File.00 『マヨヒガ』
GM : お待たせしました、次は千里さんのシーンです。
千里 : で、何故私は病院に居るのかしら。
GM : 先だって、救急車に付き添って行かれたからですね。
千里 : にしたって、随分長いこと居ることになる気がするんだけど……。 ま、良いわ。
GM : 千里さんの発見した建巳郁子さんは精密検査の為に連れて行かれ、 その場で警察の事情聴取と相成りました。
千里 : 成る程。
GM : 休憩室として使っているのか、椅子と机があるだけのこじんまりとした小部屋に案内されますね。
千里 : あ、そこからやるんだ。
GM : 巌のような気難しげな中年の橘建午(たちばな けんご)刑事。 ちょっと頼りなさそうな若い女性刑事、皐月早苗(さつき さなえ)刑事。 この二人組が、病院からの第一報を聞いて駆けつけた刑事さんです。 早苗「すみませんね。とりあえず状況だけ教えて頂けますか?」 どういう状況であの路地に向かい、どういう状況で建巳郁子を発見したのか、 大体の流れを聞かれます。
千里 : 別に隠すことも無いので適当にそのまま話しちゃうけれど。
瑞樹 : ふらふらしてた子を見つけたので、何かなと思い追いかけたら、路地で殴られてたと。
GM : ちなみにその間、建午氏は机に肘をついて、腕を組んだポーズのままジッと千里さんを見ています。
千里 : 「仕事上の買出しで外に出ていたら、こんな時間帯なのに女子高生が フラフラと歩いているみたいで、しかも足取りがかなり危うかったので、 私自身持病もありますので、放っておくことが出来ませんで、追いかけましたところ、 どんどんと人手の無い路地裏の方へ入っていくじゃありませんか」
GM : ふんふん、と頷きながら早苗刑事は手帳にメモを取っています。
千里 : 「これは何か良くないことでもしているのじゃないかな、 と警戒しながら追いかけていたところで、誰かが殴られたような音が聞こえたので、 身の安全も在りますゆえ、おどおどしながら角から窺ってみましたところ、 その子が倒れていて、そばにレインコートのような服を着た人物が立っていた、と。 そう言う契機ですね」 ひらっと手を振って見せるわ。
GM : 早苗「レインコート、ですか……やっぱり……」 メモを取りながら、早苗刑事は苦虫を噛み潰したような表情になります。
千里 : 「レインコートのような服を着た人物については、体格は中肉中背。 男とも女とも見分けのつかない様子でしたね。 色は、私は生憎と色が見えませんので、わかりません」 ふぅん。
GM : 早苗「そう……ですか……いえ、ご協力感謝いたします」
千里 : 軽く人差し指で唇に触れて。 「同じような事件が起きているわけですか」
GM : 早苗「えっ……!? あ、いや、それは……」 わたわたと、早苗刑事は動転し、同時に三次元迷路が渦巻きます。
千里 : 話そうか話すまいか迷っていたという感じね。
GM : うん、そんな感じの迷いでした。 建午「……起きている、としても。それは民間人である貴方には関係のないことだ」 ジッ、と目を見つめながら、建午氏が言います。 逆に、建午氏に迷いはありません。
千里 : 「そうですか。それはまぁ、そうなんでしょうね。そうに違いないのでしょう」
GM : 建午「ご協力に感謝いたしましょう。倒れた人を介抱するなど、昨今では珍しい良い話だ」 しかめつらしく、頷いてみせます。
千里 : 「いえいえ。介抱というほどのことはしてません」 119呼んだだけだわ。
GM : まぁ、現実で人が倒れていても119する人が少ないのは確かですが。
千里 : それは、他に人がたくさんいるからでしょ? 目の前で恐らく殴られた女の子がいて、しかも目撃者一人だったら、そりゃ誰か呼ぶんじゃない。
GM : まぁ、他に人がいるから誰か連絡するだろう、って集団心理が働くんでしょうね。 建午「だが、ここからは病院と警察の仕事。 犯人は速やかに我々警察が逮捕してみせますので、どうかご安心を」
千里 : 「はい。よろしくお願いしますね」
GM : 早苗「一応、規則ですのでご連絡先をお願いします」 書いていた手帳を差し出し、ペンを渡してきます。
千里 : 「はい。携帯の番号で良いですか?」
GM : 早苗「はい。それで結構です。」
千里 : その気になれば役に立たない番号だけどね。 さらさらさらっと。
GM : 早苗「それから、誠に恐縮なのですが…… この件を、余り吹聴していただきたくないのですが、どうでしょう?」 恐る恐る、というほど低姿勢に、上目遣いに早苗刑事が懇願します。
千里 : 「何故にそんなに下手なんです? 警察の方に言うなといわれたら、それは言いませんよ。普通。 お金とか掴ませられたら別かもしれませんけれど。どちらにしろ堂々とは言いません」 くすっと笑ってそう言うわ。
GM : 早苗「いや、すみません。新人なもので…… それに、ドラマとかと違って、事件の情報を口止めって実効力がないんです」 あはは、と頭を掻きながら。
千里 : 「何も得するわけじゃないですし。言いませんよ」
GM : 早苗刑事は千里さんと同い年くらいですかね。 身長差があるので、むしろ刑事の方が年下に見えますけど。
千里 : そ。
GM : 早苗「それじゃあ、聴取はこれでおしまいです。お手数をおかけしました」 ペコリ、と頭を下げます。
千里 : 「いいえ」
GM : 早苗「それで、被害者の子に会っていかれますか? 連絡が来ていないので目覚めてはいないと思いますけれど」
千里 : 「では、一応」
GM : 早苗「はい、では一緒に行きましょう。橘刑事、それでは私は……」 建午氏は残るようで、一つ頷いて返します。
千里 : ええ。
GM : その後、早苗刑事の先導でナースセンターを経由し、 建巳郁子が既に病室入りしていることが解りました。 ここまでで、聴取の時間も含めて大体11時くらいですね。 朝9時ショッピング→10時病院へ→11時聴取終了、という感じです。
千里 : アンデキンバーにも連絡いれてあるし、病室内で携帯使うわけにも行かないし。 まだ私が動くようなことは無いわね。
GM : そうですね。 で、建巳郁子の病室に辿りつきました。
千里 : ええ。
GM : 彼女は未だ目が覚めないようで、頭部に包帯を巻いた状態でベッドに横になっています。
千里 : ふむふむ。 様子は見るけれど、特に異常は無い?
GM : 千里さん的には大きな異常があります。 先の、この子を追う原因になった三次元迷路、迷いですが、 それが気絶している現在も迸っています。
千里 : 渦巻いちゃってる、か。
GM : まるで、夢の中でも迷い続けているかのように。
千里 : 「(これは放って置けないわね)」
GM : 早苗「今聞いてきましたけれど、傷事態はそんなに大したことがないそうです」 早苗さんが、手帳のメモを見ながら言います。
千里 : 「そう。良かったわ」
GM : 早苗「脳波にも異常なし。 ただ……むしろ、なんで目が覚めないのか原因が解らない、ということだそうです」
千里 : 「親御さんなどには連絡ついたのですか?」
GM : 早苗さんはペラペラと手帳のページをめくると、意気消沈したように肩を落とします。 早苗「実は……どうも、よく解らないのですけど親御さんと連絡が取れないみたいで」
千里 : 「連絡が取れない。電話が繋がらないとか、職場に居ないとか、です?」
GM : 早苗「郁子さんの携帯履歴から自宅へ電話をかけてみたのですが繋がらなかったそうです」
千里 : 「自宅に繋がらない……、留守電とかは出るのですよね」
GM : 早苗「ええと、自宅の方にも直接行ったみたいですけど、誰も居なかった……らしいですね」 メモをめくりながら、つっかえつっかえ情報を公開します。
千里 : 「そうですか。だったら、しばらくここに置くしかないんでしょうねぇ」 うぅん、と首を傾げてから。 「他人事ながら、ちょっと心配ね」 と、小さく呟くようにして、唇に触れるわ。
GM : 早苗「ええ……おそらく仕事に行っているのでしょうけれど、連絡がつかないのは歯がゆいですね」
千里 : 「手帳があるんだから、学校に聞いてみれば、職場くらいわかるでしょうに」
GM : 早苗「ええと……あれ、そうですよね?」 メモに書いていなかったのか、小首をかしげながら、 早苗「すみません。ちょっとそれ、聞いてきます!」 早苗さんは、パタパタと病室を後にしました。
千里 : 「行ってらっしゃい。ここに居るわ」
GM : さて、明良君。 病院までどういう移動手段を使ったかによりますが、そろそろ到着して構いませんよ?
明良 : まあ徒歩だよな。
GM : 病室を教えてもらうには受付を言いくるめるなりの説得力が必要でしょうが。
明良 : 言いくるめか… (ころころ……) 13-3D = 13-[1,5,1] = 6 いけるいける。
千里 : 「さ、て」
GM : その間、千里さんは何か行動します?
千里 : ちょっとその間に軽く、建巳ちゃんに触れてみるわ。 アラインメイズ、直感(他人に影響)を使用。 特に判定は必要無いけれども、これは微妙な所ね。 本人が迷っていて、且つ判断を下そうとしていて、そして誰頭の助けを求めている場合、なら 有効かもしれないけれど。
GM : この場合の直感は、どのような効果を狙ったかによりますが。
千里 : 他人に影響、だから、 同意している相手に接触している間だけ、相手に有利な特徴『直感』が芽生えるのよ。 要は、何か求めているけれど答えがわからない、そんなときに、知力判定で正解に辿り着けるってことね。 ただし、選択肢が限られてる場合によるけれど。
GM : ふむ。
千里 : だから駄目元よ。別にコストはかからないし。
GM : では、ちょっと想像した効果とは違うと思いますが、
千里 : うん。
GM : 千里さんが能力を影響させた瞬間、三次元迷路に一瞬揺らぎが発生し、 迷路が、ほんの僅かな間、二重に表示されました。
千里 : 二重。 「……どう言うことかしらね」 すっと、手を離して。 後は特にやることも無いわ。
GM : その間、迷路が簡略化されたようにも感じられましたが、また直に迷走を始めます。
千里 : ふむふむ。
GM : さて、では千里さんの方が千日手でしょうから、明良君が到着していいですよ?
明良 : おう。 まずノック。
GM : さっきの言いくるめが、どう言いくるめたのかは解りませんが、 受付さんが病室を教えてくれました。
千里 : 俺の彼女が!
GM : まぁ、そんなところでしょうね(笑)
明良 : ま、まあそれでいい。
GM : というわけで千里さん、郁子さんの様子を見ていると病室がノックされました。
千里 : 「うん? はい。どうぞ。代理ですけれど」
明良 : 「失礼します」 じゃ、花もって。
GM : 入院する女生徒を見舞う、花を持った学生服の男子生徒。 勘違いするな、という方が難しいシチュエーションですね。
千里 : 腕組んで。
明良 : 「えーと…タツミさんのクラスメイトの佐奈川です」
千里 : 「……学校はいいの?」
明良 : 「ええとまあ、サボりました。 ……お姉さんですか?」
千里 : 「いいえ。ただの目撃者よ」
明良 : 「目撃者……?」
千里 : 「そ。目撃者。銃撃戦でも爆撃機でもなく、目撃者よ」
GM : 明良君が病室に入ると長身の女性が居て、 千里さんが病室で待っていると背の低い男子生徒が見舞いにきたんですね。 瑞樹さんはともかく、明良君はアンデキンバーなんかに行かないだろうから、おそらく初対面ですね。
明良 : 「タツミはどういう状況で発見されたんですか?」 ちょうどいいから聞いてみるか。
千里 : 「この子が」 すっと、棒を持つようなジェスチャをして。 「殴られる所に居合わせたのよ」
明良 : 「な、殴られた?」 話がちがわなくねえ?(笑)
GM : 不審者に襲われた、みたいな話は先生たちもしていたでしょうに。
明良 : いや、倒れてるところを見つかったとかそんなものかと…
千里 : 「……そう。瞬間は見てないけれど、音は聞いて、だから駆けつけた」
明良 : 「そうですか…・・じゃあ犯人は見てないんですか?」
千里 : 「だから救急車を呼んだ。それだけの関係」
GM : まぁ、実際それだけの関係ですよね。
明良 : 「わかりました。ありがとうございました」
千里 : 「……君さ」
明良 : 「はい?」
千里 : すっと、唇に触れてから、腕を組み直して、無表情に。 「君こそ、この子とどんな関係なの? 最初は、ああ、『そういう』んだな、って。 思ったけれど。違うみたいね」
明良 : 「ええとその……」
千里 : 「装うんだったら、貫いた方が良いと思うよ?」
明良 : 体臭をかぐ。 こいつ、俺を疑ってるのか? つーか……例のリンクスBか? あ、あの統合うんたらの使徒だかをリンクスBと呼ぶぜ。
GM : 明良君は超嗅覚で共感が使えるんでしたね。
明良 : ああ。体臭を嗅いでな。 ただしアンモニアでマヒする。
瑞樹 : ああ、そうなんだ。変態なのかと思った。
明良 : だからこいつが小便くさかったら効かなくなるんだが…(笑)
瑞樹 : ねえよ(笑)
千里 : 失礼ね。
GM : なんて嫌な能力だ(笑)
千里 : 「サボってまでお見舞いに来ちゃうほど大切な子なんだ……ってわけじゃ、ないだわね」 明確に疑ってるわけでも、敵意を持っているわけでもない。 単純に、例えばパズルを解こうとしているかのような。 そんな姿勢。
明良 : なんだ、いわゆる……探偵キャラ?
瑞樹 : ああー。
明良 : 「実はその……友達というか、クラスメイトです」
千里 : 「うん、ミスとしてはさ」
明良 : 「はい」
千里 : 「普通、わざわざ学校サボってまで、先生やらよりも先に駆けつけるような情に篤い子なら」
明良 : 「なら?」
千里 : もう一度すっと、棒を持つような手の形をして。 「『こんな話』、されたら、怒るか嫌な顔するわよ」
GM : 好きな娘、あるいは情に厚いならば、殴られたと聞いたら怒りをあらわにする。
千里 : て言うか、学校そっちのけで来るくらいならね。
瑞樹 : 探偵だ! 名探偵さんだ!
明良 : 「……しょーじき、腹は立ってるつーか、苛立ってはいる」
千里 : 「ふむふむ?」
明良 : 「つかさ。あれなんだよ。 実をいや、心配なのはこのクラスメイトじゃなくて他の奴なんだ。こいつには悪いけどさ」 タツミをちらりと見て。
千里 : 「ああ」 成る程、と、頷いて。 「情報収集、か」
明良 : 「そいつ、今朝から姿が見えないんだが……多分、こいつと同じことに巻き込まれてんだ」
千里 : 「今朝から、姿が、見えない」 ――暮春萌花。
明良 : 「そういうことだよ、お姉さん」
千里 : 「消えたみたいに? 前触れも無く。あるいは突然に。下手をすると、痕跡、残さず」 ――人の映っていないプリクラ。
明良 : 「いや、登校してこなかったからそれはわからんが……多分そうだろうな」
千里 : 電話したんじゃないの?
瑞樹 : 千里さんを警戒してるんじゃない?
明良 : ああ、痕跡の部分か。いや、どの瞬間に消えたかは結局わからんかったから。
瑞樹 : 違うのかよ!
GM : まぁ、電話確認はしていますが、 その際に母親が既に影響を受けて忘却していると解っただけですからね。
明良 : まあ、どこまで話していいのか探って入るな。 大体リンクスBかもしれねえし。
GM : 明良君の立場からすれば、疑ってしかるべきですからね。
千里 : 「そう」
明良 : 「お姉さんは、他に誰か心当たりでもあるのか?」
千里 : 「朝一緒に買い物に出た子が、ふとした瞬間から行方不明なだけよ」
明良 : 「ああ……なるほどな。もしかして俺と同じ学校?」 制服をつまんで。
千里 : 「子って行っても、貴方よりは年上ね」 大学生、だったわよね?
GM : ええ、萌花は大学生です。
千里 : 「大学生。電話も通じないし、帰ってもいない」
GM : 高校時代、霞染だった可能性はありますが。
千里 : それは知らないわね。
GM : まぁ、話したことはありませんね。
明良 : 「ふうん。同じ学校だと思ったんだけどな……うちの学校だけで、多分数十人は消えてるからな」
千里 : 「そう。 うん」 軽く瞼を綴じてから、開いて。 「でも、それは第一じゃないのよね」
明良 : 「その女以外になんかあるのか?」
千里 : 「と言うか、色々第一、か。 どうやら、思ってたより規模が大きそうだし……ねぇ君。佐奈川君か」 そっちを向いて。 「協力しましょう」
明良 : 「ああ。いいぜ。えーと……」
千里 : 「鶴辺千里よ。 亀と並べられて長寿な鶴に、三角形の辺、一望千里の千里」
明良 : 「よろしく、鶴辺」
千里 : 「呼び捨てとは威勢が良いわね」
明良 : 「まあいいじゃねえか。俺は佐奈川明良。 佐助の佐に、神奈川の奈川。夜明けの明に、良質の良だ」
GM : と、だいたい話が纏まったところで、ドアが再度ノックされます。 こんこん。
千里 : 「こちらこそよろしくね。佐奈川君――はい。どうぞ」 後半はドアの外に向けて。
GM : 早苗「失礼します。聞いてきましたよ鶴辺さ――あれ、お客さんですか?」
明良 : 「えーと。タツミさんの友達で、お見舞いに来ました」
千里 : 「だそうよ」
GM : 早苗「へー、そうなんですか。あ、私は刑事の皐月早苗っていいます」 どうぞよろしく、とペコリとお辞儀します。
明良 : 「刑事さんですか……タツミのこと、よろしくお願いします」 会釈。
GM : 早苗「あ、はい! 勿論です! 犯人逮捕に全力を尽くします!」 背筋を伸ばしてビシッと敬礼。
明良 : まあどうせ警察の手に負える話じゃないし、むしろ邪魔してきそうだな。
GM : 本音が酷い(笑)
千里 : 「……それで、親御さんとは連絡つきそうでした?」
GM : 早苗「あ、そう、その件なんですけれど、妙なんです」 パラパラパラ、と手帳をめくり、 早苗「担当者が職場に連絡をしたそうなんですけど、そんな人は社には居ない、って」
千里 : 「……妙……ね」
明良 : 「……」
千里 : ちら、っと、佐奈川君の方を見るわ。
明良 : 口笛を吹く。 ひゅーひゅーと外を見てる。
千里 : 応じるように軽く唇に人差し指を立てて。 「そんな事、あるものなのですか?」
GM : 早苗「虚偽申請ですかね? お父さん、会社に行かずに公園に行ってたのかしら?」 うむむむ、と額に眉を寄せています。
千里 : 「うーん。 ……まぁ」 と、一呼吸。 「ここからの仕事は刑事さんに任せます。私は一般市民ですので」
明良 : 「あの、ちょっと聞きたいんすけど……」
千里 : 刑事さんに?
GM : 早苗「あ、はい。なんでしょう?」
明良 : 「刑事さんに聞くことじゃないかもしれないんですけど、タツミっていつ、目が覚めるんでしょうか?」
千里 : じゃ、その間に私はそこら辺にあるメモ用紙にでもメモして切り取っておくわ。
GM : 早苗「うーん、それは……お医者様の話では、いつ目覚めても可笑しくない、ってことらしいです」 手帳をパラパラ。
明良 : 「怪我とかはどうなんですか?」
GM : 早苗「えーと、脳波に異常なし、怪我も大したことが無く、疲労が溜まっている様子もなし。 ……うん、大丈夫ですよ。一応、検査入院という形で入院してもらいますけれど、 目が覚めたら直に退院できますから」 すぐに元気になりますよ、とニッコリ笑う。
明良 : 「そうですか、よかった」 面倒だな…意識があれば尋問できたのに。 「もう少し看てていいですか?」
GM : 尋問て(笑)
明良 : 俺には尋問に向いた能力がたくさんあるんだよ(笑)
GM : 早苗「んーと、私はそろそろ捜査の方に戻りますから、 病院の面会時間までは居ても問題ないと思いますよ」
明良 : 「わかりました」 じゃあ後は刑事が去るまでベッドの脇にいよう。
GM : 「それじゃあ鶴辺さん、それからキミ。お見舞いありがとうございます」 そういうと、早苗さんはペコリと頭を下げ、
千里 : 「いえいえ。私もそろそろ戻ろうかな」
GM : 早苗「不肖、皐月早苗、捜査に全力を尽くして参ります!」 ビシッ、と敬礼し、病室を出て行きます。
千里 : 「ふぅん」 つかつか、と扉に向かって歩いていって。
明良 : 「……」
千里 : 「じゃ、これ」 と、佐奈川君にメモを。
明良 : 電話番号?
GM : さっき書いていた奴ですね。
千里 : 「そこの喫茶店に基本的に私はいるし、なんなら携帯に電話でも構わない」
明良 : 「ああ。こっちも渡すか?」 ダミーだが。
千里 : 「要らないわ」 ひらひら、と手を振って。
明良 : つうか今更だけど本名名乗っちまったな……(笑)
GM : 本当に今更ですね(笑)
千里 : 「私の子となんだか警戒してない? 勘違いだったら悪いけれど」 くすっと笑って。 「『だから』、貴方のほうの連絡先は要らないわ。 気が向いたら、そっちからコンタクトとって。 私はそこそこ役に立つわよ。でも、捕まらなかったらごめんなさい」
明良 : 「なんかその言い方だと、警戒が必要ない人間だって自称してる気がするんだが気のせいか?」
千里 : 「そう言ってるのよ。私は善良な一般市民だからして。 それじゃ。またね」 ぴっと人差し指を振って、病室を出てくわ。
明良 : 「ああ。何かわかったら連絡する」
千里 : 退場。
明良 : さて、と……急いで済ますか。 タツミを調べる。
GM : どう調べます? 状態を医学的に調べるなら<診断>ですが。
明良 : じゃあ診断からいくか。 医師技能は13ある。技能なしは-2だったか?
GM : 診断は、医師−4って書いてありますね。
明良 : −4だったか…まあいい。 (ころころ……) 9-3D = 9-[1,5,5] = -2 ちっ。
GM : ん、調べても特に病院の診断結果と変わるところは解りませんでした。
明良 : まあいい、次だ。左手であごをあけて、右手の人差し指を口につっこむ。
GM : んがば。
明良 : 妖術の成分分析を使用する。 (ころころ……) 11-3D = 11-[6,5,4] = -4 ぐふっ(笑)
GM : 明良君、今日は振るわないようですね(笑)
明良 : まあいい。5秒だったらもう一回やろう。 「ふう……久しぶりだからな、こういうのは」 (ころころ……) 11-3D = 11-[6,5,5] = -5 やべっ!(笑)
GM : もしもし(笑)
瑞樹 : 流石!(笑)
明良 : ファンブルではない(笑)
GM : 明良君、向いてないんじゃないかい?(笑)
瑞樹 : ガープスに向いてない(笑)
明良 : 「落ち着け落ち着け……」 (ころころ……) 11-3D = 11-[6,3,4] = -2 くそっ!(笑)
GM : クラスメイトの女子生徒の口に指をつっこんで荒い息を吐く少年の図。
明良 : もういい。 口を閉じさせて指を拭く。 えーと、登校途中だって話だったな。そこらに鞄は置いてないか? それとも証拠品として持ってったか。
GM : 一応、傷害事件ですからね。 まぁ、警察の方で特になにも出なければ持ち主、建巳郁子の元に戻ってくるでしょうが。
明良 : わかった。
GM : 現在は病室にありません。
明良 : てことは最大の手がかりはこの女なんだが…(笑)
GM : 目覚める様子はありません(笑)
明良 : 治療するにしろ成分分析は必要だよな…しかたない。もう一回やるか。 (ころころ……) 11-3D = 11-[4,5,6] = -4
GM : ……明良君(笑)
明良 : くそっ! CP使うか…(笑)
GM : まぁ、そんな事をしていると、ナースの見回りがやってきます。
明良 : 落ち着け落ち着け。11ってことは半分以上…ゲッ、時間切れだ。 素知らぬ顔で立ちあがる。
GM : ナース「あら? 貴方は、どなたかしら?」
明良 : 「ええと、彼女の友達でお見舞いに来たんです。そろそろ帰りますね」
GM : ナース「そうなの。わざわざありがとう。また来てあげてね」
明良 : 「はい。あ、目が覚めたら連絡くれませんか?」 と、ダミーの携帯番号を。
GM : ダミーなら携帯番号を渡しても意味がないんじゃ(笑)
明良 : 違う。今回の件だけの携帯って意味だ(笑)
GM : ナース「んー、本当は家族の了承がいるんだけれど…… まぁ、可愛い恋人さんが心配ですものね」 笑って、こっそり了承してくれました。
明良 : 「あはは。ありがとうございます」 後でタツミの記憶を消しておかないとな。
GM : 寝てるんだから覚えてないでしょう。
明良 : じゃあ病院から去るか。
GM : では、明良君が病院を出て、次はどちらへ向かいます?
明良 : 手掛かり切れたんだよな…まあ別のはあるが。 結局今ので分かったことってほとんどないんだよな。
GM : 成分分析が失敗しまくったのは私のせいではないですよ?(笑)
明良 : そうだな。とりあえずだ……消えているのは関連性か。 俺が消えなくて瑞希が消えたのも、クラスから浮いてるかどうかってことだろうな。 最終的にはあっちの世界にいくしかリンクスAをどうにかできないからな。 消えた人間にかかわり続ける方向で行くか。
GM : はい。
明良 : じゃ、薬品会社の幹部の方を当たってみる。
GM : 嘉月庄蔵ですね。 解りました。