File.00 『マヨヒガ』

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  GM : さーて、今週のフォークロアは?
  明良 : 瑞樹、パニックになる。千里、無駄骨。明良ファンブルの三本立てです。
  瑞樹 : うわーありそう(笑)
  GM : 明良ファンブルはこれから、というかいつもの事なんじゃ(笑)
  明良 : 失敬な(笑)        まあ自分で言ったことだがな。
  GM : というわけで、今回はそのファンブルに愛された明良君からです。
  明良 : 名前忘れたがクラスメイトを探すんだったな。
  瑞樹 : 建己さん?
  GM : ちなみに、建巳郁子(たつみ・いくこ)です。        千里さんとブッキングするから、病院に行くのは取りやめたんでしたね。
  明良 : いやそんなこと知る由もないから病院行くが?(笑)
  GM : 知る由もなくて行くつもりなら時間軸的にいっそ前回合流してほしかったですね(笑)
  明良 : 合流しないようにさっさと行くんだ(笑)
  GM : なるほど、まぁでは二度目の病院です。
  GM : 明良君、またサボって病院に来てるんですね(笑)
  明良 : おっと私服に着替えておかないとな。
  GM : 病院内はやや慌しい雰囲気が漂っています。
  明良 : まあ患者が消えたんだしな。        時間は午後だったか?
  GM : 時間的には2時くらいですね。        14時、半ドンと言えばいえなくもない平日の午後(笑)
  明良 : じゃ、見舞い客を装ってタツミの病室に行くか。
  GM : はい、病室は昨日きたのと同じ部屋です。
  明良 : どうなってる?
  GM : 病室内では、ちょうど昨日であった女刑事さんと、        担当の看護士さんが事情聴取している最中のようです。        まぁ、タイミング的には話が終わった、ってとこですかね。
  明良 : おっと見つかると不味いな。
  GM : 早苗「うーん、ではお昼までは誰も見ていないんですね?」        看護士「ええ、定期的に見回りはありましたけれど、            最後に見てから戻っていませんでした」
  明良 : じゃ、物陰に隠れて…くんくん、と奴の臭跡を探してみるか。
  GM : 建巳さんの臭いなんて覚えてるんですか?
  千里 : 見舞に来てたじゃない。
  明良 : ああ。そういえば…前かいだときは覚えてなかったか。
  GM : まぁ、覚えていたことにしていいですよ。        口の中に手を突っ込んで何度も失敗してましたし(笑)
  明良 : いやあれはリンクスの攻撃だろ?
  GM : 現実を見なさい。
  明良 : ま、臭いを辿るなら方法はいくらでもある。部屋に押し入るとかな。
  GM : ともあれ、臭いは廊下を奥へと進んでいます。
  明良 : 判定はいるか?
  GM : そうですね、正確に追跡したいなら……超嗅覚って普通の嗅覚判定でいいのかな?
  明良 : いや、追跡技能にボーナスだ。
  GM : 嗅覚で追跡とは警察犬みたいですね……        では、そこら辺はご都合ということで<追跡>で。
  明良 : 実際やってることは警察犬とかわらないしな。        (ころころ……) 13+4-[3,3,4] = 7
  GM : では、雑多な薬品や消毒液の臭いのなかに、        記憶にある建巳郁子さんの進んだであろう道が見えてきます。
  明良 : 「トイレには行くんじゃないぞ…」
  GM : 中途を省きますと、二階層まで来たら窓から飛び降りてますね。
  明良 : 窓から?
  GM : イエス、どういうわけか真っ直ぐ出入り口へは向かわず、窓から外へ出ています。
  明良 : 左右を確認してから飛び降りるか。        窓枠をひょいと超える。        <軽業> (ころころ……) 13-[1,3,6] = 3        よし、うまく着地。
  GM : 昨今の建築事情では二階程度は大した高さではありません。        着地も成功したので軽い衝撃だけで済みました。
  明良 : さてと、続きだ。        しかしなんで窓から…もう一度臭いを確認してみるか。
  GM : んー、この超嗅覚は、共感もミックスされているんですよね?
  明良 : 匂いをかげればな。        フェロモンが残留してるか?
  GM : フェロモンと言うか血臭というか。
  明良 : 「血? 負傷した……のか」
  瑞樹 : はだしで2階から降りたらいたそうだもんね。
  明良 : だな。
  GM : 靴は履いていきましたよ(笑)
  明良 : 地面を観察。
  GM : 上手いこと着地できなかったのか、数滴血痕が残っています。
  明良 : よし、ここからは血の臭いを辿ろう。はるかに楽になる。        血は情報の宝庫だ。
  GM : で、その血痕から残留思念じゃないですが、共感に感じ入るものがあります。
  明良 : 四つんばいになって        すんすん。
  GM : 犬ですね(笑)
  明良 : お前らだって物を良く見るときは顔を近づけるだろ?(笑) 『行かなきゃ』「行きたくない」『行かなきゃ』「帰りたい」『早く早く』「助けて」   GM : こんな感じに。
  明良 : 「これは…なんだ?         恐怖、焦燥感、アドレナリン……何かに突き動かされてるのか」
  GM : 血痕はしばらくすると無くなります。        が、血臭がするので先ほどよりは追いやすくなっていますね。        ただ、行き先は街中、人ごみの中に入っていくので、幾分かき乱されています。
  明良 : では追跡再開だな。        「外にでたか…」
  GM : 塀やフェンスを乗り越え、町へ。
  明良 : もう一回判定するか?
  GM : はい、それでは町に出たところでもう一度判定をお願いします。
  明良 : おう。        俺は有能な強化人間だ俺は有能な強化人間だ俺は有能な強化人間だ。        (ころころ……) 13+4-[5,3,5] = 4
  GM : 自己暗示(笑)
  明良 : ちっ、出目は悪いな。
  GM : まぁ、修正を入れても成功です。
  明良 : うし。
  GM : 微かに残った痕跡を追い、先へ先へと進んでいくと、どんどん郊外へと離れて行きます。        地域知識は持っていますか?
  明良 : ちなみに、臭いのかすれ具合で時間経過はわかるか?
  GM : 正直、一目散なので結構前だとしか、まぁ脱走が判明したのは午前中ですからね。
  明良 : なるほど。
  GM : ここで<地域知識>で判定をお願いします。
  明良 : ああ。        よし、14レベルであるな。
  GM : はい。
  明良 : (ころころ……) 14-[1,2,5] = 6        うし!
  GM : 意外とチェックしていたようで(笑)
  明良 : ま、不良的にはこれくらいはな。        どんなところだ?        いや、迷わないかどうかってことなんだろうが。
  GM : まぁ、それもありますが、なにより。        郊外へ向かう道、この先に今度新装オープンする遊園地、        【理想郷−シャングリ・ラ−】があることを思い出しました。        というか、開発区とでも言うのでしょうか、それくらいしか目ぼしい施設はありません。
  明良 : ふうん?
  GM : 勿論、建巳郁子が暦市の外まで走りぬけるつもりならば、そのまま素通りするでしょうが。
  明良 : まだ開いてないのか?
  GM : 暦市民向けのプレオープンは12月24日、つまり明後日です。
  明良 : もうちょっと追跡してから鶴辺さんを呼ぶか。        何かやばそうだ。
  GM : では、最後にもう一度<追跡>をお願いします。
  明良 : ああ。        (ころころ……) 13+4-[3,5,1] = 8        問題なし。        そろそろ慎重に進んでいくぜ。
  GM : ブレませんね、では臭いは真っ直ぐ遊園地――今日は開いていませんが、        既に完成している【理想郷−シャングリ・ラ−】へと入っていきました。
  明良 : 遊園地の手前で止まる。
  GM : 不思議なことに。        本来ならば、従業員は居ないまでも警備員くらいは居そうなその施設。        まるで人気というものを感じられませんでした。
  明良 : 「開園前の遊園地、か……ヤバイ臭いがぷんぷんするな」
  GM : 閉鎖されているゲートを乗り越え、臭いは奥へ。        というところです。
  明良 : 携帯を取り出し、電話をかける。
  GM : ピポパ。
  明良 : 鶴辺さんに。
  GM : あえて言いませんでしたが、堕天使に掛けようとは思わないんですね(笑)
  明良 : なんで?(笑)
  GM : 貴方、一応委員会の仕事でリンクスを探しているんでしょうに(笑)
  明良 : 理由は二つある。1.鶴辺さんに電話しておかないと後が怖い 2.堕天使は邪魔
  GM : 邪魔者扱い!?
  明良 : じゃあなんなんだよ。
  千里 : 出て良いの? 時間帯はどうなってるわけかしら。
  明良 : とにかく鶴辺さんに電話な。
  GM : ああはい、入れ替わりに病院を出発したようなので、        ちょうど探索が終わってしばらくした頃に千里さんに電話が掛かってきます。
  明良 : そうだな…4時ごろか?
  GM : 徒歩で2時間も追跡してたんですね。        四つんばいになって(笑)
  明良 : ずっと四つんばいだった訳じゃねえよ!(笑)
  千里 : 前のシーンの直後くらいで良いのね?
  明良 : ああ。
  GM : それでお願いします。
  千里 : 了解よ。        「ハイ。鶴辺です」
  明良 : 「鶴辺さん? 俺です」
  千里 : 「ああ。佐奈川君。何かしら?」
  明良 : 「例の消えたクラスメイトのことですけど、足取り掴めました。         町外れの、今度開く遊園地に消えていったみたいです」
  千里 : 「建巳郁子ちゃんね。へぇ、助かるわ。         病院内にはもういないんじゃないかと思ってたところだわよ」
  明良 : 「みたいですね。いま、遊園地の前にいるんで」
  GM : そういえば色々情報を用意したのに、        偉い原始的な方法で追跡されてGMは悲しいです(笑)
  明良 : まあ、奴が途中でトイレに行かなくてよかったよ(笑)
  千里 : 「わかったわ。そっちに向かえばいいわけね?」
  明良 : 「はい。合流しましょう」
  千里 : 「学校は欠席ね」
  明良 : 「はは。まあそれは元からで」
  千里 : 「ん。そう言えばレインコートの人物だけど」
  明良 : 「うい」
  千里 : 「警察でも犯人を検挙したりしたものの、         拘留中に別のところでまたレインコートの人物が目撃されたりで、当惑してるらしいわ」
  明良 : 「検挙されてる? 複数犯ですか?」
  千里 : 「複数犯らしき同一犯――と言う感じみたいね」
  明良 : つまり『端末』って奴か…        「『端末』って奴ですかね。操られてるだけの一般人」
  千里 : 「かもしれないわね。         とは言え、現代日本でそんなことが現実的に起きるかと言われると、ね」
  明良 : 「まあ、気をつけておきます。それじゃ」
  千里 : 「ええ。遊園地で」
  明良 : 切る。
  GM : では、合流に向けてシーンを切りますが、何かありますか?
  千里 : 構わないわ。
  明良 : さてと。缶コーヒーでも買って待つか。        がしゃんがしゃん。
  GM : 張り込みの基本は缶コーヒーとアンパンですよ(笑)
  明良 : コンビニあるか?(笑)
  GM : ちょっと戻れば(笑)
  明良 : んじゃ、戻って菓子パンと牛乳でも買うか。
  GM : 入れ違いになるかは千里さんの移動手段しだいですが。
  千里 : 距離どのくらいよ。(笑)
  GM : 徒歩で二時間、まぁタクシーでも使えば数十分でつくと思います。
  千里 : じゃ、タクシーね。
  GM : はい、ではその方向で。        まぁそれくらいでシーンをカットします。
  明良 : おーう。
  GM : さぁ、お待ちかね、瑞樹さんの番ですよ。
  瑞樹 : なん・・・だと・・・?
  GM : 新設定が出たみたいな驚き方をされても(笑)
  瑞樹 : 柚穂ー!        OKだよ!        かもーん!
  GM : はい、前回急に苦しみ倒れた柚穂を引きずってランチエリア……        というかグルメストリートですかね、その店に逃げ込んだところです。        キャラクター調の毛布に包まれながら、柚穂はまだ目を覚ましません。        時折、うなされるように呻くだけで、顔色自体はよくなりましたが苦しそうです。
  瑞樹 : ううーん、湿ったタオルを額に乗せたりすればいいんだろうか。        熱がある?
  GM : 特に熱いというわけではありませんが、脂汗を流している感じでしょうか。
  瑞樹 : 汗をぬぐってあげたりしつつ。
  GM : 桂一「大変だな、どうするんだ?」
  瑞樹 : 「!?」        木刀抜いて構える!
  GM : 見れば、店の入り口に桂一先生が立っています。        桂一「よ」
  瑞樹 : 「先生……」
  GM : 桂一「おう。というか、教師に行き成り木刀を突きつけるってどうなんだ」        苦笑しながら、先生は一歩一歩近づいてきます。        その姿は、先に拉致した時と同じ格好。
  瑞樹 : 「走ってる車から消えれる教師、私知らないんで」
  GM : ただ、一つだけ違うとするならば。
  瑞樹 : ぎちぎち。
  GM : その手に、西洋騎士が持つような長剣をだらりとぶら下げていることくらい、でしょうか。
  瑞樹 : 「大体抜き身の剣持ってる人は皆不審者です!」
  GM : 桂一「木刀持ち歩く女子高生に言われてもなぁ」(苦笑)
  瑞樹 : 「木刀は銃刀法違反じゃないからいいの!」        柚穂を守るように立つ。        「で、先生何しに来たんですか」
  GM : 桂一「ん、そうだな」        んー、と目を細め、遠くを見つつ。        桂一「準備が整った、ってところか?」
  瑞樹 : 「な、何の準備が?」
  GM : 桂一「夢の終わりさ……いや、始まりかな?」        くく、と笑います。
  瑞樹 : 「やっぱり先生が犯人か!」
  GM : 桂一「なぁ、浅賀? 夢の世界は堪能できたか?」        言葉を無視するように。        囁くようにそう尋ねます。
  瑞樹 : 「十二分に堪能したからさっさと私たちを元の世界に返して!」        どんな動きにも対応できるよう構えつつ。
  GM : 桂一「ああ、お前は帰してやるよ。           というか、元々お前は夢の中にくる予定は無かったんだ」
  瑞樹 : 「柚穂は!」
  GM : 桂一「嘉月は駄目だ。逆説的に言えば、嘉月だから駄目だ」
  瑞樹 : 「なんで!!」
  GM : 桂一「夢を見続けるためには、夢をみる奴が必要だろう?」
  瑞樹 : 「柚穂も一緒じゃなきゃやだ!」
  GM : 桂一「麗しい友情だな。親友ってのは良いもんだ」        うんうん、としかつめらしく頷きます。        桂一「だが――――嘉月の方はどう思っているかな?」
  瑞樹 : 「……どういうこと?」
  GM : 桂一「言葉通りの意味さ。           お前が嘉月を思うほどに、嘉月は浅賀のことを思っているの、かな?」        ニタリ、と歪んだ笑みを浮かべます。
  瑞樹 : 「……」        ちらりと柚穂を見る。
  GM : 大量の汗を流し、苦しげな息をつく親友。        大人びた姿に変わってしまった親友は、自分をどう思っているだろう?        私たちは――親友だよね?
  瑞樹 : 「いいや私たちは親友だね!」
  GM : 桂一「ほう――?」        おかしそうに、笑います。        桂一「ここは"マヨヒガ"……迷我(マヨヒガ)……           迷い、悩み、鬱屈とした心の澱みが積もる場所。           お前も見ただろう? ニセモノの町を、歪んだ【トモダチ】を」
  瑞樹 : 「それがどうした!」
  GM : 壁紙のような町――        ニタニタと壊れた笑みを浮かべるトモダチ――        桂一「あれは、全て…………嘉月の"ココロの澱"さ」
  瑞樹 : 「こころの、よどみ?」
  GM : 見やる、遠くに見える薄っぺらな町を。        桂一「つまらない景色、顔の無い友人、ただただ繰り返す日常。           全部、嘉月から見た世界そのものだ。           浅賀は知っていたか? 絵に描いたような優等生、誰からも頼りにされる級友が、           実は――誰も彼も、顔の無い人形のように思っていたことを」
  瑞樹 : 「知らなかった!」
  GM : 常に笑顔だった。        率先して仕事を引き受け、誰からも頼りにされて。        桂一「そう、誰も知らなかった。           誰からも好かれるように、実は別人の仮面(ペルソナ)を被っていたことを」
  瑞樹 : 「知らなかった!」
  GM : 桂一「ま…………知られたら意味がない、だから知られないようにしてたんだけどな」        ほんの少し、苦笑するように。        桂一「そんな嘉月だが、ある事がきっかけで、           仮面を脱ぐことにした――というか、仮面を放り捨てたくなった。           まぁ、ぶっちゃけると俺が婚約したのがショックだったんだけどな」
  瑞樹 : 「え、先生彼女いたの!?」
  GM : 桂一「おまっ! ……コホン、俺も木石じゃないからな、いい年なんだし彼女くらい居る」
  瑞樹 : 「じゃあ、クリスマスイヴに柚穂誘ったのは?」
  GM : 桂一「うん、アレだ、家族サービス? みたいな?」        こてん、と首をかしげる。
  瑞樹 : 「朴念仁共めが……」
  GM : 桂一「まぁ、そんな訳で、仮面を被る理由ごと積み上げたパーソナリティが、           土台ごと木っ端微塵になった嘉月は、全てが夢であればいいと願った。           そして、理想の夢を望んだ」
  瑞樹 : 「それがこれだと?」
  GM : 桂一「アレだな、俺と嘉月が同い年で、誰に邪魔されることなく、           いつまでも俺と共にあれる夢の世界……理想郷か。           一人分の"ココロの澱"じゃ足りなかったんで、色々かきあつめたみたいだぞ?」
  瑞樹 : 「かきあつめる?」
  GM : 桂一「悩んでいる人間、心に弱さを持った人間、そういった連中を引きずりこんで、絞る」
  瑞樹 : 消えた人間はここに取り込まれて絞られて消えたのか!
  GM : 桂一「絞りカスならお前も会っただろう、学校で」        ニヤニヤと。
  瑞樹 : 「……」        ぎりり、と木刀を握る手に力が入る。
  GM : 桂一「で…………この度、ようやく世界を安定させるほどに"ココロの澱"が集まったわけだ」
  瑞樹 : 「で、私は?」
  GM : ふむ、と。
  瑞樹 : 「絞られる目的じゃないのにここにいる……」
  GM : 先生は鼻でため息を吐くように。        桂一「うん、そこがイレギュラーでな」
  瑞樹 : にぃ、と笑う。        「ここは柚穂の世界なんだ。柚穂が望まなきゃ来れない」
  GM : 桂一「…………まぁ、そうなるな」        ぽりぽりと、頭を掻く。
  瑞樹 : 「柚穂が私を呼んだ理由は一つ!」        ダッ、と桂一先生に接敵!
  GM : すっ、と剣を構える。
  瑞樹 : 「親友たる私に助けを求めたってことだー!」        足元狙って掬うように凪ぐ!
  GM : とん、と飛ぶように先生は後ろに間合いを外します。        桂一「今なら帰れるんだぜ? 表の世界に帰りたいとは思わないのか?」
  瑞樹 : 「親友見捨てて? 冗談! 私は柚穂とじゃなきゃ帰らないね!」
  GM : 桂一「なるほど…………だが、それなら」
  瑞樹 : 柚穂の傍に戻る。
  GM : ち、打ち込んでいる間に戻られた!(笑)
  瑞樹 : ふっふっふ(笑)
  GM : 桂一「お前は解放しなきゃならない。           この世界を構築する"ココロの澱"を、根元から根本的に」
  瑞樹 : 「柚穂と帰るためならなんだってやってやるさ!」
  GM : そのまま下がりながら、先生は言います。        桂一「どの道、嘉月はもう逃げられない。その子は俺の子供を孕んでしまった」
  瑞樹 : 「こ、子ども!?」        そーいえばおなかがどーんってなってたような
  GM : 桂一「見ただろう? "ココロの澱"が腹に集まっていたのを?」
  瑞樹 : 「あれか……」
  GM : 桂一「出産の時は近い、そして子供が産まれた時点で、           嘉月はマヨヒガの住人として固定される。           その時、この世界が完成されるんだ」
  瑞樹 : 「そんなことは一生させないね!」
  GM : シュタッ、と高々と跳躍し、先生は店の外、向かいの建物の屋根に上る。        桂一「時間の問題なんだ。このまま放置すれば時期に臨月を迎える。           できれば――この世界が完成する前に俺のところに来い、直にでも表に送り返してやる」
  瑞樹 : 「柚穂と一緒にならね」        あっかんべーしつつ。
  GM : 桂一「まったく……強情だな」        苦く、それでも可笑しげに笑う。        桂一「この夢の国の中心点に、俺は居る……待っているぞ」        す、と遠くを見ると、         からーん。   GM : また、鐘の音が響く。        同時に、先生は周囲に溶け込むように消えてしまいました。
  瑞樹 : 「……絶対柚穂と帰る」
  GM : 決意を固める瑞樹、けれども柚穂は応えることはなくただ荒く息をつくのみ。        という辺りでシーンカットです。
  瑞樹 : おおう。        ああーい。
  GM : ようやく終幕に入れそうな雰囲気ですね。
  瑞樹 : こころのよどみがどーたら言われたけどどうすりゃいいのかさっぱりだ!        どうしよう。自信過剰ロールしたはいいけどまったく解決のビジョンを持っておらぬ!


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