第三幕
Touch the Switch. Which is Which? ―みがかれわれかがみ―

Middle Phase 9
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   シーンプレイヤー:八月朔日遙

GM さて、では遙さんのシーンまでやってしまいましょう。
あ、やるの?
GM 明彦君のシーンは後回し。すみません。 そろそろ遙さんのシーン入れないと。(笑)
明彦 というか、俺はもう75%だ。地味にきつい侵食率(笑)
ああ、僕もイオノクラフト使ったから…
GM ええ、伸ばして置いて下さいね。
明彦 というか、シーン切れるから完全獣化も切れるのか!(笑)
GM 勿論。(笑)
明彦 ははは、確実に次で80越えるな。調子が出てきたぞ、堅陸(笑)
では委員長ですね。夢ですか?
侵食率は61、か。
すでに衝動判定してるのが痛い(笑)
GM あははは。
まあ、委員長(裏)の使ったエフェクト分は加算されないわけだから(笑)
明彦 俺も途中で戦闘行動したから急激に上がったが(笑)
GM すでに? うふふ。
なんか、GMが不吉な笑いを(笑)
GM さて、では侵食率上昇どうぞ。
(ころころ……) 61+[1] = 62
………私、今回は帰ってこれないかも(笑)
明彦 何だこの登場判定時のダイスは(笑)
いいことじゃないですか(笑)>登場判定
GM うーん。


   ◆ ◆ ◆


GM ――寒い。
寒い。
GM ――冷たい……。
冷たい。
GM ここは……? ここは、ここは。
どこ?
GM 暗い。 暗い。 暗く、暗い。 しかし……暗い。
ここは、寒くて、冷たくて、暗い。
GM 目が、覚めます。
醒めるの!?
GM 薄暗いところ。
一糸纏わぬ姿で……遙さんは
手足を何か……太い釘、くいのようなもので貫かれ……
「……ぁ…………」
GM 透明なケースの中に、閉じ込められています。
「ぁ……ぁ………ぅ……」
杭なんて嫌です、引き抜きます。
GM いえ、引き抜けませんよ。
両手貫かれてるのに、どうやって(笑)
GM だって、手足固定されているのですから。
うぅ……嫌です、冷たい、寒い、ここは嫌です。
GM ぱちり
と、部屋が明るくなります。
急な明かりに目を伏せます。
GM 閑散とした部屋……上に照明が。 寒そうな部屋。


きぃこ、きぃこ、きぃこ。
明彦 おい、何者なんだ依頼人(笑)
人のよさそうなおばあちゃん?(笑)
GM ??「おはようございます、ね……」
車椅子を転がしながら、お婆さんが現れます。
「……ぉ…ぅ……」
GM 部屋に、入ってきます。
別に、普通に喋れて良いですよ。 喋りたくないのなら別ですが。
カラカラの喉がひりついて、上手く言葉が出てきません。
ただ、視線で問いかけます―――誰?
GM ??「びっくりしたでしょうね……。今は、“慈悲”ね」
きぃこ、きこ。  車椅子が、目の前で止まる。
伺うような視線、そのコードネームを知っていて、この異常な状態を意に返さない。
この老女は、明らかに危険です。
GM ??「私は……そうね、あの男の子に名乗った名前は歓楽街ミヨ……だったかしら」
明彦 俺の事か?(笑)
やっぱ偽名だったんだ(笑)
唾を、染み渡らせるように喉に流し込みます。
GM ミヨ「私の事、おぼえてなぁい? ……でしょうね」
コクンと鳴り、言葉が戻る。
GM ミヨ「UGNに渡したのは、もう……随分前になるもの……」
UGNに渡した?
「貴方は……何者ですか?」
GM ミヨ「見たとおりの、ただのお婆ちゃんよ」
コロコロと笑います。


ミヨ「ただの、詰まらないお婆ちゃん」
「……最近のお婆ちゃんは、
 ゴルゴダの聖人のポーズで貼り付けの少女の前で笑えるのですか」(笑)
本当は怖いアンデルセン童話、みたいな(笑)
GM ミヨ「あらあら、面白い事を言うのね。本当に笑っちゃうわ」
愉快そうに微笑んで……
ミヨ「だって、ずっと見ていたもの。今更、ねぇ」
「ずっと―――見ていた?」
GM ミヨ「ええ……」
すっと、視線を……焦点を、ずっと遠くのほうへと――
限りなく遠くへ――。
こんなことなら《竹馬の友》でも取っておけばよかったですね。
まぁ掛かるとは思えませんが(笑)
GM ミヨ「この世界を――この、詰まらない景色を。 ずぅっと見ていたわ――貴方達の事も」
すっと、視線をまた戻して。
「それはそれは…………さぞ見飽きたことでしょう?」
動かないまま、肩をすくめます。
GM ミヨ「ええ……それはもう」
まるで世間話をしているかのように、彼女は穏やかです。
日和話をしているように……。 空気に、そぐわない。
何処か、一線を超えている。
一線を越えているのは最初から解っていたこと。
問題なのは、この状況をどう乗り越えるか。
GM ミヨ「ねぇ、記憶を辿って御覧なさい」
「……記憶?」
GM ミヨ「その『体』に染み付いた、記憶を。
   貴方の片割れは――ずっとここに居たのよ」


ずず、ずず……ずずずず


記憶を探る……?


ずず、ずず、ずずずず、ず、ず――……ず、ず、ず〜〜〜


ず〜〜…………っと……。



それ記憶を探る音なんだ!
辿る、記憶の、…その、先、……。
GM 寒い、寒い、寒い、寒い、寒い。 冷たい、冷たい、冷たい、冷たい、冷たい。
暗い、暗い、暗い、暗い、暗い。 痛い、 痛い、 痛い、 痛い、 痛い。
GM まるで自分の記憶のように辿れる。
独り、独り、独り、独り……。 ――孤独。


貴方は、ずっと独りでした。
ずっと、ずっと、独りでした。


貴方が、UGNで働いている間も。
ずっと独りでした。 ずっとここで、景色も無いこの部屋で。

貴方が、学校へ行っている間も。
ずっと独りでした。 ずっとここで、他人も無いこの部屋で。

貴方が、笑っている間も、起こっている間も、ないている間も――



ただただ、ひたすらに。


独り――。



ずっと独り。 ずっとここで、何も無いこの部屋で。
GM ミヨ「 それが、 “残酷”の 記憶よ 」

ふふふ――ふふ。

ふふ――ふざ、ふざふざふざふざ、ふざけるな!!

何だ、この苦しみは! 何だこの寒さは! 痛さは!? 暗さは……冷たさは!!

認めない。 許さない。
「…まり、ぐ、、なん……と……!!」
GM 憎悪……何を恨んで良いのかわからないから――

――ワタシハゼンブ、ゼンブ、ナニモカモ
――私は全部、全部、なにもかも
GM 恨んでやる。
ウランデヤル。
GM 何も愛さない。
何も欲さない。
GM ――それが、“残酷”たる、理由。
――それが、"Malignant"たる、所以。
GM 他の何も認めないし、はなから理解なんて出来ない。
だから、いくらでも残酷になれる。 痛みなんて、もう……知りすぎて、わからない。

ミヨ「わかったかしら?」
「わ、たし……は……」
GM ミヨ「貴方の代わりに、貴方はずっとここに居た」
「私の代わりに、私はずっとここに居た」
GM ミヨ「慈悲が養成される反対側で、残酷はずっと養成されていたのよ」
「ここで―――私は養成された」
GM ミヨ「UGNの反対側、FHでねぇ……」

日和話をするように、その老婆は穏やかだ。
ここで養成されたのは裏委員長です(笑)
あれ、でも裏委員長は同じからだ?
GM ミヨ「その体は、今まで“残酷”の体だったわ。
   今は、貴方――“慈悲”の体だけどね。
   ……いえ――、元々、どちらの体でもないのかしら?」
「わたしの、からだ」

杭に貫かれ、身動きの出来ない体。
これが、私の、身体。
GM ミヨ「貴方達は、Double-Seriesの中でも特殊だから……」
シリーズ?
「だぶる、しりーず?」
GM ミヨ「“残酷”の方も、今ごろ……今までの貴方が使っていた体。
   その記憶を読んでいるでしょうね……」
私の、記憶を。
GM ミヨ「そして、もっと世界を憎悪するでしょうね」
私の、私だけの、記憶。
GM ミヨ「もっと残酷になれるでしょうねぇ……。だって、自分が独りだった間に」
私は、私は、
GM ミヨ「世界の景色は、こんなにも鮮やかなものだっただなんて……」
幸せ―――だった。
……これはアレですね、チェンジリング。
GM ケースの内側に、今の自分の姿が映って見える……。

ほくろ。
目尻にある、ほくろ。
GM ほくろが、映った私の左側に。
……だから、今の私は、右側に。
ほくろがある。
鏡写しの私の左側に。
……だから、私の右目尻に。
ほくろがある。
GM これは、『別の体』なのだと……理解させられます。
なるほど……状況は最悪です。
なにより、不気味なのは。

「貴方は………何者ですか?」
ただのつまらないおばあちゃんということでしたが、自称!
自分ではない自分。
私と、もう独りの私。
それら全てを、まるで上から眺めているような、この老婆は。
GM ミヨ「私は、 ただのお婆ちゃんよ 」

あくまでも、穏やかに。


ミヨ「私は――

   ――そう、“世界城の景色”……Worst Wide」

世界城の景色
ずぅっと見てきたと、彼女は言った。

ミヨ「そう呼ばれたりも、するわね……」
「……世鏡……映詩……」
明彦 本人が本人探せなんて頼むな(笑)
GM ミヨ「ええ、世鏡映詩。 それが詰まらないお婆ちゃんの、名前よ」

ミヨ→映詩「納得かしら?」
「……納得のいかないことばかりです」
GM 穏やかな……穏やかな表情の奥が、深い深い深い深い。
不快。

映詩「何が納得行かないのかしら?」
「貴方は……………………私たちの何なのですか?」
GM 映詩「言っているでしょう?」

穏やかに。 孫に話し掛けるかのように、穏やかに。

映詩「お婆ちゃんよ」

すっと……彼女はケースの近くへ移動する。
きぃこきぃこ……などと、軋んだ音はもうしない。
車椅子ごと、滑るように……移動する。
ああ、なんか……恐怖に負けて雷をぶっぱなす上成君の気持ちが良くわかりました(笑)
ははは(笑)
GM 映詩「Double-Series……。二つで一つの子供たち。
   FHで創り出された子達の総称ね……」
「FHで創り出された…………私が……」
GM 映詩「私も一対……猫ちゃん達を飼っているわ」

嘲笑 と 長靴。
あれもか(笑)
GM 生首を抱えてた、あの二人……二匹。
「支部…きざ…! く、ああぁっ!」
GM 二字熟語、二つのレター……。 二つで一つ、二つが一つ、Double-Series……。

映詩「でも……その中でも、貴方達は特殊。
   だって、単語が1つずつしかないもの……。」

Innocuous で一つ。

Malignant で一つ。

二つで、Double-Letter

映詩「頭の良い子だから、もうわかったと思うけれど……
   二つの『体』と、二つの『心』を持つ……それが貴方たちよ」
うぅ、頭がパニくって判別が付きづらいけれど、
一つで二つ、二つで一つが普通ということだろうか。
沖那 何を言ってるかはわからんが、言いたいことはわかった(笑)
GM シリーズの、他の奴らは言うなれば、単なる複製体ですよ。
二個一の。
しかし、貴方は
どちらがどちらの体と言うわけではなく、二つの心の元に、二つの体が在る。
それ、別人っていいません?
均一化されてます(笑)
GM 真の意味での、複製『体』。

つまり
「どちらでもある」?
GM 映詩「二つの体の間での、精神の移動が可能なのよ」
むぅ、さっそく移動しているようですが。
GM 映詩「その能力を育てるのに時間がかかったけれど……。
   “残酷”は“慈悲”を、あの体から追いやり、向こうの体に入った。
   そして、追いやられた“慈悲”は、この体に入ったの」
となると、裏委員長が出てくると、自動的に表委員長はこの箱の中か。
逆説的に、元の身体を取り戻せば"残酷"はここに戻る。
GM ですねー。
委員長も大変だね!
GM 最近遙さんが白昼夢を見ていたのは、入れ替わりかけてたんですね。
心に大きな隙が出来た、さっきの瞬間に……やっと成功しましたが。
"残酷"の意識と記憶が流れ込んできていたのですね。
GM ええ。
状況はようやく理解できました。
GM 映詩「わかったかしら?」
さて、どうしたものか……如何にして、"残酷"から身体を取り戻しますか。
いや、別に体はどっちでも大差ないんじゃ?
明彦 逆をやれば良いしな。いざとなれば。
というか、委員長表は何処にいるんだ、本当に(笑)
どこでしょうねぇ?
GM 映詩「でも……彼の研究も、やっとこれで上手く行ったといえるかしら……
   もっとも、彼が失敗したところなんて……見た事ないわねぇ」
「彼……彼とは、誰のことです?」
今は、情報収集に徹しますか。
GM 映詩「彼……貴方も知っているはずよ」

語り部「喋りすぎよ、おばあちゃん」
沖那 うお、出たか
GM 語り部「老人はお喋り好きで困るわ。うふふ……」

映詩「あら……もう良いの?」

語り部「ええ。いい加減飽きたわ。丁度いいから戻ってきたの」
「ストーリーテラー……なるほど、そうであるなら自ずと"彼"というのも限られますね。


      “現創り(Real-Lies)”―――夜吹木枯」


GM 映詩「そう……」

遙さんのほうを見て、軽くウィンク。

映詩「じゃぁ、今度は貴方がこの子を見ていて頂戴……喋ったら、喉が渇いちゃったわ」

きぃこ、きぃこ。 またあの音を立てて、ゆっくりと老婆は移動する。

語り部「詰まらないなー……お婆ちゃんがやってよ、そんなの」

やれやれ、と首を振る。

映詩「あらあら。だって、喋り過ぎって言ったじゃないの」

語り部「黙って見張ってればいいのよ。 ふふ……ま、良いわ。行ってらっしゃい」

映詩「ええ……」

きぃこ、きぃこ、きぃこ…… フェードアウト。
情報を鑑みるに、リエゾンエージェント自ら裏切っていたなら、
FHとはいえ崩壊してもおかしくないですねぇ。


GM 語り部「――さて」

くるり、と遙さんに向き直ります。
う。
GM 語り部「どうやって始末しようかしらね。うふふ……」

人差し指を、遙さんへと向ける――……。
なにも出来ないまでも、泣かない語り部を睨み付けましょう。
GM 底知れぬ、赤い微笑がそこに浮かんでいる。
老婆の穏やかさとは違う
夢のような、赤い微笑。

語り部「もう、充分―― 夢 は 見 た で し ょ う ? 」

語り部「あの体で」

幸せ。

この体と比べれば、ずっと幸せ。
分不相応だったくらいに、幸せだった日々。
優しいお姉さんが居た。 憧れのお兄さんが居た。
…………奇特な先生がいた。
GM そして、掛け替えのない友達が居て。
……掛け替えのない現実があった。
もう、充分な幸せを、
GM でも、それは所詮、夢。
ああ、そんなもの。
入れ替え可能じゃないか。
今の自分達みたいに。
そんな、そんな現実。

でも……言われっぱなしは、癪ですね。
GM 語り部「貴方の物語は、ここで終わり」
目を合わせたまま、睨みつけたまま、
私は、口を開きます。






          「あいにくと私は――――――寝穢いんです」






GM 爪が、鋭く……照明を反射する。 死神の鎌のような微笑が、拡がる――!

 パキンッ
GM シーンカット。
……それが、私の最後の言葉だった(笑)
沖那 おいー!(笑)
さよなら委員長(笑)
明彦 まぁ、まだリザレクトできるがな(笑)
GM 長くてすみません。
って言うか、わかりづらくてすみませんでした。(笑)
対抗種、生還者に続いて
複製体の、新解釈でした。
なるほど。
明彦 さて、俺はどうなることやら(笑)
確実なのは次で80%越える事だが(笑)
GM 夢吐きに出てくるDロイスは、普通の使われ方とちょっと違うかもしれませんね!
そこも楽しんでもらえていれば良いのですが……。
Dロイスの扱いに不満はない、というか斬新でイイと思う。
明彦 楽しんでるが、取り合えず今は命の遣り取りを楽しんでる(笑)
不満と言うか、あえて言いたいのは初期ロイスの扱いくらいで(笑)
GM うふふ。

後は、“残酷”ですね。
どんなキャラか興味をお持ちだったと記憶してますが
興味をお持ちです。
GM こんな“残酷”になりました。
ええ、想像を越えた設定でした。
GM 良かったです。(笑)
まさか、意識がフェイズ・チェンジしようとは(笑)
GM 沖那さんはあれですねー。 やっぱりちょっとずれたところに居ますねー。
明彦 まぁ、自棄になってるとも言えなくもないと思うが(笑)
GM と言いますか、明彦君が徹君をぶん投げたので現状、バラバラ。(笑)
沖那 ははは(笑)
GM あ、そうそう。面白い事、教えてあげます。
明彦 ほう。
面白いこと?
GM Grotesque Fool と Boring Face

頭文字をとると、GFとBF

ガールフレンドとボーイフレンドになりますよ。
沖那 ははっ(笑)
な、なんだってー。
沖那 毎度毎度、ほんとよく出てくるなぁ(笑)
GM そして、InnocuousとMalignantですが!
これも同じように頭文字をとると

I'm
うわっ!
GM 私になります。
『私』 と囲った方が良いですね。
よく思いつきましたね、コードネームを出したのは私なのに。
沖那 そういやそうだな
明彦 まぁ、名前遊びはお手の物だろう(笑)
GM 図ったのかと思いましたが、お気づきでなかったようで。(笑)
気づくか(笑)
GM おまけですが、WorstWide
こちらの頭文字は、WW
ダブリューダブリュー……ダブルダブルです。

そう言う意味もあったのでした。 ふふ、ちょっと楽しかったですか?
ああ、楽しいと言うより面白い、ですか。
明彦 楽しいというか、いつもの通りと言うか、だな(笑)



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