File.00 『マヨヒガ』
GM : 順番から行くと次は瑞樹さんですが。 今回は情報の更新があったため、明良君から始めたいと思います。
瑞樹 : おお。 どうぞうどうぞ。
明良 : ん、わかったぜ。
GM : その間、瑞樹さんは車の中でガクブルしていてもらうということで。
瑞樹 : ガクブル。 いやもう大丈夫だよ! 柚穂いるし!
GM : さて、時刻は10時前後、屋上での情報整理の後、教室に戻った時のことです。
明良 : とりあえずクラスメイトの観察だな。
GM : 観察ですか。 では、しばらくすると次の教科担当の先生が、焦燥した様子で教室に入ってきます。 教師A「落ち着いて聞いてください、先ほど学校に連絡が入りました」
明良 : なんだ?
GM : 教師A「皆さんのクラスメイトである建巳さんが、病院に運び込まれたそうです」 ざわざわと教室内が騒がしくなります。
瑞樹 : ざわ・・・ざわ・・・
GM : なお、明良君だけが気付き……あれ、気付くか? 柚穂すら名前で解らなかったけど(笑)
明良 : いや……そうだな……わからんな(笑)
瑞樹 : 知力判定?(笑)
GM : こんなくだらないことで(笑) では、知力判定をお願いします。
明良 : うーい。 (ころころ……) 15-3D = 15-[6,4,3] = 2 成功。
GM : うん、成功してくれれば問題ありません。 とりあえず、件の建巳郁子は居なかったとされる八名の一人だと気づけました。
明良 : お?
GM : 教師A「詳しい事はまだ解りませんが、 建巳さんは登校途中に倒れている所を見つけられたそうです。 皆さんも、体調管理には気を配ってくださいね」 詳しい連絡が通っていないのか、それとも伏せられているのか、 この先生は貧血か何かで倒れたと思っているみたいですね。
明良 : 「ふむ……」 よくわからんが、イレギュラーなことが起きたみたいだな。
GM : ざわざわと、しばらく教室内が騒然としています。 が、しばらくしたら気にしても仕方ないと判断したのか、普通に授業へとシフトしていきました。
明良 : とりあえずクラスメイトを確認するか。
GM : あ、確認しますか。
明良 : ああ。この中に目標がいるなら態度がおかしいかもな。
GM : ふむ、ではそういう雰囲気に気づいたか、知覚判定をお願いします。
明良 :(ころころ……) 15-3D = 15-[3,1,5] = 6
GM : 6成功ですか、結構高かったですね。
明良 : 俺の知力は15あるぜえー! どっかの脳筋と一緒にすんな!
瑞樹 : 誰のことを言ってるのかしらー? って、殴られた子か。
明良 : お前だよ
GM : では、一見して不自然に動揺しているような人物は見当たりませんでした。 ただ、逆におかしい点に気づきましたね。
明良 : おかしい点か。
GM : 先の連絡の後、改めて先生は出席を取りました。 その際、建巳郁子の名前が呼ばれ、欠席、とチェックがつけられた模様です。
明良 : おう。
GM : で。 依然として、名前を呼ばれなかった人物が8名いました。
明良 : ん?
瑞樹 : 一人追加で消えた?
明良 : だな。
GM : ……気づくと、朝話しかけた隣の席の生徒D君の姿がなく、名前を呼ばれた様子もありませんでした。
明良 : D−!
GM : 気づいたことはそれくらいですね。
明良 : 「なるほど……よくわからんがわかった」
GM : その後は、普通に授業が始まっていき、そしてその時間が終了しました。 休み時間になったら、生徒たちは思い思いに話し始めます。 聞き耳を立てずとも、建巳郁子について話している割合が多いことに気づけますね。
明良 : とりあえず、Dの席を調べるか。
GM : はい。
明良 : 何かダイイングメッセージでも残ってないか…(笑)
瑞樹 : 死んでない(笑)
GM : D君は余り勉強熱心な生徒ではないらしく、全教科の教科書が机の中に放り込まれているようです。 あと、鞄は机に掛かったままですね。 一見して、おかしな点はありませんが、これ以上は<探索>などでお願いします。
明良 : よし。 (ころころ……) 13-3D = 13-[3,6,6] = -2
瑞樹 : さっすが(笑)
明良 : なんじゃこりゃー!
GM : 出目が悪かったですね。
瑞樹 : 幸運はないんだっけ。
明良 : ああ。強化人間だしな。
瑞樹 : 大変だね。
GM : 強化人間って、幸薄い印象ですよね。
瑞樹 : あるある。
GM : なので、特におかしな点はないと思いました。
明良 : 一応CPはあるが使うのももったいないな。 じゃあ席に戻って考え事をするか……あ、その前にクラスメイトに聞き耳を立てる。
GM : 「郁子大丈夫かな?」「っていうか、建巳さん欠席だったっけ?」「あれー、朝から居なか、ったのよね?」 みたいな。
明良 : 建巳の一般的な情報が入りそうだしな。
GM : ちなみに、建巳郁子は陸上部所属、勉強より運動というタイプでスレンダーなスタイル、 髪型はショートで気が強い、というクラスメイトです。
瑞樹 : 消えた8人の共通点を探る?
明良 : そうだな……といっても問題は、消えた時点で話題に上らないってことだ。
瑞樹 : スミス同盟でも作るのかな。
明良 : 殺し屋かよ。 まあわかったことは、いわゆる定員があるみたいだってことだな。
瑞樹 : 定員か!
明良 : それと、どうやらリンクスAはこの場にはいない。
瑞樹 : なぜ?
明良 : なんの兆候もなかった。
瑞樹 : 消えるのにか。 なるほど。
明良 : 例えばこの場にリンクスがいたとして、俺の目の前で能力をふるい、 なんの兆候もなかったというのは考えにくいだろう。 まあリンクスならあり得るのかもしれないが。
瑞樹 : めもめも。
明良 : どっちかというと、その消えた先にいそうだな。
瑞樹 : マヨヒガの中にいて、連れ込む形なのか。 そうすると、郁子さんはまだ入り込む前だったのかな? 入れる前の段階から既に非認識化?
明良 : さて。それはそれとして、タテミとやらを調べれば何かわかりそうだな。
瑞樹 : たてみ?
GM : ちなみに建巳(たつみ)です。
明良 : おっと(笑) タツミが何処で発見されたか、発見状況を調べてみるか。
瑞樹 : 千里さんのオープニングだって。
明良 : だからだよ(笑)
瑞樹 : だからか!(笑)
GM : 流石に、クラスメイトの話を盗み聞きしている程度では解りませんよ>発見状況
明良 : ああ。わかってる。そうだな……警察情報になるな。 俺の管轄外じゃねーか。
瑞樹 : 実は現実世界での情報収集能力は、こっちに依存してるからね!
GM : 現状、クラスメイトはめいめいに雑談している感じです。
明良 : 授業中じゃねーの?(笑)
GM : さっき休み時間になりました。 で、特にアクションがないなら次の授業が始まりますが、どうします?
明良 : じゃ、職員室に行くか。
GM : はい。
GM : では休み時間の間に職員室へ、ですね。
明良 : 連絡に来た教師Aはいるか?
GM : さっきの授業が終わったあと、直に職員室に戻りました。
明良 : てことは、いるな。
GM : 明良君が聞き耳を立てたり、D君の机を漁っている間に居なくなった感じですね。
瑞樹 : 先生への事情聴取を先にするべきだったね(笑)
明良 : 今からするさ(笑) じゃ、職員室に行く。あと途中でこっそり薬を使おう。 ごくごく。
GM : 薬を1個消費、これで残りは7日分ですね。 で、職員室ですが……少し騒然としている雰囲気です。
明良 : まあそうだろうな。対策会議やってるかもしれないし…
GM : こう、先生たちが大きな声でもめているような。
明良 : げ。ここに入ってくと流石にあれだな。 とりあえず壁際に立って聞き耳を立てるか。
瑞樹 : 空気読まずに入るのがYOUだよ!
明良 : てめえじゃねえんだ!
瑞樹 : 私だって空気読むよ!
GM : ん、では多少はもれ聞こえますが、細かく知りたければ聴覚判定をお願いします。
明良 :(ころころ……) 15-3D = 15-[6,3,5] = 1
GM : 1成功か。
明良 : 出目わりいなさっきから。
GM : 教師A「一体、どういうことなんです! 通学途中に生徒が襲われるだなんて!」
明良 : ふむふむ。
GM : 教師B「不審者の目撃情報があったにも関わらず、 それについて生徒たちに呼びかけなかったことが問題なのでは……」 教師C「まだ例の不審者の仕業と決まったわけでは……」
明良 : レインコートの怪人だったか?
瑞樹 : らしい。
GM : 教師D「とりあえず、暦市大病院からの連絡では命に別状はないと……」
明良 : ふむふむ。
GM : 桂一「警察では、第一発見者の女性に事情を聞いている最中だそうですけど」
明良 : 第一発見か…
GM : 教師A「とにかく、まだ状況がわかっていません。この事は生徒たちには……」 教師B「正式発表は、建巳の親御さんと連絡が取れてからに……」
明良 : 後は堂々巡りか。
GM : そんな感じです。
明良 : まだ不足だがこれでいいとするか。離れよう。
GM : はい、特に忍ばなくても今の状況では誰も気づきません。
明良 : とりあえず 発見は学外。それと入院場所が分かったな。詳しい話を聞いてみるか。 よし、病院に行こう。
GM : はい。 つまり、サボるんですね(笑) では、明良君が外に出ようとした時のことです。
明良 : ん?教師か?
瑞樹 : 桂一先生?
GM : 下駄箱を開けると、中に手紙が。
瑞樹 : ラブレター! 屋上で待つ。
GM : 差出人の名前は『堕天使』。
瑞樹 : ぶー!
明良 : 燃やしてえ(笑)
瑞樹 : 読んでからね(笑) ヤギじゃないんだし。
GM : ……自分で言っていてなんですが、堕天使、と署名された手紙って凄いカオス(笑)
明良 : とりあえずビニールパックに入れておく。
瑞樹 : 待て待て、緊急じゃないの? あ、監視者の可能性を考えてるのか。 リンクスが学校内をテリトリーとしてるなら、もしかしたら見られてるかもしれないと。
明良 : いや 単に、後回しにしたいだけでな…(笑)
GM : なんという(笑)
瑞樹 : 見ろ!(笑)
明良 : 学校出てから見るよ。
瑞樹 : 分かった。
GM : では、校門を出て病院へ向かう、という所ですね。 ちなみに、暦市大病院はこの町で一番大きい病院なので場所は知っていて構いません。
明良 : とりあえず先に手紙を読む。それから花屋に寄る。
GM : お見舞いですか。
明良 : そういう名目でなきゃ入れないだろ。
GM : では、とりあえず道路を歩きながら手紙を開くと、始めは白紙でしたが、 見ている間にジワジワと文字が浮かび上がってきました。 『 今、お前の後ろにいる。 』 明良 : うおっ!? 振り向く。
GM : 振り返ると、ワイングラスを片手に電信柱に寄りかかっている黒いコートの男の姿が。 堕天使「俺の名前は漆黒の堕天使……翼を亡くした地を這う天使……」 くいっ、とグラスを傾け、ドロッとした赤い液体を口に含む。
瑞樹 : っていうか、学校であけることを考えるとしたら、そこからずっとつけてたんだよね。後ろを(笑)
明良 : そういうことになるな(笑)
GM : 堕天使「ふっ、格別だな……やはり処女の血は美味い……」
明良 : とりあえず近づいて壁際に並ぶ。 「何の用だ? 何の用だよ?」
GM : 堕天使「早急に伝えることが出来た……良い知らせと悪い知らせだ…… 凶報と吉報は共に現れる……抱き合わせ商法という奴だ……」
瑞樹 : かっこよくない(笑)
明良 : 「良い知らせから頼むわ」
GM : 堕天使「良い知らせか……ではまず、今回の事件、どの程度まで掴んだ……?」 試すように、斜め上から見下ろします。
瑞樹 : 明良ちっさいから(笑)
GM : 堕天使が180以上あるってのもありますが(笑)
瑞樹 : 20センチ近くあいてる!(笑)
明良 : うっせえんだよ(笑) 「そうだな。まあ起きてることの概要ぐらいだな」
GM : 堕天使「人が消える……過去、現在、未来……情報の消失、存在の否定…… そして……消失は感染する……」
明良 : 「意味が不明なんだが」
GM : ここで、明良君はちと15-3d6してください。
明良 :(ころころ……) 15-3D = 15-[4,1,6] = 4 した。
GM : 4成功か。
瑞樹 : 明良も消えかけてる!
明良 : なんだと!
GM : んなこたない。 堕天使「これは、我が使い魔どもの集めた情報だが……」
明良 : 「はいはい便利な手足をもってるようで」
GM : 堕天使「委員会系列会社と取引のある企業において、原因不明の業務停滞が見られる…… 今までとんとん拍子に進んでいた契約話が、何故か今日に限って上手く纏まっていない…… まるで今までの契約が無かったような……いや、しかし契約を結んだのは間違いない…… 例えるなら、急に担当者が代わった、それも引継ぎもせずに……といった所だろうか……」
瑞樹 : 学校外でも消え始めてる?
GM : 堕天使「この消失現象……これが世界中に広がるようなら由々しき事態となる……」
明良 : 「ふむ……その現象心当たりがある。リンクスAの能力だろうな。 ただ高校だけの範囲だと思ってたが。その会社はどこにある?」
GM : 堕天使「必要な情報はこちらに記載されている……消えた、と思しき社員の名前もな……」 パチン、と指を鳴らすと、明良君の持っていた手紙の文字が書き換わります。
明良 : 「まああんまり期待はできねえけどな…なにしろいったん消えたら聞き込みもできねえ」 『 ○×製薬株式会社 企画○課 課長 嘉月庄蔵 』 明良 : ふうん。
瑞樹 : 嘉月?
明良 : カヅキか……伝染するって話だったしクラスメイトの縁者か。
瑞樹 : 柚穂と同じ苗字だ。
明良 : おや?(笑) 敵の能力がっ!
GM : 堕天使「それでは良い知らせだ……今回の事件、紛れも無く実世界に影響を与える…… ゆえに委員会は判断した……対象を"世界の危機"と認定すると…… つまり、生死は問わん、ということだ……良かったな、仕事が楽になるぞ……」 くくく、と嘲笑います。
明良 : 「ああ、ありがとよ」 不機嫌そうに。 「で、知らせはこれで全部か?」
GM : 堕天使「次に悪い知らせだ……お前は【統合嚮団】という組織を知っているか……?」
明良 : 「知らねえ」
GM : 堕天使「リンクスを私有している反世界危機管理委員会組織の一つだ……」
瑞樹 : 割とあるのね。一つってことは。
GM : 団体としての規模が大きく違いますが。 委員会はそれこそ世界中にネットワークを広げています。 この統合嚮団、規模としては小規模なのですが、 強力なリンクスが参加しているという情報で攻めきれずにいるとか。
明良 : 「ふうん。きなくせえ話になりそうだな」
GM : 堕天使「奴らは自らを【使徒】と称している……天使の名を騙る……羞恥心はないのか……」
明良 : 「お前が言うな。お前が言うな」
GM : 堕天使「その使徒の一人が、この町に侵入した……らしい……」
明良 : 「そらなんだ。つまり、スカウトか? まあ目的は不明なんだろうが」
GM : 堕天使「詳しくは調査中だ……だが、もしかち合うようなら用心しろ……」 話は以上だ、と堕天使は締めくくります。
明良 : 「リンクス2人とかぞっとしねえな。 この街で他に動いてる強化人間はどれくらいいるんだ?」
GM : 堕天使「今回の件、委員会側で動いているのは俺とお前の二人のみ…… 残りのエージェントは非能力者だ……」
明良 : 「二人かよ……」
瑞樹 : 2対2だ!
GM : 堕天使「残るは世界の危機たるリンクス、そして使徒……もっとも、まだ居るやもしれんがな…… お前も、不審者の情報など注意を払っておくがいい……」
明良 : 「ま、わかった。あんまり人前に出るんじゃねえぞ。じゃな」
GM : 堕天使「ふっ……それは無理な相談だ…… 例え闇の中に身を潜め、ひっそりと生きようとも……世界は常に見ている……」
明良 : 「そうか……」(生温かい眼)
GM : 虚空を見つめながら、スタスタと堕天使は去っていきます。
千里 : 徒歩なんだ。
GM : 斜め上を見つめながら歩いていきます。
明良 : なんなんだか…(笑)
GM : さて、特に無ければ花屋で花を買って、病院へ向かうところでシーンを切りたいと思います。 次のシーンはその病院で、千里さんから始まります。
明良 : おう。 斬っていいぜ。
GM : では、カット。