A SCENIC STORY OF "ANGEL GEAR"... 「 空 ―Wind smell sweet, Window sing scenes.― 」
ENDING... 2 「風に」
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     DAM!DAM!DAM!  秋  一発一発がとても重い音がその部屋に響き渡る     その重い音が何回か響き渡り、静寂が訪れた  GM ここは、射撃の訓練室……。  秋  「ふぅ…」カチャ(ヘッドフォンを外す)     「……集中化できなくなってるなぁ」己の成果を見る     その成果は悪くはない、だが以前の自分と比べると精度が下がった感じがする  GM おや、そうなのですか。  秋  あの歌を聞いて集中が切れて以来出来なくなりました     まぁあくまでもばらつきが出たってだけですよ、以前は機械的にやってただけだし  GM ふむふむ。  秋  「前はワンホールショットも3回に1回は出来てたのになぁ……」     銃の点検をガチャガチャと始める     ケシキを出してもらっていいですか?  GM ドアが、きぃ……と、開きます。     「ここに居ましたか」  秋  「あ、ケシキ…」  GM 普段のきちっとした服とは違う、白く清潔なワイシャツ……動きやすいズボン。  秋  「体はもう大丈夫?」  GM 「ええ。       まだ、少し療養中ですけれどね」  秋  「よかった、無理はしないでね」にこ  GM 「秋君の方は……       頭はもう大丈夫ですか?」  秋  「ボクは自己訓練中…ってなんでさ!?」  GM 「そうですか、駄目ですか……残念です」  秋  「駄目じゃないよ!良好だよ!!集中化出来なくなったけど…」  GM 「あら、そうなのですか。       これで新しいナビゲーターさんも、苦労しなくてすみますね」     しれっと、そんなことを言います。  秋  「ばらつきが出るようになっちゃったしなぁ…」     と先程まで撃ってた標的図を見て…  秋  「…え?」     ケシキを見る  GM 「?」 首を傾げます。  秋  「新しいナビって…どういうこと?」  GM 「今は戦時中ですからね。そして貴方は兵士です」     ぴっと指を立てて、縷縷と述べます。  秋  「ケシキだって…兵士だろ、ボクのナビだろ?」  GM 「破損したナビゲーターのために、ギアドライバーも使えない――なんて事は言ってられないのですよ。       ナビの代用なんて、効きますからね」  秋  「け、けど治ったらまたナビになれるよね?」  GM 「さぁ、それはどうでしょう?」     じっと、秋君を見つめます。無表情のまま……。  秋  「ボク、ケシキじゃないとやだよ…」     ぐす  GM 「……。       ……な。       泣くんですか、そこで!       泣き虫毛虫です。もぅ。冗談ですよ」  秋  「な、泣いてないもん」ぷるぷる 目の端に涙を溜めつつ     「え……?」  GM にやぁっと、頬がゆがみます。     「冗談ですよ。ふ、ふふ……       ふふ、やっぱり信じましたねぇ」  秋  「え、じゃあケシキがナビのままなんだね!」  GM 「ええ、残念ながら」     ふふふ、あははは。と、笑って言います。  秋  「ごめんね、けどボク嬉しいよ」     あははは。と一緒に笑う  GM 「新しいナビなんか用意して、調整してたら余計時間がかかってしまいますよ。私はそんなに重症ではありません」  秋  「ケシキ、タフガイだもんね」にこにこ  GM 「それは3つの点で間違ってます。       ひとつ、私はタフではありません。       ふたつ、ガイは男の子言う意味で、私は女の子です。       みっつ、そして女の子にタフとか言うべきではありません。       失礼です」  秋  「ご、ごめん」(汗)  秋  「…ねぇケシキ」  GM 「何ですか?」  秋  「多分これからの戦闘でボク、前みたいなやり方すると思うけど怖くない?」  GM 「私はプリンの方が怖いです。       ……と、饅頭怖いは知らなさそうですね。       平気ですよ」  秋  「知ってるよ、後で買ってあげるね」     苦笑しつつ頭を撫でてあげる  GM 「何のつもりですか」  秋  「プリン怖いんだよね?ケシキの怖がってる顔見たいから買ってあげる」苦笑  GM 撫でてる方に言いました。     ぴしりと払いのけます。  秋  「これからもっと戦争も激しくなると思う」     「……ボクのやり方は危なくなるだけだと思う、天使もどんどん強くなるだろうし」     「もしかしたら今度はボクが天使化するかもしれない」  GM 「はい」 頷いて、話を聞いてます。  秋  「ボクが天使化したらケシキが殺してくれるとは思うけどね」にこ  GM 「はい。私が貴方を殺して、私は離脱します」  秋  「うん、それでいい…そしたら今度は安全そうなギアドライバーのナビになってね」  GM 「はぁ……言いたい事はそれだけですか?」  秋  「今回の事は本当に冷や冷やしたからね、言いたくなったんだ」苦笑  GM 「詰まらない、本当に詰まらないですね! 一緒に生き抜こうぜ、くらいは言えませんか?       もぅ。期待して待ってたのに」  秋  「…ごめんね」     「けど、宣言したいことはあるんだ」  GM 「はい? お聞きしましょう。詰まらない発言でしたら、殴ってあげます」  秋  「殴られるかもなぁ(苦笑)…ボクがケシキを幸せにするから、これからもよろしくね」にこ  GM 「…………。       ……よろしくお願いします」  秋  「うん」にこっと     いつまでも     いつまで経っても変わりそうのない笑顔を     これからもボクはケシキに向ける     ケシキはポーカーフェイスだから     変わらないケシキに見えるかもしれない、けれどそんなことはない     ケシキだって笑ったり泣いたり怒ったりするんだ、それが分かり難いかもしれない     ボクはそのケシキを見て一緒に居て、幸せになりたい、青い空の下で、ケシキの変わる姿を見ながら  GM 「まぁ……その様子なら、大丈夫みたいですね」  秋  「大丈夫だよ、それじゃプリン買いにいこっか」  GM 「姉さんを撃ち抜いたので、またぞろ泣いているかと思ったのですけれどね」  秋  「…ねーちゃんなら大丈夫だよ」     「どこにだっているよねーちゃんは」     「ねーちゃんは“風”なんだから、ボクらの傍にいつだっているよ」優しく微笑む  GM 「もう何処にも、居ませんよ」       すぅ、と言います。       「そんな言い方が、私は嫌いです。       でも……姉さんは、私たちにきっと、大切なものをくれたのでしょうね」  秋  だ、駄目かこの言い方  GM 「言葉にするのが面倒臭いくらい、大切なものを」     くるっと背中を見せて。 止まって。  秋  秋は何時の間にやら部屋の隅で暗くなっています  GM くるっと、もう一度前を向いて。     「秋君」     いつものように呼びかけます。  秋  「う、うん?」えぐえぐ  GM 「私達は、兵士です。命を殺して、天使を殺して、姉さんを殺して、今生きている。       それを忘れてはいけません。誤魔化してはいけません」  秋  「…誤魔化したつもりはないよ」     「ボクらは殺戮者だ、どうやったってそれは変わりはしない」     「天使を殺した、姉さんを殺した、だから今ボクらはここにいる」     「ケシキの言うとおりだよ」  GM 「はい」  秋  「ねーちゃんはボクらに色んなものをくれた、大切なものまでもくれた」     「…ボクがねーちゃんが風になったって言ったのは、ねーちゃんの名前がソレだからっていうのもあるけれど」     「少なくともボクらはねーちゃんを忘れてないだろ?」     「ちづさんだってねーちゃんと友達のままだ」  GM 「……」  秋  「ねーちゃんが死んで、天使になって、ボクらに殺されて」     「そうなってもねーちゃんはねーちゃんだ」     「ボクはボクで、ケシキはケシキだ」     「だからねーちゃんは風になっただけなんだよ、風になったってねーちゃんはねーちゃんだ」     「天使になったねーちゃんだってボクらの敵だったけど、ねーちゃんだったろ」     「ボクが集中化できなくなったのはさ」  GM 「……はい」  秋  「無理のあるやり方だったんだと思う、だからねーちゃんがしなくていいってやめさせたんだと思うんだ」     「ねーちゃんそういう人だったろ、だからあの歌だったんだよ」     「…結局全部勝手な思いだけどね、全部間違いだなんては思いたくないよ、嫌な言い方かもしれないけれどさ」  GM 「――もう、良いです」  GM 「秋君、姉さんの事、好きですか?」  秋  「うん、好きだよ、ねーちゃんだし、家族だから」にこ  GM 「秋君、私の事、好きですか?」  秋  「大好き」にこ! 力強く言う  GM 「そうですか。私も秋君のことが好きです。       秋君、千鶴さんの事、好きですか?」  秋  「うん」にこにこ 顔が真っ赤になってる     「好きだよ」にこにこ  GM 「秋君、ご自分の事、好きですか?」  秋  「好きだよ」  GM 「秋君」  秋君。     「プリンの事――好きですか?」  秋  「…す、好きだけど?」(汗)  GM 「ですか。なら……一緒に作りましょう」     すっと、手を取って。     引っ張っていく。  秋  「はいはい」(苦笑)  GM 「命を握り潰したこの手で、甘いお菓子を、作りましょう。       それで――良いのでしょう。きっと」  秋  「いいんだよケシキ」なでなで       ぺしっ。 にべにも無くその手は払われたけれど――       外に出て。 空は高くて。 青くって。 世界は何処までも澄み渡る。       祝福するわけでもない、ただ単に喜ばしいと感じられる――       彼女が引っ張るから、感じるんだ。       君は追いかけるから、感じるんだ。       あの――風を。
♪Fin...♪       


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