM : 今のところ、委員会から不破製薬を特別注視しているという情報はありません。 新薬開発の人体実験なんか、多かれ少なかれやっていることですからね。
明良 : とにかく博士の薬を狙う何者かがいて、それが刑事をさらったというわけか。
GM : 松風エリス博士の新薬を栞ちゃんに持ってくるように言った誰かが居るのは確かですね。
明良 : やっぱり刑事がどこまで掴んでいたかはほしいな。 邪魔になったから消したのかもしれない。
明良 : 「ただいまっす」
GM : 郁子「遅かったわね。歌は飛ばしておいたわよ」
明良 : くそっ。じゃあスカイクラッドノ観測者を入れなおしておく。 「あんまりぱっとしたことはわからなかったですね。 とにかく博士に用がある組織がいて、それが刑事を浚ったということですよね?」
千里 : 「そうね」
明良 : 「そもそもなんで幼女は刑事に預けられたんですか?」
瑞樹 : 誰もそのことを聞かれてないはずだ。
千里 : 「機密らしいわよ」
明良 : 「刑事のデスク調べればわかりますかね」
千里 : 「そこまでしたら犯罪だわよ」 首をかしげて。
瑞樹 : 「警察に詳しい人に聞く?」
明良 : 「聞いたとしても答えてくれるとは思えねえ。 犯罪云々って言うなら、警察に任せればいい話だろ?」
瑞樹 : 「あ、なるほど」 情報屋警察は使えんと申したか。
明良 : 「それができないから代わりに俺たちが調べてやろうってことだ」
GM : 郁子「突き詰めていけば調べることになるでしょうけれど。 単純にお姉さんを助けるだけなら鈍器一本で充分よ?」
瑞樹 : 「なら問題なし!」 しゃきーん!
明良 : 「瑞樹が二人いる」
瑞樹 : 「真剣は怒られるよね。刑事さんだし」
GM : 郁子「銃刀法違反は犯罪よ」
瑞樹 : 「善は急げって言うし、もう助けに行くべきだと思うんです!」
明良 : 「どこにだ?」
瑞樹 : 「待ち合わせ場所?」
明良 : 「お前馬鹿か? いや馬鹿だったなすまん。 剣術馬鹿は放っておこう」
千里 : 「置いておいて、良いかしら?」
瑞樹 : 「あ、どうぞ。ごめんなさい」
千里 : 「栞ちゃん、栞ちゃんが保護された事件について、 しおりちゃんから今ここで話せること、ある?」
明良 : 今のうちに歌っておくか。 過去は離れていき、未来は近づく、観測者はいつか、矛盾に気付く♪
瑞樹 : 「何でこの異常事態に普通に歌えるんだろう。皆」 こっそりつぶやいておく。
GM : 栞「ん、と……お父さんが失踪して、お母さんが重要参考人になったの」 おずおずと語ります。
明良 : この幼女難しい言葉知ってるな(笑)
千里 : 「ふんふん」
GM : 栞「お母さんの新薬実験のひけんしゃとして、 いほうなじっけんを行っていた疑いがあるからって。 それで、私はお母さんとは一緒にいられなくなって、 施設に入るところをお姉ちゃんが一緒に暮らそうって」
千里 : 「成程ね。ありがとう」
明良 : 「ということは、母親は拘置所か?」
GM : 栞「えと、今はまだ参考人レベルで拘留できないから、 監視付きで研究所に缶詰の、はず」
千里 : 「詳しいわね」
明良 : 瑞樹より賢いなこの幼女(笑) 「幼女の分際で瑞樹より詳しいんじゃね?」
瑞樹 : 「なにおー!」
GM : 栞「お姉ちゃんが教えてくれたの! すぐにまたお母さんと一緒になれるからねって!」 にぱー、と笑顔を見せます。
瑞樹 : 「お姉ちゃんいい人だー!」
GM : 今はおじさんに捕まっていますが。
瑞樹 : 「ならばささっと助けてぱぱっとお母さんと一緒になれるようにせねば!」
明良 : それを無能という。
瑞樹 : 無能なんじゃぁない。相手が有能だっただけだ。
明良 : 博士に手は出せないから子供に手を出してきたってことか。 「しかし、だからって子供に薬もってこいとか要求はありえないだろ」
千里 : 「で、疑問は晴れたかしら、佐奈川君」
明良 : 「ああ、結構色々」
千里 : 「実際にどう動くかをいい加減決めないといけないわね」
明良 : 「そうですね。まあよくあるところでは、薬の偽物を用意するとか?」
瑞樹 : 「どうやって?」
明良 : 「瓶に塩酸入れておけばいいんじゃねえの?」
瑞樹 : 「薬の実物見てないんだっけ。明良は」
明良 : 「今、あるのか?」
瑞樹 : 「ある?」
明良 : 「見せてくれ」
GM : ん、と栞ちゃんは胸元から硝子ケースに入れられたタブレットのような物を取り出します。
瑞樹 : 「ニセモノを用意するのは難しいよ」
明良 : 「こいつは……明けていいのか?」 「相手は形状を知ってるのか?」
千里 : 「開けない方が良いんじゃないかしら。 それとも佐奈川君、機材も無しに薬を分析でも出来るの?」
明良 : 「ははは」
瑞樹 : 「機材があっても出来ないよね」
千里 : 「アンブロシア――裏で回ってる薬らしいから、知ってるかもしれないわね」
瑞樹 : 「明良知ってるの? 裏の人間なの?」
明良 : 「何言ってるんだ? お前だって今知ってるじゃん」
瑞樹 : 「そーゆーことじゃない気がする」
明良 : 「お前裏の人間だったのかよ」
瑞樹 : 「真ん中の人間です」
明良 : 「じゃあ俺も真ん中だ」
GM : ふと、明良君は思い出すことがありますが。 ついさっきコンテナでブレンダ(?)の懐から手に入れた薬ですが。 この硝子ケース内の薬に形状が似ているような気がしました。
明良 : そういやこっちの分析は忘れてたなあ。まあ後でしよう。 「まあ聞いたことはあるぜ」
瑞樹 : 「明良ドラッグやってるの? ダメ! ゼッタイ!」
明良 : 「いや柚穂に教えてもらった」
瑞樹 : 「柚穂が? 何で柚穂が?」
明良 : 「本人に聞けよ」
瑞樹 : 「今から聞いてくる!」 ばーんと部屋を飛び出して電話してくるのでどうぞお話続けててください(笑)
GM : いたたまれなくなって出て行ったようにしか思えませんが(笑)
千里 : 「やれやれだわね」 肩をすくめて。
明良 : 「けどそれがアンブロシアだって言うなら、街に同じものは出回ってますよ? なんか特別なんですか」
千里 : 「そうね。佐奈川君、分析できるの? もしかして」 ぴっと示して。
瑞樹 : このために出て行ったんだ。やってくれよ。
明良 : まだ謎のクラスメイトがいるんだよなあー(笑)
GM : あえて一つ言うならば、明良君が持っているのは赤っぽいです。 硝子ケースの中には、色とりどりのタブレットが収納してあります。
明良 : 「まあ、それなりの知識はあります」
千里 : 「そう。栞ちゃんは、実は被験者みたいなのよね」 頭を撫でつつ。
明良 : 「容疑は事実ってことですか」
GM : 栞「……?」(首をかしげる)
千里 : 「さぁね。 でもこの子は、お母さんが大好きだと言ってるし、皐月さんを助けたいと思っている」 すっと目を閉じて。 明良 : つまりこの幼女の口に指を突っ込めということか。 千里 : ……。
瑞樹 : 明良……。
明良 : 冗談だ。
千里 : 流石佐奈川明良君だわ……。
明良 : なんだよそれ?(笑)
GM : 右腕に宿ったエアブレイカーは健在ですね。 その空気をぶち壊す!
明良 : じゃあユージンは変態か?(笑) あいつは幼女にキスまでしてんだぞ!
千里 : 言い方の問題じゃないかしら。 言い方の問題じゃないかしら。
明良 : 二回も言われた(笑) 千里 : まぁ、目を開いて。 「佐奈川君、力になってくれるかしらね? 状況の説明は一通り終えたと思うけれど」
明良 : 「ま、いいですよ。瑞樹までいるのは難ですけど」
GM : と。 郁子「――ん、ちょっと電話をしてくるわ」 と言って、建巳郁子は席を立ちます。
明良 : こいつもか。
瑞樹 : ちょうどよかったじゃん。
GM : 郁子「出発前には戻ってくるつもりだけれど。それじゃあ」 言って、郁子は手に携帯を持って部屋を出ます。
明良 : 「できればそのまま帰れ」
GM : それには特に応えません。
瑞樹 : 明良相当失礼だよね(笑)
明良 : なんでだよ?(笑)
瑞樹 : いや、まあいいんだけどさ。
GM : ん、それでは一端ここらで空気を切り替える意味でシーンを切りますか。
千里 : ええ。
明良 : 結局何も決まってないけどな。
GM : それは仕方ありません。 次回は成分分析するなり、行動指針を決めるところから始めましょう。
瑞樹 : はーい
明良 : そうだな。 とはいえ刑事救出には関係なさそうなんだけどな。
GM : 今後の方針が決まればシーンをすっ飛ばすんですけどね(笑)
瑞樹 : わー(笑)
千里 : 手間取って済まないわね。
GM : 仕方ありません、情報が纏まってませんし。
瑞樹 : 情報をまとめようとしてない私が問題なのか。
GM : というか、仲間(瑞樹さん)に情報の一部を伏せたまま、 今後の方針を決めるのは不可能なんじゃなかろうか(笑)
瑞樹 : 瑞樹がすごい勢いで足手まとい扱いだ(笑)
GM : 立ち位置の問題です(笑)
明良 : 明良はいつも伏せてるぜ?(笑)